『北海道孤立作戦』-6
作者・ユガミ博士
1201
北海道・ビッグネイザー***
デスダークとブラックマグマの作戦を阻止して、ツインブリッジを完全に
破壊させない事に成功したモモレンジャーとゴーグルファイブ、ゲッター
チームはゲッターチームの基地であるビッグネイザーへと帰還した。
赤間「ありがとう、ゲッターチーム。君達のおかげでツインブリッジは無事に済んだ」
號「ゴーグルファイブの赤間さんに、そう言ってもらえるなんて照れるぜ」
変身を解いたゴーグルレッドである赤間健一から、感謝の言葉を聞いて
號は照れ臭そうにする。
凱「ですが、一応無事とはいえツインブリッジも、相当なダメージを受けています。
ツインブリッジはどうなるのですか?」
黒田「確かに、ナウマンモンガーやデスファイター、ヘルファイターの攻撃で
所々に修繕の必要がある部分も出て来ているからな。そこは
ブレイバーズに
協力している中川グループや四葉財閥の所の建設会社が急ピッチで工事をしているそうだ」
先の戦闘で、ツインブリッジは完全に落ちはしなかったが敵の攻撃にボロボロになった
部分がり、凱は心配になるが黒田官平からブレイバーズのスポンサーである企業が
工事をしていると説明される。因みに以前、青森第4中隊が幻獣と戦ったと時にも
敵の自爆でツインブリッジに穴が出来た時を境に、ブリッジをより強固な素材と技術で
ちょっとやそっとでは落ちないように改修されている。
翔「ブレイバーズ・・・軍と民間の垣根を越えた部隊ね」
號「早乙女研究所の所のゲッターチームも参加しているんだろうなぁ。
・・・スーパーロボット大戦に未だ参戦できていないから、アニメ版
名義で早く参戦したいぜ」
凱「何の話をしているんだ?號」
桃園「私達の所属している未来科学研究所も、ブレイバーズに協力する事に
なっているわ」
青山「一度、ブレイバーズの基地であるブレイバーベースって所に行ったけど
ものすごくデカくて、広くてまさに科学の要塞って感じだったよ」
黄島「そうそう、それにコンボイ(コンピュータボーイズ&ガールズ)みたいな
子供もぞろぞろいたなぁ。そんな彼らで無人島へキャンプしたって話も聞いたよ」
ブレイバーズの話題になり、ゴーグルファイブの所属する未来科学研究所は
既にブレイバーズに協力しており、ゲッターチームにブレイバーベースで
見た事を話す。
號「そいつは、おもしれぇ。俺達もブレイバーズの一員になりてぇぜ」
橘博士「君達も、いずれブレイバーズに合流してもらう。だが、今回
Gショッカーは北海道を狙ってきた。またこの地を狙ってくるかも
しれない今は、北の守りが最優先だ」
Dr.ポチ「そうだワン!」
Dr.タマ「そっちが、最優先だニャ~」
翔「父さ・・・いえ、橘博士!」
まだ號達のゲッターチームはブレイバーズと合流していないので
合流したいと思うが、そこへ橘博士がDr.ポチとDr.タマの
2人の博士を伴ってやって来ると、今は北方の守りが優先で合流は
まだまだ先だと伝える。父親である橘博士が来たので、娘である翔は
咄嗟に父さんと呼びそうになるが、今は公然の場として言い直した。
Dr.ポチ「北極にランドウの基地があったように、北極には
悪の組織の基地がいっぱい何だワン!」
Dr.タマ「だから、十分気を付けないといけないんだにゃ~!」
黒田「確かに。今回のブラックマグマやゴーゴーファイブの戦った
災魔一族、という組織の拠点があるというのを聞いた事がある」
Dr.ポチとDr.タマから北極には悪の組織の拠点が多いと聞かされ
黒田も自分の知っている組織の情報を話す。
青山「そういえば、ペギーさんは?」
橘博士「彼女なら、青森で戦っていた新命君に連絡をしている所だ」
青山はモモレンジャーとなって戦っていたペギー松山がいないので、疑問に
思うと、橘博士から彼女は新命と連絡をしている最中だと話すのであった。
1202
青森県・青森邪麻田高校***
