カップ割っちゃったてのは故意に

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706 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 15:40:21 ID:kVNP1K4D カップ割っちゃったてのは故意に 711 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 15:59:18 ID:D/n3u/Px 706>> これからは二人であのコップ使うのかよ 712 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 16:00:49 ID:+xsfmuoK 711>> 飲ませ合いっこするわけだな 713 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 16:01:43 ID:zZnWSd0p 711>> 口移しじゃないかと 714 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 16:01:59 ID:eQD7Fite 711-712>> このシチュで誰かSS書いてくれよう 715 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 16:03:29 ID:kVNP1K4D 空気読まずに新しいカップを買ってくる眞一郎 716 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 16:04:20 ID:jfhangl6 714>> 昨日みたいなので良ければ、夜まで待ってくれれば書くぜ。 720 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 16:05:53 ID:eQD7Fite 716>> よし、やっちまえ 721 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 16:10:34 ID:EXIc4phc 716>> うむ、そなたの武勇を期待する。 813 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 17:56:26 ID:jfhangl6 711-712>> あの日から三日後。アパートで眞一郎を待つ比呂美。 心なしか浮かれた表情だ。  コンコン 「はーい」  返事と同時に、玄関まで僅か数歩の距離を、小走りに近寄る。  カチャ 「お待たせ。これ、母さんからのお土産」  眞一郎は、そう言って紙袋をかざす。 「ありがとう。さ、入って」 「うん。そうそう。あと、これは俺から」 「?」  テーブルの前まで来た眞一郎。  袋から、さほど大きくない箱を、取り出す。 「カップ。割っちゃったって言ってたろ? お揃いなんだぜ」  照れくさそうに言うと、箱を開け、カップを取り出す。 「あ…」 「?」 「…あれね、嘘なの。ごめんなさい」 「ぁ…うん…そっか、うん…いいよ。でも折角だから、偶には使ってくれな」 「…うん。ありがとう」  以前なら、これを切欠に、すれ違っていたかも知れない。  そして、少しづつ、距離が出来てしまったかも知れない。 (言葉にしたい事程、言葉って浮かんでこないもんだな)  残念な気持ちと、どこか嬉しい気持ち。そして、優しい気持ち。 (伝えたい気持ち程、なかなか気付いてあげられないもんだな)  眞一郎の想いは、どこまでも比呂美に向けられる。  比呂美もそうであるように。 814 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2008/03/31(月) 17:56:49 ID:jfhangl6 続き 「ふぅ…食った食った。美味しかった。御馳走様」 「お粗末様でした。今、お茶のおかわり煎れるね」 「たの…いや、俺がコーヒー煎れるよ」 「え?どうしたの急に」 「いいだろ。たまには」 「うん。いいけど…?」  少し悪戯っぽい笑顔でウインクすると、眞一郎は腰を上げた。 「さ、飲もうぜ」 「あの…?」 「どうかしたか?」 「眞一郎君の分は?」 「いいんだよ、これで」  そう言うと眞一郎は、比呂美の手を取り、カップを持つ自分の手に重ねる。 「たまにはこういうのも、悪くないんじゃないかって…思ってさ」 「………」 「おいおい、泣くなよ。泣くなって…」 「バカ…」 「ひどいな」 「バカ…」  流させてもいい涙もある。  流させて欲しい涙もある。  大切な人になら。 「ありがとう…」 おしまい

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