コンテクストインクワイアリー

アンケートやインタビューでは、ユーザの行動やその意図が掴めない場合があります。そこで、生活の現場やそれに近い場で行動を再現してもらう観察重視の調査手法です。

工夫&補足

「師匠と弟子」モデルが一般的です。
これは、インタビューアがユーザーに弟子入りし、師匠であるユーザーは仕事を見せながら説明するという手法です。
「いま、何をしたんですか?」「次はどうするんですか?」「何をやってるんですか?」と行動に応じて疑問に思った点を根掘り葉掘り質問でき、ユーザの意図を理解しやすい便利な手法です。

長所

観察者はユーザーの行動を客観的に把握することで、当たり前のなかにひそんだ、実は決して当たり前ではない行動とその理由を発見できます。例えば、慣れてしまって苦でなくなった操作も、観察からやはり操作しにくいと判断することも可能です。

短所

評価者の経験値が必要だと思われます。
記録を1被験者ごとに見直してまとめるので、詳細に検討すると分析に時間がかかる。また、実際の現場では被験者の獲得が難しい(お金や時間的に)。


最終更新:2009年10月29日 10:26