一方、青森の方でも新帝国ギアからツインブリッジを守った第4中隊をはじめとする
一同は戦闘を終えて、ようやく青森邪麻田高校へと帰還した。
野口「ああ・・・僕と愛しい彼女達、戦闘で傷ついただろう?すぐに整備を
してあげるからね」
一平「何だ、あれ?」
百華「彼はメカフェチで、いつもああなの」
乃恵留「いつもの事、いつもの事」
愛梨沙「気にしな~い、気にしな~い」
帰還して栄光号や光輝号が格納庫に搬入されると同時に、整備班長である
野口直也が栄光号に抱きつき始める。彼はかなりメカフェチであり、
機体に女性の名前を付けて大切にしているのだ。一平は呆れた目で見るが、
第4中隊ではいつもの光景なので、同じ整備班の工藤百華に説明され、
乃恵留や愛梨沙は気にしないでと言う。
亜美「ゴオさんと杏奈さんの合体からのトドメの必殺技は、熱い展開で
とても興奮しました!」
竜馬「うむ、あれこそ男の機体!」
ゴオ「いや、君達が隙を作ってからこそ、俺達は合体できたんだ。感謝する」
亜美「巨神戦争の英雄に感謝されるなんて、そんな光栄であります!」
竜馬「ムフーン」
少年漫ゴオは合体が出来る隙を作ってくれた第4中隊に感謝の言葉を送ると
英雄として尊敬している亜美や普段から戦士として鍛えている竜馬は
嬉しさに照れ、竜馬に至ってはつい、鼻息を荒くしてしまう。
杏奈「はい、ゴオちん。喉が渇いたと思ったから飲み物を持ってきたよ」
ゴオ「すまない、杏奈」
岩崎「はぁ~、俺も咲良ちゃんとあれぐらいの仲になりたいなぁ」
葉月「はいはい、そんな事を喋っている暇があるなら、整備を手伝いなさい!」
岩崎「ああ、ちょっと!」
ゴオと杏奈のやり取りに、整備班で咲良に惚れている岩崎仲俊は羨ましがるが、
同じく整備班の女子である山口葉月に整備の手伝いをしろと連れてかれる。
咲良「郷さんも、助けて下さりありがとうございました」
郷「いや、俺も北海道には用があったからね。助ける事が出来てよかったよ」
健一「北海道へはNISARへ行くそうですね」
郷「ああ、俺はスペースシャトルのパイロットだったからね。その経歴から
教官として向かう所だったんだ」
めぐみ「あちらにも、戦闘があったようですけど、ゴーグルファイブや
ゲッターチームの活躍で事なきを得たそうです」
大次郎「北海道を孤立化させようとは、Gショッカーもひどい作戦を
考えたものでごわす」
日吉「郷さんも、ゲッターチームに会ったらよろしく言ってね」
郷「勿論、伝えておくさ」
咲良や健一達ボルテスチームは助けに来てくれた郷史朗にお礼を言い、
NISARへ向かう彼にゲッターチーム達によろしく伝えてほしいと
頼むのであった。
新命「・・・そっちの戦闘も終わったようだな。ペギー」
ペギー@『新命さんもお疲れ様』
一方、新命はペギーから連絡を受け取りお互い労いの言葉を掛けていた。
新命「今回、事なきを得たが同じ事が起こらないとは限らない。九州にいる
大ちゃんのようにお互い頑張っていこう」
ペギー@『ええ、美輪長官によって皆バラバラになったけど・・・いずれ
また一緒に戦いましょう』
新命「ああ!」
新命とペギーは今はゴレンジャー全員バラバラとなっているが、いずれ
一緒に戦っていこうと誓うのであった。
1203
さて、皆が格納庫に集まっている中、担任である小島空がやって来る。
空「実は、次の任務が来たんだけど...」
咲良「任務ですか?」
空が受けた第4中隊への任務というのは、幻獣やガストレアの
勢力圏となっている北関東のT県で行われている戦闘の
最前線への戦列に加わるようにという内容だった。
乃恵留「マジッ!?」
愛梨沙「最前線なんて、信じられな~い!」
最前線への投入と聞いて、乃恵留や愛梨沙は信じられないと
ショックを受ける。
ゴオ「北関東にあるT県か・・・そこの状況なら、俺も噂で聞いた事がある。
幻獣やガストレアで犇めいていると...」
