一日目
クローリカ「う~ん………………。」
レスト「どうしたの?」
クローリカ「新しいアクセが欲しいんですよ~。」
レスト「アクセ?何か気になる物とかあるの?」
クローリカ「い~え、特にそ~いうのはないです。」
クローリカ「でも欲しいんですよ~。」
クローリカ「うーん、バドさんのところで探してみよ~かなあ」
クローリカ「明日、バドさんのところに行ってみることにしました?。」
レスト「気に入るのがあるといいね。」
クローリカ「はい♪」
二日目
【バドの店に行く前のクローリカに話しかける】
クローリカ「これからバドさんのところに行くんです。どんなアクセがいいかな?。」
★バドの店(鍛冶屋『のらりくらり』)
バド「クローリカー、まだ決まらないノ~?」
★クローリカに話しかける
クローリカ「う~~~~~~~ん。」
バド「決まっター?」
レスト「どうしたんですか?」
バド「やア。」
バド「今ね、クローリカがどれを買うか悩んでるんだヨー。」
クローリカ「う~~~~~~~~~~ん。」
レスト(チョウのイヤリングとイルカのピアスか……。)
レスト(迷ってるみたいだし、どっちかプレゼントしようかな?)
チョウのイヤリングにする ・ イルカのピアスにする
《選択肢どちらを選んでも分岐なし》
レスト「こっちがいいんじゃない?」
クローリカ「えっ、は、はい。そ~ですね~。」
レスト「こっち買ってもいいかな?」
クローリカ「え、ええ。」
レスト「バドさん、これください。」
バド「はいヨー。」
バド「カレシからプレゼントなんてうらやましいネ~。」
クローリカ「……………………。」
レスト「はい、クローリカ。」
クローリカ「いいんですか?」
レスト「もちろんだよ。」
クローリカ「……ありがと~ございます、レストくん。」
レスト「どういたしまして。」
【再度クローリカに話しかける】
クローリカ「アクセ、ありがと~ございます。大切にしますね~。」
【再度バドに話しかける】
バド「この調子でどんどんカノジョへのプレゼントを買ってくれヨ~。」
三日目
【クローリカに話しかける】
クローリカ「今日のご飯はど~しましょう。」
クローリカ「お店で考えますか~。」
まごころ雑貨屋
★クローリカに話しかける
クローリカ「ど~しましょ~……。」
レスト「どうかした?」
クローリカ「あ、レストくん。」
クローリカ「今ですね、晩ご飯のおかずを考えていたんですよ~。」
クローリカ「コロッケと野菜いためのどっちにしようかな~。」
クローリカ「全然決められなくて、日が暮れちゃいそうですよ~。」
レスト(まだお昼前なのに……?)
レスト(う~ん……。)
レスト(結構、悩んでるみたい。)
レスト(仕事が遅くなってヴォルカノンさんに怒られたらかわいそうだ……。)
レスト(決めてあげたら、ヴォルカノンさんにも怒られなくて良いかな。)
コロッケはどう? ・ 野菜いためはどう?
《選択肢どちらを選んでも分岐なし》
クローリカ「え……?で、でも……。」
レスト「あ、違う方がよかった?」
クローリカ「い、いえ……だ、大丈夫です。」
レスト「そっか、良かった。晩ご飯に遅れなくてすみそうだね。」
クローリカ(レストくんが決めてくれた……。でも……。)
レスト「クローリカ?」
クローリカ「……あ…………。」
レスト「どうかした?」
クローリカ「……い、いいえ。」
クローリカ「そうですね。ありがと~ございます。」
クローリカ「晩ご飯……。」
クローリカ「…………。」
レスト「どうしたの?」
クローリカ「あの、レストくん……。」
クローリカ「明日……ヒマですか?」
うん ・ ごめん……
▼ごめん
クローリカ「そーですか……。」
クローリカ「それじゃあ、時間が出来たら声をかけてくださいね。」
レスト「うん、わかったよ」
クローリカ「絶対ですよ!」
クローリカ「お時間できましたか?」
うん ・ ごめん
▼ごめん
クローリカ「そーですか……。」
クローリカ「それじゃあ、時間が出来たら声をかけてくださいね。」
レスト「うん、わかったよ」
クローリカ「絶対ですよ!」
▼うん
クローリカ「よかったぁ~。」
クローリカ「明日、展望台に行きましょう♪」
なんで? ・ OK
▼なんで?
