『Gショッカー海底基地大乱戦』-3
作者・マザーメルザード
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Gショッカー海底基地***
Gショッカー海底基地は、突如予想外の敵の侵入により
大混乱へと陥っていた。
全身金色に覆われたキングフォームとなり、
重醒剣キングラウザーで敵の群れを切り裂くブレイド。
右脚の拘束をし開放、上空に飛び上がり繰り出す飛び蹴るように
勢いよくダークネスムーンブレイクを放つキバ。
次々となぎ倒されていくGショッカーの警備兵たち。
基地建物の外の海中でも、008=ピュンマが
敵の魚類型戦闘メカと激しい水中戦を展開している。
アンゴラス「これはどういうことだ!?」
アンゴラス、ハーディアス両将軍の腹部の顔は、
驚きと怒りで真っ赤になっている。
白いスーツの男「敵の襲撃についてはスマートブレインから
警告の連絡があったはずだが?」
ハーディアス「フン、我ら誇り高き
地下帝国軍は
ショッカー正規軍の世話になどはならん!」
アンゴラス「アポロガイスト、貴様もボーッとしてないで
出撃して防いで来い!」
白いスーツの男「いいだろう…」
一方、別のブロックでは、アギトがV3、ライダーマンと合流。
迫り来る敵をなぎ倒しながら、グレートマジンガー&ゲッターチームが
囚われていると思われる監獄区域へと向かい突き進んでいた。
V3「君が話に聞いていた俺たち以外の仮面ライダーか!?」
アギト「お久しぶりです! V3さん」
ライダーマン「…V3、知り合いか?」V3「……いや。…すまない、以前君にどこかで会ったことがあったかな?―― ――待て! もしかして君は!?」
最初は見知らぬ(と思っていた)相手に戸惑っていたV3であったが、徐々にV3の脳裏に、忘れかけていた記憶――時空を超えた邪眼との壮絶な戦いの出来事が甦ってきた。 V3「もしかして…アギト、君なのか!?」アギト「思い出してくれて嬉しいです!」V3「また再び君と一緒に戦う事になるとはな」アギト「またよろしくお願いします!」V3「こちらこそ!」
がっちりと握手を交わす三者。
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バベル2***
テレポートによるライダーたちの基地への転送を終えた
葵が無事に帰還してきた。
葵「皆本はん、無事に全員送ってきたで」
皆本「よし、ではこれよりこの海域から離脱するぞ」
???「えーっ! もう帰っちゃうの?」
???「なんかつまらないわね…」
背後の方で何やら普段から聞き覚えのある声がした。
驚いた皆本と葵が振り向くとそこには、一人は赤毛のセミロング、
そしてもう一人はやや紫を帯びた銀色の髪をした、
葵と同じ年頃で、全く同じ制服姿の二人の少女が立っていた。
葵「薫!? 紫穂!?」
皆本「いつの間にそこに!?」
薫「えっへへー、こっそりついて来ちゃった♪」
紫穂「葵ちゃんだけ抜け駆けして、皆本さんと二人きりになろうとしても
そうは問屋が卸さないわよ」
葵「ぬ、抜け駆けやなんて、そんな訳ないやんか。
ハ…ハハハハハ……(汗。(――チッ!!)」
皆本「やれやれ…お前たちと来たら」
薫「それよりも皆本、本当にもう帰っちゃうの?」
皆本「ああ、僕たちの任務は終わった」
紫穂「でも仮面ライダーさんたち、帰りはどうするの?」
皆本「それなら心配ない。別の潜水艦が迎えに来る事に
なっている」
薫「でも他のみんなが必死に戦ってるのに、あたしたちだけ
知らんフリして安全な所にいるだなんて…正直ヤダな」
葵「本音を言えばウチも同感。ただ人を戦地に運んでハイ終わりだなんて、
どうにもスッキリせえへんわ。ウチらは特務エスパーやで!」
皆本「この海域は軍事的な緊張地帯。日本政府が彼らを
支援できるのはギリギリここまでなんだ。解ってくれ」
その時、皆本の胸ポケットの携帯が鳴った。
携帯を取り出し電話に出る皆本。
皆本「ハイもしもし、皆本です。――管理官!?
