本編582~593

『吹き飛ばせ!怨念の炎』-1

作者・ボー・ガルダン
582

阿蘇山付近で鬼達の競演が繰り広げられていたのとほぼ同じ時刻…

九州某所***


???「ガルマ・ザビの機甲軍団による日本総攻撃が失敗に終わったは周知の通り…」
???「ふん、あれだけの軍団を擁しながら敵将の首一つ挙げられぬとは」
???「地底どころか、地球生まれですら無い若造が。彼奴めに地下帝国軍団長の素質
 があるのか、ますます疑わしいわ」
???「そもそも奴がGショッカーに加わった理由も甚だ下らん。あの程度のお家騒動など
 どこでもあるものではないか。我らが2000年もの間歩んできた屈辱の歴史に比べれば、
 屁でもないわ」
???「されど、まったく戦果がなかったわけではありますまい。ガルマ閣下が行動を
 起された事により、我らの九州侵出はさらに容易なものとなったのも事実」
???「うむ、超力戦隊は機甲軍団に受けた被害の回復にまだ相当の時間を要する模様…」
???「一方のコープランダー隊もライディーン未だ目覚めず、神宮寺力とともにブルーガーを
 失った今、装備自体は凡百の軍隊と変わらぬ。ひびき洸がいかな傑物とはいえ、恐れるに値せん」
???「ならば、我々もこの辺りで一手、打たせて頂くとしましょうか…」


福岡県・三井三池炭鉱跡地***


かつて日本のエネルギー産業を支え、その近代化に大きく寄与した三池炭鉱も
エネルギー革命と採算性の問題から、現在は閉山し、地下の黒いダイヤも
数億の眠りの中にある―――はずであるが、現在その足下では、
往時の繁栄を取り戻したかのような槌音が鳴り響いていた。

ミマシ「愚かな大和政府め…これだけの財貨が有りながら、目先の金惜しさに採掘の工夫も
 せず、ただ眠らせたままにしておくとは。今にそれが自らの上に崩れかかってくるとも知らず
 にな…」
ハニワ兵士「既にヤマタノオロチを半年間は連続稼動できるだけの石炭は採掘しております」
ミマシ「ぐはははは!ヒミカ様もさぞお喜びであろう。われら邪魔大王国がこの九州を足がかり
 に再び日本を制する日がまた一歩近づいたわ!」
???「待て待て待てぇい!待ちんしゃ~いっ!!!」
ミマシ「な、なんだ今の声は!?」
ハニワ兵士「ミ、ミマシ様!なにかがこちらに掘り進んで来ております!」
                 、、    、、    、、
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…ゴゴゴ  ̄|  ̄|  ̄|   .  ┃    ┃     ┃
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583

バリバリバリバリッ~!!!


と、坑道の壁面を突き破り邪魔大王国の石炭採掘場に白い六輪の戦車が姿を現した!

ミマシ「貴様ら、イーグル九州支部の連中か!」
大岩大太「その通りたい!おいどんらの目の黒いうちは、この九州はおどまの好き勝手には
 させんばい!」

戦車―バリタンクからかつての秘密戦隊ゴレンジャーの1人、キレンジャーこと
現在は国際秘密防衛機構「イーグル」日本ブロック九州支部分隊長・大岩大太と
彼が選びぬいた部隊の精鋭たちが姿を現した。

ミマシ「うぬぅ、なぜここが!?」
大太「簡単じゃわい、おいどんが改良した地底レーダーの探査網からは、モグラ一匹
 逃れられんばい!」
ミマシ「おのれ、相手はたかだか数人!ハニワ兵士、この者たちを討ち取り、その首を
 ヒミカ様へと捧げるのだ!」
大太「何人でも、かかってきんしゃい。それぇ、機関砲発射たぁ~い!」
イーグル隊員「バルカン砲掃射!」「地中ミサイル発射!」
ハニワ兵士「どわあああっ!」「ぎゃあああっ!」

