都電7000形は、1954年(昭和29年)に登場した東京都交通局の路面電車。
本項では、7000形を大規模改修し2016年(平成28年)に登場した7700形についても記述する。
基本情報
運用者 東京都交通局
製造年 1954年 - 1956年
製造数 83両
総数 93両(改造車含む)
運用終了 2017年6月11日
主要諸元
軌間 1,372 mm
電気方式 直流600V
(架空電車線方式)
最高運転速度 40 km/h
車両定員 96名
自重 15.5 t (旧車体)
16.5 t (新車体)
全長 12,520 mm
全幅 2,203 mm
全高 3,685 mm
台車 D20A
主電動機出力 60 kW
52kW(新製当時)
搭載数 2
駆動方式 吊り掛け式1段減速平歯車方式
出力 120 kW
制御方式 抵抗制御
制動装置 直通空気ブレーキ
保安装置 なし
備考 この表は主に、1977年以降の新車体のことを指す。
登場から荒川線成立まで
1954年に、前扉・中扉という扉配置で登場した。
大きく3つのグループに分けられ、杉並線を除く各線に配置された。扉の下に見通し窓があり、
前面が二枚窓と言う点は共通である。
1次グループ(7001 - 7030)
1954年に製造されたグループで、新造車と車体更新車がある。正面窓は運転台側が一段で、
反対側は二段窓の二枚窓である。ボディは全く同じだが、細かく分けると以下の3タイプに分かれる。
7001 - 7019
新造車で、台車はD18形を採用した。それまでの都電のイメージを刷新する塗色と外見で登場したが、
走行メカニズムはそれ以前と同じ直接制御である。
前面二枚窓にしたにもかかわらず6000形などと同様に直接制御のため、コントローラーの大きさや
前扉との関係で当時の運転士から運転台が狭いとの指摘があったことから、1965年(昭和40年)以降に
19両全車が2000形に酷似した中央窓の大きい三枚窓(中央窓はHゴム固定)に改造されている。
大塚車庫や早稲田車庫等を中心に配置され、路線縮小後は残存路線に転属した。1971年(昭和46年)3月
に大塚車庫(16系統)等が廃止されると7両(7006・7009 - 7011・7014・7016・7019)が廃車され、
トップナンバーの7001を始めとした残り12両が、墨田・江東地区の路線が全廃される
(この時廃止された路線は、台東区(浅草や上野を走った24系統)・千代田区(須田町付近)・中央区(月島まで来ていた23系統など)にまたがっていた。)1972年(昭和47年)11月まで使用された。
7020
直角カルダン駆動を採用した高性能試作車として製造された。1次グループ唯一の間接制御車で、
台車は東芝の試作台車TT-101形である。5500形等その他の特殊車と同様に三田車庫に在籍し、
1967年(昭和42年)12月の同車庫廃止と共に廃車された。
7021 - 7030
1000形と1100形の下回りを流用して新造車体を載せた車体更新車で、
台車は元の車両からD10形およびD16形を流用している。
目黒車庫や神明町車庫、さらには荒川車庫にも在籍していたが、都電第1次廃止で余剰車となり、
1967年12月 - 1968年(昭和43年)1月に全車廃車となっている。7020とこのグループは、前面が最後まで二枚窓だった。
2次グループ(7031 - 7050)
1955年(昭和30年)に製造された。台車はD20形である。このグループから全車間接制御車となった。
運転台が拡張され、また正面窓は視界改善のためどちらも一段(運転台側の窓がわずかに小さく、
また換気のため二枚とも少し上方へスライドして開けられる構造)となった。また、
車体の角がさらに丸みを帯びたデザインになっている。
1970年(昭和45年)に7032 - 7034・7036 - 7042の10両が函館市交通局(函館市電)に譲渡されて1000形となったが、
譲渡されなかった10両は錦糸堀車庫に集結して1972年11月まで活躍した。
3次グループ(7051 - 7093)
2次グループの約半年後となる1955年末から翌1956年(昭和31年)にかけて製造された。台車はD20A形である。
正面窓が2次グループより天地方向に拡大されているのが大きな特徴である。なお、原型はZパンタであったが、
後にビューゲルに改造されている。
荒川線成立後
