2007.7.6
東北大学SF推理小説研究会SF・ライトノベル部会_読書会レジュメ
2006.11.17(金)作成者:貴志団@メガゾーン中毒者・セイコーマート
『ひぐらしのなく頃に』
0.作品について
__『ひぐらしのなく頃に』(ひぐらしのなくころに)は同人サークル・07th_Expansionが製作した同人ゲームを中心とし、これを原作とするドラマCD・漫画・アニメなどの作品群。
1.1ゲーム
ひぐらしのなく頃に
_____鬼隠し編(2002年夏・コミックマーケット62発表)
_____綿流し編(2002年冬・コミックマーケット63発表)
____祟殺し編(2003年夏・コミックマーケット64発表)
暇潰し編(2004年夏・コミックマーケット66発表)
ひぐらしのなく頃に解
_____目明し編(2004年冬・コミックマーケット67発表)
_____罪滅し編(2005年夏・コミックマーケット68発表)
_____皆殺し編(2005年冬・コミックマーケット69発表)
_____祭囃し編(2006年夏・コミックマーケット70発表)
ひぐらしのなく頃に祭(アルケミスト/デジタル・ゲインよりPS2で発売予定)
- 盥回し編(たらいまわしへん)、憑落し編(つきおとしへん)、澪尽し編(みおつくしへん)が追加。澪尽くし編は、原作『祭囃し編』に代わるオリジナルの完結編。
- キャラクターデザイン一新
- キャラクターボイスにあわせて、立ち絵が口パク
1.2マンガ
__鬼隠し編(作画:鈴羅木かりん_ガンガンパワード)
__綿流し編(作画:方條ゆとり_月刊ガンガンWING)
__祟殺し編(作画:鈴木次郎_月刊Gファンタジー)
__暇潰し編(作画:外海良基_月刊少年ガンガン)
__罪滅し編(作画:鈴羅木かりん_ガンガンパワード)
__目明し編(作画:方條ゆとり_月刊ガンガンWING)
__鬼曝し編(作画:鬼頭えん_コンプエース)
時代設定は昭和58年本編の事件直後。事件の影響を受けたある家庭を舞台とする。
__宵越し編(作画:みもり_月刊Gファンタジー)
2006年の雛見沢村が舞台。
__ひぐらしのなく頃に怪(作画:鬼頭えん_コンプエース12月発売号より連載予定)
_
1.3ドラマCD
____鬼隠し編(2005年5月27日発売)
____綿流し編(2005年12月22日発売)
____アペンドディスク01(2006年1月20日発売)
____祟殺し編(2006年6月28日発売)
____暇潰し編(2006年12月27日発売予定)
____アンソロジードラマCD_第1巻(2005年12月22日発売)
____アンソロジードラマCD_第2巻(2006年3月24日発売)
1.4アニメ
__2006年4月から9月まで放送された。アニメでは、『出題編』の4作と『解答編』のうち目明し編・罪滅し編までの2作が題材。全26話。
1.5その他アンソロジーなど多数。
ここからは、『ひぐらしのなく頃に』・『ひぐらしのなく頃に解』についてみていく。
2.作者07th_Expansion(セブンス_エクスパンション)について
_竜騎士07とその弟八咫桜が製作、経理等を両親が担当する、家族で運営している同人サークル。活動初期はLeaf_Fightのオリジナルカードを作っていたが、その後『ひぐらしのなく頃に』シリーズの製作で有名となる。2005年の年末にNHK総合『にっぽんの現場』に出演。
2.1竜騎士07(りゅうきしぜろなな)
『ひぐらしのなく頃に』のシナリオ・原画担当であり、07th_Expansionの代表。
2.1.1略歴
元公務員で、現在は専業ライター。前述のNHK出演時にテロップで31歳と表示されていたことから、現在、31歳か32歳。
2.1.2同人活動
_『ひぐらし』以前はイラスト主体で同人活動していた。以前に別のサウンドノベルのシナリオを担当する事になったが、イラスト担当に逃げられてしまい企画そのものが潰れたことがあるため。『ひぐらし』でもキャラクターの立ち絵は彼が描いている。
