『真っ赤な太陽 ダンクーガを探せ』-1
作者・ユガミ博士
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アフリカ・サバンナ***
先日、地球連邦政府から発表された新部隊「
ブレイバーズ」。
しかし、世界各地ではGショッカーの脅威は衰えていなかった。
ここアフリカのサバンナでも、地球連邦軍とGショッカーの戦いが起きていた。
ダダダダ
日輪仮面「ははは、撃てー、撃てー!連邦軍なぞ我々の敵ではないぞ!」
ゾルダー「オイ、オイ。」
Gショッカー・アフリカ支部を任されている黒十字軍の幹部・日輪仮面が
部下のゾルダーを率いて、連邦軍を攻撃。軍用ジープにゾルダーが乗って
攻撃するだけでなく、どこで仕入れたのかザクを始めとするMSやAS、
各地の紛争地域で使用されるジェノサイドロンを戦線に投入していた。
剣持「くっ、負傷者はすぐに下がらせて手当てを受けさせろ!」
かつてレッドマフラー隊隊長として、ブレイン党と戦った剣持保は、
三輪防人の横槍で危険なアフリカ戦線に飛ばされていた。日本から
三輪一派が撤退した今、その気になればいつでもレッドマフラー隊に復帰できるのだが、
まだ黒十字軍と決着がついていない為、途中で戦場を放り出すことを潔しとせず、
自ら望んで日本に帰国せずにアフリカ戦線に留まっていた。
連邦兵「剣持隊長、このままでは戦線を維持できません。」
剣持「Gショッカーめ・・・。」
苦しい戦線に顔を険しくなる剣持。そこへ・・・
葵「ダン・マグナム!」ダダダダ
上空からGショッカーを攻撃するのは、ワシ型VBM(ヴァリアブル・ビースト・マシーン)
ノヴァイーグルに乗ったチームDの一人、飛鷹葵だった。
ズギュン
くらら「私の後ろに立たない事ね。」
朔哉「チェンジ・ライノス、アグレッシブビースト!」グシャァ
同じくチームDの館華くららと加門朔哉は自身のマシンである
ノヴァライガーとノヴァライノスをアグレッシブ・ビースト・モードにして攻撃する。
ジョニー「ミサイル・デトネイター!・・・エイーダ、大丈夫ですか?」
エイーダ「はい、ジョニーさん!アブソリュート・ハリケーン。」
ジョニー・バーネットと恋人のエイーダ・ロッサはノヴァエレファントと
アールダイガンで互いをカバーしながら、攻撃していく。
ピピ
田中司令『大丈夫ですか?剣持隊長。』
剣持「田中司令、チームDの救援ありがとうございます。」
剣持はチームDの司令である田中からの連絡を受ける。
ゾルダー「日輪仮面様、こちらの戦力が・・・。」
日輪仮面「仕方がない・・・撤退だ!」
チームDの登場により、日輪仮面達は撤退する。
地球連邦軍・アフリカ基地***
戦いを終えて、チームDの基地であり、旗艦であるドラゴンハイブが
アフリカ基地に降りた。
剣持「ありがとうございます、チームDのおかげで戦線を保つ事ができました。」
田中司令「いえいえ、当然の事をしたまでです。」
基地の中に入った田中司令、F.Sは剣持と握手をする。
F.S「ところで、剣持隊長。アフリカの状況ですが・・・。」
剣持「はい、Gショッカーはアフリカを黒十字軍の日輪仮面に任せて、
現地の住民を捕らえて、兵器開発とダイヤモンド鉱脈の発掘を行わせています。」
田中司令「では、獣戦機隊は・・・。」
剣持「ええ、彼らも捕らわれている筈です。しかし基地の所在が掴めず・・・。」
チームDがアフリカへ来た目的は、消息不明となった獣戦機隊を探す為である。
剣持はGショッカーに捕らえられているであろうと推測するが、Gショッカーの
巧妙さによって、アフリカ基地の所在が不明で救出が困難だった。
田中司令「これは、難儀ですねぇ。」
田中司令は頬を掻きながら、アフリカ戦線での厄介さを吐露するであった。
