――見誤った!
いくら有名なパーティとはいえ、
古代から「死神」として戦ってきた自分にとって、
メルポットなど取るに足らない連中だと思っていた。
この鎌で1人ずつ順番にロストさせてやれば、
当面の障害は退けられ、問題なく目的を遂行できるようになる。
連中は所詮、障害ではなく「狩る対象」。
いくら強くとも所詮は一般人の寄り集まり。
そう思っていた――
――が、だとすると、
今自分が目にしているモノは何だ!?
緋色のオーラを身に纏い、
瞳はまっすぐに俺の「魂」を見据え、
狩り取る側の俺を刈り取ろうとしているコイツは何なんだ――!?
「おまえをあの子達にぶつける訳にはいかない」
今、ヤツの目の前でヤツの剣が回転している。
何が来る?
強烈な一撃か? 回避不能の光線か?
どうすれば避けられる?
右か? 左か? それとも――上か?
「覚悟はいい? 良くなくても、待たないけどね」
バカな。
どれだけ永い間、耐え忍んだと思っている。
俺は、――俺は!
「消えてもらうわ――」
俺は、“あのお方”のお顔をもう一度見ることすら無く消えるのか――
「――全人類の緋想天」
最終更新:2011年07月10日 13:14