東京都電は全廃の予定だったが、27・32系統の存続が決まり、路線縮小の中で、製造年の新しい3次グループは次第に
荒川電車営業所に集められた。そして、1972年11月の墨田・江東地区の路線廃止後、柳島車庫から一部の車両が転属し、
7055 - 7089のうち31両(7079・7080・7085・7088は廃車のため欠番)が残った。残存した車両は6000形や7500形と共通で運用された。
1974年(昭和49年)10月1日、27・32系統を統合し荒川線に改称。さらに、1978年(昭和53年)のワンマン化に向け、
1977年(昭和52年)から31両全車をアルナ工機製の新造車体へ更新した。運転台マスコンなどの電装品、
台車やブレーキなどの主要機器はすべて流用された。「日本車輌名古屋」銘のマスコン機器などに種車の名残を留める。
同時に車両番号は新たに付番され、7001 - 7031に揃えられた。なお、新番号は改造順ではなく旧番号の若い順から付番された。
新造車体は更新車ながら前面1枚窓・直線基調の軽快なデザインで、その後日本各地に登場した広島電鉄3500形等の路面電車に
影響を与えた。また、ホームの嵩上げによるステップ廃止と、車内への車椅子スペース設置といったバリアフリーへの対応が
先進的と評価され、1978年鉄道友の会のローレル賞を受賞した。
1986年(昭和61年)から、7500形の車体更新に合わせた冷房化改造および塗装変更、LED式車内旅客案内表示器の新設、
集電装置をビューゲルからパンタグラフに換装するなどの改造が行われた
(離線対策と、冷房装置のインバータへの干渉を防ぐために換装された。7500形更新車も当初はビューゲルを装備していたが、早期に換装された)。
8501への代替などで1991年(平成3年)1月に7011が、同年3月に7006が廃車された。7011は市川市に保存され、7006は江東区の施設に置かれている。
1992年(平成4年)6月、8502と8503の導入により7009と7028が改造の上、モ3500形として豊橋鉄道に譲渡。
1993年(平成5年)7月、8504と8505の導入で7000形の最後の非冷房車2両(7012と7014)が廃車された。
この2両は、当初都電博物館の展示物として保存を構想されていたが、資金難のため断念され解体された。
これ以後の荒川線では6152(6000形、イベント用「一球さん号」)と7504(7500形)のみが非冷房車となった(現在は廃車)。
2000年(平成12年)4月28日には7017と7021がモ3500形の増備車として豊橋鉄道に譲渡された。
2002年(平成14年)から、前面行先表示器の1枠化(ワンマン表示を撤去)、車内旅客案内表示器と
降車用ボタンの更新などを含めた再更新工事が施工された。前面と側面の行先表示器は従来の幕式からLED式に交換されたが、
車両によって書体が異なっている。また、7001・7019・7020・7022・7025の5両の集電装置をシングルアーム式パンタグラフへ
換装したが、2011年度に行われた8500形への転用に伴い、7020(後述の追突事故により廃車)を除く4両が再び
菱形パンタグラフ(7500形の廃車による発生品)に戻された。
2005年(平成17年)、7022(旧7076)の塗装を車体更新時(非冷房車当時)のものに復元。同時に除雪用ラッセルの取付対応工事も施された(かつては6000形6152号が降雪時に運用されたが、同車の廃車による。)。
2007年(平成19年)5月26日から6月10日まで、9000形の登場を記念して7001・7008・7010の3両の車体に花電車のラッピングが
施された。側面には「平成19年 新しく懐かしく レトロ車両 都電荒川線が変わります」のメッセージが掲げられていた。
また、車番表示も書体を変更し、ドア上部にのみに施されていた。
2013年(平成25年)11月9日、7001がツーマン時代(車体更新前)の赤帯塗装となった。更新車体と赤帯塗装の組み合わせはこれが初である。
7000形の終焉
8800形とともに近年まで荒川線で最多の車両数を占めていた7000形は、2018年(平成30年)1月時点で3両が在籍していた。
1955年12月の新製配置以来荒川電車営業所を離れたことがない車両は7001(旧7055)が唯一である(3次グループで荒川電車営業所に新製配置されたのは同車のみであった。旧7056→7002も新製配置は荒川車庫だったが、こちらは転属歴がある。)。
