書名

スパイの世界史

書誌情報

  • 出版社(叢書・シリーズ名)
    • 文藝春秋
  • 発行年月日
    • 2003年11月15日
  • 版型 造本データ ページ数
    • 四六判 上製 542ページ
  • 定価
    • 3200円
  • 装丁
    • 坂田政則
    • カバー写真:(C)ADRIANO A. BIONDO / amana images

目次

  • プロローグ
    • スパイとはなにか 10
    • スパイの種類 12
    • インテリジェンス 14
  • 第一部 スパイ前史
    • モーゼからエリザベス女王のスパイまで 20
    • ダニエル・デフォー 28
    • ナポレオンとフーシェ機関 34
    • ドレフュス事件 39
    • マタ・ハリ 45
  • 第二部 第一次世界大戦
    • 大戦まで 52
    • 美少年を愛したスパイ アルフレート・リドル 70
    • ベーデン‐パウエルと少年斥候隊 80
    • 第一次世界大戦の敗因 84
    • サラエヴォの謎 91
    • カール・ロディ、あるドイツのスパイ 95
    • 戦時謀略宣伝 102
    • 死の商人ザハロフ 109
    • レーニンの封印列車 117
    • アラビアのロレンス 125
  • 第三部 二つの大戦の幕間
    • 情報戦争は続く 136
    • 一九三〇年代 142
    • ヒトラーのスパイ 143
    • スターリンのスパイ 146
    • クリヴィツキー、ライス、トロツキー 154
    • トロツキー暗殺 156
    • トハチェフスキー事件 159
  • 第四部 第二次世界大戦
    • 情報は大戦を防げなかった 168
    • 奇妙な戦争 171
    • チャーチルのスパイ 175
    • ルーズヴェルトへの密使 179
    • シンシア 186
    • カナリスとハイトリッヒ 191
    • SSインテリジェント 197
    • キケロ 204
    • パール・ハーバーと謀略 211
    • OSS 217
    • メアリ・バンクロフト 229
    • バルバロッサ作戦 232
    • 〈赤いオーケストラ〉(ローテ・カペレ) 239
    • 暗号名ルーシー 251
    • ゾルゲ 259
    • ノルマンディ上陸作戦 264
  • 第五部 冷戦
    • 冷戦のはじまり 270
    • 原爆スパイ 275
    • ケンブリッジ・スパイ・リング 283
  • 一九五〇年代
    • CIA 298
    • KGB 306
    • ポートランド・スパイ・リング 310
    • 朝鮮戦争 313
    • ハンガリー動乱、一九五六 320
    • 寒い国から帰ってきたスパイ 323
    • ベルリン・トンネル 328
    • ジョージ・ブレイク 331
    • イランのクーデタ 334
  • 第七部 一九六〇年代
    • U2機スパイ飛行 340
    • キューバのスラップスティック 344
    • ペンコフスキー事件 352
    • 裸のスパイ――プロフューモ事件 356
    • モサド――第四の、そして最強の情報機関 363
    • 六日戦争と二人のスパイ 367
    • ヴェトナム戦争Ⅰ ゴ・ジン・ジエム暗殺 374
    • ヴェトナム戦争Ⅱ フェニックス作戦 380
    • プラハの春 392
  • 第八部 一九七〇年代
    • ウォーターゲート茶番劇 400
    • ミュンヘン・オリンピックの惨劇 407
    • ヨム・キップル戦争 411
    • チリ アジェンデとCIA 416
    • アンゴラ――キッシンジャーの失敗 421
    • ブラント首相のスパイ・スキャンダル 424
    • テロの時代へ 429
  • 第九部 一九八〇年代
    • フォークランドの勝利と敗北 440
    • 大韓航空機撃墜の謎 444
    • 人質救出作戦 449
    • イラン・コントラ事件 454
    • ユダヤのスパイ、ポラード 458
  • 第十部 一九九〇年代
    • ソ連崩壊 466
    • サダムと湾岸戦争 470
    • ノリエガをつかまえて 475
    • 冷戦にとり残されたスパイ 481
    • アフガニスタンから9・11まで 486
  • エピローグ
    • ヒューミント、シギント、イミント 494
    • 軍産学複合体のスパイ 496
    • スパイとテロリストの間 498
    • 窃視症エイジ 500
    • 〈スパイ〉からのぞいた世界 503
    • スパイ・ロマネスク 505
    • スパイは世界を変えるか 508
    • ヒューマン・ファクター 510
  • あとがき 513
  • 参考文献 517
  • 索引 542

あとがきより

私は現代をコンスピラシー・エイジとして『陰謀の世界史』を書いたのだが、現代がスパイ・エイジともいえるなら、『スパイの世界史』も書いてみたいと思った。

陰謀とスパイはきわめて深い関係がある。どちらも秘密、見えないものに関わるのである。もっとも、陰謀では三十のテーマを選んで、個々の陰謀とそのネットワークをたどってみたのだが、スパイはそのようにくくれないので、時代順にたどっていくことにした。

全体の構成は、二十世紀が中心となっていて、それにスパイ前史がついている。二十世紀は、二つの大戦が大きな区切りになっていて、冷戦、その後、とつづく。

この魅力的なテーマをすすめてくれた文藝春秋の平尾隆弘さんに感謝する。そして『陰謀の世界史』に続いて、この本を担当してくれた田代安見子さんのおかげで、順調に書き上げることができた。

主な初出

書き下ろし

補記

最終更新:2007年02月02日 01:22
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