- StDと真紅の影は、動かなくなったゼタの元にいた。-
真紅の影『やれやれ、面倒なことを頼んでくれたものだわ。いくら私が、位相のズレた世界すらを移動する能力を持っているからって。』
StD『ええ、ありがとうございました。帰りもよろしくおねがいしますね。』
真紅の影『ちゃっかりしてるわね…。』
StD『さて…。お久しぶりです。カジノのときの…ええと、名前を失念しましたね。確か今の名前はゼタさん、だったでしょうか?』
StD『私の種族のことは、ご存知ですよね?そう、覚り妖怪です。』
StD『…ふふ、確かに肉体は動かないようですが…。どうやら魂はあるようですね。』
StD『さて、皆が来ました。そう、あなたの仲間の皆が…。では、みなさん。お任せしますね。』
「・・・やれやれ、何たって俺がこんな事。」
緑髪の男が、悪態をつきながら人形の傍に寄る。
「ま、とりあえず。魔界からひっさびさに来たアイツの頼みだ、俺にできる事をしておくさ。」
そう言うと、草を狩り、仕上げに・・・
「経年劣化はやった事ねーが、なんとかなんだろ。」
右腕を突き出し、ナナイトを起動させた。
瞬く間に蛍のような青い光が、ゼタを包み込んだ。
・・・しばらくの後、男は腕を降ろす。
「最低限、機関部くれーはなんとかなったろ。後は俺じゃなくてもできるハズだ。」
男は、後ろを向き、最後に・・・
「またな。」
と呟き、闇へと消えた。
「ふむ…時間だけが戻った、という感じね…」
とりあえず念入りに全個所をチェックする。
「と、なると、あの人の仕業ね…」
周りには自立人形が3体。
私の手伝いと称して、遊んでいる。
「焼鳥がお節介を頼んで来て…やれやれ、どうしろっていうのかしら?」
人形たちが遊んでいる…
「…」
人形たちが、自分たちだけで、遊んでいる。
機械では無い。
プログラミングされた動きでも無い。
それはちょっと前まで動いていた、この人形も同じだったはず。
経緯は違えども、人形の域はちゃんと越えている。
元々は人間だったらしいけどね。
「…万華鏡、鈴蘭、上海ドール、こっちに来て手伝ってちょうだい?」
人形たちを招集する。
「メンテナンスするわよ」
最高の人形師の名にかけて、アイツの二つ名を使うのは癪だけど、
「向こう1000年はメンテかけなくてもいいくらいにするわよ」
まぁ色んな人の為。
やれるだけやっておきましょう。
…………………
「さて、人形自体はこれで完璧でしょう。」
物理的な修復は、私が手を入れる前から完璧であった。
「あと動くかどうかは…」
だがやはりそこは私。
「…他の人に託しましょうか。」
元通り以上に仕上げたわ。
…ミサイルとかは付けてないけど。
「行くわよ?万華鏡、鈴蘭、上海ドール。」
「もう行くの~?ちぇー」
「あ、うん。分かった。」
「……了解です。行きましょうか、深淵。」
さて、旅を続けましょう。
やれるだけは、やったわよ?
・・・・・・・・・・・・・・ゼタが動かないって聞いたから来てみたけど、あたいの分野で出来る事が無ぇ!
スタックのやろーは気が付いたら部屋が空っぽになってどこにも居ないわめーりんは山篭りしてるわ・・・くそっやられちまった!!(ガタッ!)
・・・うーん、だけどまだ動いてないって事は誰かの手が居るわけだし
このままほったらかしのままだと錆びちまうし・・・誰かが定期的に見ておかないといけないよね。
よっしゃ!あたいが色々錆び付かないよーに見ておこう!
今は人形のままだからって諦めないよー。
本格的に動かせる人が来るまで、つないでみせてやろーじゃんっ!
にっひひひひ、隅から隅まで余すとこなく掃除しといてやるよぉ~ゼタちゃぁ~n(どっかから石つぶてガンッ)
最終更新:2012年01月07日 23:03