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アフリカ・Gショッカー秘密基地***
ジャングルの奥地にあるGショッカーのアフリカ秘密基地。そこでは、
捕らえられた現地の住民や連邦軍人が兵器の開発及びダイヤモンドの
発掘の労働が行われていた。
ゴールデン仮面大将軍『アフリカ基地の方に変わりはないか?日輪仮面。』
日輪仮面「は、着々とアフリカをGショッカーの支配下においています。」
日輪仮面は上官であるゴールデン仮面大将軍に定期連絡を行っていた。
現在、ゴールデン仮面大将軍は近衛兵団の副将として無幻城に常駐していた。
ゴールデン仮面大将軍『捕らえた獣戦機隊は?』
日輪仮面「はい。厳重に牢獄に捕らえ、奴らの兵器であるダンクーガの解析を
行っています。」
ゴールデン仮面大将軍「よろしい。吉報を待っている。」
連絡を終えて、ゴールデン仮面大将軍は通信を切った。
日輪仮面「・・・ふん、偉そうに。今にその地位を手に入れてやる。」
???「通信は終わったか?」
???「全く、この世界は便利な物があるものだな。」
日輪仮面「サハラ将軍、それに毛利元就か。」
通信が切れたのを確認し、日輪仮面は途端に態度を変える。
そして、日輪仮面の元にやってきたのは、犯罪組織クライムの四天王の一人で、
サハラ将軍、そしてもう一人は時空クレバスを越えて現代に来た別世界の戦国時代
(おそらく、魍魎界)の武将、毛利元就だった。サハラ将軍は黒十字軍の残党である
ゾルダーを配下にしていた縁で、日輪仮面と同様アフリカ基地及びサハラ砂漠の
担当をしていた。一方、毛利元就は自身の安全と自国安芸の安寧を保障してもらうため、
Gショッカーに協力し、新兵器の開発を指揮していた。
日輪仮面「ダイヤモンドの方は?」
サハラ将軍「ああ、密輸はクライムの十八番だ。政財界のお偉方に高く
売れているよ。」
毛利元就「我が指揮する兵器開発の方も、今しがた完成した。
次の戦までに配備しよう。」
日輪仮面「そうか。ふふふ、連邦軍め、今に見てろよ!」
日輪仮面は次の戦闘に投入される新兵器に苦しめられる連邦軍の姿を
想像して、笑みを浮かべる。
サハラ将軍「ところで、日輪仮面。どうやら、この秘密基地を嗅ぎ付けた
鼠がいるらしい。」
日輪仮面「何!?」
Gショッカー秘密基地・廊下***
秘密基地の内部にある廊下。そこにゾルダーが警備していたが・・・。
???「・・・」
ゾルダー「!?」
???「ふぅー、捕らえられている人達は何処なのだ?」
ゾルダーを気絶させたこの人物は何者か?次回を待て。
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○剣持保→三輪防人の横槍でアフリカ戦線に飛ばされる。現在、日輪仮面
率いるGショッカーと戦闘。
○チームD→消息不明となった獣戦機隊を探しに、アフリカへ。連邦軍に加勢する。
●日輪仮面→ゾルダーを率いて、戦闘の指揮を執る。
●ゴールデン仮面大将軍→日輪仮面と連絡をとる。
●サハラ将軍→ダイヤモンドの密輸を行っている。
△毛利元就→日輪仮面に協力し、新兵器の開発を行っている。
【今回の新登場】
○剣持保(大鉄人17)
殉職した前隊長・中井に代わってレッドマフラー隊の隊長に就任。
「鬼の剣持」と呼ばれており、その厳しさは相当のものだが、思いやりもあり、
かなりの切れ者で頼れる男。陸上自衛隊レンジャー部隊特殊課に在籍していた
事があり、その頃からブレイン党の幹部キャプテンゴメスとはライバル同士。
○飛鷹葵(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ノヴァイーグルのパイロット及びダンクーガノヴァのメインパイロット。
ファッションモデル兼レーサーで、あまり物事に執着しないサバサバした性格。
実は託児ポストに預けられた事実上の孤児で、そのため自分が心から必要と
