本編914~916

『伝説の勇者の復活』-1

作者・ユガミ博士
914

緑ヶ浜・自然食レストラン「つくし」***


ひかる「はい。星史君、ヤンチャー君、ご注文の豆腐ハンバーグよ。」
ヤンチャー「お、うまそ。」
星史「いっただきま~す。」パク

豆腐ハンバーグを食べるこの少年の名は、高杉星史。地球の意思「オーリン」
に選ばれ、勇者達の「隊長」となって星々を滅ぼしてきたオーボスから地球を
守った。だが、オーボスとの戦いを終えた勇者ダ・ガーン達が再び眠りに
ついた事で、元の日常へと戻る。そして、その隣にいるのは、オーボスによって
故郷を滅ぼされたヤンチャー星の王子ヤンチャーで、星を再興する為にも、
もっと星や自然の事を知るべく高杉家に同居し、星史の学校に通っていた。

ひかる「勉強の方はどう、ヤンチャー君。」
ヤンチャー「ああ、出来れば一刻でも早くヤンチャー星を再興したい所だが、
 地球にも負けないくらいの良い星にする為にも、今はこの星の事を勉強
 しなきゃな。頑張っている所だぜ。」
ひかる「そっか。星史君の方はどうなの?・・・星史君?」

星史の幼馴染で自然食レストランの看板娘である香坂ひかるが星史に
話を振るが、星史は話を聞かずテレビの方を見ていた。

坂本美鈴キャスター『-先日、地球連邦政府から発表された「ブレイバーズ
 発足に伴い、日本では各スーパーロボットやヒーローの所属する研究所や
 組織、企業が参加を表明しており―』

星史の母であるSRBCのキャスター、坂本美鈴(本名:高杉美鈴)のニュースに
流れるかつて共に戦った仲間達―マジンガーZやマイトガイン達の活躍を
星史は歯がゆい気持ちで見ていた。

星史「(ダ・ガーン・・・)」

戦う力を失った星史は今も眠る友の事を思うのであった。 。

915

星史が歯がゆい思いをしている丁度、その頃。緑ヶ浜に近づく巨大な岩の手をした
戦艦が現れた。妖魔帝国の大幹部にして、今ではGショッカー地下帝国の
妖魔将軍であるプリンス・シャーキンが乗るガンテである。

シャーキン「ここが、プラネットエナジーの開放点である緑ヶ浜か。」
ベロスタン「左様、ここを征すれば地球の力―伝説の力を我が物にする事が
  出来るでしょう。」
シャキーン「では、化石獣と戦闘獣を出撃させるのだ。」

緑ヶ浜に眠るプラネットエナジーを手にするべく、シャーキンは自身の指揮する
化石獣と悪霊型戦闘獣の軍団を出撃する。

バストドン「ギャァァァオ」
サイコベアー「キシャァァァ」

化石獣バストドンと悪霊型戦闘獣サイコベラー、そしてドローメの大軍が
緑ヶ丘を次々と破壊していく。

ひかる「きゃっ!」
ヤンチャー「大丈夫か、ひかる!」
星史「あれが・・・Gショッカー!」

騒ぎを聞きつけ、店を出た3人。町の惨状を見ていると・・・。

鉄也@グレートマジンガー「サンダーブレイク!」
洸@ライディーン「ゴッドミサイル!」
チェンジドラゴン@チェンジロボ「チェンジロボミサイル!」

化石獣、戦闘獣の出現に剣鉄也の乗るグレートマジンガー、ひびき洸の乗る
ライディーン、チェンジマンの乗るチェンジロボが現場に急行した。
さらに炎ジュンのビューナスAとボス、ヌケ、ムチャのボスボロットに
コープランダー隊のブルーガーが駆けつける。

鉄也「修理を終えたグレートマジンガーの力、見せてやるぜ!」
ジュン「フォローを任せて。鉄也。」
ボス「このボス様にかかれば、お茶の子のさいさいよ。」

鉄也はサイコベアラーにマジンガーブレードやグレートタイフーン等を
繰り出していく。ビューナスAやボスボロットもまわりのドローメを
撃ち落していく。

洸「シャーキン・・・お前が、何故。」
シャーキン「・・・ひびき洸、バラオ様の為、そして表裏六柱の至高邪神様の為にも
 お前を倒す!」
真宮寺「九州から帰ったと思ったら、ここで妖魔帝国のシャーキンと出くわすとはな。」
マリ「洸君。私達が援護するから、気をつけて。」

一方、宿命のライバルであるシャーキンと再び対峙する事に戸惑う洸。
ブルーガーを操縦する真宮寺力とGFの桜野マリはライディーンの援護をしていく。

チェンジドラゴン「・・・」
チェンジグリフォン「どうしたんだ?何か、様子がおかしいぜ。」
チェンジドラゴン「いや、何でもない(・・・この町に来てから
 胸騒ぎがする。これは一体・・・)」

