モニターのチューニング

個人的にはPAの仕事で一番重要だと言っていいと思う。

モニターに限らず外音のスピーカーもグライコでチューニングしないといけないんだけど、まずは返しのチューニングが大事。
なんでって、返しのチューニングが適当だとハウりやすいから。

ステージ側で指示を出す人と卓でグライコ触る人との2人組でやることになると思う。

基本的には自分の声を出してみて、それを聞いて変なところをグライコで切る。
これだけ。

ipodかなんかで曲を流してやってみてもいいけど、自分の声でやったほうが絶対早い。
自分の声だったら、調べたい帯域の音自分で出せるからパパっと出来る。
何よりipod音質悪いし。

手順としては、
1.ボーカルマイクに声を入れてゲインだけ合わせる。EQはフラット。
2.チューニングしたいモニターに声を返してもらう。
3.「はーへいチェックワンツー」とか声出してみる。
4.気になったところをグライコで調整してもらう。
5.これを繰り返してフラットな音質を目指す。

って感じ。

学館やZ-ONEに置いてあるQ2031Bってグライコ、実は音あんま良くない。
からあんまり凝っていじりすぎないように。




次にハウり取り。
本当はもっとちゃんとしたやり方があるのかもしれんけど、僕の我流で。

1.マイクのゲインを大きめにしてもらう。
2.マイクをモニターに向けて素早く振って、一瞬ハウらせる。
3.ハウったところをグライコで切ってもらう。
4.繰り返す。
5.同時に複数の周波数でハウるようになったら終わり。


結構ハウる帯域って決まってるから、それをつかめたらすんなり終わるかな。
1k~2k付近、6k~8k付近、あと200Hz付近の低域とか。
ハコや環境によって変わるからなんとも言えないけど、そのへんからあたりをつけていくといいかも。

あとよくハウる帯域って人間が一番聞き取りやすいところだったりするから、無理に切りすぎるのも良くない。
適度に調節しよう。

ハウってる帯域が分かりずらい場合は、グライコで切るんじゃなくて逆に上げてもらって、あえてハウリング起こしやすい状態にしてもらうと分かりやすいかもね。

どこでハウってるかわかんないな
とりあえず6.3kHzくらいかなー
「6.3k全部上げてみてー」
ハウらせてみたら違うハウり方になったな
じゃあ8kかなー
「6.3kフラットに戻して、8kHz上げてみてー」
お、最初とおんなじハウり方だけどさっきよりハウりやすいぞ
ここだ!

みたいな感じ。
わかりづらい場合はなんとなくあたりをつけて逆にブーストしてみる。

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最終更新:2015年12月07日 01:04