TV Tropes Japan
Judgement Day: Aftermath of the Red Flood
最終更新:
tv_tropes
-
view
Judgement Day: Aftermath of the Red FloodはHearts of Iron IVのIF史Modである。その名称が示すように、これは「Red Flood」の非公式な続編で、Red Floodの出来事の後の3つ巴の冷戦を描いている。
時は1956年。このタイムラインにおける第二次世界大戦に相当する「赤い洪水」は、旧体制を一掃し、新しいシステムの確立をもたらした。日本では、社会主義革命家が政府を打倒し、東アジアと東南アジアの広範囲に革命を拡大した。ロシアは、ヴォシチであるパーヴェル・ゴルグーロフの指導の下、超反動的なロシア国家農民共和国としてすべてのライバル軍閥を破り、軍閥時代を終わらせ、その後国名を大スキタイに改名した。
ヨーロッパでは、急進派がイタリア内戦とスペイン内戦に勝利した後、フランス主導の太陽連盟に加わった。太陽連盟はイギリスを破った後、ドイツ社会主義レーテ共和国の国境を越え、さらにスキタイが「赤い洪水」に介入すると、レーニン主義の火は新未来と旧反動という名のもとに消え去った。アメリカ合衆国は数十年にわたる経済低迷と国内の混乱により、反動的な将校ジョージ・ヴァン・ホーン・モーズリーが人気のない無政府主義者の大統領エリザベス・ガーリー・フリンに対してクーデターを起こした結果、完全な軍閥割拠に陥った。
世界が激化し混沌とする中、過ぎ去る日々は人類を「審判の日」へと近づけてゆく。
このModは以下のトロープの例となっている
- 同盟: 太平洋赤色戦線は、東アジアと東南アジアにおける日本を筆頭とする社会主義国家による経済・軍事同盟である。同盟のすべての加盟国は、日本に対して敵対行為を取らない限り、独立を認められ、地位的に平等である。
- 異歴史的な示唆:
- ヨーロッパはイデオロギーによって東西に分裂しており、西側がフランス圏、東側はスキタイ圏である。我々のタイムラインでヨーロッパが冷戦期に西側とソ連圏に分裂したのに似ている。
- ナンジェッセは、エジプトからフランスに亡命して、その後権力を奪い返す。ナポレオン・ボナパルトと類似している。
- 歴史改変もの:「Red Flood」の非公式続編であるだけでなく、NATOとワルシャワ条約機構間で行われた現実の冷戦に対する歴史改変ものとなっている。
- 内戦: フランスの国家元首、アントナン・アルトーが亡くなった後、フランスは内戦状態に陥る。
- シリアス化・先鋭化:大幅に暗く陰鬱な作風。Red Floodも、かなりの陰鬱さがあったが、その上をいく。Red Floodは、長く過酷な第一次世界大戦の絶望により世界が狂気に陥っていく様子を描いているが、Judgement Dayは、その後の影響を示している。Red Floodで勝利した(おそらく全員ではないが)集団のほとんどが、別な勢力に取って代わられている。この勢力は同様に凶悪であり、些細なきっかけで世界中を焼き尽くし、ライバルを消滅させかねない。さらに、Modが文字通りダークでエッジが効いているのは、HUDとマップに暗い色調が採用されているためである。
- Dark Lord on Life Support:「Red Flood」で勝利を収めた2つの勢力のリーダーであるゴルグーロフとアルトーは、いずれも命の終わりが近く、ほとんどの場合、Modの開始時に死亡する。これにより、両国で後継者争いが始まり、フランスの場合、植民地に及ぶ内戦に至る。
- アメリカの分裂状態:かつてのアメリカ合衆国は存在しない。アナキストのエリザベス・ガーリー・フリン大統領に対するクーデター後、中央権力は消滅し、国は多くの小軍閥に分裂している。彼らは皆、アメリカを火と血で再統一する「アメリカのガリバルディ」や「ビスマルク」になろうと考えている。
- 悪の反動主義者:Red Floodの「反動主義」イデオロギーは依然として存在し、以前と同様に、「失われた栄光」を取り戻すことを目的とした多様な集団を表している。つまり、民族的に「純粋な」国家の建設を推進するフェルキスト、聖書を解釈し全体主義的な神権政治を作成しようとする宗教狂信者である原理主義者、奇妙な神秘主義的な儀式と差別的な政治を組み合わせようとする反動的なエソテリストなどがいる。もちろん、ユーラシア全域に無数の恐怖をもたらした責任の一端を担う者の一人である、緑色条約やゴルグーロフ自身のように、反動的大衆主義者もいる。
- 悪vs悪: 冷戦の三陣営のうち、フランスの太陽連盟はル・パトロンの狂気じみた秩序と、それを伴う一切の狂気を表しており、緑色条約は狂信的で排外主義的な全体主義国家ロシアに率いられている。しかしながら、国家に利用できるルートが開かれている性質上、両陣営の一方が改革を行い、わずかに悪が薄れる(よりグレーになる)こと、あるいは一方の陣営である太平洋赤色戦線が、同様にして何らかの形で保守化する可能性がある。
- 侵略されたアメリカ: 1949年、フランス、イタリア、スペインは北アメリカ全体にまたがる世界帝国を築くという野心のもとにアメリカ合衆国に侵攻した。1956年現在、アメリカ本土の約3分の1(ミシガン、イリノイ、ミズーリ、アーカンソー、ルイジアナを横切る線を境に東側)は親フランス軍閥の支配下に置かれている。
- 傀儡国家: フランス、スキタイ、日本は、名目上は独立しているが、指導者らは外国勢力によって据えられた無力な名ばかりの君主にすぎない国家を支配している。
- 宇宙冷戦: このmodの主眼は、太陽連盟(フランス、イタリア、スペイン率いる加速主義国家の同盟)、緑色条約(スキタイ主義のロシアとその衛星国)、太平洋赤色戦線(東および東南アジアの共産主義国家の日本の同盟)による三つ巴の冷戦である。
- リスペクト: ノイ・アルデバランとポルトガル亡命王国との戦争は「bush war」と呼ばれている。カイザーライヒには「bush war」と呼ばれるもう一つの紛争があり、こちらもアフリカのドイツ勢力とポルトガル勢力との間で勃発している。
出典
この記事は、以下の記事の翻訳記事であり、2025年2月21日15時53分に閲覧したものを基にしている。
https://tvtropes.org/pmwiki/pmwiki.php/VideoGame/JudgementDayAftermathOfTheRedFlood
https://tvtropes.org/pmwiki/pmwiki.php/VideoGame/JudgementDayAftermathOfTheRedFlood