踊りかかる数十人のハニワ兵士たちだったが、バリタンクからの機銃掃射と、さらに放たれた
地中ミサイルで一気に半数余りが消し飛んでしまった。さらに、生き残ったハニワ兵士たちも、
バリタンクから降りた大岩とイーグル隊員たちに次々倒されて行く。

ミマシ「うぬうううっ!おのれ、イーグル隊め!この邪魔大王国三幹部が1人・ミマシが相手よ!」

見かねたミマシが腰の太刀を引き抜いて踊りかかる。

大太「大将がでてきおったばい!ここはおいどんにまかせんしゃい!ゴーッ!」

宙返りとともに大岩はキレンジャーに姿を変え、すかさずキーステッカで太刀を受ける。

584

キレンジャー「どりゃぁ、真剣白刃取りならぬ、ジャンケン白刃取りたぁ~い!」

そして、キーステッカーのアタッチメントをチョキに変えて太刀挟み込むと、
そのままミマシの手から弾き飛ばした!

ミマシ「む、やるな!ならばこれはどうだ!」

2mをゆうに超える巨体と半身が化石化された半トンもの重量から振り下ろされるミマシの鉄拳!
キレンジャーが後ろに飛びのいた次の瞬間、足元にあった岩が一撃で砕け散る。

キレンジャー「ややや!あげなもんくらーされたら、ひとたまりもなか!」
ミマシ「がはは!くたばれ!キレンジャーッ!!!」
キレンジャー「ばってん、まともに受けなばええ話た~い!」

ミマシの鉄拳が振り下ろされた瞬間、キレンジャーは逆にミマシの懐に潜り込むと、
そのまま、腕と鳩尾の辺りを掴み、一瞬、650キロのミマシの巨体が、地面を離れ、
完全にキレンジャーの頭上に掲げられた。

ミマシ「なぁ!?ば…馬鹿な!」
キレンジャー「どうりゃあ!阿蘇山大噴火ぁ~!」

その体重と勢いをそのまま逆用したキレンジャーによって、ふわりと浮き上がったミマシの身体は、
そのまま頭から地面に直撃した!

ズドォォオオオオオン!!!

ハニワ兵士「ミ、ミマシ様!」
イーグル隊員「おおっ、隊長がやったぞ!」
ミマシ「おのれぇ…コケにしおって!ハニワ幻人たちよ、この者たちを血祭にあげるのだ!」

585

ふらふらと立ち上がったミマシの掛け声で、突如坑道の一部が崩れ、
イーグル隊を取り囲む形で三体のハニワ幻人が出現した。

武人型ハニワ幻人「グオオオオッ!!!」
岩石型ハニワ幻人「ゴロロロロ…」
白骨型ハニワ幻人「ケキャキャキャキャキャ!」

キレンジャー「のおっ!こげなもんまで隠し持っておったんか!」
ミマシ「どあははははっ!さすがの貴様でもこれは投げ飛ばせまい!」
キレンジャー「なはは…ほんにめでたい奴じゃのぉ!」
ミマシ「な…どういう事だ!」
キレンジャー「おんしらが、どこのどなたさんかはしっかと調べがついちょるばい!
 じゃけんの、おいどんらもその道のプロにもう連絡をとっておったんじゃい!」
ミマシ「その道のプロだと…まっ、まさか…!」


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…ゴゴゴ  ̄|  ̄|  ̄|   .  ┃    ┃     ┃
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生唾を飲んだミマシの頭上から突如、地響きが近づき――――


―遡る事数分、三池炭鉱を目指し猛進する二機一対のバイクと飛空艇があった!

586

草薙剣児「しっかし、マジでまた出てきやがったのか!?ヒミカの野郎」
珠城つばき「これも蘇り現象の影響?でも、確かにヒミカ達は大銅鐸に封じ込めたはずなのに…」
司馬宙「どういう理由だろうと関係ねぇ!