2.1.3ペンネーム
彼のペンネームである竜騎士07の07は、『ファイナルファンタジーV』のヒロイン・レナからとっているものであり、『ひぐらし』の作品中にでてくるヒロイン・竜宮レナもここから。
2.1.4動機
__NHK出演時に、子供の頃にゲームが買ってもらえずに仲間はずれにさえたことのショック__
_がゲームに反映されている、と自ら語っている。事実、『ひぐらし』の中に「楽しかった日常の崩壊」と「裏切り」というテーマの影響は色濃く現れている。
2.1.4同人業界への影響
__以前では18禁作品がほぼ全てを占めていた同業界から多様なジャンルの作品を生み出す土壌を作り出した。また、それに伴い、当作品に影響された作家、作風、作品も多く見受けられるようになり、同業界を活性化する役割をも果たした。
3.各話
3.1鬼隠し編
__前原圭一が雛見沢に引っ越してきてから約三週間後から始まる物語。プレイヤーにとって未知の世界である「昭和58年の雛見沢」とのファーストコンタクト。
3.1.1あらすじ
前原圭一が雛見沢に引っ越してきてから約三週間後から始まる物語。都会から引っ越してきたばかりの圭一だったが、部活メンバーと楽しく毎日を過ごしていた。しかし、偶然会ったカメラマンの男性、富竹から、ダム工事に関連するバラバラ殺人事件を聞かされ、綿流しの日に鷹野にオヤシロさまの祟りについて吹き込まれ、そして綿流しの夜、富竹と鷹野が死ぬ。大石にから仲間のたちの悪い話しを聞き、魅音から針の入ったおはぎをもらったことから仲間への不信感を募らせた圭一は悟史のバットを常に持ち歩くようになる。
__そして、圭一は帰り道に作業着の怪しい男二人組みに襲わる。さらに、自宅でレナと魅音に襲われ注射されそうになり、二人をバッドで返り討ちにする。その後、圭一は電話ボックスから大石に通報中に自ら首をかきむしり死亡する。
3.1.2メガゾーンの推理
_①冒頭の撲殺シーンは?
- 神話時代の争い(ex.聖闘士星矢みたいな)。_・圭一がレナと魅音を殺している。
- 殺しているのが圭一ではない。_______・殺されているのがレナ・魅音ではない。
- 殺しているのが圭一でもなければ、殺されているのがレナ・魅音でもない。
- 圭一の思い込み。
②列車の中で謝りつづけても許してもらえない女性は?
- 幽霊(おやしろさまを含む)。________・圭一の思い込み。
③レナが工事現場に宝探しにいくのは何故?
- _隠しているものがあるから。_______・宝探しをしているという圭一の思い込み。
- 右腕を守っているから。または、おやしろさまを守っていた。
④おはぎの中に本当に針が入っていたのか?
- 実際入っていて、魅音が入れた。____・実際入っていて、レナが入れた。
- 実際入っていて、二人が入れた。____・実際入っていて、お魎が入れた。
- 実際入っていて、上記以外の誰かが入れた。
- おやしろさまの奇跡(超常現象)。または、おやしろさま自身が入っていた。
- 実際は入っていなくて、圭一の思い込み(針ではない異物の場合も含む)。
⑤何故レナは圭一が豚骨ショウガ味ラーメンを買ったことを知っていたのか?
- レナが圭一の後をつけていた。______________・レナの鋭い勘、及び推理。
- レナが圭一の家に侵入し、好みを完全に把握していた。
- 他の誰かから聞いた(特に母親。またはおやしろさま)。__・圭一の思い込み。
⑥レナの訪問から大石の電話に戻った際に、時間が全然経っていないという記述は?_
- レナが実際にいた。____________・父親が嘘をついた。
- おやしろさまの超常現象。__________・圭一の思い込み。
⑦スーパーでラーメンを買った時を回想するシーンで、振り返った圭一の前に誰がいた?
- 誰か(おやしろさま含む)いた。
- レナがいた。____________・圭一の思い込み。
⑧圭一が白いバンに轢かれそうになったのは現実なのか?
