マイクの指向性

ライブで一般的に使われるダイナミックマイクは、拾いたい音のみを拾うために正面の音しかマイクに入らないように設計されています。
これをマイクの指向性と言います。



せいぜいこの赤線程度の位置の音しかちゃんと拾いません。



最近多いのが、ギターボーカルの人で指板を確認するときに口がマイクから離れてしまう人。
またはマイクの近くは近くなんだけど、


こういう向きで歌っちゃってる人。
マイクは正面の音しか拾えないのでこういうマイキングだと上手く声を拾えず、外で聞いてるお客さんはボーカルが聞こえたり聞こえなかったり‥、と言うとても残念なことになってしまいます。

ボーカルの方は一度歌いながらマイクの向きを変えてみて、マイクのスイートスポットを良く探してみることをオススメします。
実は結構シビアです。
スイートスポットに声を当てると音量も取りやすいですし、音質的にもグッと良くなります。

歌の練習だけではなく、マイクに上手に声を入れる練習も大事なのです。



あともう一つ。
マイクをこういう持ち方で持つ人、良くないです。



プロの人でもやってる人多いのですが、こういう風にマイクのグリルを手で覆っちゃうとカクカクシカジカでせっかくの指向性が失われちゃうんです
(詳しくはググッて!)
こうやって持って歌ったほうが声がマイクに溜まって良い‥って思ってる人もいるみたいですけど、大きな間違いです。
指向性が失われるってことはどうなるかと言うと、正面の音しか拾わなかったマイクが全方向の音を拾っちゃうようになるってことです。
つまり、めちゃくちゃハウりやすくなる!
しかもこもった音になっちゃうからPAにとっては百害あって一利なしです。
せっかく朝から頑張ってモニターのチューニングとかした努力が全部パーです。
こういう持ち方してる人、PAはたぶん全員嫌いです。
なんとなくこういう持ち方をしてしまってる人は気をつけましょう!

「見た目が格好いいから」とか「このこもった音が好きだ」とか、こだわりがあってあえてこういう握り方をする人には何も言いません。
好きにしてください。
ただし返しの音量はかなり下げざるを得ないことは分かった上でやってくださいね!

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最終更新:2015年11月15日 03:59