…し、しかしですねえ!」
電話の声「構わないから薫ちゃんたちの好きなように
やらせなさい。数多くの悪の組織と戦い抜いてきた
歴戦の勇士達の戦いぶりを間近で見るのも、
3人にとっては得るものが大きいはずよ」
皆本「わかりました」
電話の声「ま、いざとなれば桐壺クンを人身御供にして
北京に差し出せば済む事だし♪」
皆本「………(汗」
東京 B.A.B.E.L.本部・局長室***
桐壺「ふぇぇくしょぉぉぉんんんんん!!!!!」
いきなり景気よくくしゃみをするB.A.B.E.L.の局長・桐壷帝三。
朧「あら、どうなさいました局長? お風邪ですか?」
桐壷「…な、なぜか物凄く不吉な悪寒がする。)ガクガクブルブル」
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バベル2***
薫「今のばーちゃんから?」
紫穂「管理官は何て?」
皆本「管理官から正式に許可が出た。僕たちもグレートマジンガーと
ゲッターロボのパイロットを救出すべく、仮面ライダー並びに
00ナンバーサイボーグたちを援護する!」
薫「そうこなくっちゃっ!!
皆本「葵、僕たち4人まとめて転送は出来るか?」
葵「うん、どんと任しとき♪」
皆本「…よし、では改めて!
特務エスパー、ザ・チルドレンッ! 解禁!!」
Gショッカー海底基地***
海底基地では戦いが続いていた。
005「ウオォォォ―――ッッ!!!!!!!!!」
005=G・ジュニアが千人力の怪力で戦闘獣を持ち上げ投げ飛ばし、
002=ジェットもマッハ5の超スピードで基地内を飛び回り、敵を翻弄する。
006「さてと、わての出番ネ」
今度は006=張々湖が灼熱の火炎を口から吹き、敵の群れにお見舞いする。
その時、崩壊した区画の壁や天井の残骸が00ナンバーたちめがけて落ちてくる。
006「――ゲッ!! ヤバいネ! ちと暴れすぎたのコトよ!?」
落下してきた残骸に押しつぶされるかに思われたその時――!
薫「念動(サイキック)ううう――白羽取り!!」
突然現れた赤毛の少女――明石薫がサイキックパワーで
残骸を受け止め、振り払った。
薫「へへーん♪ どんなもんだい!」
006「ふぅー、死ぬかと思ったネ」
002「おいおい、バベルの特務エスパーなら
もうとっとと帰ったんじゃなかったのか?」
006「なにはともあれ助かったのコトよ。
アナタ可愛らしいのになかなかヤルネ。謝謝」
004「…のんきに感謝に浸っている暇はなさそうだぞ。
新たな敵さんのお出ましだ」
004=アルベルト・ハインリヒは右ひざを折り曲げ、
大腿部に内蔵されているマイクロミサイルの発射態勢に入る。
薫「へぇー、かっこいいじゃん」
薫の何気ないその一言に反応した004は、薫を鋭く睨みつける。
004「見世物じゃない」
薫「……え!?」
004の右ひざから発射されたマイクロミサイルは、
新たに迫ってきた敵ロボット兵たちを粉砕する。
004「行くぞ!」
薫「……(何もそんな怖い顔しなくたって…)」
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敵に鹵獲されているであろうグレートマジンガーとゲッターロボの機体を
奪還すべく、格納庫に突入して戦うファイズとストロンガー。
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((∥ ) )
(日日 )つ Exeed Charge
│[二|二]
[]_(__)
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((∥ ) )
⊂日日 )G
/ /,_)
[]___)
∵//∴
∴//∵ ビュィーッ
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∴⊂日日 )G∵ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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八 ∴/彡彡彡/∵ \_______
/∂ヽ ∴/彡彡/∵
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_(;゜∀ ∴//∵
\ ∬∫∵ ズゴオオオオオオオン!!
