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はじめてのせっくす

高校生活もあと3ヶ月と迫ってきた。

かがみ「しかし、あたしたちこの三年間、ずっと一緒だったねーw」
こなた「あたしは楽しかったよ。」
みゆき「ええ、とっても思い出に残る三年でしたわ。」
三人は高校生活を振り返る。
かがみ「つかさも楽しかった?」
かがみが問う。
つかさ「え?あ…うん…」
かがみ「何よ?何か不満でもあったわけ?」
つかさ「そんなんじゃないんだけど…」
つかさは云った。
つかさ「みんなと一緒にいるのも楽しかったけど、ちょっと恋もしてみたかったな。」
こなた「あるぇ?そういやつかさ前に告白されたもんねぇ。」
かがみ「白石りゅうじだっけ?割と男前な。あんたあの時振っちゃったしね。」
みゆき「あらあらつかささん。後悔ですか?」
つかさ「えへへ^^;」

つかさはそれなりに高校生活を楽しんだ。だが何か足りなかったようだ。
それが「恋」。つかさはまだ恋愛経験0だった。
おまじないが大好きだったつかさにとって恋愛豊富ではない自分に何か腑に落ちなかったのだろう。

こなた「大ジョブ!まだ三ヶ月あるし、残りの生活恋してみれば!?」
かがみ「そうよ。いつまでも私たちにしがみついてないで、自立していかないとね。」
みゆき「もう一度りゅうじさんに尋ねてはどうですか?」
つかさ「でも…」
こなた「まーあたし達はそういうのまだまだ知らなくていいしね(笑」
かがみ「ちょっと!あんたと私を一緒にしないでよ。」
みゆき「そうだよハゲ。」
つかさ「ありがとうみんな。」
つかさ「…うん。頑張ってみるね。私残りの三ヶ月で恋してみたい!」
つかさは皆に背中を押され、ようやく決心した。恋をしようと。


そして、つかさにとって最悪の三ヶ月の序章が訪れる。

その日つかさはりゅうじのクラスに立ち寄った。
あの日以来、りゅうじとは一言も交わしていない。
つかさに大きな不安がつのった。

つかさ「りゅうじ君…怒っているかな・・・」

実はつかさは前からりゅうじのことが気になっていた。
しかしいざ告白されると状況が把握出来ず、何よりあの頃は「みんな」と一緒に居たいという気持ちが勝っていた。
でも今は違う。りゅうじの事を愛そうという意思があった。

つかさ「あ…あの…」
つかさがりゅうじに声をかけた。
りゅうじ「あ…柊さん…どうしたの?」
りゅうじも少しためらった様子だった。

つかさ「あ…久し振り…だね…」
りゅうじ「あ、うん。どうしたの?」

つかさ「あのさ…りゅうじ君…その…前に…私の事好きって…」
りゅうじ「あ…うん…言ったよ。」
つかさ「その事なんだけど…その…い…今は…どうかな?」
りゅうじ「え?」
声が掠れながらもつかさは言った。
つかさ「今は…私のこと好きですか?」
緊張が極限にまで達していた。もう自分が何を言っているか分からない。
ただ、りゅうじには伝わった。一度お互いが好きになった者同士。言いたいことはよくわかる。

りゅうじ「柊さん・・・もしかして…」
つかさ「あの時はごめんなさい。まだ恋についてよく分からなかったから…」
りゅうじ「いや、いいんだよ。柊さんの純粋な気持ちが伝わったから。」
りゅうじ「今でも好きだよ。いや、あの日よりもっと好きになっているかもしれない。」
りゅうじは振られた日からずっとつかさを想い続けていた。

つかさ「本当に!?」
りゅうじ「ああ。本当だよ。嬉しいな、柊さんから言ってくれるなんて。」
つかさ「いや…その…」
つかさは驚いた。振られたものの同じ人間を愛し続けることができるとは思わなかった。
同時に嬉しさが込みあがってきた。

つかさ「じゃぁ…その…あの日のことなんだけど…」
りゅうじ「…うん、いいの?」
つかさ「…うん、私もりゅうじ君のこと好きだったから…」

遅すぎる告白。りゅうじは我を忘れるかのごとく喜んだ。
りゅうじ「本当に!?やった!!ありがとう柊さん!!」
つかさ「これから…よろしくお願いします。私、恋なんて初めてだから失敗ばっかするかもしれないけど。」
りゅうじ「大丈夫だよ!俺が柊さ…つかさを守ってあげる!」
つかさ「ありがとう…りゅうじ君…」

