富沢ひとし「エイリアン9」
2003.06.20 読書会
富沢ひとしプロフィール
- 『肥前屋十兵衛』全3巻,少年チャンピオン・コミックス,1995
- 『エイリアン9』全3巻,ヤングチャンピオンコミックス,1999
- 『ミルククローゼット』全4巻,アフタヌーンKC,2000-2001
- 『プロペラ天国』全1巻,ヤングジャンプコミックス,2001
- 『エイリアン9-エミュレイターズ』全1巻,チャンピオンREDコミックス,2003 中学生編
- 『エイリアン9-コンプリート』全1巻,チャンピオンREDコミックス,2003 総集編
参考ウェブサイト
技法に関して最強の批評
リンク切れ,googleのキャッシュから一部解読可能
- アニメ版公式サイト(?)でのインタビュー(リンク切れ,googleキャッシュで確認)
作品内世界の時系列
1998年10月 第一期コンタクト(第7話参照)
2000年 最初の宇宙船が落下(第5話冒頭参照)
2002年 カリフォルニアで最初のエイリアン対策係
(平成14年) ゆり,くみ,かすみ達誕生
2008年9月 火星人発見される
2014年 現在
→久川先生,校長らがエイリアン対策係方式(小6で共生)とすると,どう見積もっても24歳(?)
補足:「教師生活12年…」とか言ってたから30超えてます。教師になる前後に共生したのでしょう。
「エミュレイターズ」で示されたこと
- 第15話「くみ事件」でくみを刺したのは第8世代ボウグ,恐らくはライナックスを仕掛けたのも
- かすみは眉毛の中でイエローナイフの幼生を飼っていた
よしなしごと
- 「エイリアン対策係」は本来,ドリル族が共生可能な個体を育成するためのプログラム
- 小学校に定期的に落下するエイリアン,「宇宙船の森」のエイリアン達は訓練用の下等な種族か
- 後発のイエローナイフやヒマワリ族がきたのだが,ヒマワリ族は男にも共生しようとしている?
- ハインライン『人形つかい』やハル・クレメント『20億の針』の系列に属する共生型エイリアンの話ですが,
ここまで心理的・身体的にグロテスクな状況でありながら,それを淡々と受け入れている作品は他にないでしょう。
吾妻ひでおに近い感覚かも。
- というより,話が進むにつれて「共生」がセクシャルなメタファーとしか読めません。
- 作者自らが描いたという「エイリアン9」の18禁同人誌,誰か入手して下さい。
Key word: 共生,身体感覚,性差,「学校」という閉鎖空間
最終更新:2019年02月24日 11:52