『プリキュアオールスターズの参戦!』-3
作者・ホウタイ怪人
1601
月面・晴れの海***
タキシード仮面「――タキシード・ラ・スモーキング・ボンバー!!!」
ヘドラー「ぬぅぅぅぅ!!! なんのこれしき!!」
月面での戦いは続く。
タキシード仮面とヘドラー将軍、内部太陽系の四守護神戦士たちとアマゾンキラーがそれぞれ戦う中、
エターナルセーラームーンは、Gショッカーでも最高の実権を握るヘドリアン女王と対決していた。
Eセーラームーン「――ムーン・スパークリング・テンプテーション!!!」
エターナルセーラームーンは交差させた両手を胸に置いて目を閉じ、
精神を集中して大量のエナジーの光を両手に集めた後で5つの金色の光球を作り出し、
そこからヴィーナスのクレッセントビームにも似た光線を発射する。が……
ヘドリアン「愚かな。そんなものがこの私に効くと思っておるのか?」
Eセーラームーン「そんな…!!」
ヘドリアン「地獄の炎に焼かれるがいい!!」
ヘドリアン女王は両手から灼熱の炎を呼び出し、
エターナルセーラームーンを焼き殺さんとする。
Eセーラームーン「くっ…! あたしはこんなところでなんか決して負けない!
――スターライト・ハネムーン・セラピー・キッス!!!」
エターナルセーラームーンは、全ての太陽系セーラー戦士たちのセーラークリスタルと
ゴールデン・クリスタルのパワーをエターナル・ティアルヘ集めて放ち、
妖魔術による灼熱の炎を押し返した。
ヘドリアン「ぬおおおおっっ!!?」
ミラー「女王様!?」
ケラー「女王様! しっかりなさいませ!」
思わぬ反撃を得てよろめくヘドリアンを
慌てて抱き抱えるミラーとケラー。
ヘドリアン「ええい! この程度でやられる私ではないわ!
ミラー、ケラーよ、この私に力を貸すのじゃ!」
ミラー「ハハッ!」
ケラー「仰せのままに!」
ミラーとケラーが両脇に傅くと、ヘドリアンは天を仰ぎ
呪文を唱え始めた。
ヘドリアン「今こそ私の新たな力、真の姿を見せてくれよう!
あああ~~ベーダーの神よ~!! 黒い太陽神よ~~~!!
時は来た! 私に力を与えたまえ~~~!!!」
黒い稲光が何本の月面に突撃し、轟音と爆音が響き渡り、
激しい砂煙が巻き起こった。ようやくそれが収まった瞬間、
中から姿を現したのは、ミラーとケラーの身体を吸収して取り込み、
全身が筋骨隆々なメタリックボディに覆われた怪物だったのだ!
メカヘドリアン「ゼェ…ゼェ…ゼェ…!」
1602
Eセーラームーン「そんな…!?」
メカヘドリアン「見たか? これが妖魔術と機械科学が融合した、
機械人間として最高に進化した私の今の真の姿、
その名もメカヘドリアンじゃ!!」
Eセーラームーン「…メカヘドリアン!?」
メカヘドリアン「むんっ!!」
メカヘドリアンは右手の掌から破壊光弾を発射した。
Eセーラームーン「キャアアッ――!!」
吹っ飛ばされるエターナルセーラームーン。
Eセーラームーン「こうなったら―!!
