大部品: 絵本作家 RD:13 評価値:6 -大部品: 絵本作家への道(6年) RD:4 評価値:3 --部品: 絵本作家という仕事 --部品: 絵本作りの基礎 --部品: 「コンテスト」か「持ち込み」か --部品: 絵本作家に求められること -大部品: 言葉のリズム RD:2 評価値:1 --部品: 心地よいテンポ --部品: 言葉選び -大部品: 子どもが興味を示す絵 RD:2 評価値:1 --部品: 画風 --部品: 色彩 -大部品: 読者の年齢に合わせたもの RD:4 評価値:3 --部品: 目で見て楽しむ0〜2歳児向け --部品: 言葉を楽しむ3〜4歳児向け --部品: 物語を楽しむ5〜6歳児向け --部品: 大人が楽しむ絵本 -部品: ハッピーエンド 部品: 絵本作家という仕事 実際、絵本作家を専業としている人は少ない。絵本作家の多くは作家やイラストレーターなどとの兼業である。逆に言えば「誰にでもチャンスはある」ものなのだ。 部品: 絵本作りの基礎 自分がどのような作品を表現したいのかを考え、絵を手がけるのか文章を手がけるのか、それとも全て手がけるのか。それらをまず選ぶことが必要とされる。そこから「どちらも手がける」と決めたことによって、当然絵の技術を学ぶ必要が出てくる。絵の技術を磨くということは絵に関する学校などを卒業する、または独学などが一般的とされる。それに加えて絵本づくりという基礎を身につけておくことも求められるだろう。 部品: 「コンテスト」か「持ち込み」か 絵本作家を目指すにあたって、絵本向けの文学賞に投稿し、そこでデビューを華々しく飾れば絵本作家の道は開ける。それと自ら出版社へ自分を売り込み、編集者に認めてもらうというのも一つの道だ。ちなみに自費出版という手もある。 部品: 絵本作家に求められること 豊かな感性と、日常からあらゆるものを観察し、感動できる心。そして子供に対する深い愛情というのも大切なものの一つである。 部品: 心地よいテンポ まだ文字の読めない子供は読み聞かせてくれる声を通じて、絵本を耳で“読む”。やがて文字が読めるようになると、その音を自ら声に出して読むようになり言葉との触れ合う楽しさを知る。また、読み聞かせる側にも声に出して読む心地よさを思い出してもらえるように、言葉の選び方やテンポには遊び心をかかさない。 部品: 言葉選び 聞こえてくる言葉、目で追う文字から自然と理解力や文体能力を身につけることのできる美しく、それでいてシンプルな言葉を選ぶ。 部品: 画風 優れたデザインと、子供が好む絵というものは全く別のものである。目で見て“何かわかりやすく”、状況を“把握しやすく”。文章と絵があっているかどうか、というのも大事だが一番は子供が見て、それを好むかどうかである。見るもの全てが真新しい子供にとっては情報過多な世の中の景色を、いかにして理解しやすい情報だけを残し、簡略化させ魅力的に仕上げるか。それが一番の課題とも言える。 部品: 色彩 子供の想像力を育てるにあたって、やはり色彩というのも大事である。子供の純粋な目で、たくさんの色と触れ合って欲しい。例えば新生児は黒、赤、白などが認識できるとされ、その色を使った絵本などを見せてあげると「絵を目で追う」ことを始める。成長し、当たり前になる景色の様々な色彩。空の青色さえ新鮮だと感じる、幼少期にたくさんの「色」を知って、大人になっても目の前にある色からいろんな発想に繋げられる想像力豊かな心を育んで欲しいと願う。 部品: 目で見て楽しむ0〜2歳児向け 0歳児は当然だが、まだ内容などは把握できない。そのため聴覚や視覚で楽しめるものが良い。言葉ではなく擬音で表現され、なおかつ絵は色合いがはっきりしたシンプルなものが好ましい。1、2歳児ともなると少しずつではあるが言葉を真似して話し始める頃なので、絵本などを読み聞かせることによって覚える言葉も増えていく。絵は同じく分かりやすいもの、内容はシンプルかつ繰り返しのものが良い。 部品: 言葉を楽しむ3〜4歳児向け この年頃は言葉の理解度が急速に発達するため、耳にした難しい言葉も使うようになってくる。それに伴いストーリーというものを分かり始めるようになるため、読める絵本の幅も広がっていく。まだまだ柔らかな子供の心に寄り添うような、優しく暖かな、分かりやすい内容のものが好まれる。 部品: 物語を楽しむ5〜6歳児向け 言葉を覚え、感情なども理解してくるようになる年頃。絵本の中のキャラクターの気持ちなどを考えれるようになり、楽しめる幅も広がっていく。そのため、出てくる登場キャラクターの感情などがストーリーに盛り込まれたもの、内容のある、すこし考えさせられるような絵本にも挑戦できる。 部品: 大人が楽しむ絵本 絵本は何も、子供のためにあるものではない。幼い頃大好きだった絵本を、大人になって読み返してみれば当時とは違ったものが見えてくることもある。我が子に、弟妹に、子供たちと一緒に絵本を読む中で、大人の心に響くものもたくさんある。絵本とは、心に寄り添う言葉と景色なのである。 部品: ハッピーエンド 子供が触れる物語とはハッピーエンドであるべきだ。人生には個人差はあれど悲しいことに直面することもある。失うことも、嫌になることも山ほどあるだろう。そんなものは生きているうちに嫌でも経験する現実であり、それは厄介にも“幸せ”よりも心に残りやすい。だからこそ幸せの備蓄とは大切なものだ。誰かに読み聞かせてもらった大好きな優しい声の記憶、ちょっぴり切ないけれど優しいお話、鮮やかな色彩とイラストが散りばめられたワクワクする絵本。楽しいという気持ち、優しいや悲しいを理解できる心。それらは幼い頃から少しずつ触れ合うことで、成長すると共に直面する壁の乗り越え方を教えてくれると信じている。絵本や物語が子供にとっての幸せの道しるべとなり、何かを乗り越えられる手伝いになれますように。絵本作家は、ただただそう願う。
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