安価『無乳』

「しゃ、石神井氏・・・女体化してしまいましたか・・・」
「うぅ、面目ない、所沢氏・・・」
放課後、PC研究部の部室でぐったりうな垂れている石神井。
決して風邪を引いているわけではない。
女体化してしまったショックで体が異様にだるいようだ。
感じ的には、好きな女の子に振られて自暴自棄になっている状態だと思ってもらいたい。
いつもの元気な姿の石神井ではなく、グロッキーと化したただの動物のようだった。

「ううむ、石神井氏がこうなってしまうとは・・・」

所沢が顎をさすりながら唸る。
予想はしていたのだが、なってしまうと戸惑うところがある。
あまり女性と接することのない所沢。
この部室という空間に女性と二人きりでいるということは、かなりの心臓バクバクものである。
中身は男性であるということを除けば、完璧女性と化した石神井。
ぽってりと太っていた彼も、今ではすっきりとした体となった。

突然、所沢が石神井の体に抱きついた。
鼻息荒くし、石神井の体の至る場所を触り始める。

「な、なにをするんですか!所沢氏!」
「い、いや、女体というものはどういう感触なのか確かめたくてな・・・」

所沢の目は、友人を見る目ではない。ただの変態の目をしている。
相手がクラスメイトの女性とかだったらぶん殴られて終わりなのだが、元は男の女性。
PC研究部の部長、副部長という関係なのだから、これくらいやってもいいだろうという所沢の考えだろうか。
口では抵抗していても、体ではあまり抵抗はしていない石神井。
友人だからと許しているのか。その寛大な心が素晴らしい。



「しゃ、石神井氏・・・」
「どうした?所沢氏?」
「おっぱ・・・いや・・・む、む、胸を触ってもよろしいでしょうか?」

声を震わせながら所沢が言う。
例え相手が仲のよい友達だとはいえ、目の前の友人は女体化している。
未だに触れたことのない神聖なる女体の、一番目二番目に大事な部分を触ろうとしている。
声が震えても当然だと思う。

「別に・・・構わないですよ。」

少しばかり顔を赤らめて言う。
告白されて恥ずかしがる女の子のように、とても可愛らしい石神井がそこにいた。
所沢の心は、一瞬石神井に奪われた。今まで恋した二次元の女の子のことなんか一気に吹き飛ぶ。
所沢の心臓の音は、遠くからでも聞こえるほど激しく振動している。
少しばかり間を置き、石神井の胸に所沢の手がゆっくりと近づく。

ぺたっ・・・?
「さ、触りましたぞ・・・ん・・・?感触が・・・?」

不思議そうに所沢が言う。むにゅう、という感触がくると思っていたら、なんだか触ったことのあるような感触が手に残る。
男性の胸板を触っているような感触と全く同じように思えた。

「すまぬ・・・所沢氏・・・私は無乳なのだ・・・」
「ブラジャーは・・・?」
「していない・・・」

そう言った途端、所沢は石神井の乳首をつまみ出した。くりくりと指先で弄び、石神井が甘い声を出す。
石神井の夏服の薄いシャツから、ぽちっと突起したものが二つできる。
胸はなくとも、乳首はやっぱり女の子であると実感した所沢であった。




時系列的に、安価『ウサミミモードでーす』安価『バニーガール』の後にくる作品です


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最終更新:2008年08月02日 16:31
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