第15話 「太陽系オリンピック Part8」  ユガミ博士

アザディスタン 首都***


不死の王バルモンドがメタルウルフと魔人バルゴグに敗れ、中国妖怪も撤退したが、
魔女の力で呼び出された亡霊MSとブレイバーズのスーパーロボット軍団の戦闘は
なお続いていた。現状、グレムリンに乗っ取られた戦車やMSを相手に戦闘している所である。

デュオ@ガンダムデスサイズヘル改「ちっくしょう、これじゃあキリがねえぜ!」
カトル@ガンダムサンドロック改「カガリ代表達の前に現れた西洋妖怪やジョーさん達が戦った
 中国の妖怪は撤退したみたいだから、後もうひと押しなんだけど...」

プリベンターのデュオ・マクスウェルやカトル・ラバーバ・ウィナーは相棒である各々の
ガンダムに乗って、ビームシザースやヒートショーテールで攻撃するが、敵の圧倒的な数に
焦りを感じ始めていた。

カミーユ@ℤガンダム「奴らが亡霊...死んだ人間の思念だというのなら、ゼータに集めさせる。
 それならば...!」
アムロ@νガンダム「それは止せ、カミーユ。あれだけの数の思念、機体所かお前の精神も持たない」
ジュドー@ZZガンダム「そうだぜ、カミーユさん!そんな事をしたら、寝たきりになるなんて事も...」
カミーユ@ℤガンダム「アムロさん、ジュドー...2人の言う通りだ。すまない」

亡霊MSの数の多さに、カミーユはℤガンダムに搭載されているバイオセンサーをフルで動かす事で、
亡霊MSの思念を取り込んで、一気に消し去ろうと考えるが、アムロとジュドーはカミーユの身を案じて
忠告し、カミーユもそれを受け入れた。

アムロ@νガンダム「せめて、この状況を作り出した原因を取り除く事され出来れば...」

アムロはニュータイプの勘から、この状況を作り出した原因―魔女の存在を感知し、
魔女のいる方向を見据えるのであった。

219: 太陽系オリンピック Part8 :2021/08/08(日) 08:32:16

アザディスタン 首都郊外***


先代魔女「イ~ヒッヒッヒ!亡霊共、暴れろ!暴れるのだ!」

首都から離れた郊外で亡霊MSを呼び出した先代魔女は、高らかに笑いながら
暴れまわる亡霊MSの軍団を見ていた。

神裂「見つけましたよ。魔女」
先代魔女「何者だ!?」
ステイル「フン。貴様を滅ぼす魔術師さ」

そこへ魔女を探していた神裂とステイルが先代魔女の前に現れる。

先代魔女「魔術師風情が・・・真の魔法の使い手である、この魔女に勝てると
  思っているのか!」
神裂「ええ。討たせていただきます」
ステイル「灰は灰に 塵は塵に 吸血殺しの紅十字」

神裂は腰に下げている大太刀に手を置き、ステイルも魔術を唱えて、
2本の巨大な炎の剣を作り出す。

先代魔女「ええい、生意気な。これでも喰らうが良い!」

先代魔女は魔法で神裂とステイルに向けて、魔法で攻撃。だが、優秀な魔術師である
2人は魔法を難なくかわし、先代魔女を討とうと向かってくる。

先代魔女「―!?」
神裂「覚悟ッ!」
ステイル「待て、神裂。上から何か来るぞ!」

先代魔女に大太刀を振り上げようとしたその時、ステイルは上空から敵の気配を
感じ取り、神裂を止めた。上空から現れたのはドラゴンの一種であるワイバーンの群れだった。

神裂「あれは、ワイバーン!?」
先代魔女「イ~ヒッヒッヒ!あれは最近手駒にした奴らでな。幾ら貴様達が優秀な魔術師だろうと
 このワイバーンの群れにはてこずるのではないか?イ~ヒッヒッヒ」
ワイバーン「ギャァァァ!」
ステイル「参ったね。確かにワイバーン相手だと、手こずりそうだ」
先代魔女「やれぇ!ワイバーン達よ」