丿丿丿ゞゝゝ
ビシュイィーン
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((∥ ) )二二
⊂日日 )G二
/ /,_) 二
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八
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/ 〈∬∫〉 /ヽ
/ _(;゜∀゜)/ ヽ ビシュイィ・・・ィィィン
│ \ ∬∫/ │
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ヽ 丿/川川川ゝ/
ヽ/(___)_/)
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敵怪人「ギャアア……Gショッカー……万歳~~っ!!」
(爆発──消滅)
ストロンガー「どうやら吹っ切れて、再び戦う覚悟は出来たようだな?」
ファイズ「…あんたは?……前にどこかで会ったか??」
ストロンガー「フッ、まあそんな事はどうでもいい。
今はそれよりもあいつの方が先だ」
格納されていたグレートマジンガーやゲッターチームの機体を発見し、
よじ登ってコクピットの中へと入るストロンガーとファイズであったが――。
ファイズ「どうやって操縦する?」
ストロンガー「…ダメだ。さすがの俺にもチンプンカンプンだ。
全く訳がわからん!」
紫穂「私に任せて」
ストロンガー「――!!」
ファイズ「――!!」
いきなり現れた銀髪の少女――三宮紫穂に驚くファイズとストロンガーの二人。
ファイズ「――お前は!?」
ストロンガー「その制服…あの眼鏡のお嬢ちゃんの仲間か」
紫穂「ちょっと失礼」
ファイズ「…お、おい」
紫穂は操縦桿に軽く手を触れタッチしてみる。
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一方その頃、別ブロックでは、白いスーツ姿の人間体アポロガイストと
灰色の老人姿の死神クロノスが、戦いの様子を傍観していた。
灰色の老人「阻止せんでいいのか?」
白いスーツの男「………」
アポロガイストは無視するつもりでいた。スマートブレインから
事前に通報があったにも関わらず、敵の侵入を防げなかったのは
明らかにアンゴラスとハーディアスの責任。もしあの二人に
万が一のことがあろうとも自分には関係のないこと――と思っていたその時、
アポロガイストは敵の先頭を走る、銀の仮面に赤いプロテクターを
身につけた存在に気がついた。
白いスーツの男「まさか……な」
彼の薄い唇が、驚きのために微かに開かれる。
そしてしばらくして、その口元に冷たく鋭い微笑が浮かんだ。
白いスーツの男「気が変わった。敵の侵入部隊を討つぞ!」
灰色の老人「…???」
突然アポロガイストの様子が変わり、しかも彼があまりにも
嬉しそうだったので、死神クロノスは何事だろうと驚き怪訝に思った。
アポロガイストの双眸が刃物のように細く引き締められていた。
残酷な喜びを称えながら、黒い瞳が一人の男を追いかけ続けていた。
その男の名は、神敬介。またの名を仮面ライダーXといった。
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○仮面ライダーアギト、仮面ライダーファイズ、仮面ライダーブレイド、仮面ライダーキバ →昭和ライダーや00ナンバーサイボーグたちと合流し、各々敵と交戦。
○仮面ライダーV3、ライダーマン→仮面ライダーアギトと合流。
○仮面ライダーストロンガー→仮面ライダーファイズ、三宮紫穂と合流。
○皆本光一、野上葵→即時離脱・帰還の予定を変更し、Gショッカー海底基地で参戦。
○明石薫→00ナンバーサイボーグたちと合流。つい004の前で失言。
○三宮紫穂→グレートマジンガーやゲッターチームの期待が鹵獲されている格納庫で ストロンガー、ファイズと合流。
