『合流、エルシャンク』-2
作者・ユガミ博士
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バラノイアのボンバー・ザ・グレートが乗るバラクティカから大量の
戦闘機タコンパスが出撃し、その物量に苦戦を強いられるエルシャンク
や弾劾チーム、ダバ一行。
キャオ「ああ、これじゃジリ貧だ!」
ボンバー「まだまだ、これだけじゃあねえぞ!」
さらにボンバー・ザ・グレートはバラクティカから、量産したバラソーサーや
バラミサイラー等を投入する。投入されたマシン獣の攻撃はターナや
エルシャンクに直撃した。
シャフ「きゃあ!」
イルボラ「くっ。零影さえ出撃出来れば...」
エルシャンクの艦橋では、ミサイルの直撃による揺れにロミナ姫の
侍女であるシャフは思わず悲鳴をあげてしまう。イルボラもこれまで
の戦闘で修理をせざるをえなかった零影が出撃出来ない事に歯痒い
思いをする。
ロミナ姫「狼狽えては、いけません。こちらも応戦するのです」
ガメラン「分かりました、姫様。こちらもフォトン砲を準備だ!」
だが、ロミナ姫はそれに臆する事も無く、イルボラ達を鼓舞する。
ロミナ姫からの命令にガメランはエルシャンクの主砲であるフォトン砲
の準備を進める。折鶴の様な形をしたエルシャンクの嘴の部分から、
フォトン砲が撃ちだされるが、マシン獣軍団にはあまり効果は無いようだった。
ボンバー「は~は~はっは。そんな攻撃が効くか!」
ズリル長官「この期を逃すな。エルシャンクをここで、沈ませろ!」
形成は逆転したとばかりに、ボンバー・ザ・グレートやズリル長官は
マシン獣や円盤獣、ベガ獣を使って激しい攻撃を仕掛けてくる。
ジョウ「野郎、こうも激しいと合体する暇が無いじゃねえか!」
ロール「サイキックビーム!!」
ジョウは飛影と風雷鷹か爆竜と合体して、戦況を変えようとするが
戦闘の激しさに合体をする暇が無い。ロールもダンガイオーの
サイキックビームで応戦したりするが、このままでは消耗するばかりである。
ビューンビューン
ズリル長官「何事だ!」
ベガ兵「遠方から、ミサイル攻撃です!」
???「諸君、諦めるのはまだ早いぞ!」
もうダメかというその時。突如、円盤獣達に遠方からミサイル攻撃を受ける。
『諦めるな』という言葉と共に、近づいてきたのは青と赤のカラーリング
をした鮫の様な形をした宇宙船だった。そしてモニターに海賊の恰好を
した2人が映し出される。
ボンバー「何者だ、てめえ!」
海賊の恰好した2人「「悪に染まりし、Gショッカーよ!!」」
ズリル長官「悪!」
???「そう。我々はお前を叩くため...」
???「大宇宙が遣わした...」
???「正義のヒーロー!」
イーター&シリアス「「その名も、宇宙海賊・イーザックブラザーズ!!」」
キャオ「あいつら、ワルターとシリアスか!?」
アム「何で、ここにいるの?」
エルシャンクや各機体のモニターに通信を入れてきたのは、
イーターことワルター・ワルザックの乗る海賊戦艦にしてレジェンドラの
勇者でもあるキャプテンシャーク達だった。彼らが何故、ここにいるのか
キャオやアムは驚く。
シーマ王女「お怪我はありませんか、ロミナ姫!」
ロミナ姫「シーマ王女...援軍に駆けつけてくれたのですね。
感謝します」
ジン「お礼は後で。まずはこの場からの離脱が先です」
イーター「その通り。キャプテン、我々の力を見せるのだ!」
キャプテンシャーク「任せな、船長!」
キャプテンシャークの後から現れたのは、シーマ王女やフラッシュマン達
が乗るスターコンドルだった。ロミナ姫からお礼を言われるが、まずは
この場を切り抜けるべきだとジンは言うと、スターコンドルで援護を始める。
イーターもキャプテンシャークに攻撃の指示を出すと、スパイラルランチャー
