<何よあんた>
「いや何って・・・一応持ち主なんだけど」
<何よソレぇ!?和服着るときだけ持ち主ヅラぁ!?
年に数回しか着ないくせに!おまけに今年は浴衣着なかったじゃない!
アタシ一年以上押入れに入りっぱなしだったのよ!?>
「しょうがないじゃん。今年は機会無かったんだしさ。
そのかわりほら、週末に京都行くから」
<知らないわよそんなの!いつもみたいに後ろの人たちと仲良くしてればぁ!?>
「え」
『貴方・・・』
《マスター・・・》
【padrone・・・】
「いやあの何だ、和服にはやっぱり帽子よりも傘というのが双方にとっての礼儀かと」
『何がですか!和服であっても男子の正装はソフト帽というのがこの国の流儀です!
大体なんですか!雨具ですわよソヤツ!
晴れてたら何の意味も無いではありませんか!』
<あ、雨具だったら何なのよぅ!もし雨が降ってきたらアンタ達で
コイツのこと守ってやれるの?せいぜい頭を守る程度じゃない!>
『ふんッ!晴れとなればお荷物にしかならないような小娘は出直してらっしゃい!』
《oh,マスター・・・あんなフラット達はout of ガンチューにして、
ミーと出かけまショウ!ワフクよりレザージャケットの方がlookin' Goodね!
cowboy styleのマスターとミーで、今夜もロデオ・オールナイト!
ミーを乗りこなしてくだサーイ!makin' love all night!》
『この色情狂!』
<な、なによこの外人!ちょ、ちょっと・・・大きいからって調子に乗ってんじゃないわよ!>
【padrone. il mio amante è soltanto voi. prenderglielo prego con.
e lasciarlo amarlo di più. tutto il me è il vostro, il mio caro. 】
《フフン、アナタは少しはミーに太刀打ちできそうデスね?》
【Appena è grande esso non è buona cosa.】
『ええい、静まりなさい!我々で騒いだところで意味がありません!』
<一番煩いのはアンタじゃないのっ!>
『お、お黙りなさい!選ぶのは彼です!さあ、選択なさい!』
「え、でも・・・」
『さあ!』
<どーすんのよ>
《マスター?》
【il mio innamorato ...】
どーする!?どーすんのよ!?どーしちゃうのよ俺!?
最終更新:2011年03月04日 17:17