 何度、地獄から這い戻ってこようと、その度にまた叩き込んでやるだけだ!」
珠城美和「宙さん、どうやらハニワ幻人が動き出したみたいよ!」
宙「来たか…、よし、行くぜ、ミッチー!」
剣児「こっちも頼むぜ、つばき!」

美和・つばき「「ええ、ジーグパーツシューット!!!」」
宙・剣児「「鋼鉄ジィィィイイイグッ!!!」」

ほぼ同時に二機のビックシューターからジーグパーツが射出され、そしてバイクの二人が両拳を打ち合わせると、宙は本人が直接、剣児は愛機・雷鋼馬が変形しヘッドパーツを形成、射出されたジーグパーツが次々と引付け合い、見る間に異形の巨大ロボットがその姿を現した!

「「ビルドアアアアアップ!!!」」

         ・
         ・
         ・

ミマシ「こ、この地響きはまさか!!!」
「「マッハドリイイイイイッル!!!」」


ギュィィィイイイインッッッ!!!バリバリバリバリバリッ~~~~!!!

ハニワ幻人「「「グギャアアアアアアアアアアアッ!!!」」」
ミマシ「どああああああああっ!!!」

天井をぶち抜いて侵入した二機のジーグはその両腕に装備されたマッハドリルで
周囲を蹂躙、三体のハニワ幻人をたちまち元の土塊に変えてしまった。
地盤が崩壊した採掘場が轟音とともに崩壊を始める!

キレンジャー「どわわわわ!まだおいどんらが残っとるばぁい!」

587

―地上―

大岩の指令で地上に連絡員として残っていた数十人のイーグル隊員たちは、
空間反応のあった区域を遠巻きにする形で囲んでいた。

隊員A「Wジーグが出てきたぞ!」
隊員B「ああっ、地面が陥没する!」
隊員C「分隊長たちは無事なのか!?」

Wジーグが地上に姿を現したと同時に、炭鉱地上部の地面が長方形に100メートル近くも陥没し、
遅れてバリタンクが地上に姿を現した。

キレンジャー「こらぁ!おんしら、助太刀は有難いが少しは周りの事も考えんしゃーい!」
剣児「おっと、悪ィ悪ィ、勘弁してくれよ、おっさん!」
キレンジャー「おいどんは、まだそんな歳じゃなかと!」
美和「剣児!気を緩めてはなりません。まだ、周囲に敵が潜んでいますよ!」
つばき「周囲に計5体、ハニワ幻人の反応が残っているわ!」

つばきが言葉を終えるのが早いか、再び地面が鳴動し、さらに5体のハニワ幻人が出現した!

キレンジャー「のわあっ!ごっついのぉ!」
剣児「随分と手厚く歓迎してくれるじゃねーか!モテる男は辛いぜ、
    くぅ~!これがピチピチのカワイ娘ちゃんだったら…」
つばき「剣児ッ!!!」

さらに地面から水面のように波紋が広がり、ミマシが姿を現す。

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ミマシ「待ちかねたぞ鋼鉄ジーグ!よくも我らが採掘場を潰してくれたな!
 その償いは高くつくぞ!」
宙「ミマシ!また性懲りも無く蘇ったのか!」
剣児「いい加減、日本征服なんざあきらめて、地底でひっそり暮らしたらどうなんだ」
ミマシ「黙れ!ヒミカ様と我ら邪魔大の民の悲願を晴らすまで何度でも蘇ってやる!
 ハニワ幻人ルゴン、マグマー、皆、ジーグを叩き潰すのだ!」
宙「貴様らがそのつもりなら、何度でも地獄に送り返してやる!行くぜ、みんな!」
キレンジャー「ハニワ兵士はこっちに任せんしゃい!九州男児の心意気見せちゃるばい!」