- 無関係な人に本当に惹かれそうになった。___・おやしろさま関係の人に暗殺されかけた。
- おやしろさまの祟り。車は無人。______・圭一の思い込み。
⑨鉈レナは圭一に対して殺意があったか?
- 圭一に対する防衛手段。
- あった。烈しい殺意を抱いていた(前日までの圭一のレナに対する対応参照)。
- 宝探しで圭一が見てはいけないものを見たと、レナは思い込んだ。それで殺害しようと
した。
- オヤシロさまの祟りから圭一を守るために武器を持ってきた。___・圭一の思い込み。
⑩鉈レナから逃亡し辿り着いたダム工事現場で、圭一を襲った二人組は誰?
- ただの暴漢。__________________・大石の部下。
- おやしろさまが男二人に実体化。_________・圭一の思い込み。
⑪レナが圭一の家に呼んだ「監督」とは誰?
- ダム工事監督(叙述トリック)。
- 監督という名のつく職業の人総て。________・雛見沢の村人の誰か。
- おやしろさまの別称。______________・圭一の思い込み(聞き間違い)。
⑫魅音とレナが圭一につきつけた注射器、「富竹と同じ目にあってもらう」の真意は?
- 文字通りの意味。魅音とレナが富竹を殺していた。
- 魅音とレナが錯乱状態の圭一を救おうとして鎮静剤を打とうとした。
- 圭一の聞き間違い。__________・お医者さんごっこ(悪ふざけ)。
- 圭一をシャブ中にしようとした(二人は常習)。
- 二人はおやしろさま。_________・圭一の思い込み。
⑬無くなった注射器と破り取られた手紙については?
- 生き返った魅音とレナが回収した(勘の鋭いレナが気づいたと考えるのが妥当か)
- 大石が持っていった。__________・「監督」、及びその他の村人が回収した。
- 圭一の親が回収した。
- おやしろさまに蒐集癖があった。_____・圭一の思い込み。
⑭圭一の死については?
- おやしろさまの祟り。__________・細菌説。
- 誰かが殺して自殺に見せかけた。_____・未知の薬を投与された。
- 新手のキャトルミューティレーション。__・プラズマが喉に入った
- _実は圭一は死んでいない(圭一の思い込み)。
- 非常に複雑な事故が起きた(島荘並のトリック)。
3.2綿流し編
__プレイヤーにとっては、この世界で示される異なる犯人というのは大きなヒント。おもちゃ屋での圭一の無神経な行動からすべてがはじまる。
3.2.1
__町のおもちゃ屋での部活の帰りに店主からもらった人形を圭一は、唯一もらっていなかった魅音ではなくレナに渡してしまう。その後、一人でレストラン「エンジェルモート」に入った圭一は、魅音の双子の妹、詩音と
出会う。
そして、綿流しの夜。祭りの最中、圭一は富竹や鷹野、詩音と会い雛見沢ダム計画にまつわる連続怪死事件の話を聞かされ、さらに、そのまま祭具殿に忍び込む。そして、富竹と鷹野は殺される。
さらにその後、村長・梨花・紗都子が次々と行方不明になり。互いに相談していた詩音もすでに行方不明になっていた。
魅音が犯人だと考えたレナと圭一は、その園崎家に乗り込み自首するよう説得する。しかし、圭一は捕らえられ、ぎりぎりのところで大石に助け出される。その後自宅に現れた魅音にさされるも、また、一命をとりとめるも今度は病室で・・・。
3.2.2 ※魅音と詩音の入れ替わりについて。
「婆っちゃ」「鬼婆」「おじさん」といったセリフから入れ替わりを指摘できそうだが、
証拠としては弱い上に、作者自身がごっちゃにしている部分があり、確定できない。
①Tips「スクラップ帳よりVIII」にある、綿流しとされる「明治末期の事件」とは?
- そういう事件があった。________・鷹野のでっちあげ。
- おやしろさまの祟り。
②祭具殿進入時に、詩音と富竹のみが聞いたという音については?
- おやしろさまの祟り。_________・詩音と富竹の思い込み。
- 家鳴り。_______________・ラップ音(幽霊含む)。
- 透明人間。
③綿流しの前日には既に死んでいた鷹野。では綿流しで圭一たちと一緒にいたのは?
