SF研読書会「エイミーの敗北」(超弦領域収録)
担当:刺身
1. 作者 林巧
p64にある編者による解説を参照。っていうかwikiにも項目ないし作者ブログもたいしたことわからんし
著作 ラスト・ブラッド (角川ホラー文庫)
叫(さけび) (角川ホラー文庫)
アジアおばけシリーズ
上二つはノベライズ。他は小説よりもアジア地域の紀行エッセイのようなものが多い。
2. あらすじ
紙、筆、絵の具といったものが存在しなくなり、絵や文字をただ想うだけとなった世界。集合的無意識、エイミーのもとでゲート係官として働く男。そこに連行されてきた男を取り調べているとエイミーがその男は種部族や言語圏をすべて偽装した確信犯だという。その男は突然変異の絵かきでもなければ想い起こすことができない情景を想い浮かべていたことで連れてこられたのであった。
3. 感想
あたりまえのように集合的無意識や人工知能が出てくるとかならずそれに対するものが現れる気がする。人が絵を描いたり字を書くことができなくなってしまって、ただ想うだけ、となっても言語(しかもやたらと細かく分けられた)は使用されているのにツッコミを入れるよりも、やはり言語は便利なコミュニケーションツールなんだなーと想ったり。ところで最後の頭だけのボスってのはおそらく何かの妖怪だと思うのですがどなたかご存知?
最終更新:2009年11月03日 20:03