ミマシの指令に一斉に踊りかかる五体のハニワ幻人と無数のハニワ兵士。
ハニワ幻人マグマーがイーグル隊に腕の機関銃を放とうと構えるが、

宙「ダイナマイトキーック!」

旧ジーグの強烈な蹴りを浴び後方に吹き飛ぶ。
着地の瞬間をルゴンと古代人風のハニワ幻人がそれぞれ槍と狼牙棒を投げつけるが、

剣児「ナックルボンバー!スピンストーム!」
ルゴン「グゴアアアアアッ!!!」

これもまた阻止され、続けざまにスピンストームが放たれ、反応の遅れた
ルゴンがまともにこれを浴び粉砕された。

ミマシ「ええい、ならばビッグシューターを狙うのだ!」

589

ミマシがWジーグの注意を乱そうと翼竜型の幻人を襲い掛からせるも、

「「「サークルブラスター発射!」」」
ハニワ幻人「キキャアアアアッ!!!」

つばき「ビルドエンジェル!」
剣児「うおおおお、充子さ~ん!」

駆けつけたビルドエンジェル隊の3人によって左翼を打ち抜かれ錐モミ状態となり墜落していく。

宙「とどめだ!ミッチー、ジーグバズーカだ!」
美和「OK、ジーグバズーカシュートッ!」

美和のビッグシュータからジーグバズーカが射出され、旧ジーグの右腕に換装。

宙「ジーグ・バズーカ、シュートッ!!!」

チュドオオオオオンッ!!!

ジーグバズーカが着弾したハニワ幻人は断末魔も無く、消し飛んだ。

柳生充子「Wジーグとイーグル九州支部の面々を援護する行くぞ!」
早乙女門子「久方ぶりの出撃だぁ!腕が鳴るぜ!」
御堂竜子「ビルドエンジェル隊のピンポイント射撃の精度、見せてやるとしよう…」

三機の機銃掃射は正確にハニワ幻人とハニワ兵士達だけに命中していく。

宙「ダイナマイトパーンチ!」
剣児「地獄ビンタァッ!!!」

残り3体のハニワ幻人もたちまち劣勢に追い込まれた。

宙「ミマシ!ロートルのハニワ幻人が何体出てこようと、俺たちの敵じゃないぜ!」
ミマシ「ぐぐぐ…、おのれWジーグめぇっ(くそっ…「奴ら」は一体なにをしているのだ!)」

590

キレンジャー「さすがWジーグたい!邪魔大王国が手も足もでん…あれは!?」

勝利を確信した、キレンジャーだったが、なんと、阿蘇巡礼であろうか、1人の修験者風の男性が
戦場に紛れ込んでいるではないか!

修験者「おお…これはどうした事だ!天魔羅刹がワシの眼前で争いおるとは!
 南無三宝南無三宝…」
キレンジャー「なんばしょっと!はよー逃げんしゃーい!」
イーグル隊員「隊長!」

そしてビックシューターからつばきもその人影に気が付いた!

つばき「剣児、宙さん!足元に人が!」
「「なんだとっ!?」」

すぐさま避難させるべくキレンジャーが、修験者に近づいたその瞬間であった。
地に臥し、真言を唱えていた修験者の口元が不敵に歪んだ。

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キレンジャー「な……お前さんは…」
修験者「かかったな、間抜けが!出でよ、モンスターゾロォォォオオオ!!!」

と、突然、修験者の足元が猛烈な砂煙とともに小山のように盛り上がった!

キレンジャー「なあああああっ!!!」
イーグル隊員「たいちょ…うわああああああああああっ!!!」
宙「ぐああっ!なんだ!?」
剣児「な…なんじゃこりゃあ!」

巻き上がる土砂とともに吹き飛ばされたキレンジャーと、彼を救助しようとした
数人のイーグル隊員は姿が見えなくなってしまった!そして、もうもうと立ち上がる
砂煙が晴れた先には…。