- 鷹野は死んでいない(いわゆる顔のない死体)。___・鷹野が双子。
- 犯人が死亡推定時刻をずらしてみせた。______・ただの鑑識の間違い。
- ゾンビ。____________________・おやしろさまが実体化。
- 圭一の思い込み。
④魅音の自白にお魎が含まれていなかったのは何故か?
- お魎は生きている。______________・おやしろさまに口止めされていた。
- 圭一の聞き間違い。
⑤両親が引越しを決めた封筒に入った手紙は?
- おやしろさまからの手紙。___________・園崎家からの手紙。
- 圭一一家の思い込み。
⑥エピローグで圭一を刺した魅音、自殺した詩音については?
- 死んだはずの魅音が生きていて、詩音と入れ替わって圭一を刺した。その後、詩音とし
て自殺。
- _詩音が病院を抜け出し、圭一の前に魅音を名乗って来た。
- おやしろさまの実体化。__________・ドッペル・ゲンガー。
- 魅音の幽霊に刺された。__________・圭一の思い込み。
_
3.3祟殺し編
__鬼隠し編の最後にレナと魅音が言っていた「監督」なる人物が登場する。プレイヤーにとっては、最後の全滅や梨花殺害などで、ますますこんがらがる物語でもあるが、富竹と鷹野の死の必然性は確信できるところ。
3.3.1
__両親の不在、入江監督との交流を通して、紗都子の事情について知り、自分が悟史の分までと決意する圭一。そんな折、紗都子の叔父が家に帰ってくる。
__紗都子の苦境を重く見た圭一は、綿流しの夜に紗都子の叔父を殺害する。しかし、次の日になるとなぜか叔父は生きている。さらに、そのことを打ち明けた入江先生には病気扱いされる。しかも、鷹野・入江・大石、圭一が死んでほしいと思った人間はどんどん死んでいく。
__さらに、梨花が殺害されているところを発見した圭一だったが、錯乱した紗都子に突き落とされてしまう。目覚めたときには、雛見沢の住民はすべて死んでいた。
3.3.2
__※沙都子と入江の養子についての法律的観点。既婚者でないと養子に出来ないという法律
はない。それは特別養子のこと(しかもその法律は当時制定されていない)。ただし、家
庭裁判所の事前の許可が必要で困難を極める。
①冒頭の死体は誰?
- 間宮リナ____________________・偽装死体。
- おやしろさま。神が死んでいたという驚愕の幕開け。
②泣きじゃくり嘔吐した沙都子がレナだけに伝えたことは?
- 何も云っていない。________・性的虐待の告白(気持ち悪いの嫌、などの発言から)。
- その他、義父に対する恨みを打ち開けた。
- おやしろさまについて。_____・圭一の思い込み。
③圭一の掛けた電話については?(※詩音は悟史を呼び捨てにはしない)
- 出たのは魅音。__________・出たのは詩音。
- 出たのはおやしろさま。______・圭一の一人芝居。
- 園崎家の誰か。__________・いたずら。
- 圭一の思い込み。
④圭一が叔父殺しの現場から帰る途中、出会った鷹野については?
- 鷹野も富竹を殺している。_____・鷹野が富竹以外の誰かを殺した。
- たまたま擦れ違った。_______・おやしろさま。
- 鷹野が双子。魅音と詩音みたいな関係。・圭一の思い込み。
⑤圭一と別れる前に鷹野は「今夜二人が出会った事は誰にも言うな」と忠告するが、それ
はなぜか?_
- 鷹野も殺人を犯しており、不利な証言を避けた。
- 殺人以外の後ろめたいことをしていた。
- 二人の出会いは奇跡だった。秘密は二人だけのもの☆
- 鷹野は圭一を極度に嫌っており、記憶にすら残したくない。
- 圭一の聞き間違い。__________・圭一の思い込み。
- 鷹野がおやしろさまだからさ。
⑥圭一と出会った時点で、鷹野は圭一が殺人を犯したことを知っていたのか?_
- 知っていた(おやしろさまのお告げを含む)。
- 知らなかったが、いたいけな少年にカマをかけた。
- 圭一が嫌いだから、とりあえず聞いておいた。
⑦死体と穴の謎については?