――シルバームーン! クリスタル・パワー・キッス!!!」
エターナルセーラームーンのムーン・パワー・ティアル先端の水晶から、
金色の光線と羽根の嵐を放たれる最強の浄化必殺技だったが、
メカヘドリアンは微動だにしなかった。
メカヘドリアン「ぐふふふふっ…」
ワーラー奇城・ガメデス***
月面での戦いの様子をモニターしているワーラー帝国の面々…。
女王パンドラは、いつの間にパワーアップを果たしていた
ヘドリアン女王の怪人体としての姿に戦慄している。
パンドラ「ヘドリアン……私の気付かぬうちに
あのような力を手に入れていたとは!?」
デスゼロウ「こちらの女王様のパンドラ生命機械人よりも
あちらの女王様の方が強そうですなぁ…」
パンドラ「なんですって!?」( ¬^¬ )
ギローチン「デスゼロウ将軍!!(怒」
デスゼロウ「…あ、いや…これは失言でした。
お許しを…」((;゚Д゚)ガクガクブルブル
うっかり余計な一言を喋ってしまい、
女王パンドラにギロッ!!と一睨みされ、
ギローチン皇帝からも怒られてしまい、
恐縮して固まってしまうデスゼロウ将軍。
パンドラ「ぬぅぅぅぅ…ヘドリアンめえ!」
1603
再び、月面・晴れの海***
Eセーラームーン「全く効かない!?」
メカヘドリアン「これで手持ちの切り札はおしまいか?
ならばこちらから行くぞ!」
メカヘドリアンの背中から無数の金属触手が伸び、
エターナルセーラームーンの体に巻きついて絡め取り、
じわじわと首を絞める。
Eセーラームーン「ああああっ…!!!!!!」
メカヘドリアン「セーラームーン、お前はここで死ぬのじゃ」
絶体絶命のセーラームーンの悲鳴が辺り一面に響く。
タキシード仮面「セーラームーン!?」
ヘドラー「おっと、ここから先には通さんぞ!」
セーラーマーズ「セーラームーンが危ないわ!」
セーラーヴィーナス「助けに行かなきゃ!」
アマゾンキラー「余所見をするとは随分と余裕ですね!?」
セーラージュピター「くっ…!」
ヘドラー将軍とアマゾンキラーに行く手を阻まれ、
セーラームーンを助けに行く事が出来ないタキシード仮面たち。
メカヘドリアン「セーラームーン、最期じゃな」
Eセーラームーン「ううっ…!」
エターナルセーラームーンの首筋に手を伸ばし、
いよいよ止めを刺そうとするメカヘドリアン。
まさにその時の出来事だった!
???「――プリキュア・エメラルド・ソーサー!!」
突然どこからか鋭い円盤状のオーラが投げつけられて、
エターナルセーラームーンを捕えていた金属触手が全て切断された。
解放されて地面に着地するエターナルセーラームーン。
???「――プリキュア・スイートハーモニーキック!!」
メカヘドリアン「ぐおおっ!?」
何者かの複数による息を合わせた高空からの飛び蹴りが、
メカヘドリアンをエターナルセーラームーンの側から引き離した。
メカヘドリアン「な、何者じゃ!?」
Eセーラームーン「あなたたちは!?」
タキシード仮面「間に合ったか!」
1604
キュアブルーム「輝く金の花、キュアブルーム!」
キュアイーグレット「煌めく銀の翼、キュアイーグレット!」
聖なる泉を汚す者よ!」
キュアブルーム「アコギな真似はお止めなさい!」
キュアドリーム「大いなる希望の力、キュアドリーム!」
キュアルージュ「情熱の赤い炎、キュアルージュ!」
キュアレモネード「はじけるレモンの香り、キュアレモネード!」
キュアミント「安らぎの緑の大地、キュアミント!」
キュアアクア「知性の青き泉、キュアアクア!」
5人全員で「希望の力と未来の光 華麗に羽ばたく5つの心 Yes!プリキュア5!」
ミルキィローズ「青いバラは秘密のしるし! ミルキィローズ!」
キュアピーチ「ピンクのハートは愛あるしるし! もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!」
キュアベリー「ブルーのハートは希望のしるし! つみたてフレッシュ、キュアベリー!」
キュアパイン「イエローハートは祈りのしるし! とれたてフレッシュ、キュアパイン!」
キュアパッション「真っ赤なハートは幸せの証! 熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」
キュアブロッサム「大地に咲く一輪の花、キュアブロッサム!」
キュアマリン「海風に揺れる一輪の花、キュアマリン!」