二人は付き合い始めた。

未熟だったつかさにとって経験豊富なりゅうじは恋の先輩としても頼りになった。
そのためか、いつしかつかさはりゅうじに没頭していった。
既に二人が付き合い始めて一月が経っていた。

つかさ「今日もりゅうじ君と遊ぶ約束してるんだ。」
こなた「いいなー。最近、彼氏とばっか遊んでるでしょ?」
つかさ「うん。みんなにはちょっと悪いと思ってるけど…」
かがみ「何言ってるのよ。私たちのことなんて気にしない気にしない!」
みゆき「そうですよ。りゅうじさん、優しいお方ではありませんか。」
こなた「たまにはあたしの家も来てよね~?w」
つかさ「うん。みんなありがとう!みんなのおかげだよ…」
3人はいつもつかさを励ましてくれた。

「コンコン。」
「もしもし?」
つかさ「柊です。」
りゅうじ「つかさか。待ってたよ。」
つかさはりゅうじの家に着くと、真っ先に部屋へ駆け込んだ。

つかさ「りゅうじ君の部屋、なんだか落ち着くーv」
りゅうじ「ははは。」
つかさ「あ!中学時代の卒業アルバム発見!!これりゅうじ君?なんか違うーw」
りゅうじ「やめろよwつかさも今度見せろよなw」
いつもの会話。つかさはとても楽しそうだった。

つかさ「ねぇ、りゅうじ君。」
りゅうじ「どうしたんだい?つかさ。」
つかさ「私…りゅうじ君と付き合い始めて1カ月たったけど…その…」
りゅうじ「え?」
つかさ「…まだじゃん?私たち。」
りゅうじ「…何が?」
つかさ「・・・・・・・・あれ。」
りゅうじ「あれって…でも、つかさにはまだ早いんじゃ…」
つかさ「本で見たもん。愛し合う二人なら出来るって。」
りゅうじ「うん…でも…本当にいいの?」
つかさ「私は早くりゅうじくんとしたいの。りゅうじ君が嫌っていうならいいけど…」
りゅうじ「つかさ…」

つかさは確実に恋を急いでいた。ただりゅうじもつかさのことが大好きだったので、返事は一つだった。

りゅうじ「…じゃぁ、しよっか。」
つかさ「…うん。」

卒業まであと2か月を切った。この日つかさは大人の女性へと変わった。

あの日以来、りゅうじの家に行く度につかさはりゅうじとの行為を求めた。
りゅうじにはいやな予感がしてた。だが快く受け入れた。

りゅうじ「つかさ。今日はどうする?」
つかさ「うん!今日もいっぱいしよ!りゅうじ君の親、帰り遅いでしょ?」
りゅうじ「うん、でもここ最近毎日、しかも3回はやってるよ?」
つかさ「もっとりゅうじ君としたい。だって、とっても気持ちいいんだもん!!」
りゅうじ「そうか。うれしいよつかさ。」

この辺りから、つかさにとってりゅうじの家に行くこと、それはセックスをすることにしか他ならなかった。
ついには、学校が終わって帰宅せずにりゅうじの家へ行き、夜遅くに帰ってくる。
もしくはそのまま泊まって、次の日学校へ行く、という状態が続いた。

かがみやこなたに対する態度も変わっていった。

かがみ「あんた、最近本当に彼氏のところに入り浸りらしいじゃない。」
つかさ「そうだよ。悪いの?」
こなた「悪くないよ。つかさが楽しいならそれでいいよ!」
かがみ「でも…たまには家に帰ってきなさいよ。心配だってするし。」
つかさ「私のことは気にするなって言ったのお姉ちゃんじゃない。今はやりたいことをやりたいの。」
かがみ「そりゃそうだけどさ…」
こなた「まぁ、たまには…ね、あたし達と…」
つかさ「うるさいなぁ。」
かがみ「んなっ!!」
つかさ「あんた達と一緒にいてもつまんないじゃん。何?あんた達といてセックス以上に気持ちい事が起こるの?」
かがみ「ちょっとあんた!!」
こなた「つかさ…もしかして…」
つかさ「りゅうじ君はね!あんた達と違ってセックスができるの!セックスってね、とっても気持ちいいんだよ?」
かがみ「…人をおもちゃみたいに言って…」
こなた「つかさ、世の中にはもっと大事なことがあるよ。」
つかさ「あーもうつまんない。早くりゅうじ君の家行ってセックスしよーっと。」
かがみ「セックスセックスうるさいわね!あんたはりゅうじ君とじゃなくて、ただセックスが出来ればいいんでしょ!!」