を始めとする装備でタコンパスやミニフォー、マシン獣等を倒していく。
ジョウ「よ~し。レニー、今の内に空魔に合体だ!」
レニー「OK、ジョウ!」
ジョウも今の内に、レニーの風雷鷹と飛影を合体させて、空魔となる。
空魔となると、その高速移動で次々と敵機を破壊していく。
ロール「こっちは、サイキック斬だ!」
ダンガイオーも必殺のサイキック斬で、量産機であるバラソーサーや
バラミサイラーを破壊した。
ズリル長官「これは、不味いぞ!」
ボンバー「くっそぉぉぉ、撤退だ!撤退しろ!」
戦況が覆され、ズリル長官やボンバー・ザ・グレートはその宙域から
撤退し、イーター達の合流により、事態は終息するのであった。
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エルシャンク***
事態を終えた一同は、エルシャンクに集まる。
シャランラ「カッコよかったですわ~、イーター様!」
イーター「だあああ、離れてくれ。シャランラ・・・(汗」
カーネル「お疲れ様です。イーター様、シリアス様。こちらは紅茶にございます」
レイザー「ワン!」
シリアス「ありがとう、カーネル。そして、レイザーもありがとう」
戦闘を終えて、イーター(ワルター)に抱きつく自称婚約者のシャランラに
イーターはたじたじになる。執事のカーネルはイーターとシリアスに紅茶を
用意し、シリアスの飼い犬であるレイザーもシリアスに声を掛ける。
キャオ「相変わらず、熱いね」
アム「しばらく見なかったけど、全然変わってないわね」
ターナから来たキャオやアムはイーターとシャランラのやり取りに
相変わらずだなと思う。
ダバ「イーター・イーザック。タクヤ達に会ったんだが、彼らは地球へ帰ったよ」
イーター「何と、タクヤ達に会ったのか?」
レッシィ「あなた達はどうしてたの?」
カーネル「我々はタクヤ様達と逸れてしまった後、各地を転々としている内に
Gショッカーと戦うレジスタンスの方々に助けられ、今はその一員となって
各地で戦っております」
シリアス「そして、同じくレジスタンスとして戦っているエルシャンクを探して、
シーマ王女達と共に、この宙域へ来たのです」
ダバ「エイジの言っていたレジスタンスは、君達の事だったのか!」
ダバは地球へ帰ったタクヤ達の事をイーター達に伝えると、彼らから
レジスタンスとして活動している事を聞かされ、驚くのであった。
リリス「私たち、レジスタンスに合流しようと思って外宇宙を旅していたの」
ジン「それはこちらとしても、仲間が増えて嬉しいよ。こっちは歓迎するよ」
ダバ「ありがとうございます!」
ダバ達が旅していた目的を知ったジンはダバ達が、レジスタンスに合流する
事を歓迎するのであった。
ロミナ姫「・・・ブレイバーズですか?」
シーマ「はい、先日星間評議会と地球連邦政府に間で取り交わされた協約に
基づいて結成された部隊です。我々レジスタンスの方でも、星間評議会から
打診を受けました。その中で、全宇宙の王女やご令嬢によって結成された
支援組織プリンセス・ユニオン(PU)があるのですが、ロミナ姫にはPU
のメンバーになっていただきたのです」
一方、ロミナ姫はシーマから、
ブレイバーズや星間評議会からロミナ姫に
プリンセス・ユニオン(PU)の一員となってほしいという打診があった
事を話すのであった。
ロミナ姫「私に勤まるのでしょうか?」
シーマ「既に、アルテア星のファーラ姫はPUの参加を決意して下さりました。
ロミナ姫も十分、その資格はあります」
ロミナ姫「・・・分かりました。そのお話お受けさせていただきます!」
ロミナ姫はシーマからの話を聞き終えて、しばらく考えるとシーマに
PUの参加を表明するのであった。
107
