書名
スパイの世界史
書誌情報
- 出版社(叢書・シリーズ名)
- 発行年月日
- 版型 造本データ ページ数
- 定価
- 装丁
- 坂田政則
- カバー写真:(C)ADRIANO A. BIONDO / amana images
目次
- プロローグ
- スパイとはなにか 10
- スパイの種類 12
- インテリジェンス 14
- 第一部 スパイ前史
- モーゼからエリザベス女王のスパイまで 20
- ダニエル・デフォー 28
- ナポレオンとフーシェ機関 34
- ドレフュス事件 39
- マタ・ハリ 45
- 第二部 第一次世界大戦
- 大戦まで 52
- 美少年を愛したスパイ アルフレート・リドル 70
- ベーデン‐パウエルと少年斥候隊 80
- 第一次世界大戦の敗因 84
- サラエヴォの謎 91
- カール・ロディ、あるドイツのスパイ 95
- 戦時謀略宣伝 102
- 死の商人ザハロフ 109
- レーニンの封印列車 117
- アラビアのロレンス 125
- 第三部 二つの大戦の幕間
- 情報戦争は続く 136
- 一九三〇年代 142
- ヒトラーのスパイ 143
- スターリンのスパイ 146
- クリヴィツキー、ライス、トロツキー 154
- トロツキー暗殺 156
- トハチェフスキー事件 159
- 第四部 第二次世界大戦
- 情報は大戦を防げなかった 168
- 奇妙な戦争 171
- チャーチルのスパイ 175
- ルーズヴェルトへの密使 179
- シンシア 186
- カナリスとハイトリッヒ 191
- SSインテリジェント 197
- キケロ 204
- パール・ハーバーと謀略 211
- OSS 217
- メアリ・バンクロフト 229
- バルバロッサ作戦 232
- 〈赤いオーケストラ〉(ローテ・カペレ) 239
- 暗号名ルーシー 251
- ゾルゲ 259
- ノルマンディ上陸作戦 264
- 第五部 冷戦
- 冷戦のはじまり 270
- 原爆スパイ 275
- ケンブリッジ・スパイ・リング 283
- 一九五〇年代
- CIA 298
- KGB 306
- ポートランド・スパイ・リング 310
- 朝鮮戦争 313
- ハンガリー動乱、一九五六 320
- 寒い国から帰ってきたスパイ 323
- ベルリン・トンネル 328
- ジョージ・ブレイク 331
- イランのクーデタ 334
- 第七部 一九六〇年代
- U2機スパイ飛行 340
- キューバのスラップスティック 344
- ペンコフスキー事件 352
- 裸のスパイ――プロフューモ事件 356
- モサド――第四の、そして最強の情報機関 363
- 六日戦争と二人のスパイ 367
- ヴェトナム戦争Ⅰ ゴ・ジン・ジエム暗殺 374
- ヴェトナム戦争Ⅱ フェニックス作戦 380
- プラハの春 392
- 第八部 一九七〇年代
- ウォーターゲート茶番劇 400
- ミュンヘン・オリンピックの惨劇 407
- ヨム・キップル戦争 411
- チリ アジェンデとCIA 416
- アンゴラ――キッシンジャーの失敗 421
- ブラント首相のスパイ・スキャンダル 424
- テロの時代へ 429
- 第九部 一九八〇年代
- フォークランドの勝利と敗北 440
- 大韓航空機撃墜の謎 444
- 人質救出作戦 449
- イラン・コントラ事件 454
- ユダヤのスパイ、ポラード 458
- 第十部 一九九〇年代
- ソ連崩壊 466
- サダムと湾岸戦争 470
- ノリエガをつかまえて 475
- 冷戦にとり残されたスパイ 481
- アフガニスタンから9・11まで 486
- エピローグ
- ヒューミント、シギント、イミント 494
- 軍産学複合体のスパイ 496
- スパイとテロリストの間 498
- 窃視症エイジ 500
- 〈スパイ〉からのぞいた世界 503
- スパイ・ロマネスク 505
- スパイは世界を変えるか 508
- ヒューマン・ファクター 510
- あとがき 513
- 参考文献 517
- 索引 542
あとがきより
私は現代をコンスピラシー・エイジとして『
陰謀の世界史』を書いたのだが、現代がスパイ・エイジともいえるなら、『スパイの世界史』も書いてみたいと思った。
陰謀とスパイはきわめて深い関係がある。どちらも秘密、見えないものに関わるのである。もっとも、陰謀では三十のテーマを選んで、個々の陰謀とそのネットワークをたどってみたのだが、スパイはそのようにくくれないので、時代順にたどっていくことにした。
全体の構成は、
二十世紀が中心となっていて、それにスパイ前史がついている。二十世紀は、二つの大戦が大きな区切りになっていて、冷戦、その後、とつづく。
この魅力的なテーマをすすめてくれた文藝春秋の平尾隆弘さんに感謝する。そして『陰謀の世界史』に続いて、この本を担当してくれた田代安見子さんのおかげで、順調に書き上げることができた。
主な初出
書き下ろし
補記
最終更新:2007年02月02日 01:22