○002、004、005、006→明石薫と合流。
●アポロガイスト→戦場でXライダーの姿を発見。
【今回の新規登場】
○004=アルベルト・ハインリヒ(サイボーグ009)
30歳のドイツ人。全身武器の戦闘用サイボーグ。
右手の五指は6ミリマシンガン、左手の指はダーツ型手裏剣、
左手側面はレーザーナイフ、眼球は狙撃能力を強化した照準眼、
大腿部にマイクロミサイルを装備。戦闘時は最前線で戦うことを主とするが、
001=イワンの睡眠時には彼に代わりチームの参謀役としても活躍する。
○005=ジェロニモ・ジュニア(サイボーグ009)
27歳のアメリカ・インディアン。非常に大柄で、髪型はモヒカン。
砲弾にも耐える強固な装甲皮膚と、1000万馬力の怪力を持つ。
またサイボーグとしての能力とは別に、元々シャーマンのように
自然の声を感じ取ることが出来、動物や精霊と会話を交わしたり
することができる。
○006=張々湖(サイボーグ009)
42歳の中国・広東省出身。あだ名は「もぐら」。どんなときでも
マイペースなムードメーカー。背が低く丸々した体型、
小さな目と丸い大きな鼻、端が丸まった八の字髭が特徴。
体内に高圧縮エネルギー炉を内蔵し、高熱火炎を口から放射する能力を持つ。
地面をも溶かせ、地中行動も可能。普段は日本で中華料理店
「中華飯店 張々湖」のオーナーシェフを務める。
他の皆からは「張大人」と呼ばれている。
○008=ピュンマ(サイボーグ009)
22歳のアフリカ・ムアンバ共和国出身の黒人青年。
深海活動用に改造されたため、水の中で素早く活動できる推進能力や
人工のえら、深海の水圧をはじめとする高重圧環境に耐える皮膚と内臓を持つ。
元ゲリラ組織の闘士であり戦闘のプロ。普段は祖国でパークレンジャー
(公園管理官)を務めながら、ボランティア活動などに従事している。
○津上翔一=仮面ライダーアギト(仮面ライダーアギト)
記憶を失って倒れていたところを保護され、心理学者・美杉義彦教授の家に
居候していた青年。津上翔一とは記憶喪失中に仮に名付けられた名であり、
本名は沢木哲也と言う。変身ベルト・オルタリングによりアギトへと変身する。
○紅渡=仮面ライダーキバ(仮面ライダーキバ)
人間とファンガイアのハーフで、ファンガイアクィーンである母・真夜から
「黄金のキバ」の鎧とキャッスルドランを授かっている。ずっとゴミ屋敷に
引き篭もって暮らしていたが、演奏家の間では隠れた凄腕と称される
バイオリン職人で、父・音也の遺した名器「ブラッディ・ローズ」を
超えるバイオリンを作るために試行錯誤を繰り返している。
人間とファンガイア両種族の共存のために戦う。
○明石薫(絶対可憐チルドレン)
日本政府特務機関B.A.B.E.L.の特務エスパーチーム『ザ・チルドレン』に
所属する、レベル7の念動能力者(サイコキノ)。女優の明石秋江を母に、
グラビアアイドルの好美を姉に持つ。短期でワガママだが、正義感溢れる
男前な性格。なぜかオッサン趣味で、美女を見かけるとセクハラを働く。
普段は他のチルドレンメンバーと同じく私立六条学院中等部に通学。
近未来において『破壊の女王(クィーン・オブ・カタストロフィー)』
と呼ばれ、人類に反旗を翻すと予知されている。
○三宮紫穂(絶対可憐チルドレン)
日本政府特務機関B.A.B.E.L.の特務エスパーチーム『ザ・チルドレン』に
所属する、レベル7の接触感応能力者(サイコメトラー)。
三宮警察庁長官の一人娘。普段は他のチルドレンメンバーと同じく
私立六条学院中等部に通学。近未来において『禁断の女帝(アンタッチャブル・
エンプレス)』と呼ばれ、人類に反旗を翻すと予知されている。
○桐壷帝三(絶対可憐チルドレン)
日本政府特務機関B.A.B.E.L.の局長。チルドレンを溺愛しており、
何があっても彼女たちを甘やかすことを信条としており、時にウザイ。
○柏木朧一尉(絶対可憐チルドレン)
桐壷局長の側に常につき従う、年齢不詳の美人秘書官。
最終更新:2020年11月08日 16:08