曲紹介
歌詞
(動画より書き起こし)
枯れた百歩の背比べと、
曲げた興味の糸垂れと、
投げ上げた背理の褪せ歌と、
孤独と、
似非の所為です。
蛍光灯下の裏、
僅か、僅かの物陰には、
ひしゃげ、爛れ、朱に黒ずんだ、
鏡がポツリと置かれてた。
示唆に塗れた声の、
逃げ切ることのない血、その血、
捻じ曲げた杭を叩けずに、
溢れ出す瘴気は止められぬ。
切れた尻尾の黄蜥蜴と、
肥えた窮鼠の猫噛みと、
投げ上げた切符の慰めと愚策と、
似非の所為です。
「割れたコップと詩、気を患った。」
――知覚、吐息。
余りを増した。
似非になぞる未知は消え去り、
凝視を解き夜を明かす。
灯篭揺らぎゆく、
モノクロに映りだす叫び、
物足りぬ自我が纏うのに、
縒りいった羞恥を押し付ける。
定めたる凋落は、
譫妄の「具体」へと懲らし、
轡に蜿くるモルタルの、
瞠る眦は似而非顔か。
暮れどみんなは未だ消えずに、
空のわたしに注ぎ込んでく、
贋の言の葉の中の、
それは、それは、
「所為」の似非か、
「似非」の所為か。
緯度の背比べと、
曲げた興味の糸垂れと、
投げ上げた背理の褪せ歌と孤独と、
似非の所為です。
嗚呼、彼は何処に行くのか。
ずっと私の傍へ、
数多の血と、隠せぬ似非と、
ただ苦情が一つ。
この足と、この手と この心は、
全て似非の所為です。
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最終更新:2023年09月17日 23:29