【そんなはずではなかった-礼文利尻の旅】
第2話)コロナでフェリー運休!!
《北海道|稚内|礼文島|利尻島》
「船が減便されます。ご注意ください」
朝10時半の船で礼文島へと向かうオイラは、市街地から徒歩15分のフェリーターミナルに到着。稚内空港よりも遥かに大きなターミナルで乗船券を買おうとすると、職員のお姉さんに減便を告げられた。
「台風でも近づいているのですか?」
手渡された紙には何と!! コロナ感染でフェリー会社のスタッフが働けなくなり、減便せざるを得なくなったというのだ。減便は明日から実施され、稚内から礼文島・利尻島は1日3便が2便に、離島間は3便から何と1便に減ってしまう。
今日オイラが乗る礼文島行きの船は明日から運休になる。WOW!! ギリギリセーフだ。そして明日夕方、礼文島から利尻島に行く計画を立てていたのだが、離島間はこの便のみが運航でこちらもギリギリセーフでホッとした。
稚内から礼文島のフェリーはかなりの大型船であった。航路左手には利尻島がくっきりと見え、雄大な利尻富士がその優美な姿を現していた。
フェリーは2時間ほどで礼文島に到着。港近くの宿にチェックインし、すぐにフェリーターミナルにある観光協会に出向いた。今回オイラは協会が主催するウェルカムバックキャンペーンに登録していた。
これは所定の条件を満たすと帰りのフェリー代が無料になるという美味しいイベントだ。その条件は、
①礼文島まで片道フェリーを利用、
②島内で一泊、
③島内で指定の観光アクティビティを行う、
以上をコンプリートすることで帰りの船賃がタダになるのだ。
①②はすでにクリアしている。③でイージーなのは、指定ルートのトレッキングだったので、協会に¥300のエントリー費を払い、YAMAPという山歩きアプリをインストールして、お手軽な桃岩展望台コースのトレッキングに出かけた。
全長約7km、4時間弱のトレッキングは半日のアクティビティとして丁度良い。いい具合に登山道入口行きの路線バスがあったので、入口まではバスで移動。そこから礼文島の雄大な自然の中を山歩きをする。
登山道と言っても夏の自然の植物の成長は著しく、腰の高さまである草の中でのトレッキングは、それなりにアップダウンもあり、結構息が切れる。だが、雄大な礼文の自然の中の景色は素晴らしい。
そのなかでも礼文島で見える一番素晴らしい景色は、隣の利尻島の利尻富士である。利尻島に行くと利尻富士の全景は見えない。利尻富士が一番よく見えるのは礼文島である。
そう感じたのはオイラだけではなく映画関係者も同じであった。利尻富士が一番よく見える丘に映画ロケセットの小学校が建てられ、撮影が行われた。そのセットは今もそのまま「北のカナリアパーク」という観光地として残り、トレッキングコースの終わりに寄ることができる。
それなりにハードな4時間弱のトレッキングを終え、利尻富士を眺めながら舐めるアイスクリームの美味いこと、美味いこと。
その後海辺を歩いて観光協会に戻ると、協会のおじさんがYAMAPアプリでトレッキングルート踏破を確認。専用QRコードを出してきて、読み取るとコンプリート! 帰りのフェリーのクーポンがもらえた。
ウェルカムバックキャンペーンでゲットした乗船券とトレッキング踏破で当たった温泉入浴券
だが、礼文島から稚内に戻る場合は約¥3000のフェリー代がタダになるが、オイラの予定は礼文島から利尻島に向かうため、得になるのは¥1000程度。ちょっとお得感は薄い。だが、トレッキング踏破でくじ引きに参加でき、温泉施設の無料券が当たった。こちらで¥600お得が増えたので良しとするか。
最終更新:2022年09月07日 08:26