【沖縄・本島南部パワスポ巡り】
第2話)奇想天外な自販機
《沖縄旅行記|本島南部|糸満|奥武島|斎場御獄|久高島》
沖縄旅行といえばレンタカーで回るのが定番であるが、ペーパードライバーのオイラは路線バスを使うしかない。
次の目的地は奥武島(おうしま)。沖縄本島最南部にある小さな島で本島とは橋で繋がり、てんぶらで有名な島だ。糸満から奥武島(おうしま)までは約17kmの距離であるが、バスで行くとなると途中で乗り換える必要があった。それでも最近は乗換アプリで検索すると地方の路線バスの時刻もしっかり表示され、調べる手間は大幅に減った。だが乗換のバス停「具志頭」の読み方が「ぐしちゃん」と読むとは、地元に行くまで分からなかった。この具志頭(ぐしちゃん)にしろ奥武島の奥武(おう)にしろ、沖縄の地名は意外な読み方をするので油断ならない。
奥武島(おうしま)でも街歩きツアーのガイドを頼んだ。これもふるさと納税のお礼の品だ。奥武島入口のバス停に着いたらガイドさんに電話する予定だったが、ここでハプニングが起きた。
「すいません。乗換えのバスが来ないんです!!」
具志頭(ぐしちゃん)までのバスは順調だったのだが、その後のバスが予定の時間になっても全然来ない。
ザ ザ ザ ザッー
しかも霧雨だった雨が急に本格的に降ってきた。幸いなことに具志頭(ぐしちゃん)のバス停は屋根がついていたのでズブ濡れにはならないが、このままでは約束の時間に間に合わない。
集合時間に遅れそうだとガイドさんに電話をかけたまさにその瞬間、乗換えのバスが到着し事なきを得た。そしていつしか雨も上がり、定刻より少し遅れてガイドさんと合流。
今日のガイドMさんは本土出身でかなり昔に西表島に移住、そこで20年以上暮らしたあと本島南部のこちらに移住してきたと言うが、実は遠い昔、何と今がオイラが住んでいる東京の某区役所に勤めていたと言うから驚きだ。世界は狭い。
本業は草木染めのアーティストで、雑貨やハーブ石鹸などの販売も行っているが、その昔は役所勤めの後にイラストレーターもやっていたと言う非常に多才なおばちゃんだ。
そんなMさんと奥武島(おうしま)を巡る。この島は小さな島ではあるが人口は1000人と意外に多い。
「沖縄ではその昔、死者を火葬せず離れ島に葬る習慣がありました。そういう地域を奥武(おう)と呼んでいました」
何と、奥武(おう)にはそんな意味があったのか。
「なので沖縄には奥武(おう)という地名が何か所かあります」
こういう話はガイドさんに聞かないとわからない話だね。
奥武島(おうしま)は小さな島だが神社や御嶽(うたき)など、人々が祈りを捧げる場所が幾つもある。
そんな聖なる島に奇想天外な自動販売機を発見した。鮮魚店前に置かれた販売機にはド派手なタコのイラストがペイントされ、異様な光彩を放っていた。そして、そこで売られていたものとは…
干しイカ 奥武島産 ¥1000、
金目鯛 糸満産 ¥1300、
イカ墨汁(2人分) ¥1000、等々
品目がユニークすぎる!! こんな自販機、日本広しと言えどもここだけであろう。
最終更新:2022年01月02日 19:16