マッチ売りの少女

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マッチ売りの少女 - (2008/06/16 (月) 22:46:19) の最新版との変更点

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放課後の練習が終わると、高岡キャプテンは比呂美を体育館の裏に呼び出した どんな話か大体の見当がついている比呂美の表情は暗い 「合宿の集金なんだけど…」 「すみません。もう少しだけ待って下さい」 「そのことなんだけど、朋与から色々聞いてるわ。もし無理だったら私が…」 「大丈夫です!必ず用意します!キャプテンには迷惑かけられません」 「…わかった。でも困ったことがあったら私たちに相談するのよ!」 「はい。ありがとうございます」 「話っていうのはそれだけだから。お疲れ」 「お疲れ様でした」 高岡キャプテンが去った後、比呂美の携帯がメールの着信を知らせる 「寄り道して帰らない?」 「ごめん。今日は用事があるの」 朋与の誘いを断って比呂美は家とは反対の方向へ歩き出した 隣町の公園に着くとベンチに座っているサラリーマン風の男に声をかける 「あの……」 「君があの書き込みの子?」 「はい…そうです」 「可愛いね~ビックリしたよ」 「…このことは誰にも言わないで下さいね」 「わかってるよ。バレたら困るのは僕も一緒だし」 二人で公園の車椅子用のトイレに入り鍵を閉める 俯いたままモジモジしている比呂美に男が言う 「じゃあスカート上げて」 「はい…」 小さく震える比呂美の指先が制服の裾を掴み、ゆっくりと持ち上げる 普段はスカートに隠されている健康的な白い太ももに光が当たった 「もっと上げて。それだと見えないよ」 「はぃ……」 「お臍のとこまでね」 このまま恥ずかしがっていても仕方がないと、大きくたくし上げる 形のいい小さなヘソ、その下にはブルーのリボン 男が欲している白いショーツが丸見えになった 100円ショップで購入した生地も粗末な安物だったが、男にとっては何十倍もの価値がある 「……もういいですか?…あまり時間がないので」 「…そうだったね」 男は財布の中から千円札を三枚取り出す 比呂美はスカートが捲れないように気をつけながらショーツを脱いだ 両者の手にある物が交換される 「どこをほっつき歩いてたの?」 「すみません…」 「こっちは片付けがあるんだから、勝手な時間に帰ってこられても困るの」 「……すみません」 「もうあなたのご飯はないわよ」 「すみません……」 「“すみません”ばっかりね。あなたのお母さんそっくりだわ」 「…………」 部屋のドアを閉めると比呂美は深いため息をついた 引き出しから【合宿費 一年 湯浅比呂美】と書かれた封筒を取り出し 男からもらった三千円を入れる (あと少し…なんとかなりそう…) ベッドに寝転がり携帯を開いて掲示板をチェックすると そこには“マッチ”を売る少女たちと それを買い求める男たちの書き込みが並んでいた 比呂美もそこへ新たに書き込む 『富山・高一・即日希望・野口さん三人から』 携帯を操作しながらふと思い出す (明日は100円ショップに行って“マッチ”を仕入れなきゃ) ―終―
【 ※比呂美が買春をする内容です。不快に感じる方は読まないようにお願いします 】 放課後の練習が終わると、高岡キャプテンは比呂美を体育館の裏に呼び出した どんな話か大体の見当がついている比呂美の表情は暗い 「合宿の集金なんだけど…」 「すみません。もう少しだけ待って下さい」 「そのことなんだけど、朋与から色々聞いてるわ。もし無理だったら私が…」 「大丈夫です!必ず用意します!キャプテンには迷惑かけられません」 「…わかった。でも困ったことがあったら私たちに相談するのよ!」 「はい。ありがとうございます」 「話っていうのはそれだけだから。お疲れ」 「お疲れ様でした」 高岡キャプテンが去った後、比呂美の携帯がメールの着信を知らせる 「寄り道して帰らない?」 「ごめん。今日は用事があるの」 朋与の誘いを断って比呂美は家とは反対の方向へ歩き出した 隣町の公園に着くとベンチに座っているサラリーマン風の男に声をかける 「あの……」 「君があの書き込みの子?」 「はい…そうです」 「可愛いね~ビックリしたよ」 「…このことは誰にも言わないで下さいね」 「わかってるよ。バレたら困るのは僕も一緒だし」 二人で公園の車椅子用のトイレに入り鍵を閉める 俯いたままモジモジしている比呂美に男が言う 「じゃあスカート上げて」 「はい…」 小さく震える比呂美の指先が制服の裾を掴み、ゆっくりと持ち上げる 普段はスカートに隠されている健康的な白い太ももに光が当たった 「もっと上げて。それだと見えないよ」 「はぃ……」 「お臍のとこまでね」 このまま恥ずかしがっていても仕方がないと、大きくたくし上げる 形のいい小さなヘソ、その下にはブルーのリボン 男が欲している白いショーツが丸見えになった 100円ショップで購入した生地も粗末な安物だったが、男にとっては何十倍もの価値がある 「……もういいですか?…あまり時間がないので」 「…そうだったね」 男は財布の中から千円札を三枚取り出す 比呂美はスカートが捲れないように気をつけながらショーツを脱いだ 両者の手にある物が交換される 「どこをほっつき歩いてたの?」 「すみません…」 「こっちは片付けがあるんだから、勝手な時間に帰ってこられても困るの」 「……すみません」 「もうあなたのご飯はないわよ」 「すみません……」 「“すみません”ばっかりね。あなたのお母さんそっくりだわ」 「…………」 部屋のドアを閉めると比呂美は深いため息をついた 引き出しから【合宿費 一年 湯浅比呂美】と書かれた封筒を取り出し 男からもらった三千円を入れる (あと少し…なんとかなりそう…) ベッドに寝転がり携帯を開いて掲示板をチェックすると そこには“マッチ”を売る少女たちと それを買い求める男たちの書き込みが並んでいた 比呂美もそこへ新たに書き込む 『富山・高一・即日希望・野口さん三人から』 携帯を操作しながらふと思い出す (明日は100円ショップに行って“マッチ”を仕入れなきゃ) ―終―

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