○ダバ・マイロード→戦闘後、レジスタンスに合流する。
○ジョウ・マヤ→レニーの乗る風雷鷹と飛影を合体させて、空魔となった後
敵を一掃させる。
○レニー・アイ→ジョウの乗る飛影と風雷鷹を合体させて、空魔となる。
○ロミナ・ラドリオ→戦闘後、シーマからPU参加の打診を受け、参加を決意する。
○シャフ→攻撃の衝撃に狼狽える。
○イルボラ・サロ→零影が出撃出来ない事に歯痒い思いをする。
○ガメラン→フォトン砲の用意を指示する。
○ロール・クラン→ダンガイオーで、量産機のマシン獣を倒す。
○イーター・イーザック=ワルター・ワルザック→エルシャンクの援軍に駆けつける。
○シリアス・ワルザック→エルシャンクの援軍に駆けつける。
○キャプテンシャーク→エルシャンクの援軍に駆けつける。
○シャランラ・シースルー→戦闘後のイーター(ワルター)に抱きつく。
○カーネル・サングロス→戦闘後のイーターとシリアスに紅茶を用意する。
○レイザー→シリアスに声を掛ける。
○ジン→ダバ達がレジスタンスに合流する事を歓迎する。
○シーマ王女→ロミナ姫にPU参加の打診を伝える。
●ズリル長官→戦況が不利となり、撤退する。
●ボンバー・ザ・グレート→量産機のマシン獣を繰り出すが、撤退する。
●バラソーサー→量産機が出撃するが、倒される。
●バラミサイラー→量産機が出撃するが、倒される。
【今回の新登場】
○シャフ(忍者戦士飛影)
ロミナ姫の御付きの侍女。世間知らずな所があるが、落ち着いた性格
をしており、ロミナを暖かく補佐する。
○ワルター・ワルザック/イーター・イーザック(黄金勇者ゴルドラン)
ワルザック共和帝国第1王子にして、同国の駐日大使。文武両道、
容姿端麗の貴公子を自称する三枚目。メカの操縦や古代の暗号を
読み解く知性を持ち合わせているが、世間知らず故に間抜けさと
甘さで幾度も勇者に敗北する。弟シリアスとの戦いで宇宙に吹き飛ばされた
際、月にてキャプテンシャークが封印されたパワーストーンを偶然発見し
宇宙海賊イーター・イーザックを名乗ってタクヤ達をサポートした。
○シリアス・ワルザック(黄金勇者ゴルドラン)
ワルザック共和帝国第2王子で、ワルターの弟。幼少の頃から英才教育で
天才的な頭脳の持ち主。自分以外の人間は信用せず、愛犬のレイザーと
アンドロイドの兵士は手元に置いていなかったが、実は誰よりも愛に
飢えていた。終盤、タクヤ達と和解して兄と共に宇宙海賊イーザックブラザーズを名乗る。
○シャランラ・シースルー(黄金勇者ゴルドラン)
ワルザック共和帝国の貴族シースルー家の令嬢。ワルターの自称婚約者で
「シャララララ・・・」を口癖としている。天真爛漫な性格で、ワルターに対する
アプローチから彼にトラウマを植え付けてしまっている。
○カーネル・サングロス(黄金勇者ゴルドラン)
ワルターの執事を務める老紳士で、シリアスが実験を握った後も
ワルターに忠実な人物。実はワルザック共和帝国ロボット兵器開発省
に密かなパイプを持ち、TPOに合ったロボットを調達している参謀でもある。
○レイザー(黄金勇者ゴルドラン)
シリアスが唯一心を許す賢く忠実な飼い犬。シュバンシュタインが暴走した時
シリアスを無理やり脱出させた後、死んだと思われていたがレジェンドラ王に
助けられていて、後にシリアスの下に返された。
○海賊戦艦キャプテンシャーク(黄金勇者ゴルドラン)
月面に封印されていた金色のパワーストーンの中で眠っていた9番目の
勇者。サメ型宇宙戦艦に変形する。目覚めさせたイーターを船長と呼び、
自分の事をキャプテンと呼ばせている。他の勇者が悪の手に堕ちるなど、
もしもを想定して作られた勇者である。性格は一見豪快だが、合理的かつ理性的。
最終更新:2021年01月07日 07:01