チェンジドラゴンの内心では、何か胸騒ぎがしてならなかった。

デ・ブッチョ「蛍はん、はよう逃げまっせ!」
蛍「・・・もうすぐ、彼らが目覚める。」

元オーボスの幹部であるデ・ブッチョが星史のクラスメイトである蛍に
早く逃げるように言うが、彼女は何かを感じていた。

916

○高杉星史→自分が戦えない事に歯がゆい思いをしながら、戦いに巻き込まれる。
○ヤンチャー王子→星の再興の為、高杉家に同居して勉強中。戦いに巻き込まれる。
○香坂ひかる→戦いに巻き込まれる。
○高杉美鈴→ブレイバーズのニュースを伝える。
○桜小路蛍→逃げ惑う中、何かを感じ取る。
○デ・ブッチョ→蛍に逃げるように言う。
○剣鉄也→グレートマジンガーで出撃し、戦闘獣サイコベアーと戦闘する。
○炎ジュン、ボス→鉄也のフォローをする。
○ひびき洸→ライディーンで出撃。シャーキンと対峙する。
○真宮寺力、桜野マリ→ブルーガーでライディーンの援護を行う。
○剣飛竜→チェンジロボで出撃。緑ヶ丘に来て、何か胸騒ぎをしている。
●プリンス・シャーキン→プラネットエナジーを狙って、緑ヶ丘を襲う。
●ベロスタン→シャーキンと共にガンテに乗る。
●化石獣バストドン、戦闘獣サイコベアー、ドローメ→緑ヶ丘を襲う。

【今回の新登場】
○高杉星史(伝説の勇者ダ・ガーン)
緑ヶ浜小学校6年生。地球の意思「オーリン」によって、勇者達の「隊長」となる。
両親が留守にする事が多いので、料理など生活力に溢れた明朗快活な少年。

○ヤンチャー王子(伝説の勇者ダ・ガーン)
オーボスに滅ぼされたヤンチャー星の王子。本名「ヤンチャラン・スターレット・
バンナー・グリシウス・ジャックギンガー・ワイルダー14世」星史同様、
オーリンによって選ばれ、セブンチェンジャーと共にオーボスを追って
地球へやって来る。口が悪く当初は星史と衝突する事があったが使命感は強い。

○香坂ひかる(伝説の勇者ダ・ガーン)
星史の幼馴染で、自然食レストラン「つくし」の娘。星史の両親から
お目付け役を任されていて、保護者気取りな所があるが内心とても
心配している。

○桜小路蛍(伝説の勇者ダ・ガーン)
星史の同級生。不思議な雰囲気を持っておりばあやと町外れの古びた屋敷に
住んでいる。物静かでシャーマンやエスパーめいた発言をするが、単に
勘がいいらしい。当初から星史と勇者の事を知っており、助言を送っている。

○高杉美鈴(伝説の勇者ダ・ガーン)
星史の母親でSRBCの人気キャスター。旧姓の坂本で仕事をしている。
仕事で家を空ける事が多いので、生活力豊かな息子に負い目を感じている。
料理が全くダメ。

○デ・ブッチョ(伝説の勇者ダ・ガーン)
元オーボスの幹部。アヤシサーカスの団長に化けて、隊長の正体を探っていた。
装甲獣を従えているが、女性の名前をつけている。その後、失敗が続き8体に
分裂。蛍を誘拐したが、その優しさに触れて改心。そして最後に一人だけ生き残った。

○ひびき洸(勇者ライディーン)
古代ムー帝国の王女だった母と考古学者のひびき博士を父に持つ
ライディーンのパイロット。高い念動力を有しており、臨海学園
サッカー部のキャプテンでもある。

○真宮寺力(勇者ライディーン)
コープランダー隊のリーダーで、「ミスター」の通称を持つ。

○桜野マリ(勇者ライディーン)
東山大三郎の養女で、洸のガールフレンド。臨海学園サッカー部の
マネージャーで、アイドル的存在。

●祭官長ベロスタン(勇者ライディーン)
妖魔帝国の祭官長であり、主に化石獣の復活の儀式を取り仕切る。
プリンス・シャーキンの死後、バラオ復活時に地割れに飲まれて死亡した。
数十年後、何者かによって復活するが・・・。

●化石獣バストドン(勇者ライディーン)
化石獣第1号。人型のシルエットに右腕が刀のようになっている。

●ドローメ(勇者ライディーン)
ガンテと共に飛来する、妖魔帝国の戦闘用生物。都市の破壊や
戦闘の前衛を務める。

●戦闘獣サイコベアー(グレートマジンガー)
3千年にわたり妖術を鍛えた悪霊型戦闘獣。念力で相手に呪いをかけるほか
身体を羽ばたかせて突風を巻き起こしたり、髪の毛を針のように飛ばしたりできる。

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最終更新:2020年11月22日 13:43