『真っ赤な太陽 ダンクーガを探せ』-4
作者・ユガミ博士
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Side ターちゃん
基地内部ではターちゃんとサハラ将軍率いるゾルダー、クライマーと
戦っていた。ピョン・ピョウは「獣拳不闘の誓」によって直接は戦わず、
「ゲキワザ・聖聖縛」でゾルダー達を拘束するだけに留めいていた。
ターちゃん「ターちゃんスイング!」
ゾルダーをジャイアントスイングでなぎ倒すターちゃん。
ゾルダー「オイ、オイ!」
ターちゃんの背後から攻撃をしかけるゾルダー。しかし・・・
プ~
ターちゃん「あ!」
ゾルダー「くっさ~!!」
ピョン・ピョウ「ターちゃん、大事な局面にオナラをするんじゃね~!」
ターちゃん「ごめん、ごめん。つい力んで出てしまった。」
ターちゃんのオナラに周囲のゾルダー、クライマー達はその臭さに大混乱。
鼻を押さえながら、ピョン・ピョウはターちゃんに文句をつける。
サハラ将軍「ふざけおって!おい、ターちゃんにありったけの
銃弾を浴びせろ!」
サハラ将軍も鼻を押さえながら、命令を下す。ゾルダー、クライマー達に
よって、銃弾の雨がターちゃんに襲い掛かる。
ターちゃん「ターちゃん、チーターパワー!」ビュン
ターちゃんは動物パワーを発揮し、チーターの如き速さで銃弾を
交わしていく。そして一瞬で近づき、パンチやキックでのしていく。
サハラ将軍「くそ、おいそこのお前ら、攻撃しろ。」
サハラ将軍は2名のゾルダーに命令する。だが、
ゾルダー?「攻撃?それは出来ない相談だなぁ!」ボゴォ
ゾルダー?「その通りです。せいやぁ!」ドゴォ
サハラ将軍「ぐはぁ!」
何と2名のゾルダーの内、一人はマシンガンで殴り一人は正拳突きを極めた。
サハラ将軍「お、お前ら何者だ!?」
ゾルダー?「俺達か?俺達は・・・。」バッ
ゾルダーの服を脱ぎ捨てると、そこにいたのはターちゃんの仲間である
アナベベとペドロだった。
ターちゃん「アナベベ、ペドロ!」
アナベベ「待たせたな、ターちゃん!」
ペドロ「遅くなりました、捕まっていた人達の避難は完全に終えました。」
アナベベ「こいつらのせいで、俺の商売は上がったりなんだ。今回は
本気で活かせてもらうぜ。」
アナベベはファイトマネーとダイヤモンドによって、大富豪になったが
Gショッカーの横槍でダイヤモンドの取引に支障をきたしていた。
ターちゃん「アナベベ・・・下がりすぎじゃない?」
アナベベはファイティングポーズをとって、啖呵をきるがターちゃん達
よりも後方に下がっていた。
サハラ将軍「貴様らが噂のターちゃんファミリーか・・・これでも喰らえ!」
ズバババ
サハラ将軍はマシンガンを放つが、ターちゃん達では無く、天井の
照明装置に向けて撃ち落としたのであった。
ピョン・ピョウ「あぶない、ゲキワザ・蹄蹄脚!」
落ちてくる照明装置にピョン・ピョウは飛び上がり、ゲキワザ・蹄蹄脚で
全て蹴り落とした。
アナベベ「おい、あいつがいないぞ!」
ペドロ「逃げたのか?」
サハラ将軍はどさくさにまぎれ、ターちゃん達から逃げ出すのに成功していた。
ピョン・ピョウ「追いかけてもしょうがない、今はこの基地から脱出しよう。」
ターちゃん「そうだね、ピョンちゃん。」
ターちゃん達は基地から脱出するのであった。
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SIDEダンクーガ
一方、Fダンクーガとダンクーガノヴァ・マックスゴッドに合体した
獣戦機隊とチームD、そしてドラゴンズハイブは目の前の巨大な
要塞型ジェノサイドロンや小型戦闘機を攻撃していた。