美和「こ…これは…一体?」
つばき「鉄………球…?」

ビルドベースの面々と残されたイーグル隊員の眼前には
Wジーグの2倍近い直径の巨大な鉄球が姿を現した。
その頂点にあたる棘の脇にはあの修験者が立っている。

モンスターゾロ「…キシュィーン…キシュィーン…」

不気味な機械音とともになんと、その鉄球からは手足と頭が生えて来たではないか。

剣児「ロ…ボット…だと…?」
宙「ハニワ幻人…いや、ロボット獣……違う、俺もこんな奴は見た事がねぇぜ!」
剣児「なんだろうとぶっ壊しゃあ済む話じゃねえか、キレンジャーのおっさんが気がかりだが、
 立ち止まってても始まらねぇっ!ナックルボンバーッ!!!」

592

修験者「モンスターゾロ!弾き返すのだ!」

修験者の命令を受けた、鉄球型ロボット――モンスターゾロが再び砂煙を巻き上げながら
その場で高速スピン、ナックルボンバーを弾き返した!

剣児「げえっ!嘘だろぉ!」
修験者「ふふふ…大和政府有数の科学者・司馬遷次郎の力も底が見えたな、ハァッ!!!」

修験者が服を脱ぎ捨てると、その姿は黒いヘルメットと、炎の意匠が施された服を纏った男
に変わった!

宙「貴様ぁ何者だ!」
不知火順五郎「俺は不知火順五郎!貴様ら残忍で欺瞞に満ちた大和民族に天誅を加える男よ!」
ミマシ「フハハハハッ!驚いたかジーグ!ヒミカ様に結界を解いて頂き、炭鉱の存在を白日に
 晒したのも全て、この新たなる同志とともに九州に残る、貴様らを撃ち滅ぼすための罠よ!」
剣児「へぇっ!こんな不細工なボーリング玉ごときで俺らがビビるとでも思ってんのかよ!」
ミマシ「相変わらず威勢がいいな小僧、だがこれを見てもそんな事が言っていられるか!」
順五郎「出でよ!ジャイロゲス!!!」

すると、モンスターゾロの居る反対側の崖に突如無数の亀裂が入り、岩盤が瞬時に崩落した!

イーグル隊員「うわああああああああっ」「ぎゃあああっ!!!」
つばき「ああっ!イーグル隊の人たちが!」

その雪崩に後方に退いていたイーグル隊員たちが巻き込まれ、数人が瓦礫の下敷きとなって
しまう。その上を容赦なく踏み躙りながら、中から不気味な巨影が姿を見せ始めた。

ジャイロゲス「…マ゙ッシ!」

奇声を発した後、突き出した両腕を下げ屹立する切断ロボット・ジャイロゲス。
その巨体はゆうにWジーグの5倍。頭から突き出た巨大な2本の角と禍々しい光を放つ赤い目、
口から覗かせる2本の牙。まさに悪鬼と呼ぶに相応しい姿である。

ミマシ「ふははは…これぞ、我ら大和民族に追われし者の怨念が醸し出した復讐の巨神よ!
 ジーグ!ここが貴様らの墓穴となるのだ!」
順五郎「邪魔大王国の異次元科学と『あるお方』の科学力で強化された我らの力見るがよい!」

順五郎はそのまま、モンスターゾロの内部に姿を隠し、
2体の巨大ロボットと、3体のハニワ幻人がWジーグを取り囲む。

宙「ミマシの単細胞にしては周到すぎるとは思っていたが、他に黒幕がいたというわけか!」
剣児「この墓穴に入るのはてめぇらだ!図体のでかさで勝負が決まると思うなよ!」

