「全く、バカな事をしたわねえ」
"GM"と呼ばれていた女は、世界が元通りになった後も真っ暗な空間に居た。
「…自分を犠牲にしてまで、あの子達を守りたかったのね」
彼女の目には何も映っていない。
自分一人の暗黒の中思い浮かべるのは――
「…ねぇ、テンシ」
――あの世界で、世界自体のほかに唯一自分が作った存在。
世界の管理者として、また、メルポットを作り育て上げる役割として、
彼女は"GM"の期待以上の働きをしてくれた。
「期待以上にも程があるわね。 まったく」
そして彼女は、自分が手放した世界に思いを馳せながらも
自らが住む世界へと帰っていった。
「"次"は、どうしようかしらね?」
そう、微笑みながら呟いて。
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小高い丘に立つ少女が居た。
風を受けて、空のように青い髪がふわりとなびく。
「さーて、行きますか!」
そして、駆け出す。
「待ってなさいよ。 "次は"――」
踊る心を胸に抱え、
自らの使命を背に負い、
「――いえ、"次も" 楽しい冒険にしましょう!」
少女は走る。
「メルポット!」
hinanawi_10_4 / rosemagius
最終更新:2012年01月12日 00:40