- 事前に掘っていた穴はどうなったか?→・園崎組が埋めてくれた。
___________________・自然に埋まった。
___________________・おやしろさまの手助け。
___________________・圭一の思い込み(掘ってなかった)。
- シャベルの処分は?→・その場に放置されていたものを園崎組が処理。
___________・自然になくなった。
___________・おやしろさまが持っていった。
___________・圭一の思い込み(シャベルなど持っていなかった)。
__________・場所を誤認。
__________・超狂暴な野犬が全身を食った。
__________・おやしろさまが食べた。
__________・屍人になり、穴から這いずり出た。
__________・圭一の思い込み(殺してなどいない)。
⑧綿流し翌日のクラスメート達の言動の謎?
- 圭一は祭に行っていた。穴を掘っている夢を見ていた。
- クラスメイトの悪ふざけ。
- クラスメートが圭一を庇って、口裏を合わせた。
- 圭一の時間軸がずれていた。つまり、叔父を殺したのはあの時間じゃなかった。
- ドッペル・ゲンガー。_・おやしろさまが圭一に化けていた。おやしろさまは寂しかった。
- 圭一が双子。_____・圭一の思い込み。
⑨放課後、沙都子は何故叔父が生きているといったのか?_
- 沙都子の嘘。
- 叔父は本当に生きている。_____・叔父のドッペル・ゲンガー。
- 叔父は双子。または、替え玉(園崎家とか村が用意した)。
- おやしろさまが叔父になりすましている。沙都子が寂しくないように。
- 圭一の聞き間違い。_________・圭一の思い込み。
⑩レナたちはなぜ執拗に叔父が生きていると強調するのか?
- 本当に生きているから。_______・圭一を庇うため。
- 圭一を精神的に追い詰めるため。___・圭一に対する悪ふざけ。
- おやしろさまにそうしろって……。__・圭一の思い込み。
⑪放課後、ダム現場の宝探しについてくるように強く言ったのはなぜか?
- 圭一と口裏合わせをするため。____・見せたい宝物(鉄平の死体)があった。
- 圭一を殺すため。使えないと判断。__・おやしろさまがそうしろって……。
- 圭一の思い込み。
⑫下校時、宝探しを拒否した後、レナは何故「病院に必ずいけ、レシートを必ずもらえ、
翌日レシートを確認する」と強く言ったのか?_
- 何らかの方法でアリバイを確保。___・嫌がらせ。
- おやしろさまにそうしろって……。__・圭一の思い込み。
⑬大石は何を探していた?
- 園崎家の秘密を探ろうとしていた(大石の園崎家への執念)。
- 圭一を園崎家絡みでマークしていた。
- たまたまキャンプに来ていた。シャベルとバケツを持っていたのは何らかの遊びに使う
ため。
- おやしろさまが大石に化けていた。__・圭一の思い込み。
⑭入江の言う「リサ」って誰?
- 間宮リサ。_____________・リナの言い間違え。
⑮入江が自殺しているのは何故?
- 自殺に見せかけて誰かに殺された。__・医療事故とか。
- 沙都子を救えなかったことに悲観しての自殺。
- その後の災害に関わっていて、自責の念に駆られた。
- おやしろさまのせい。________・圭一のせい。
- 圭一の思い込み。
⑯梨花が殺されているのは何故?
- 実は自殺。_____________・実は事故。
- 圭一以外の誰かが殺した(沙都子も含む)。
- 災害を起こすための引き金として誰かが殺した。
- おやしろさまの祟り。________・圭一が殺した。
- 圭一の思い込み。
⑰圭一は何故大災害を生き延びることができたのか?
- 火山ガスは発生していない。村人が死んだのは別の理由。
- 圭一は無敵!(主人公補正がかかった)。
- むしろ、ガスが避けた。_______・おやしろさまの奇跡。
- 予めガスに対して抗体があった(H×Hのキルアみたいな)。
- 圭一の思い込み。
⑱詩音、葛西の自殺については?
- 実は誰かに殺された。_____・ただの事故。
- 人生に絶望した!_こんな火山ガスの発生する村に絶望した!
