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授業内容は順次公開していきます。

2015/4/6(第1回)ガイダンス
 ガイダンスですので、この授業でどのようなお話をするのかを説明しました。ポイントは2つです。
 ①歴史学の方法論や対象は時の流れの中で変化してきた。
 ②この授業ではその変化の中でも、とくに1980年代以降に焦点を合わせる。
 1980年代以降の特徴として、それまでの因果関係を分析するような研究から、ある歴史事象が、その後、社会の中でどのように表象されるようになったのかという研究(代表的なものとして、ピエール・ノラの『記憶の場』)に変化したことを指摘しました。ただし、これは誤解されがちなので強調したいと思いますが、こうした変化が、歴史学の主流になったわけではありません。確かに、この方法論的変化のインパクトは大きいものでしたが、だからといって、1980年代以降の歴史叙述がすべて、歴史事象の表象になっているわけではなく、「オーソドックス」な歴史研究が依然として主流であることに変わりはないと思っています。とはいえ、現代世界が大きく変
化する中で「記憶」が歴史研究の中でも重要なテーマになったことは間違いありません。

2015//4/13(第2回)歴史学と隣接科学
 
歴史学は科学か?これはこの授業を通じて考えていただきたいことですが、先に言ってしまえば、答えはありません。なぜならば、そもそも「科学」もひとつの概念であるからです。隣接科学として、今回は、政治学、国際関係論をとり上げましたが、これらの学問分野でも常に変化があり、今回のお話はいささか旧聞に属することでした。誤解を恐れずに言えば、歴史学の地位が高かった時代のお話です。

2015/4/20(第3回)歴史学と隣接科学(つづき)
 最近の歴史学の関心の一つの中心はいわゆる「文化史」にあります。「文化史」について考えるには、ピーター・バークの『文化史とは何か』を読んでいただきたいと思いますが、なかなか一言では説明できないほどさまざまなものを含みこむ領域です。あえて言えば、因果関係の分析よりも、意味や表象を読み解く歴史学です。
 近年の政治学の中で、私が関心を持っているのが、比較歴史分析(歴史的制度論)です。専門ではないので
、正しく理解できていないかもしれませんが、私の見方ではこれは、制度選択やその構築を局面ごとに経年的に記述し、比較するという方法です。歴史学には比較的なじみやすい方法ですが、上に書いたような歴史学の最近の動きを見ると、歴史学と政治学の距離はかなり開いているように思えます。とはいえ、授業でも強調したように、研究者が皆同じ方法をとるわけではありませんから、依然として近い関係にある研究もあります。

最終更新:2015年04月29日 10:29