キュアサンシャイン「陽の光浴びる一輪の花、キュアサンシャイン!」
キュアムーンライト「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」
キュアメロディ「爪弾くは荒ぶる調べ! キュアメロディ!」
キュアリズム「爪弾くはたおやかな調べ! キュアリズム!」
キュアビート「爪弾くは魂の調べ! キュアビート!」
キュアミューズ「爪弾くは女神の調べ! キュアミューズ!」
4人全員で「届け、4人の組曲! スイートプリキュア!」
キュアハッピー「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」
キュアサニー「太陽サンサン 熱血パワー! キュアサニー!」
キュアピース「ピカピカぴかりん じゃんけんポン♪ キュアピース!」
キュアマーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」
キュアビューティ「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」
5人全員で「5つの光が導く未来! 輝け!スマイルプリキュア!」
キュアハート「みなぎる愛! キュアハート!」
キュアダイヤモンド「英知の光! キュアダイヤモンド!」
キュアロゼッタ「ひだまりポカポカ! キュアロゼッタ!」
キュアソード「勇気の刃! キュアソード!」
キュアエース「愛の切り札! キュアエース!」
5人全員で「響け! 愛の鼓動! ドキドキ!プリキュア!」
キュアハート「愛を無くした悲しいGショッカーさん、このキュアハートが
あなたのドキドキ取り戻してみせる!」
30人全員で「――我ら!プリキュアオールスターズ!!」
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計30人のプリキュア戦士たちの出現に驚くセーラー戦士たちと
ベーダー一族の面々。
メカヘドリアン「………」
ヘドラー「な、なんだ貴様らは!?」
Eセーラームーン「あなたたちはいったい…」
キュアロゼッタ「お久しぶりですセーラームーン、それに皆さん」
セーラーマーキュリー「その声は…!」
セーラーヴィーナス「もしかしてありすちゃん!?」
キュアロゼッタ「……(⌒-⌒)ニコッ♪」
セーラー戦士たちの目の前にいるキュアロゼッタは、
以前に聖居で会った事がある四葉ありすだった。
キュアピーチ「わたしたちは今日の日のために、
今まで特訓で鍛えて来ました!」
キュアメロディ「あたしたちプリキュアオールスターズは、
たった今より正式に
ブレイバーズの戦列に加わります!」
キュアマリン「あとはわたしたちに任せて!」ブイッv!!
破嵐万丈の要請によって、これまでいざという時の隠し玉として
温存されて来たプリキュア戦士たちが今、ここに勢揃いした!
再び、ワーラー奇城・ガメデス***
パンドラ「まあ…これはこれは♪」
さっきからずっとモニターで観察していた
月面での戦いの意外な途中経過の展開に、
ワーラー帝国内には再び驚きが広がるが、
パンドラ女王一人だけはひっそりとほくそ笑んでいた。
ギローチン「パンドラ女王…?」
パンドラ「ふふふふっ…」
別に敵の加勢に現れたプリキュアたちの肩を持つ訳ではないが、
このままあっさりメカヘドリアンに一人勝ちされても面白くはないのだ。
デスゼロウ「……プリキュアか。…カ、カワイイ(///)」
再び、月面・晴れの海***
メカヘドリアン「プリキュアだかプッチンプリンだか知らぬが、
私の邪魔をする者はたとえ何者と言えども生かしてはおかぬ!
我が妖魔力の真髄を見よ~!!」
メカヘドリアンは両手を高く掲げると、黒い稲光の豪雨を
月面の周囲へ次々と叩き落した。
キュアドリーム「キャアアッ――!!」
Eセーラームーン「アアアッ――!!」
巻き起こる爆炎の中、セーラー戦士とタキシード仮面、
そしてプリキュアたちの姿は塵と消えてしまった。
アマゾンキラー「仕留めましたか!」
メカヘドリアン「いや、どうやら上手く逃げたようじゃ。今の一撃を耐え凌ぐとは。
プリキュアとやら、なかなかやるではないか…」
アマゾンキラー「しかし女王様、プリキュアには"キュアブラック"と
"キュアホワイト"というのがいると聞いた事がございます。
今いた連中の中にはいなかったようですが…」
ヘドラー「アマゾンキラーよ、そんなものは所詮伝説だ!