かがみの発言につかさは別の意味で疑問を持った。

つかさ「(私はただ、りゅうじ君とセックス出来れば…)」
つかさ「(でも、セックスなんてそう簡単に出来ない筈じゃ…愛し合う二人じゃないとダメって本にも書いてあったし…)」

かがみ「つかさ!答えなさい。どうなのよ。」
つかさ「ねぇ。お姉ちゃん。『セックス』って、『愛し合う二人』とじゃなけできないんだよね・・・」
かがみ「な…何を急に言ってるの!?」
つかさ「ねえ。どうなの!愛し合う二人じゃなくてもセックスはできるの!?」
こなた「それは…出来るけど、駄目だよそんなこと…」
こなたが否定する頃には遅かった。完全に口を滑らしてしまったのだ。

つかさ「え?そうなの!こなちゃんありがとう!!!」
そういってつかさは勢いよく出て行った。

かがみ「待ちなさい!!!どこいくのつかさ!!!」

正直、りゅうじとの行為にもそろそろ飽きが生じていた。
同時にりゅうじとの恋も冷めていた。ただつかさは、かがみの言うとおり『セックス』がしたいだけだった。
こなたの意見を鵜呑みにしたつかさにとってりゅうじはもう用済みであった。つかさは次の相手を探した。

つかさ「ねぇ、みのる君。」
みのる「ん?なんだ?」
つかさ「私とセックスしようよ。」
みのる「んなっ!?」
最初は誰でもよかった。最高に気持ちいい相手を探すには、数打てば当たる戦法だ。
校内でも美少女ランクに当たるつかさからの思いがけない言葉に、みのるは迷わず受け入れた。
もちろん愛なんてかけらもない。つかさにとって既に愛とセックスは切り離れていた。

つかさは次々と男を食っていく。その度に情報がかがみへと渡った。
かがみはもはや泣き崩れるしかなかった。悪いのは誰でもなく、つかさ本人だという事もあり、苦しみはなおさら強まった。
それでもつかさは男を食っていった。卒業まであと一か月を切る頃には、すでに学内の20人と行為をしていた。

りゅうじにも情報が伝わった。りゅうじはいずれこうなると思っていた。悪い予感が的中したのだ。
そして、原因は自分だということを身をもって感じた。

りゅうじ「やっぱり…つかさには早かったか…」
りゅうじ「俺のせいでつかさがあんなことになったんだ…」
もう、りゅうじにとってつかさを助けることは出来ない。りゅうじは我を制して屋上に駆け上がり、そのまま飛び降りた。


卒業式前日。学内の男の半数以上と行為を行ったつかさは気づいた。
つかさ「結局、一番気持ちよかったのは…」

りゅうじだった。つかさが初めて愛した男、そして最後に愛した男だった。
このときつかさはようやく我に返った。『愛』と『セックス』は同じ線上にある事に気づいたのだ。
つかさ「私は…りゅうじ君を愛していたから・・・本当に好きだったから・・・」
こらえ切れない涙でいっぱいだった。今更気づいても遅い。
かがみやこなたには取り返しのつかないことをしてしまった。
そしてりゅうじはもういない。

つかさはもう訳がわからなくなっていた。もう誰も愛すことは出来ない。
せめてりゅうじ君に…ごめんなさいを伝えたかった。
つかさは屋上に上り、りゅうじが飛び降りた場所で泣きながら何度も言った。
つかさ「りゅうじ君…ごめんね…ごめんね……」


卒業式。こなたとみゆきは卒業証書をもらった。あの地獄のような三ヶ月間も思い出として収めた。

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最終更新:2008年04月15日 23:04
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