本編1001~1003

『修業!しんせん組対半蔵学院』-4

作者・ユガミ博士
1001
霧夜「それではこれより、本日最後の第4試合を開始する。」

最後に対戦するイサミと飛鳥が前へとやって来る。飛鳥は既に
忍転身を終え、ブレザー姿の格好になっていた。

飛鳥「飛鳥、舞い忍びます!」
イサミ「よ、よろしくお願いします。」

そして試合が始まり、飛鳥は装備している大小の脇差を使って、
イサミを攻撃する。イサミは龍の剣で攻撃をガードする。

刃「頑張れ、イサミ!」
葛城「行けー、飛鳥!」

イサミと飛鳥の戦いを刃や葛城はそれぞれ、応援する。

飛鳥「半蔵流乱れ咲き!」

飛鳥はさらに加速し、縦横無尽に脇差を巧みに振るって攻撃した。
これまでの武蔵や志葉家での修行や稽古の結果、耐える程の
技術を身につけたイサミだったが、苦戦を強いられる。

イサミ「このぉ...」
飛鳥「きゃあ!」

龍の剣にあるルミナタイトがイサミの感情に反応して、
バリアーが張られ、飛鳥をはじき返した。

イサミ「今の内に、てりゃぁぁぁ!」
飛鳥「くっ」

すかさず、イサミは飛鳥に龍の剣を振りかざして攻撃。飛鳥は
しびれながらも、2本の脇差で攻撃を凌いだ。

葛城「飛鳥の攻撃をああも凌ぐとは、見所あるなぁ。」
斑鳩「確かに。修行していけば強くなれるかも...」

葛城や斑鳩は飛鳥に互角に戦おうとするイサミに
可能性を感じて、興味を示す。

数分が経過し、イサミも飛鳥もお互い攻防により服も体も
ボロボロになっていた。

霧夜「...(そろそろ、決着が着くな)」

審判役として見守っていた霧夜は決着がつくだろうと思っていたその時。
イサミも飛鳥もお互い、剣を構え直す。

飛鳥「秘伝忍法、二刀繚斬」
イサミ「はぁぁあ!」

飛鳥は両手にそれぞれ持つ脇差を一度、鞘に収め力を溜めた後、
抜刀と同時にイサミへと切り込む。イサミも龍の剣に力を込める。
そして・・・

霧夜「第4試合、引き分けとする!」

2人の攻撃は、2人とも倒れる事になった。よって、第4試合は
引き分けという形で終わるのであった。

1002

**

半蔵学院の生徒&しんせん組「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」

試合も終わり、飛鳥やイサミ達の目が覚めた後、お互いを健闘して
礼をした。

斑鳩「この次は、私とも戦いましょう。」
イサミ「は、はい。」

今回戦えなかった斑鳩は、イサミと戦いたいとイサミに言う。

葛城「へへ、アタイのパンツはどうだった。」
トシ「う...勘弁してください。かつ姉さん。」

トシは今回の葛城との戦いで、かつ姉さんと呼ぶ事にした。

刃「お前を見ていると、十兵衛を思い出すなあ。」
柳生「俺に似ているのが、いるのか。」

刃は柳生を見ていて、戦友である柳生十兵衛を思い出す。
今彼はどこを旅しているのか...

さやか「あなたの兎、かわいいなあ。」
雲雀「へへ、ありがとうございます。」

何故かさやかは、某月の美少女戦士の様なポーズを
しながら、雲雀の忍兎を可愛いと褒める。

飛鳥「君、強いね。」
天界「僕は、正義の忍者になるって決めたから...」
飛鳥「うん、私もスーパー忍者を目指しているの。お互い、頑張ろう!」

夢に向かって頑張る飛鳥と天界は意気投合する。

霧夜「お前達、今回の修行よく頑張った。」
武蔵「じゃが、トシ、ソウシお前さん達はまだまだ修行が必要じゃな。」
ソウシ「...(自分も、鼻血垂らしていたじゃん)」

霧夜と武蔵は今回の修行で戦ったイサミ達を褒め、トシとソウシは
修行が足りないと武蔵に言われるが、ソウシは心の中で武蔵に
鼻血についてツッコミをいれる。

鷹介「それとおぼろさんが言っていたんだが、近々ブレイバーズ
   参加する少年少女を対象に、南の島でキャンプがあるらしい。
   よかったらイサミ達や天界、参加しないか?」
天界「えっ...」
イサミ「私達もですか?」

鷹介からの知らせに、天界やイサミ達は驚く。

鷹介「イサミ達もこの世界を守る立派な戦士だと思うし、
   それに天界は俺とずっと一緒に旅ばっかしていたから
   同じくらいの年の友達できなかっただろ?だからこれを期に
   お前にも友達つくってほしいんだ。」

天界は見た目は少年だが、その出生は人間によるものでは無く
邪悪の意思から生み出された聖なる意思なのである。
だからこそ、鷹介は天界に同じくらいの年の友人をつくってほしいと思ったのだ。

霧夜「そのキャンプ、お前達も参加するのだ。」
斑鳩「しかし、ブレイバーズとはいえ表の人々。私達、裏の世界の人間が
   参加するのは不味いのでは。」
霧夜「いや、そのキャンプでは巨大メカの持込が禁じられている。
   参加する少年の多くは巨大メカのパイロット達。監督役が付いて
   いるとはいえ、何かあると不味い。そこでお前達は影ながら、
   彼らを助けるのだ。」
斑鳩「なるほど...そういう事なら、了解しました。」

人知れず活動する忍者が、そんなキャンプに参加していいのか
疑問に思う斑鳩だったが、霧夜からの説明に納得した。

霧夜「それに、南の島ならいつぞやの合宿の様に修行となるであろう。」
葛城「やっぱ、そうなるのかよ。」
飛鳥「何だか、燃えてきた!」

修行が好きな飛鳥は心を燃やす。

武蔵「刃、さやか...お主達も頼むぞ。」
刃「はっはっは、任せとけ。」
さやか「南の島か...青い海、白い砂浜、考えただけで楽しそ~!」

武蔵から任された刃は胸をたたいて、任せろと意気込む。
さやかは南の島に思いを馳せるのであった。
何はともあれ、しんせん組の修行は終わりを迎えた。



1003

○花丘イサミ→飛鳥と引き分けになる。そして、ブレイバーズのキャンプに参加する事になる。
○月影トシ→キャンプに参加する事になる。
○雪見ソウシ→キャンプに参加する事になる。
○鉄刃→キャンプに参加する事になる。
○峰さやか→キャンプに参加する事になる。
○宮本武蔵→刃とさやかにキャンプの参加を通達する。
○椎名鷹介→天界にキャンプに参加する事を伝える。
○天界→キャンプに参加する事になる。
○飛鳥→イサミと引き分けになる。キャンプに参加する事になる。
○葛城→キャンプに参加する事になる。
○斑鳩→キャンプに参加する事になる。
○柳生→キャンプに参加する事になる。
○雲雀→キャンプに参加する事になる。
○霧夜→飛鳥達にキャンプに参加して、参加する少年達を影ながら
     サポートをするように命じる。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2020年11月22日 14:00