「疑念や失望。悔恨や恩讐すら飲み込んで、栄光の日々は消えていきます。」
ギルとルミアーガは、元の世界へ戻りました。
ルミアーガは黄泉の国に落ち着き、ギルはバビリム王国で、幼馴染の巫女カイ(
※)と共に国王として、王国を栄えさせました。
しかし、剣の力を持ちすぎたギルは、次第にその力を制御しきれなくなり、80年後には国王として君臨しつつも、終わりのない政争と家族との死別によって心を病ませていました。
その心の闇が、もう一人のギルを生み出し、新たに生まれたギルガメッシュの塔にて、ギルを更に苦しませていました。
肉体を失い、精神体となっていたカイはそれを悲しく思い、一人の少女に願いと力を託します。
少女ジルは、ギルとカイの血を引く孫娘、カーヤと共に登頂者として塔に挑み、ギルの影を討ち果たしました。
それと同時に、暴君となっていたギルも、剣の力による呪いは解かれたのです。
「追憶の彼方へと旅立つ一人の英雄。今は、マーダックの子、ギルガメッシュを悼みましょう!いくつもの巨大な遺産を受け継いだ我々には、成すべき事が、沢山あるのですから!」
「あんなに大げさに、恥ずかしいな」
「我慢しなさい」
ギルと何故かスプーンを片手に持ったカイが、屋根に座ってカーヤの演説を見ています。
「もっと悪口を言ってもいいものを。最後の半年など、酷い暴君だったのだぞ」
「ジルのおかげね」
「ああ」
「これから何処に行く?」
「まずは黄泉の国だな。そこでルミアーガを誘ったら」
「登頂者に・・・?」
やや機嫌を損ねた様子のカイが、手のスプーンを煌めかせます。
「ふんっ!」
「ひぎぃぃぃぃっ!!?」
最終更新:2011年12月28日 12:28