1955 - 56(昭和30 - 31)年に新製されて以来、約60年の長きにわたって使用される間に各部の更新が行われており、
新製当初からの部材はマスコンカバー・マスコンハンドル・台車外枠などごく一部に限られている。
7020は2006年(平成18年)6月13日に梶原 - 栄町間を試運転中に追突される事故で大きく破損し、休車となった。
破損部にブルーシートをかけられ、シングルアーム式パンタグラフと冷房装置(1基)が撤去された状態で荒川車庫内に
留置されていたが、2008年(平成20年)3月31日付で廃車された。
2011年(平成23年)3月31日には7004が廃車となった。これは2012年度に計画されていた
「東京都交通局次期経営計画 ステップアップ2010」における7000形1両の廃車・新型車両への置き換えの前倒しで、
同年3月13日をもって営業運転を終了した7500形最後の2両(7511・7512)とともに廃車した。
同年9月、廃車理由は不明ながら7027が廃車された。同月の7511と7512、7004の解体工場への搬出の際に併せて搬出・解体された。
2012年(平成24年)12月28日から7008の前面の銀杏マークが青く塗られ、マークの中に「おつかれさま」と記載された。
その2日後の30日に同車は営業運転を終了、翌日の大晦日をもって除籍された。翌2013年(平成25年)2月17日に、
同車のお別れイベントとしてミニ撮影会が行われた。
2015年9月からは8900形の営業運転が開始され、2016年(平成28年)までに過半数の車両が8900形に置き換えられた。
同年5月15日の東京都交通局の報道[6]で、7026(旧7082)が2015年中に引退することが告知された。6月7日の
「路面電車の日記念イベント」にて撮影会を行い、同月28日で営業運行を終了、9月18日に廃車、10月下旬に京王重機整備北野事業所へ搬出された。
5月末には7007(旧7061)が営業運行を終了した。休車状態で1か月間留置された後、7月上旬に京王重機整備北野事業所へ搬出された。
最初の導入車である8901と8902の営業運転開始に伴い、7013(旧7067)・7025(旧7081)が廃車、10月下旬に2両とも
解体場(東武鉄道北館林荷扱所)へ搬出された。なお、同月18日の「荒川線の日記念イベント」では7025の運転席部品一式等の部品が販売された。
8903・8904の新造による営業開始に伴い、2015年12月8日に7019(旧7073)・7023(旧7077)が営業を終了している。
8905・8906の新造による営業開始に伴い、2016年2月14日に7031(旧7089)、3月13日に7018(旧7072)、3月27日に7015(旧7069)が
営業を終了。うち7031と7015が4月上旬に、続いて7018も京王重機整備北野事業所へ搬出された。
8907・8908の新造による営業開始に伴い、2016年7月28日に7010(旧7064)、8月2日に7005(旧7059)が営業を終了。
10月に2両とも京王重機整備北野事業所へ搬出された。
2016年5月からは、後述する7000形の車体を改造・流用した7700形の営業運転が開始され、翌2017年(平成29年)までに
過半数の車両が7700形に置き換えられた。
7701の営業開始に伴い、2016年6月1日に7016(旧7070)、6月30日に7024(旧7078)が営業を終了している。
7702・7703の営業開始に伴い、2016年8月28日に7030(旧7087)、9月30日に7029(旧7086)が営業を終了している。
2017年3月25日からは7001号車と7022号車に、同年6月上旬までの予定で引退記念ヘッドマークを取り付けて運行しており、
4月30日に7001(旧7055)が営業を終了し、6月11日に7022(旧7076)が営業を終了。これにより、旅客運用から退いた。
2017年6月11日、荒川電車営業所でありがとう7000形イベントが行われた。
車両番号 旧番号 車体更新日 冷房改造日 廃車日 廃車後の処遇 備考
7001 7055 1978年2月3日 1990年12月11日 現役 2017年4月30日で運用離脱
7002 7056 1978年2月3日 1990年12月11日 2018年12月26日 都電落語会に使用されていた。