彩華「我々のような辺境の中隊も、戦列に加わるように辞令が来るとは
それほど危険な地という事でしょうか?」
虎雄「ガストレアって、襲われたら自分もガストレアになるって化け物だろ?」
竹内「幻獣はもう、何度も見た事あるけどガストレアは見た事無いよなぁ」
この辞令に第4中隊はざわざわと騒ぐ。この地では幻獣との戦闘は
何度も行っているが、今の所ガストレアとの戦闘はまだ無い。
咲良「皆、不安になるのは分かるけど、これも命令だから従うしかないわ。
でも、前向きに私達が頼られていると思って行きましょう」
乃恵留「・・・そうね。もしかしたら、素敵な彼が見つかるかもしれないし」
亜美「はい、中隊長殿。私達の力を見せましょう!」
不安になっている皆を見て、咲良は前向きな気持ちで勇気づける。
その言葉に刺激されて、皆をやる気を見せ始める。
真央「でも、その戦いに行っちゃったら、ここはどうなるの?」
空「それについては、青森第4中隊が帰還するまでの間、
ダンナーベースの猿渡さん達とボルテスチームの皆が留守を
するようにとの事だよ」
健一「俺達にも...」
杏奈「それじゃあ、皆が帰ってくるように頑張ってお留守番をしないとね!」
ゴオ「ああ、そうだな!杏奈」
咲良「・・・それじゃ、第4中隊、北関東戦線へ向かいます」
第4中隊がT県まで行っている間は、ゴオやボルテスチームが
留守番をする事となり、第4中隊は北関東のT県へと向かうのであった。
1204
○一文字號、橘翔、大道凱→戦闘後、ゴーグルファイブと交流する。
○橘博士→號にブレイバーズの合流は遅れると伝える。
○Dr,ポチ、Dr.タマ→橘博士の言葉を補足する。
○赤間健一=ゴーグルレッド→ゲッターチームに感謝を述べる。
○黒田官平=ゴーグルブラック→ツインブリッジの修繕について話す。
○石田咲良→北関東で行われる最前線への任務を受ける。
○野口直也→栄光号、光輝号の整備を始める。
○工藤百華→野口の性格を峰一平に教える。
○岩崎仲俊→ゴオと杏奈の仲を羨ましがっていた所、葉月に連れてかれる。
○山口葉月→岩崎に整備を手伝うように連れて行く。
○上田虎雄→ガストレアの存在に不安になる。
○小島空→第4中隊に北関東へ行く任務を伝える。
○郷史朗=レッドワン→咲良や健一から、感謝される。
○新命明=アオレンジャー→ペギー松山と通信する。
○ペギー松山=モモレンジャー→新命明と通信する。
○猿渡ゴオ→青森第4中隊が留守の間の任務を引き受ける。
○剛健一→青森第4中隊が留守の間の任務を引き受ける。
○剛日吉→郷史朗に「ゲッターチームによろしくと伝えてほしい」と頼む。
【今回の新規登場】
○Dr.ポチ(ゲッターロボ號)
橘博士の助手。語尾に「~ワン」とつく。
○Dr.タマ(ゲッターロボ號)
橘博士の助手。語尾に「~にゃん」とつく。
○野口直也(ガンパレードオーケストラ 白の章)
18歳の青森第4中隊の整備班長。かなりのメカフェチで、メカを大切に
するように口うるさく言う。栄光号や光輝号に女性の名前を付けている。
咲良達が本部から無断で持ち帰ってきた光焔号のバランサーを再調整
して、戦力として使えるようにした。(因みに直也とかいて「みちや」と読む)
○岩崎仲俊(ガンパレードオーケストラ 白の章)
16歳の整備班員。女たらしで、山口葉月に世話になっている
天性の食客。葉月の事は母親のようなものと思っている。鉄の
胃袋を持っており、腐った物でも食べられる。石田咲良に惚れている。
○山口葉月(ガンパレードオーケストラ 白の章)
16歳の整備班員。幼い弟妹の母親代わりで、大柄な体格の割に
足が速い。
○工藤百華(ガンパレードオーケストラ 白の章)
16歳の整備班員。優しいだけの伯父の為に、魔性の女となる。
乃恵留や愛梨沙と行動を共にするが、2人のように咲良に反抗的というわけではない。
最終更新:2020年11月22日 14:29