593

○大岩大太→イーグル九州支部分隊長として、邪魔大王国の地下炭鉱を攻撃。
 ビルドベースとの協力でこれを粉砕するが、突如出現したモンスターゾロの
 起した砂嵐に巻き込まれてしまう。
○司馬宙、草薙剣児→Wジーグとしてハニワ幻人、不知火ロボットと戦う。
○珠城美和、珠城つばき→ビッグシューター操縦者として二人をサポート。
○柳生充子、早乙女門子、御堂竜子→ビルドベース、イーグル両隊を援護
●ミマシ→地下炭鉱に乗り込んできたキレンジャーとの直接対決に破れるが、
 不知火順五郎とともにビルドベース、イーグルを罠に嵌める。
●不知火順五郎→修験者に化けて、キレンジャーを騙し、土砂に巻き込む。
 モンスターゾロに搭乗。
●ルゴン、OPのハニワ幻人A・B・C、EDのハニワ幻人C→Wジーグに破壊される。
●マグマー、EDのハニワ幻人A・B→不知火ロボット2体とともにWジーグを取り囲む。
●ジャイロゲス、モンスターゾロ→不知火順五郎に操られ出撃。イーグル隊員数名を殺害する。
 ともになんらかの強化改造が施されている模様。

【今回の新登場】
○大岩大太=キレンジャー(秘密戦隊ゴレンジャー)
黒十字軍に基地を襲撃され壊滅したイーグル九州支部唯一の生き残り。
こてこての九州男児で、困っている人を見ると放っておけないお人よし。
ナゾナゾは大の苦手だが、頭はよく精密機器や通信のエキスパート。
持ち前の怪力と柔道を応用した戦法と、情報戦を得意とする。
大のカレー好きで、たとえ敵の罠と分かっていても誘惑に負け食べてしまうほど。
武器は拳状のアタッチメントを装備し、通信機器も兼ねた如意棒・キーステッカー。

○司馬宙(鋼鉄ジーグ/鋼鉄神ジーグ)
考古学者である父・遷次郎に古代日本の超科学の産物・銅鐸を体内に宿した
サイボーグ。元は自動車整備工場「司馬モータース」のオーナーでレーサー志望。
父親に無断でサイボーグにされ、邪魔大王国と戦う事を義務付けられたたため、
当初これに反発していたが、次第に日本を守る使命に目覚めていく。
正統派ヒーローの類型からやや外れた荒々しい熱血漢で、口も悪いが、
反面、正義感は非常に強く、また、家族想いである。鋼鉄ジーグとしては、
銅鐸の力とマグネットパワーによって多彩な換装パーツを使いこなし、
スーパーロボットとしては小柄ながら、それを感じさせない豪快な戦いを行う。
(以下、闘争の系統のみの設定)
体内の銅鐸はジーグの機動ユニットとしてだけではなく、
竜魔帝王及び大銅鐸の封印の鍵となっており、50年前、
竜魔帝王との決戦でこれと半ば相討ちの形で封印し、
異世界の九州・ゾーンを作り出した。その後、再び復活した
ヒミカとの戦いで目覚めるが、時間の流れが止まったゾーン内に
居た事とサイボーグであるため、現在も若々しい青年のままである。

○珠城(卯月)美和(鋼鉄ジーグ/鋼鉄神ジーグ)
かつて司馬博士の助手を努め、ビッグシューターの初代操縦者として、
鋼鉄ジーグのパートナーとして邪魔大王国と戦った女性。宙には
ミッチーと呼ばれている。ハニワ兵士にも勝る格闘術を持つ。
真面目で落ち着いた性格で暴走しがちな宙のストッパーでもある。
珠城つばきの祖母であり、現在は司馬博士に代わり、
ビルドベースの司令官を努める。現在は年老いてしまっているが、
宙との絆は健在であり、ビッグシューターの操縦に関しても
往年と比べて寸分も衰えていない。

○草薙剣児(鋼鉄神ジーグ)
もう1人の鋼鉄ジーグ。学生ながらもバイクレースのチャンピオンライダーであり、
武芸百般に長けるが、乗りが軽く、非常にスケベであり、クラスの女子からは
「バカ」呼ばわりされまったくモテない。両親は消息不明となっているが、実は
彼女の母は邪魔大王国のヒミカらと同じ種族であり、彼の愛機・雷光馬完成のために
命を落としている。宙と違いサイボーグではないが、前述の出自からジーグの操縦者に
もっとも相応しいとされ、雷光馬に搭載された銅鐸の力でジーグに変形する。
戦闘技術はまだまだ宙に劣るが、突拍子の無い発想力を武器に
型に縛られない戦い方を得意とする。

