3/31 読書会レジュメ
「マルドゥック・スクランブル」 作:沖方丁 ハヤカワ文庫JA
作者 沖方丁(うぶかたとう)
1977年生まれ。大学平成8年「黒い季節」で第1回スニーカー大賞金賞を受賞。2003年 「マルドゥック・スクランブル」で第24回日本SF大賞。執筆活動のほか、ゲーム企画製作、漫画『ピルグリム・イェーガー』(作画・伊藤真美)の原作、アニメ『蒼穹のファフナー』のシナリオなどにも携わる。
創作についてのコンテンツがあり、それなりによく出来ているらしい。(私は未読)
作品について
手元に現物がないし、あんま覚えていないので簡略に
虐待を受けた主人公が、通過儀礼を行う。そういう意味で、大塚英志の「人身御供論」を参照のこと。「最初の結婚→最初の夫の殺害→仮屋における人格転換→異装→第二の結婚」最初の夫の殺害が後になるというのが違う点か。移行対象のウフコックはいずれ捨てられる?
1巻の戦闘シーン。2巻のカジノシーン。3巻の戦闘シーン。カジノは素晴らしかった。変態さんも良かった。戦闘シーンは、「Fate」みたいな脳内麻薬が出る感じが無かった。ただここをかっこいいと評する人多し。本人は、SFなんて読んでないと言ってるのに。
皮膚と認知の関係みたいな所は、今後つっこんで書いて貰いたい。傀儡后ばりに。
卵のメタファーと絡めて読むといいのかも。
フリガナと一体になった文章は、読んでいて面白かった。作者は英文の小説が好きなのだろう。
どうでもよい細部
ガーゼは創傷治療に使いません。
その場での結論
全一巻のギャンブル小説でいいじゃん。
最終更新:2019年02月24日 12:00