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ザーーーー……
外から雨の音が聞こえる。
私は無言で本のページをめくる。
そんな時間が、ただ過ぎてゆくだけの地下図書館。
パタン
「ダメね、集中して読めないわ」
私は本を閉じ、ゆっくりと立ち上がる。
まだ雨の音は、静かに地下の図書館に響いている。
「雨ですからねぇ
でも、私はこの音は結構心地いいと思います」
「そう……
私も雨の音は嫌いではないわ。
ただ、落ち着かないの」
私は本棚に本を戻しながら、小悪魔に顔を向ける事なくそう返した。
そうなのだ……私だって雨は嫌いじゃない。
不思議と、落ち着かないだけ。
でも、昔は雨だろうと晴れだろうとお構いなしに集中して本が読めた。
それが、今では雨が降ると落ち着かない。
「パチェー? 何かゆっくりと読めるような本とかないかしらー?」
棚に並んだ本を眺めていると、この館の主の大きな声が図書館に響き渡った。
「珍しいわね。レミィが本を読みたいだなんて」
「あ、パチェ。たまには私だって読書もしたくなるわよ。
……それに、こんな天気じゃない? 外に出る事もかなわないし、特にする事もないのよね」
「ふーん……まあいいわ。
で、どんなのが読みたいのかしら?
生憎、小説とかは外の世界のしか無いけどね」
私がレミィの前に姿を現すと、既にレミィは本棚の本を手に取ったりして、読みたい本を選んでいるようだった。
「雨って、ホント嫌ねぇ……
私達吸血鬼には何一つとしていい事なんて無いわ。
……ふぅん、いいわねコレ。この本ここで読ませてもらうわね」
レミィは愚痴を零すと、一冊の本を手にとり、テーブルの一角に座って読み始めた。
……雨、か。
レミィには悪いけど、私は嫌いじゃない。
むしろ……好きだ。
落ち着かないはずなのに、雨が好きだ。
雨が降ると落ち着かなくようになって、最初は何故だか分からなかった。
精神の事を記した本を見ても分からない。
でも、今ならなんとなく分かる。
あまり認めたくはないけど。
この心の揺らぎの原因……。
「パチュリーー! 雨で暇だから来たぜーー! 本を貸せぇーー!」
「来たわね。泥棒猫が」
そう、アイツと出会ってから、心が落ち着かなくなったのだから。


あとがき

まーた慣れないものを書いてしまったww
気まぐれで作ったんで気にしないで下さい。短いのもそのせい。

ちなみに、こんなものを書きましたが、俺は断然マリアリ派ですので。

未来の俺からのあとがき

そーいや、こんなん書いたっけねぇ。

超短編です。そして中二真っ盛りだったのがあとがき文章から滲み出てます。
初々しいね。この頃の俺。

昔の俺はああ書いてますが、実のところカップリングに拘ってるワケではないです。
いやまあ、アリマリは好きですが……何でしょう、このジレンマ。
最終更新:2012年03月28日 22:59