○珠城つばき(鋼鉄神ジーグ)
剣児の幼馴染で祖母・美和同様ビッグシューターの操縦者。当初は剣児の好敵手・
美角鏡の副操縦士という立場だったが、彼の死後は単独で剣児のパートナーを努める。
麻布都珠勾(まふつすく)神社の巫女でもある。気が強いしっかり者。剣児に対しては、
幼馴染以上の感情を抱いているが、スケベな剣児の態度にやきもきさせられている。
しかし剣児の方でも実はまんざらでは無い模様で、宙・美和同様固い絆で結ばれている。
実は銅鐸の封印に大きな役割を果たす、銅鐸の巫女。

○柳生充子(鋼鉄神ジーグ)
鋼鉄神ジーグを支援する戦闘機部隊「ビルドエンジェル隊」の隊長を努める隻眼の女剣士。
戦場では冷静沈着、厳しい態度で臨むが普段は面倒見のいいお姉さん。「ハレンチ学園」に
在籍していた柳生みつ子とは名前、容姿ともに酷似しているが…?

○早乙女門子(鋼鉄神ジーグ)
「ビルドエンジェル隊」隊員。元は50年前の女性自衛官で、ゾーンから自力で脱出した数少ない人物。
鍛え上げられた巨体を持つ男勝りな女性で、剣児からは度々メスゴリラ呼ばわりされ、その度に激怒、彼に制裁を加えている。

○御堂竜子(鋼鉄神ジーグ)
「ビルドエンジェル隊」隊員。元は50年前の女性自衛官で、

ゾーンから自力で脱出した数少ない人物。
 口数少なく博識な女性だが、門子以上に物騒な発言をポロリと口にする事も。

●ミマシ/壬魔使(鋼鉄ジーグ/鋼鉄神ジーグ)
日本支配を企む、邪魔大王国三幹部の1人。筋骨隆々とした大男で、化石からの蘇生が不完全だったため半身が岩石と融合している。
三幹部きっての武断派で何事も力でねじ伏せるタイプ。曲刀と怪力を武器とする。他の2幹部とは功を競い合う間柄だが、ともにヒミカへの忠誠心は高く、特にミマシは竜魔帝王にヒミカが殺された際、仇討ちの中心人物として活動している。

●不知火順五郎(アイアンキング)
大和民族を憎み、政府転覆を企む不知火一族十人衆の1人。
山伏に化け弾丸ロボット・モンスターゾロを操り静弦太郎&霧島五郎を襲った。

●ハニワ幻人ルゴン(鋼鉄ジーグ)
ハニワ幻人第1号。以前はイキマが操った。
爬虫類の顔をした武人の姿をしており、槍が武器。

●ハニワ幻人マグマー(鋼鉄ジーグ)
ハニワ幻人第2号。以前はアマソが操った。
腕の熔岩弾と頭部を破壊されても戦闘続行が可能なタフさがウリ。

●切断ロボットジャイロゲス(アイアンキング/半オリジナル)
不知火順二郎の操る不知火ロボット2号機。青鬼の如き面貌をしている。
その異名の通り両型から放つ三日月形のブーメランと、左腕を発射して
それが触れたものをなんでも切り裂いてしまう。

●弾丸ロボットモンスターゾロ(アイアンキング/半オリジナル)
不知火順五郎の操る不知火ロボット5号機。胴体が棘だらけの鉄球のようになっており、
頭と手足を収納して転がる体当たり攻撃、地中潜航を可能とし、攻撃、防御どちらにも転用できる
定位置での高速回転、全身を発熱させて相手を高温で焼き殺す等、見かけによらず多彩な技を持つ。

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最終更新:2020年11月12日 14:01