- 細胞に自殺プログラムが組み込まれていて……とかね。
- おやしろさまの祟り。_____・僕たちの見間違い。
⑲沙都子はどこへ行ったか?
- 服を確保しに自分のうちへ。そのときに誰かに拉致られた。
- 死んだが死体が発見されていないだけ。
- 人生に絶望(以下略)。
- お散歩。___________・本物の鬼隠し。
- おやしろさまの棲むところ。おそらく高天原。
- ストーリーキングに目覚め、単身アメリカへ。
3.4暇潰し編
__ゲーム中、再三言及されていることだが、全体から見ると非常に特異な話。プレイヤーにとっては、雛見沢全滅がもう一度起こるというヒントと、ゲームの全体像をつかむためには不可欠であり、謎解きへ最後のヒントでもある。
3.4.1
__昭和53年6月、建設大臣の孫が何者かによって誘拐され、公安から一人の新米・赤坂が雛見沢へ派遣された。
__大石との連携で見事事件を解決した赤坂だったが、妻が階段から落ちて死亡したと知らされる。その後、梨花がそのことを予言していたことを思い出す。すべてを見通し、自分が殺されるとすら予言していた少女が、自分に助けを求めていたことに気づき愕然とするが、それは、すでに手遅れになった雛見沢大災害の後のことだった。
3.4.2
_①梨花に予知能力があるのか?
- ある。何か問題でも?__________・ない。何か問題でも?_普通の女の子。
- でまかせ。人の注意を惹きたかっただけ。_・言ったことが実現する能力者。
- 未来を知っている。
- 何らかの事情で赤坂の協力が必要になり、自分の犯罪計画を明らかにした。
- 赤坂の思い込み。
②「東京に帰れ」の真意とは?
- 未来を知っていて、純粋に雪絵、及び赤坂の未来を救いたかった。_
- 赤坂が嫌いになった。汚らわしいと思い始めた。
- 東京モンが嫌いだった。_____・赤坂の聞き間違い。
- 赤坂の思い込み。
3.5目明し編
ここからが、解。この物語は、綿流し編の解答にあたるが、まったく同じ世界ではない。すべてがわかってみると、一番推理しやすかったであろう綿流し編の解を先に持ってくるのは妥当なところかも。「お疲れさま会」でレナも言っていたが、このゲームはほぼ選択肢がない以上プレイヤーが推理したり、それを友達同士で語り合ったりするところに本当の面白さがある。その意味では、プレイヤーにとって、よく推理を練った人ほどここからは大きな意味を持つといえる。
3・5・1明かされたこと
_・圭一の無神経は、魅音を傷つけ、その話しを聞いた詩音がムカッとしたのが事件の発端。
- 詩音と魅音は綿流しの翌日、6月20日に入れ替わっていた。
- 村長、梨花、紗都子を殺したのは詩音。
- 圭一をさした後すぐに、詩音はマンションから転落死。
- 圭一の死因は急性心不全。
_・喉を掻き毟って自殺するように仕向ける薬はある。
_・連続殺人事件に園崎家は一切関与していない。
_3・5・2未解決のなぞ
3.6罪滅し編
__今までよくわかっていなかったレナというキャラクターに迫る物語。プレイヤーにとっても、出題編は個々に解決しようとしてもだめだ、ということがはっきりわかる。仲間を信じ、惨劇を打ち破る奇跡を起こす。雛見沢症候群のことについても触れられる。
3.6.1
_・梨花は殺されるたびにループし、百年以上生きている。
_・鬼隠し編で魅音がもっていたのは、注射器ではなくマジック。
_・仲間を信じれば惨劇は防げる。
3・6・2
_・なぜ、大災害/梨花殺害は起こるのか。
_3.7皆殺し編
__もはや推理などどうでもよくなる物語、推理ものとしての体裁よりもシナリオを読ませる。オヤシロさまである、羽入が登場する。「東京」の存在と真犯人鷹野、個々にいたってほぼすべてのなぞが解明される。なぞは解けても惨劇は止まらない。
__昭和58年6月の雛見沢を覆う、X・Y・Zルールの存在。ルールXは、仲間の暴走による殺人。
_ルールYは強い意志と目的をもって行われる梨花の死。梨花のみならず雛見沢を滅ぼす「悪魔のシナリオ」。ルールZは、雛見沢を覆っている、惨劇を容認する雰囲気。