7003 7057 1978年2月24日 1991年3月7日 2016年 解体 冷房化後ワンマン通常塗装
7004 7058 1977年12月5日 1989年12月19日 2011年3月31日 解体
7005 7059 1978年3月3日 1988年3月24日 2016年8月2日 車体は7708号に流用
7006 7060 1978年3月3日 未更新 1991年3月31日 車体半分が研修用として保存
7007 7061 1977年11月19日 1987年3月27日 2015年5月 車体は7701号に流用
7008 7062 1977年12月10日 1988年1月12日 2012年12月31日 大田区内で静態保存
7009 7063 1978年1月27日 未更新 1992年6月6日 豊橋鉄道に譲渡(モ3501)
7010 7064 1978年2月10日 1988年10月11日 2016年7月29日 車体は7707号に流用
7011 7065 1978年1月27日 未更新 1991年1月31日 千葉県市川市内で静態保存
7012 7066 1977年12月10日 未更新 1993年9月20日
7013 7067 1978年3月3日 1991年3月15日 2015年10月 解体
7014 7068 1978年2月10日 未更新 1993年9月20日
7015 7069 1977年12月17日 1988年1月22日 2016年3月 車体は7704号に流用
7016 7070 1977年12月17日 1988年3月23日 2016年 解体
7017 7071 1977年12月14日 1989年12月19日 1999年4月28日 豊橋鉄道に譲渡(モ3503)
7018 7072 1978年1月20日 1988年3月24日 2016年6月 車体は7705号に流用
7019 7073 1977年11月16日 1987年3月16日 2015年12月 解体
7020 7074 1978年2月17日 1989年1月20日 2008年3月31日 解体 2006年6月事故により運用離脱
7021 7075 1978年12月24日 1987年11月19日 1999年4月28日 豊橋鉄道に譲渡(モ3504)
7022 7076 1978年1月14日 1990年3月2日 2018年12月27日 解体
7023 7077 1977年11月19日 1987年1月23日 2015年12月 解体
7024 7078 1978年2月17日 1990年11月22日 2016年8月 車体は7706号に流用
7025 7081 1978年3月10日 1988年12月16日 2015年10月 解体
7026 7082 1978年3月10日 1989年3月23日 2015年9月28日 車体は7702号に流用
7027 7083 1977年12月5日 1989年10月18日 2011年9月 解体
7028 7084 1977年1月16日 未更新 1992年6月6日 豊橋鉄道に譲渡(モ3502)
7029 7086 1977年11月26日 1989年10月17日 2016年 解体
7030 7087 1977年11月26日 1987年10月27日 2016年 解体
7031 7089 1978年3月24日 1988年11月7日 2016年3月 車体は7703号に流用
東京都交通局7700形電車
2016年3月に東京都交通局は、同年5月より7000形に大規模な改修を行った7700形車両を導入することを発表した。
このため、これまで7000形の置き換え用として製造されていた8900形は、予定の半分の8両で製造を打ち切った。
これは廃車となった7000形の車体や冷暖房装置・放送装置などを再利用し、室内のシートの更新や降車ボタンの新設、
乗降扉の拡大や東京都交通局内の若手職員らによる「荒川線アピールプロジェクトチーム」の発案による
モダンレトロな塗装の採用などで、車体デザインの見直しを図るのと同時に、車体新造前から使用され
製造後60年を経過する下回りを、8900形と同一の台車とVVVF制御装置を搭載して一新し(吊り掛け駆動からカルダン駆動に変更。これは高性能化と共にVVVFインバータ制御への改造を伴ったもので、高性能化と共にVVVFインバータ制御への改造を伴った車両はこの他に相鉄3000系電車の例がある。)、