忍「亮!」
亮「・・・見切った!」
亮の操作で格闘を行い、小型戦闘機を倒していく。
エイーダ「ダンブレードシュート!」
朔哉「ブーストノヴァナックル!」
ダンクーガノヴァ・マックスゴッドに乗るチームDも、ジェノサイドロンに
攻撃していき、ダメージを募らせていく。
忍「葵、こっちは片付いた。一気にけちらすぞ!」
葵「はい、先輩!」
Fダンクーガとダンクーガノヴァ・マックスゴッドの2機は並び立つ。
忍「愛の心にて・・・!」
葵「悪しき空間を断つ!」
忍&葵「断空剣!」
忍&葵「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁってやるぜ!」
忍と葵の両者は吼え、断空剣を携えて要塞型ジェノサイドロンを
一刀の元に切り捨てる。Fダンクーガとダンクーガノヴァ・マックスゴッドの
合体技「断空双牙剣」が極まった。
SIDEゲキレンジャー
その頃、ゲキレンジャーと日輪仮面・毛利元就の戦いも終盤に近づいていた。
ゲキイエロー「ゲキトンファー・ロングバトン伸伸打!」
ゲキブルー「ゲキトンファー・華華弾!」
毛利元就「・・・無駄だ。」
ゲキバイオレット「ゲキワザ・厳厳拳!」
ゲキイエローとゲキブルーはゲキトンファーを使って毛利を攻撃するが、
輪刀で防ぐ。その隙をついて、ゲキバイオレットが厳厳拳を繰り出す。
日輪仮面「喰らえ、日輪ファイアー!」
ゲキチョッパー「当たんねえよ。ゲキワザ・捻捻弾!」
ゲキレッド「ゲキワザ・翔翔斬!」
一方、ゲキレッドとゲキチョッパーは太陽仮面を相手に、サイブレードや
ゲキセイバーを使って攻撃を繰り出した。
毛利元就「む・・・あのカラクリ兵器がやられたか。どうやら潮時のようだな。」
日輪仮面「く、仕方が無い。撤退だ!」
日輪仮面達はジェノサイドロンが全滅した事により、ここで撤退をする為、
砂煙を引き起こし、撤退した。
ゲキチョッパー「くそ、逃げられたか。」
ゲキブルー「でも、基地は制圧出来たんだ。ここらで良しとしよう。」
ゲキバイオレット「それじゃあ、マスター達と合流だな。」
ゲキレッド「くっそ~、次は絶対勝つぞ!」
ゲキレンジャー達もドラゴンズハイブ達に合流をするのであった。
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ドラゴンズハイブ・サロン***
その後、ゲキレンジャーやターちゃんファミリーは合流し、
ドラゴンズハイブのサロンに集まった。
レツ「あなたが、アメリカのプロフェッショナル異種格闘
オープン・トーナメントで優勝したターちゃんですか。
マスターから話は聞いてます。」
ペドロ「こちらも激獣拳の話は聞いてます。俺はターちゃん師匠の弟子を
しているペドロ・カズマイヤーです。」
アナベベ「俺はウポポ族の戦士アナベベだ。よろしくお嬢さん。」
ラン「はぁ・・・。」
ケン「いやいや、何で手を握るの!」
ペドロとアナベベが自己紹介するが、アナベベはランの手を握るのであった。
ターちゃん「こっちの皆がピョンちゃんのお弟子さんかぁ。
私とピョンちゃんは共にアフリカの動物達を守る者同士、一緒に
密猟者を捕まえた事があるのだ。」
ジャン「オレもターちゃんに会えて、ニキニキだぞ。」
ターちゃん「私も、ピョンちゃんから話を聞いていたから会いたかったのだ。」
ラン「意気投合しそうね。」
ゴウ「ジャンもターちゃんと同じ、野生児だからな。シンパシーを感じるんだろう。」
ターちゃんとピョン・ピョウの関係を話す。また、同じ野生児であるジャンとターちゃん
は気が合いそうだった。
くらら「そっちは、楽しそうね。」
エイーダ「お久しぶりです。ランさん。」
