「そう、あなたが正しい時間軸の私なのね。」
『どういうことかしら?』
「こちらでは、この私があの城の当主よ。」
『…それは、つまり…。』
「少々手違いがあってね。」
『正確に言いなさい。…寝てただけでしょう。』
「やはり、分かるかしら?」
『わかるわ。違う存在であっても、私だもの。』
「厳密には、それだけではないのだけどね。…ともかく。」
『?』
「私と同じミスをしてはいけないわよ。理解しているとは思うけれど。」
『言われるまでもないわね。』
「…仲間を大切になさい。そのために、私が体得してきた術や魔法、全て授けるわ。」
『あら、ずいぶんな大盤振る舞いね?外に出て、色々変わったのかしら。』
「これでも苦労したのよ。それに…。今のあなたの魔力では、全てを使いこなせるとは到底思えないしね。」
『そんなことは百も承知。大丈夫よ、夜は永いのだから。』
「光ある限り、影は必ずそこにある。」
「『私たちは、影。』」
「ふふ、奇妙な感覚ね。自分と対話するなんて。」
『同感だわ。でも、悪い気はしない。』
「機会があれば、また話をしましょう。」
『ええ、そうね。尤も、機会があるかなんて…。』
「『運命のみぞ知る。』」
「話すも運命。」
『未来永劫存在、話すことなくとも、それもまた運命。』
「明けない夜はない。」
『されど、沈まぬ太陽もない。』
「じゃあね、私。」
『そちらこそ、達者でね。』
「『さぁ、還りましょう。』」
※補足。「」は一枚なので、真紅の影の発言。
『』は二重なのでツクヨミの発言。
この後、ツクヨミはめるぽっとの存在を知ることになりますが、クエストとかで口にするつもりは一切ないのでご安心を。
最終更新:2012年01月12日 20:10