される事を無意識的に信じられないという状態にあった。因みにプラモデラーでもある。
○館華くらら(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ノヴァライガーのパイロット。優秀な麻薬捜査官で、裏社会にも知られている。
性格はクールだが、内心熱い心を秘めている。その反面、本業以外には
無頓着な所がある。ヨーロッパの王族出身で幼少の頃、双子の妹と生き別れに
なった後スラムで育ったらしいが、詳しい事は不明。
○加門朔哉(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ノヴァライノスのパイロット。世界最大の複合企業「カモン・グループ」の
御曹司だが、それを嫌い東京の公園でホームレスをしていた。
「やってやる~」が口癖だが他のメンバーに先に言われてしまう。
イザベル・クロンカイトと出会い、彼女の助手となる。
○ジョニー・バーネット(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ノヴァエレファントのパイロット。以前は優秀な広告代理店のサラリーマン
をしていた。「月刊男の○○」というシリーズの購読者で、料理が得意。
エイーダと出会い、最終的に彼女のマネージャー兼恋人となる。
○エイーダ・ロッサ(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
人気アイドル歌手で、かつて新人時代にジョニーに仕事を取られた事を切欠に
好意を持つ。実は赤いダンクーガ「アールダイガン」のパイロットで素性を
隠してウラジミールの指示の元、チームDと何度も対戦する。因みに彼女の血液型は
ABCDどれにも属さない新型の血液型。
○F.S(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ダンクーガノヴァを運用するイゴールコンツェルン及び基地ドラゴンズハイブの
司令官であり、ドラゴンズハイブを組織した人物。名前の意味は「霧を払う者」
という意味のイニシャル。当初はモニター越しで司令を出していた。元々は
水道局で働いていた青年でWILLと出会った事で組織したらしいが、
詳しい経歴は不明。藤原忍そっくりの声をしている。
○田中司令(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ドラゴンズハイブの戦闘司令官。自称「中間管理職」
掴み所が無く、煙に巻く事が多い。ウラジミールとは元夫婦。
●日輪仮面(秘密戦隊ゴレンジャー)
「アフリカの星」の異名を持つ黒十字軍の初代幹部。必殺技「日輪ファイアー」や
鏡仮面との合体技「サンミラー火炎」が使える。平気で部下を見捨てる卑怯な
性格で、部下からの信頼は低い。
●ゴールデン仮面大将軍(秘密戦隊後ゴレンジャー)
黒十字軍の最高幹部。棺の中で長い眠りについていたが、復活。
「アフリカ軍団」を率いており、古代バビロニアに伝わる呪術や占星術を
得意としている。
●サハラ将軍(ジャッカー電撃隊VS秘密戦隊ゴレンジャー)
クライムの四天王の一人。黒十字軍の残党であるゾルダーを配下にして
「サハラ軍団」を率いて、サハラ砂漠でゴレンジャーと戦った。武器は剣と
サブマシンガン。
△詭計知将・毛利元就(戦国BASARAシリーズ)
安芸の国を治める戦国武将。自らを「日輪の申し子」と名乗っている。
非常に冷酷な現実主義者で自身の部下を「駒」と見ており、対極の思想を持つ
長曾我部元親とは長年、対立している。自国の安寧を優先しているが、
隙があれば天下を狙っている。ザビー教に入信した時「サンデー毛利」を名乗っていた。
最終更新:2020年11月19日 07:43