アフォーダンス
環境が動物に提供する意味や価値。生体心理学の中でジェームズ・ギブソンが言い出した言葉。この生体心理学は、行為や知覚を人がいる環境と相補的に捉えており、従来の行動だけを分析する心理学とは異なる。外からの刺激を人間が解釈して意味や価値を与えるのではなく、環境の側に意味や価値が元からあり、環境が人間側にそれらを提供していると考えた。
これに対して1988年、D・A・ノーマンはデザインの認知心理学的研究の中で、モノに備わった、ヒトが知覚できる「行為の可能性」という意味でアフォーダンスを用いた。
ギブソンがいうアフォーダンスを僕なりに解り易く言うと、モノや環境に神様が宿っていて、なんらかの刺激をこちらに送ってくれていること。それを知覚できるかどうかは人次第である。だから送る刺激を強めるようなデザインをすれば、知覚しやすくなる。ノーマンは人側から考えてるけど、ギブソンの環境側からの思想のほうが、発想は広まるんじゃないかなぁ・・・。
表面と表現
ボクらの周囲は多様な表面でレイアウトされており、ボクらはその環境下で生きて活動している。ボクたちは表面の上で表現している。
表面の経験
周囲の表面の性質をただそのまま発見して利用すること。
表面の修正の経験
周囲の表面の性質を強めたり弱めたりして、性質を変化させてから利用すること。
表現表面の経験
表面のもともとの性質に、他の表面にあった性質を重ねようとすること。
例えば、コップに花柄を描くと、そこには”コップ”と”花”の2重の意味を知覚できる。
メモ
環境心理学ってアフォーダンスの考えからきてるのかなぁ???
最終更新:2009年10月29日 10:01