仮にそのブラックとホワイトとやらが現れたとしても、
我が剣で一刀の元に切り捨てるのみ!」
メカヘドリアン「ダークプリキュアとバスコを呼べ」
メカヘドリアンの命令で、ダークプリキュアが呼ばれて来た。
アマゾンキラー「…ん? バスコはどうしました!?」
ダークプリキュア「分からん。どこかへ姿を晦ましたようだ」
メカヘドリアン「バスコなぞ放っておけ。それよりも逃げたプリキュア共と
セーラー戦士たちをすぐに追うのじゃ。まだそう遠くまでには
行っていないはず」
アマゾンキラー「ハハッ!」
ヘドラー「直ちに!」
メカヘドリアン「ダークプリキュア、お前も行け」
ダークプリキュア「承知!」
1607
○セーラームーン→メカヘドリアンと対決。プリキュアオールスターズと合流して一時退避。
○セーラーマーキュリー →プリキュアオールスターズと合流して一時退避。
○セーラーマーズ→プリキュアオールスターズと合流して一時退避。
○セーラージュピター →プリキュアオールスターズと合流して一時退避。
○セーラーヴィーナス→プリキュアオールスターズと合流して一時退避。
○タキシード仮面→プリキュアオールスターズと合流して一時退避。
○キュアブルーム→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアイーグレット→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアドリーム→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアルージュ→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアレモネード→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアミント→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアアクア→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○ミルキィローズ→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアピーチ→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアベリー →セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアパイン→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアパッション→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアブロッサム→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアマリン→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアサンシャイン→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアムーンライト→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアメロディ→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアリズム→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアビート→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアミューズ→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアハッピー →セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアサニー →セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアピース→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアマーチ→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアビューティ→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアハート→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアダイヤモンド→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアロゼッタ→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアソード→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
○キュアエース→セーラームーンの救援に登場。メカヘドリアンから一時退避。
●ヘドリアン女王/メカヘドリアン→初めてメカヘドリアンの正体を現し、部下たちにセーラー戦士とプリキュアの追撃を命じる。
●ヘドラー将軍→セーラー戦士とプリキュアを追撃する。
●アマゾンキラー →セーラー戦士とプリキュアを追撃する。
●ミラー →ヘドリアン女王と合体変身してメカヘドリアンに取り込まれる。
●ケラー →ヘドリアン女王と合体変身してメカヘドリアンに取り込まれる。
●ダークプリキュア→セーラー戦士とプリキュアを追撃する。
●女王パンドラ→メカヘドリアンの姿を見て戦慄する。
●ギローチン皇帝→メカヘドリアンの姿を見て戦慄する。
●デスゼロウ将軍→メカヘドリアンの姿を見て、つい余計な感想を漏らし、パンドラ女王の不興を買う。
【今回の新規登場】
○美々野くるみ=ミルキィローズ=ミルク(Yes!プリキュア5/Yes!プリキュア5GoGo!)
パルミエ王国で、ココとナッツのお世話役見習いを務めていた妖精。
後に青いバラの力で人間の姿に変身できるようになった。
変身時の掛け声は「スカイローズ・トランスレイト」で、他の5人のプリキュアたちとは異なっている。必殺技は「ミルキィローズ・ブリザード」と「ミルキィローズ・メタル・ブリザード」
○東せつな=キュアパッション=イース(フレッシュプリキュア!)
管理国家ラビリンスの元女幹部で、イースとして一度死を迎えた直後、
シフォンが呼び寄せたアカルンの力で息を吹き返し、キュアパッションとして転生を果たした。
最終更新:2020年12月03日 08:16