エネルギー効率の向上と乗り心地の改善を図って新車並みの設備に改造しようというものである。8両がこの改修を受けた。
1両あたりの改造費は1億3000万円。これらの改造は京王重機整備北野事業所で行われ、以下のように改番された。
車両番号 旧番号 運行開始日 車体色 備考
7701 7007 2016年5月30日 みどり色
7702 7026 2016年8月11日 みどり色
7703 7031 2016年8月11日 あお色
7704 7015 2016年8月20日 あお色
7705 7018 2016年11月5日 あお色
7706 7024 2016年11月27日 えんじ色
7707 7010 2017年2月23日 えんじ色
7708 7005 2017年3月7日 えんじ色
2016年5月15日に7701号車を使用した試乗会が実施された後、同年5月30日に、7701号車が営業運転を開始している。
そして同年8月11日に7702号車と7703号車、8月20日に7704号車、11月5日に7705号車、11月27日に7706号車、翌2017年2月23日に7707号車、3月7日には最後の7708号車が営業運転を開始した。
車体塗色は7701・7702号車が緑色基調、7703 - 7705号車が青色基調、7706 - 7708号車がえんじ色基調にそれぞれ変更されている。
保存車
7000形は確認されている物で9両が保存された。現在は6両(未更新は2両)が現存している。
福島県いわき市の四倉小学校に車体のみ保存されていたが後に荒廃し、撤去されている。
1968年に廃車後、埼玉県入間郡毛呂山町の「新しき村」に車体のみ保存されている。当初保育園として利用されていたが、その後閉園(時期不明だが、車体の状態等から90年代には閉園したと見られる。)。設置から数年は方向幕もあり、状態は良好であったが1970年代に屋根が設置された際、方向幕は取り外されている。その後1995年にかけて放置され、1996年に一度修復された後も、定期的に修復がされていた。2018年に大規模な改修工事が行われ、失われた方向幕等が復元された他、現役時代の塗装に塗り替えられた。2025年2月現在、修復から6年以上が経過した事で塗装の劣化が見られてきた為、再塗装を行っている。また、この車体は八高線高麗川 - 毛呂間の車窓からも確認する事ができる。
廃車後、1968年3月から千葉県市川市の東京養育院に静態保存され、遊具として利用されていたが撤去され、現存しない。
また、当車は保存時に車番が何らかの理由で本来の「7023」から「7030」に書き換えられていた。
廃車後、静岡県富士市の市立元吉原小学校に静態保存されている。SLと一緒に専用の屋内に保存されているが、長年塗り替え等が行われておらず。車内に塗られた塗料が剥げる等、老朽化が目立つ。
廃車後、函館酪農公社に車体のみ(2015年頃に台車が付く)が静態保存されていたが、2019年頃に解体、撤去された。
2017年春の引退後、荒川車庫内に通常は6086と並んで保存されていて、イベント時に公開される事もある。
廃車後、車体半分が東京都交通局の研修所に研修用施設として設置されている。通常は非公開。
廃車後、東京都大田区に譲渡され、 大鳥居駅近辺にある区立萩中公園内の「ガラクタ公園」に
静態保存されている。LED式行先表示器は撤去されており、代わりに白地に黒文字で「萩中交通公園」「ガラクタ公園」と書かれた
方向幕が掲出されている。遊具という扱いで設置されている為、機器類が欠損、少々痛みが目立っている。
廃車後、千葉県市川市の大和田公園(都営地下鉄新宿線大和田換気所付近)に
静態保存されている。柵で囲まれた状態で保存されており、野外に保存されている為車体の経年劣化がみられていたが、近年再塗装が行われた。車内はおおむね廃車時の状態を保っている。
他の事業者への影響
- 土佐電気鉄道600形電車は、登場当時の本形式をモデルに製造された車両である。
- 豊橋鉄道モ3500形電車は、本形式の7009・7028・7017・7021を譲渡・改造した車両である。改造後、以下のように改番されている。
7009 → モ3501(1992年譲渡)
7028 → モ3502(同上)
7017 → モ3503(2000年譲渡)
7021 → モ3504(同上)
最終更新:2025年02月07日 01:30