「終わり」は突然やって来た。
突然やって来たテンシが告げたのは、メルポットへの最後の依頼。
その内容は、魔王の討伐――
メルポットはそれを見事達成した。
しかしこれは、“GM”の仕組んだ罠だった。
彼女はこの世界を、「いつでも終わらせられる仕組み」を最初から作り上げていた。
彼女は自らの独断で、その仕組みを発動しようとしていた。
その二つの鍵が、「勇者」としてのメルポットと、「魔王」の存在。
「勇者」が「魔王」を倒す事で、物語は完結し「終了」する。
態々このような事をしなければならなかったのは、
世界自体は“GM”が作り上げたものであったにも関わらず、
「キャラクター」として生きている者達はそうでなかったからだった。
ゆえに“GM”としては、この世界
かくして“GM”の思惑通りにことは進み、世界は終わりを――
――そんな白昼夢を見たテンシだったが、
気付けばこのクエストを請けるかどうかの選択をメルポットに尋ねているところだった。
そう、メルポットがそんな型にはまった依頼を請ける筈がない。
そんな彼らに後押しされ、テンシは全員に真実を話す。
メルポットは“GM”を打ち倒した。
世界は終わった。
だが、終わったのは世界だけだった。
「キャラクター」以外何もなくなり、真っ黒な世界に放り出されたメルポット達。
「これからどうしようか…」
そんな声が聞こえる中、ふらん☆が一歩前に出て、皆の方を向いて言った。
「あのね……」
最終更新:2011年12月27日 13:11