ワイバーンの群れを従えていた先代魔女はワイバーンに神裂とステイルを攻撃するよう命じる。
ワイバーンの炎が2人を襲うが、そこに何処からか火球が飛び込んできてワイバーンに当たり、
2人ワイバーンの攻撃を回避する事が出来た。

ステイル「今の火球は一体...」
アデル「無事ですか。人間の魔術師」

2人を助けたのは、かつてバックベアードに仕えていた西洋妖怪の魔女アデルとアニエスの
姉妹だった。2人はバックベアード率いる西洋妖怪軍団がテロを起こすという情報を聞いて、
ブレイバーズや必要悪の協会の2人同様アザディスタンに来ていた。

先代魔女「バックベアード様を裏切った一族の恥め!邪魔しおって」
アニエス「バックベアードの企みを見過ごすなんて出来ないわ」
アデル「人間の魔術師。ここは我々に任せて下がりなさい」
ステイル「冗談。任務上、逃げ出すわけにはいかないんでね」
神裂「助けていただいた事には感謝致します。ですが、お気遣いなく」

先代魔女は同じ魔女の一族でありながら、バックベアードを裏切ったアデルとアニエスに
強い怒りと憎しみを向ける。アニエスは神裂とステイルに下がる様指示をするが、
2人は任務を続けるべく下がらなかった。

先代魔女「ええい。2人増えた所で!」
???「だったら、俺たちも混ぜてもらおうか」

”チョーイイネ!キックストライク!サイコー!!”
”ゼンカイガン!オレ!オメガドライブ!!”

何処からか音声が流れたと同時に、2つの影がワイバーンを二体仕留め、さらに青と金色の
影が、その他のワイバーンを倒していった。

先代魔女「ワイバーンが...誰じゃ!」
ウィザード「指輪の魔法使い...仮面ライダーウィザード。さぁ、ショータイムだ」
ゴースト「仮面ライダーゴースト。命、燃やすぜ!」
アオニンジャー「轟け八雲!アオニンジャー!」
スターニンジャー「彩の星!スターニンジャー!」

ワイバーンを倒していったのは、仮面ライダーウィザード、仮面ライダーゴースト、手裏剣戦隊ニンニンジャーの
アオニンジャーとスターニンジャーだった。彼らも西洋妖怪軍団のテロに備えて、アザディスタンに来ていたが、
魔女の存在を察して、ここへ駆け付けたのである。彼らも加わり、ワイバーンはあっという間に倒された。

先代魔女「ぐぬぬ...覚えておれ!」
神裂「させません!」ザシュ!!
先代魔女「ぎゃぁぁぁ!!」

ワイバーンが倒され、先代魔女は逃げ出すが、神裂の目にも止まらぬ速さで刀を抜き、
先代魔女は斬られ、魂となって消滅した。

先代魔女が倒された事で、彼女に召喚された亡霊MSは一斉に消えていった。

ジュドー@ZZガンダム「ありゃ?皆、消えちまったぞ」
アムロ@νガンダム「どうやら、原因が取り除かれたようだな」
ブライト「各機、亡霊MSが消えた理由は分からないが、今のうちに残存機体の
 掃討を開始せよ!」

亡霊MSが消えた事に、ブレイバーズの一同は戸惑うが、ラー・カイラムの艦長ブライト・ノアは
これを好機として、ブレイバーズの機動部隊各機に、まだグレムリンに操られている残存機体の
掃討を命じるのであった。

アザディスタン 首都郊外***


アデル「あの魔女が倒され、これで亡霊も消えた事でしょう」
アニエス「やったわね。アデル!」
ゴースト「ワイバーンを倒すのを協力してくれて、ありがとうございます」
スターニンジャー「そうそう。あのお二人も...あれ?いないでございやすね」
アオニンジャー「そういえば、どこに行ったんだ?」

