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【ちょっびりスパイシーなスリランカ旅】
第5話)紅茶列車の攻防

《スリランカ旅行記|コロンボ|ダンブッラ|シギリヤ|キャンディ|ヌワラエリア》

キャンディーからヌワラエリヤ方面に向かう鉄道は広大な紅茶畑のなかを走る。その美しい光景は世界的に有名で、この区間を走る列車は紅茶列車と呼ばれ人気が高い。今日はその紅茶列車に乗る日だ。

だがこの列車に乗るためにはいくつかの関門を通らねばならなかった。


関門その1:駅に着くまで

宿から駅まではスリランカの配車アプリ PickMe でトゥクトゥクを呼んでみることにした。200ルピー(約¥100)で駅まで運ぶトゥクトゥクがあったのでそれを予約した。だが数分経つと電話がかかってきた。

オイラは英語で応答するも、相手が現地語で何を言っているのか分からない。気づくと PickMe の予約はキャンセルされていた。仕方なく普通に流しのトゥクトゥクを捕まえたが倍の400ルピー(約¥200)かかってしまった。

スリランカ旅行記|配車アプリが使えず、普通にトゥクトゥクで駅に
配車アプリが使えず、普通にトゥクトゥクで駅に


関門その2:駅の改札

駅に着いても障害が待ち構えていた。紅茶列車に乗るには事前予約が必要だ。キャンディの駅に着いたオイラは改札の係員にパスポートとチケットを提示したすると。

 「パスポート番号とチケットのパスポート番号が一致してないので乗れません」

 あ、バレたか。

実はチケットを予約する際、パスポート番号を1つだけ間違えて入力をしていた。出発前にそれは気がついていたが、まあ列車なのでそこまで細かくチェックはしないだろうと、甘くみていた。

めったにこんな間違いをする乗客はいないのだろう。逆にそのレアな客を見つけて、係員は妙に得意げであった。もしかしたら不審な客を見つけた数だけ彼のボーナスが増えるのかもしれない。それはともかく、出発まであと15分。なんとかこの場を切り抜けなくてはならない。

 「こっちに来て」

オイラは駅長室に呼ばれ、駅長と思われる係員から取り調べを受ける。

 「すいません。一文字だけタイプミスしました」

必死で説明をした結果、なんとか追加料金を払うことなくチケットを再発行してもらい、改札を終えて列車に乗り込んだ。だが関門はこれで終わりではなかった。

スリランカ旅行記|駅長室に呼ばれ、なんとか乗車券を再発行してもらう
駅長室に呼ばれ、なんとか乗車券を再発行してもらう


関門その3:他の乗客

紅茶列車のチケットの予約はスリランカ国鉄のホームページから簡単にできるが、問題は予約時に座席の指定ができないことだ。もちろん進行方向窓側の座席が取れるのがベストだが、どの座席になるかはその時のスリランカ国鉄のコンピューターの気分次第。オイラは願いを込めネット予約を試みたら座席番号はG24。

座席は片側に4列あるので24という数字は窓側である可能性が非常に高い。そして実際、進行方向窓側というベストな席であったのだが、そのG24には別の白人観光客が座っていた。

 「すいません。そこ僕の席なんですけど」

 「ノープロブレム。俺の座席と交換すればいい」

彼の席は通路側の席であった。せっかく手に入れた窓側の席である。申し訳ないがオイラはきっぱり座席交換を拒否した。

スリランカ旅行記|自分の座席には別人が座っていた
自分の座席には別人が座っていた


こうしてやっとのことで紅茶列車の座席にたどり着いた。

キャンディを出発し市街地を走っていた列車はやがて深々とした紅茶畑の中を進んでいく。ゆっくりと縫うように紅茶畑の山々の間を列車は蛇行していく。車窓に広がる茶畑の清々しい光景は、実に見事であった。


スリランカ旅行記|紅茶列車
ゆっくりと縫うように紅茶畑の山々の間を列車は蛇行していく
スリランカ旅行記|紅茶列車

(続く)


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最終更新:2026年03月01日 20:03