ラン「エイーダも久しぶり。」
以前、スクラッチのCMに出演をした事を切欠にエイーダとランは友人と
なっていた。
葵「先輩、無事でよかった。」
忍「へへ、心配をかけたぜ。」
葵は忍達が無事に戻った事に喜ぶ。
田中司令「とりあえず、一段落はつきましたねえ。」
剣持「はい、ですがまだアフリカ大陸の中で基地を一つ潰しただけです。
我々の戦いはここからです。」
F.S「・・・剣持隊長、あなたにはレッドマフラー隊に復帰していただき
たいのですが。」
剣持「・・・しかし。」
F.S「佐原博士も、あなたの隊の復帰を望んでいます。」
剣持「・・・。」
田中司令「考えておいてください。」
F.Sと田中司令は剣持隊長にレッドマフラー隊に復帰して
もらえるように言う。
F.S「獣戦機隊、チームDの諸君、我々ドラゴンズハイブは今後、
ブレイバーズの一員として行動する事になる。」
アラン「ブレイバーズ・・・。」
朔哉「という事は、甲児達も参加するだろうな。」
レツ「僕達、ゲキレンジャーもブレイバーズに協力するように
マスター・シャーフーから言われています。」
忍「そうか、なら今後とも仲間だな。」
亮「今度、俺と手合わせをしてくれ。」
ゴウ「こちらこそな。」
雅人「よろしく。」
ケン「おう。」
F.Sからブレイバーズ参加を聞き、同じくブレイバーズに協力する事に
なるゲキレンジャーと握手をして 励まし合うのであった。
ピョン・ピョウ「ターちゃんはどうするんだ?」
ターちゃん「う~ん、私は動物を守らなければいけないから。
でも、アフリカで困った事があったら、いつでも呼んで欲しいのだ。」
ターちゃんはアフリカでの協力を約束するのであった。そしてドラゴンズ
ハイブは獣戦機隊、チームD、ゲキレンジャーを連れて日本へと帰還する。
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○ターちゃん→ゾルダー、クライマーを蹴散らしサハラ将軍を追い詰めるものの、
逃げられる。
○アナベベ→ターちゃんを助ける。
○ペドロ→ターちゃんを助ける。
○ゲキレンジャー→日輪仮面、毛利元就と戦うが逃げられる。
ブレイバーズに参加。
○ピョン・ピョウ→ターちゃんを助ける。
○獣戦機隊→Fダンクーガで、チームDと共に要塞型ジェノサイドロンを倒す。
○チームD→ダンクーガノヴァ・マックスゴッドで、獣戦機隊と共に
要塞型ジェノサイドロンを倒す。
○F.S→獣戦機隊、チームDにブレイバーズ参加の表明を伝える。
○剣持保→戦闘後、レッドマフラー隊の復帰を要請する。
●日輪仮面→ゲキレンジャーと戦闘後、撤退。
●サハラ将軍→ターちゃんファミリーと戦闘後、撤退。
△毛利元就→日輪仮面と共にゲキレンジャーと戦うが、撤退する。
【今回の新登場】
○アナベベ(ジャングルの王者ターちゃん)
ターちゃんの最古参の友人であるウポポ族の戦士。
当初はターちゃんと引き分けに成る程の実力を有していたが、
ユンケル帝国で行われたトーナメントに優勝した賞金で事業を起こし
大富豪となった事で強い敵の前には逃げ腰となる軟弱な心の持ち主に
なってしまった。しかし、ここぞという時は友情や良心をみせる。
○ペドロ・マクガイヤー(ジャングルの王者ターちゃん)
フランス出身の空手チャンピオンで、ターちゃんの弟子。師匠である
ターちゃんを心底尊敬しており、一々感動する。口癖は「おみそれしました。」
実家は大ホテルのオーナーだが、元々は孤児院にいた所、今の母親に引き取られる。
ベルサイユ大学の現役学生。空手以外にも柔道など様々な格闘技を習得している。
最終更新:2020年11月19日 08:03