魔女は倒され、亡霊MSが消えていく。だがそこに、神裂とステイルはいなくなっていた。

ステイル「思わぬ助けが入ったが、これで任務は達成かな?」
神裂「ええ。後は彼らに任せましょう」

遠く離れた場所へ移動し、ウィザード達を見届けた後、その場を去った。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

”ピン”

鬼太郎「この気配は...!」

まだ僅かに残っている西洋妖怪を相手にしていた鬼太郎は、妖気を感じ取り、
頭の妖怪アンテナが立った。そして上空から現れたのは西洋妖怪の首領バックベアードだった。

バックベアード「お見事だ。鬼太郎そしてブレイバーズと呼ばれる人間諸君」
鬼太郎「バックベアード...」
アムロ「あれが西洋妖怪の首魁バックベアード...」
カミーユ「何てプレッシャーなんだ!」

出現したバックベアードに鬼太郎や近くにいたアムロ達ブレイバーズは、その強大さに
警戒を強める。

バックベアード「そう警戒しないでくれ。今回は君達に勝ちを譲ろう。西洋妖怪達よ、
 作戦は終了だ。撤退せよ!」
鬼太郎「何のつもりだ。バックベアード!」
バックベアード「鬼太郎・・・今回は君達に勝ちを譲ろう。しかし、この次は
 我々西洋妖怪―妖怪帝国が勝たせてもらう。さらばだ!」

バックベアードは西洋妖怪達に撤退命令を下す。そして鬼太郎に今回の作戦に
自分達の敗北を認め、姿を消すのであった。

陸上競技スタジアム***


バックベアード『西洋妖怪達よ。作戦は終了だ。撤退せよ!』
ヴォルフガング「撤退か。バックベアード様の御命令ならば仕方がない」
キラメイレッド「逃げるのか!」
ヴォルフガング「命令だからな。だが人間共、次は容赦はしないぞ!」

陸上競技スタジアムでキラメイジャーと戦っていたヴォルフガングだが、
バックベアードの撤退の命令を聞いて、部下の狼男達を率いて撤退するのであった。

○デュオ・マクスウェル→西洋妖怪と戦う。
○カトル・ラバーバ・ウィナー→西洋妖怪と戦う。
〇アムロ・レイ→西洋妖怪と戦う。
〇カミーユ・ビダン→西洋妖怪と戦う。
〇ジュドー・アーシタ→西洋妖怪と戦う。
〇ブライト・ノア→ブレイバーズの機動部隊に残存機体の掃討を指示する。
○神裂火織→先代魔女と戦闘する。
○ステイル・マグヌス→先代魔女と戦闘する。
〇仮面ライダーウィザード→ワイバーンを倒す。
〇仮面ライダーゴースト→ワイバーンを倒す。
〇アオニンジャー→ワイバーンを倒す。
〇スターニンジャー→ワイバーンを倒す。
〇キラメイレッド→ヴォルフガングを取り逃がす。
〇鬼太郎→バックベアードを取り逃がす。
〇魔女アデル→神裂、ステイルを助ける。
〇魔女アニエス→神裂、ステイルを助ける。
●バックベアード→西洋妖怪達に撤退命令を下す。
●先代魔女→ワイバーンを繰り出して戦闘するが、神裂に斬られ消滅。亡霊MSも消える。
●狼男ヴォルフガング→バックベアードの撤退命令を聞いて、撤退する。

【今回の新登場】
○デュオ・マックスウェル(新機動戦記ガンダムW Endless Waltz)
プロフェッサーGの指示で行動していたガンダムのパイロットで、L2コロニー群近くの「スイーパーグループ」と呼ばれる宇宙遊牧民の出身。
XXXG-01D2ガンダムデスサイズヘルのパイロット。スイーパーグループで受けた訓練により、工作員として卓越した手腕を備える。
その為、ヒイロたち5人中、最も宇宙空間の戦闘に長けているとされる。その一方、性格については工作員らしからぬ天性の明るさを持ち、
人なつこく楽天家。腿まで伸びた三つ編みがトレードマーク。表向きはヒルデと共にジャンク屋を営む。

