【南台湾・駆け足旅】
第2話)現金は厳禁!!
《南台湾旅行記|高雄|恆春|墾丁|鵝鑾鼻》
台湾南部の恆春(ハンチュン)は古い城壁に囲まれた小さな街で、その城壁の一部は遊歩道として整備され散策するのが楽しい。
朝、市街を散歩すると市場に出くわした。取れたばかりの新鮮な魚や、解体された大きな肉の塊、南国の豊穣さを感じさせる野菜やフルーツ…活気溢れる市場はいつ来ても楽しいものだ。
散歩を終えたあと、美しい海岸線が広がる墾丁(ケンティン)方面に向かう。予定としては、先ず南端の鵝鑾鼻(アールアンビー)に向かい台湾最南端を訪れ、そのあと墾丁(ケンティン)の中心部を廻ろうと計画を練っていた。
恆春(ハンチュン)のバスターミナルに向かうと、恆春(ハンチュン)と墾丁(ケンティン)地区内で乗り降り自由な1日券があることを発見した。値段は150元(約¥735)で多分これが一番オトクなのだろうと飛びついて購入した。そして最初に来たバスに乗ろうと運転手に1日券をみせた。すると
運転手:「不行[プーシン](ダメです)」
と言われた。よくわからないがどうやらこの1日券は使えないらしい。でも何で使えないのだ!! 乏しい語学力から推察を交えて分かったことは、この1日券は地域バス限定で、今乗ろうとしたバス、これは高雄から墾丁(ケンティン)へのの中距機バスであったが、このバスに1日券は使えないということのようだ。
オイラは一旦バスターミナルに戻って詳細を確認すると、1日券が使えるのは101系統の地域間バスのみであることがわかった。ならば101系統の便数が少なければ1日券を買っても使い勝手が悪いので「時刻表が欲しい」と訪ねたがどうも要領を得ない。
少なくとも2ヶ所は巡る予定なのでその101系統のバスが何時頃どこを走るのか俯瞰して知りたかった。だが、しばらくたつと自分がイメージする時刻表というものが存在しないことがわかった。
その代りに客もそして職員までもが「iBus公路客運」というスマホアプリを使いこなしていた。そのアプリが時刻表になるので、紙の時刻表なんて使われていないのだ。
職員:「あなたもこのアプリをインストールすれば大丈夫よ」
そう言われて実行してみたものの、アプリは全て中国語でオイラの語学力では難しくて刃が立たない。なので1日券を諦め払戻しを受け、その時来たバスにその都度現金で乗る方法に切り替えた。
墾丁(ケンティン)/鵝鑾鼻(アールアンビー)…右が台湾最南端の碑
だが、これにもワナがあった。恆春(ハンチュン)から最南端の鵝鑾鼻(アールアンビー)までのバス移動は問題なかった。鵝鑾鼻(アールアンビー)灯台や台湾最南端のモニュメントを訪れた後、バスで墾丁(ケンティン)に戻る。そのバス料金23元(約¥113)を現金で支払う際にトラブルが生じた。
現金ではお釣りが出ないのだった!!
現在台湾のバスも日本と同じようにICカードで払うのが普通であり、ほぼ全ての乗客がICカードをタッチして乗り降りしている。とはいえ現金で払う乗客もいるのだから多少のお釣りはあるものと思っていた。だが、そうではなかった。
今オイラの小銭は15元しかなく、あとは100元札となってしまう。23元(約¥113)のために100元(約¥490)を払うのは理不尽すぎる。どうしよう?
だがそこに救世主が現れた。
コロナ前に台湾に行った時のICカードが手元に残っていた。このカードの残額はいくらあるのだろう。
運転手:「25元。OK」
何とありがたいことにギリギリ運賃を上回る25元が残っており、この場をやり過ごすことができた。
無論、バスを降りた後すぐさまコンビニでICカードにお金をチャージしたのは言うまでもない。台湾のバスはほぼ「現金は厳禁」なのであった。
最終更新:2024年06月27日 00:01