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自己紹介 - (2007/07/23 (月) 23:38:14) の編集履歴(バックアップ)


現在の研究関心
 エストニアでは1991年の独立回復後、急激な社会変革が起こっており、社会的格差の拡大を引き起こしています。そうした中で、EU市民となるエストニア国民(民族的な意味でのエストニア人、ロシア人およびその他の人びと)とEU市民になれない無国籍者およびロシア国籍者とのあいだで、法的権利だけでなく、意識や社会問題のあらわれ方に違いがあるのかなど、いろいろな問題が見て取れます。
 エストニアを事例としてヨーロッパにおける重層的なシティズンシップの理論と実践について研究を行っていきたいと考えています。

業績
著書
  • 2005 『ノルウェーの歴史--氷河期から今日まで』早稲田大学出版部、翻訳
  • 2002 『バルト諸国の歴史と現在』東洋書店、共著(橋本伸也)
  • 2002 『アイスランド小史』早稲田大学出版部、翻訳


論文等
  • 2006 Eesti uurimisest Jaapanis, OES aastaraamat 2004-2005, Tartu, 83-93頁
  • 2006 「政治への歴史家のかかわりに関する一考察--エストニア人歴史家ハンス・クルースの思想と実践」『ヨーロッパ史の中のエリート--生成・機能・限界』井内敏夫編、太陽出版、387-406頁
  • 2006 「EUの対外政策とエストニア」『ヨーロッパの東方拡大』羽場久美子・小森田秋夫・田中素香編、岩波書店、222-232頁
  • 2006 「小国の言語戦略--エストニアの言語事情」『北欧世界のことばと文化』岡澤憲芙・村井誠人編、成文堂、227-246頁
  • 2005 「EUの中のロシア語系住民--エストニア北東部ナルヴァ市の事例から」『国政政治』第142号、113-126頁
  • 2005 「バルト・ドイツ人の再移住--国民国家形成期のエストニア人とバルト・ドイツ人の関係」『中央ヨーロッパの可能性』大津留厚編、昭和堂、173-201頁
  • 2004 「EU加盟という『選択』――エストニアとラトヴィアを事例として」『地域研究』第6巻第2号、173-192
  • 2004 「ノルウェー・日本経済交流100年」『ノルウェーの経済』岡澤憲芙・奥島孝康編、早稲田大学出版部、176-189頁
  • 2004 「ノルウェー・日本修好史」『ノルウェーの政治』岡澤憲芙・奥島孝康編、早稲田大学出版部、204-219頁
  • 2004 「国境の変容とヨーロッパ連合の拡大-エストニアを事例として」『ヨーロッパの分化と統合-国家・民族・社会の史的考察』小倉欣一編、太陽出版、321-342頁
  • 2004 「両大戦間期エストニアの知識人」『ロシアとヨーロッパ』鈴木健夫編、早稲田大学出版部、141-165頁
  • 2004 「EU加盟を目指すエストニアにおける言語法改正とその背景」『ことばと社会 別冊1 ヨーロッパの多言語主義はどこまできたか』三元社、121-134頁
  • 2004 (項目執筆)『新版ロシアを知る事典』平凡社
  • 2003 「バルト三国の安保戦略とEU・NATO加盟」『海外事情』拓殖大学海外事情研究所、76-89頁
  • 2001 「両大戦間期エストニアの権威主義体制に関する研究動向」『東欧史研究』23
  • 1999 「両大戦間期エストニアの極右運動」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』44(4)
  • 1998 「エストニア・ラトヴィアにおけるロシア語系住民問題」『北欧史研究』15
  • 1998 『ポーランド・ウクライナ・バルト史』山川出版(分担執筆)
  • 1997 「エストニアにおける権威主義体制(1934-1940)」『西洋史学』187
  • 1996 「エストニアの権威主義体制における検閲・宣伝機関の考察」『北欧史研究』13
  • 1993 「両大戦間期のエストニア-独裁体制の考察」『西洋史論叢』15
  • 1993 「旧エストニア共和国における3つの憲法―その内容と成立背景」『通信』78

職歴
日本学術振興会特別研究員(1994-1996)
在スウェーデン日本大使館専門調査員(1996-1999)
フェリス女子大学国際交流学部非常勤講師(2001-2002)
国立民族学博物館地域研究企画交流センター助手(2002-)
早稲田大学第一文学部非常勤講師(2000-)
東京医科歯科大学教養部非常勤講師(2005-)
京都大学地域研究統合情報センター助教(2006-)

口頭発表等
  • 2006 「エストニア型多文化主義の理念と実践--第1次社会統合プログラムの総括を中心に」多言語社会研究会第4回大会
  • 2006 「バルト三国に見るロシア語の位置の変遷--エストニアを中心に」ロシア・東欧学会/JSSEESS合同研究大会シンポジウム
  • 2004 Baltic Studies in Japan, The 4th International Academic Conference of KACEES, at Tartu University(2004.7.13-14)
  • 2003 「ソ連崩壊後の国籍問題―バルト諸国を事例として-」地域研ワークショップ(合同共同研究会)(2003.3.20)
  • 2002 「加盟を目指すバルト三国における言語法の改正とその背景」 日欧シンポジウム『ヨーロッパの多言語主義はどこまできたか』多言語社会研究会(2002.1.27)
  • 2001 「エストニアの体制転換-国民国家形成を巡る基本的争点-」 日本国際政治学会(2001.5.19)