○カトル・ラバーバ・ウィナー(機動戦士ガンダムW Endless Waltz)
XXXG-01SR2ガンダムサンドロック改のパイロット。アラブ系の大富豪・ウィナー家の嫡男。
マグアナック隊という、40人のモビルスーツ乗りを部下に持ち、部下全員から慕われている。

○アムロ・レイ大尉(機動戦士ガンダムシリーズ)
地球連邦軍外部部隊ロンド=ベルのエースパイロット。ニュータイプで一年戦争の英雄。
RX-93νガンダム/RX-93-ν-2Hi-νガンダムのパイロット。

○カミーユ・ビダン中尉(機動戦士Zガンダム)
エゥーゴのMSパイロット。史上最高のニュータイプ能力を秘めた少年。 愛機はMSZ-006Zガンダム。
「カミーユ」という自身の女性的な名前に劣等感を持つ。 ハイスクールでは空手部に所属していた。

○ジュドー・アーシタ(機動戦士ガンダムΖΖ)
サイド1のスペースコロニー「シャングリラ」にて、妹リィナと暮らしながらジャンク屋稼業で生計を立てていたニュータイプ少年。
偶然シャングリラに入港してきたアーガマのΖガンダムを狙い、金に換えてリィナを山の手の学校に入れてやろうとした事がきっかけとなり、
エゥーゴに参加して戦いに身を投ずる。MSZ-010ΖΖガンダムのパイロット。

○ブライト・ノア大佐(機動戦士ガンダムシリーズ)  
地球連邦軍独立部隊ロンド・ベル隊の総指揮官にして、旗艦ラー・カイラムの艦長。 ファーストガンダムからνガンダムに至るまで、
ガンダムタイプMSを要する戦艦の艦長を務め、 時代々々のニュータイプ達を見つめ続けてきた人物。個性の強すぎる部下達をまとめ、
無能な上層部の妨害を退け、時には反乱軍の汚名を被ったりしつつ 宇宙を圧する巨大な敵と戦い続ける、同部隊にとってまさに大黒柱である。

〇操真晴人/仮面ライダーウィザード(仮面ライダーウィザード)
仮面ライダーウィザードに変身する指輪の魔法使い。サバトの時、絶望しなかった事から魔法使いとなった。
好物はプレーンシュガーのドーナッツ。

〇加藤・クラウド・八雲/アオニンジャー(手裏剣戦隊ニンニンジャー)
アオニンジャーに変身するラストニンジャ・伊賀崎好天の孫達の1人。海外生活が長く、イギリスで西洋魔法を
学んでいたので、魔法を使う事が出来る。英語交じりの口調で「easyだな」が口癖。自分をイギリス人と認識している。

〇キンジ・タキガワ/スターニンジャー(手裏剣戦隊ニンニンジャー)
スターニンジャーに変身する自称「妖怪ハンター」の青年。ラストニンジャに弟子入りする為、アメリカから日本に来た。
アメリカ出身の為、英語を話せるが、日本語は落語や時代劇で覚えた為、江戸っ子風になっている。大の妖怪マニア。

〇魔女アデル(ゲゲゲの鬼太郎 6期)
バックベアード率いる西洋妖怪軍団の最高幹部にして、女将軍を務める魔女。アニエスの実の姉。宝石魔術を得意としている。
バックベアードに忠実だったが、ブリガドーン計画のコアにされそうになったアニエスに代わり、
自らをコアにすることで、妹を救い、魔女の運命を終わらせようとするが、バックベアードに見抜かれていた為、重傷を負う。
その後、アニエスと和解し、2人で自由に世界を見て回る旅に出た。

〇魔女アニエス(ゲゲゲの鬼太郎 6期)
バックベアードに代々使える魔女の一族の娘で、アデルの妹。「ブリガドーン計画」の
要であるアルカナの指輪を奪って、日本に逃亡した事により、鬼太郎や犬山まなと出会い、
特にまなと友人となっていく。その後、アデルと和解し、自由に世界を見て回る旅に出た。

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最終更新:2021年08月19日 08:54