3.7.1
- 入江、鷹野、富竹は入江機関関係者。
- 梨花のループの真相、羽入とともに幾多の世界を経験してきた。力の弱まりとともに、数週間程度しか戻れない。
- 複数の世界で毎回異なる事実は、その単一の世界では必然であったとしても、複数の世界から見たら気まぐれな偶然に過ぎないということ。
3.7.2
_・鷹野の動機
_・どうすれば鷹野に勝てるか。
3.8祭囃し編
__すべてが明らかになる。鷹野三四と高野一二三の関係、雛見沢症候群のこと、過去の事件。
_同時に、いままで築き上げてきた絆により、仲間はずれが出ない、誰一人輪の外で指をくわえてなくていい、完成された世界に。
_
_1年目_ダム現場監督殺人事件及び主犯格の失踪
__昭和54年6月24日(綿流しの日)
__現場監督がL5を発症して錯乱したのを、襲われた作業員が返り討ちにした。主犯は雛見沢症候群患者として山狗が拉致、入江研究所にて生体サンプルとされる。現場監督の右腕もそのとき回収された。
_2年目_北条夫婦転落事故
__昭和55年6月22日(綿流しの日)
__紗都子がL5を発症して、突き落とした。
3年目_古手家神主病死及び妻入水自殺
__昭和56年6月21日(綿流しの日)
__梨花の雛見沢症候群研究を拒否した為に、鷹野の命で山狗が殺害した。その際に、「東京」
_から圧力を掛け捜査を終了させた
_4年目_北条義母撲殺事件
昭和57年6月20日(綿流しの日)
__叔悟史がL5を発症、叔母を金属バットで撲殺。入江の車で、沙都子への誕生日プレゼントの運搬中に、入江は悟史のL5発症を確信、診療所の地下へと匿う。入江は彼に治療を行うも未だ回復しないために行方不明扱いとなる。
5年目_富竹、鷹野両名殺害
昭和58年6月19日(綿流しの日)
__富竹は鷹野の協力要請を拒んだため、薬によってL5を発症させられ自分で喉を掻き毟って死亡。鷹野の死は、偽装
_
4.論点
4.1仲間はずれが出ない終わり方
__みんなで仲良くたのしく、誰も犠牲にすることなくラストを迎えた『ひぐらし』ですが、その前までは散々みんな殺されてだいぶ参った。
_→やはり、作者のトラウマが関係している。
4.2もっと時間があれば・・・。
__みんなでわいわいやれれば、もっと面白かったはず。一話ごとにすりを話し合って、なぞを協力して解いたり。
_→2004年5月頃インターネット上の公式サイトで体験版(第1話鬼隠し編全編を収録)が公開されると、瞬く間に人気が上昇した。
__ネット上で推理と公開して、大いに盛り上がった。
4.3「推理もの」からの変化
_『罪滅し編』から、『目明し編』までの本格推理路線の変更。
_→賛否両論出て喧々諤々の議論が起こり、あまりの反響の凄まじさに竜騎士07氏は『ひぐらし』の断筆宣言寸前までいく。しかしながら、スタッフやファンの励ましの言葉により、彼は続行を宣言する。
5.補足
5.1寄生虫
__人に寄生する寄生虫は、例えば、サナダムシなどは、アレルギー反応を抑制する成分を分泌している。このように、正の効果ももたらすこともある。
_代表的な人の寄生虫
_カイチュウ・ニキビダニ・エキノコックス
5.2盧溝橋事件(七七事変)
1937年(昭和12年)7月7日に北京(当時、北平)西南方向の盧溝橋で起きた発砲事件。日中戦争(支那事変、日華事変)の発端となった。この事件をきっかけに、日本軍と国民党政府は戦争状態に突入、その後戦線を拡大していった。
事件の謎_~1発目を誰が撃ったか?
6.参考文献、サイト
部会メモ
最終更新:2019年03月06日 00:22