プロトコル分析
被験者にタスクを与え、システムを操作してもらないがら、思ったことを発話してもらう。評価者は発話内容と操作行為を記録(映像・音声・紙)し、問題点を洗い出す。最低3~5人、10人程度の被験者を集められれば一番良い。
工夫&補足
1.発話プロトコルに関して
被験者が一人の場合、発話してくれない事が多い。見知った同士を2人1組にして、実験すると発話が生まれやすい。また、発話が生まれない場合は評価者が声をかけて、どこに迷っているのか聞くのもよい。
2.教師と生徒の役割分担
被験者に先生になってもらい、実験者が生徒役となり、操作行為についてあれこれと質問するやりかた。
3.発問プロトコルに関して
課題遂行中に実験者にたずねた質問の記録する。
長所
設計者や技術者の気付かない問題が発見できる。
ユーザビリティー実験室などがあれば、ミラーごしに設計者やデザイナーに被験者の反応を観察させ、自分たちと被験者との問題意識のギャップを解らせることができる。
短所
記録を1被験者ごとに見直してまとめるので、詳細に検討すると分析に時間がかかる。また、実際の現場では被験者の獲得が難しい(お金や時間的に)。
最終更新:2009年10月29日 10:25