クローリカ「む…………。」
クローリカ「なんでって言い方はひどいですよ……。」
クローリカ「彼女が
デートのお誘いをしているのになんでとはどういう了見ですか?」
レスト「……ご、ごめん。」
クローリカ「…………。」
レスト「許してくれないかな……?」
クローリカ「……しょうがありませんね~。」
クローリカ「そこまで言うなら許してあげましょう。」
レスト「ありがとう、クローリカ。」
クローリカ「ど~いたしまして♪」
▼OK
レスト「明日、展望台だね。」
クローリカ「はい。」
クローリカ「セルフィア:展望台で待ってますから。」
レスト「うん、わかった。僕も楽しみにしてるよ。」
【再度クローリカに話しかける】
クローリカ「明日セルフィア:展望台で待ってますからね。」
四日目
【クローリカに話しかける】
クローリカ「今日の約束忘れてませんか?」
クローリカ「セルフィア:展望台で待ってますから。」
セルフィア:飛行船通り
レスト「さあ、行こう。」
セルフィア:展望台
ムービー
クローリカ「Zzz」
ムービーここまで
クローリカ「すぅ……すぅ……。」
レスト(寝てる……。)
クローリカっ ・ もう少しこのままで………
▼もう少しこのままで………
クローリカ「すぅ……。すぅ……。」
レスト(寝てる……。)
<<選択肢に戻る>>
▼クローリカっ
レスト「起きて、クローリカっ。」
クローリカ「ん…………。」
レスト「起きた?」
クローリカ「ぅん?」
クローリカ「レストくん?」
レスト「おはよう。」
クローリカ「おはよ~ございます……。」
レスト「ここで寝たら危ないよ。」
クローリカ「あ~ごめんなさい。つい気持ちよくって。」
レスト「起きたみたいだし、どこか行く?」
クローリカ「ん~……。」
クローリカ「ううん。」
クローリカ「せっかくですからここでお話しましょうよ。」
クローリカ「たまにはノンビリね♪」
レスト「いい天気だね。」
クローリカ「そ~ですね~。」
クローリカ「あ、あの………レストくん。」
レスト「ん?」
クローリカ「え、えっとですね………。」
レスト「?」
クローリカ「えっと……。」
クローリカ「そ、そうです!」
クローリカ「そ、そのぉ~これから私たちってど~なるのかな~って……。」
クローリカ「こ、この前、ふと考えたら、ちょっと気になっちゃいまして。」
レスト「これから……!」
クローリカ「は、はい……これからです………。」
レスト「こ、これからかぁ。」
ご飯、食べに行く? ・ 結婚……とか ・ どうしようね
▼ご飯、食べに行く?
クローリカ「え?」
レスト「この後のことでしょ?」
クローリカ「ち、違いますよ!」
クローリカ「"この後"じゃなくて"これから"のことです!」
クローリカ「私たちの将来のことですよ~!」
レスト「あ、ああ、あ~………。」
クローリカ「もう……。」
《選択肢に戻る》
▼どうしようね
クローリカ「…………。」
レスト「あ、ごめんなさい!真面目に考えます。」
《選択肢に戻る》
▼結婚……とか
クローリカ「け、結婚ですか……!?」
レスト「イヤだった……?」
クローリカ「イ、イヤじゃありませんよ!」
クローリカ「私が結婚することが、ちょっと想像できなくって。」
クローリカ「ど~なるのかな~って。」
クローリカ「正直――ちょっと不安です。」
愛があれば大丈夫だよ! ・ 僕も不安だよ
▼愛があれば大丈夫だよ!
クローリカ「へ!?きゅ、急になんですか?」
レスト「ほら、言うよね?『愛の力は偉大』だって。」
レスト「僕はクローリカのこと大好きだから。」
クローリカ「…………。」
レスト「クローリカは?」
クローリカ「わわわ私は…。」
クローリカ「わわた、わ、私だだって……。」
クローリカ「レストくんのこと……だ、大、好き……ですよ……。」
レスト「うん、ありがとう。」
レスト「確かに未来のことは誰にもわからないけど。」
レスト「でも、2人の愛があれば、絶対に大丈夫だよ。」
クローリカ「そうですね………。」
▼僕も不安だよ
クローリカ「そうなんですか?」
レスト「うん。」
レスト「僕だって結婚をしたことないし、どうなるか不安な気持ちはあるよ。」
レスト「ただ──」
クローリカ「ただ……?」
レスト「不安だけじゃなくて、期待もしてるんだ。」
レスト「結婚するってことは、ずっと一緒ってことでしょ?」
レスト「それってきっとさ……。」
レスト「うれしいことや楽しいことだっていっぱいいーっぱいあると思うんだ。」
クローリカ「……。」
レスト「クローリカとたくさんの
思い出が作れるのに、」
レスト「期待せずにはいられないよ。」
クローリカ「そっか……。」
クローリカ「そういう風に考えたことはなかったですね……。」
クローリカ「そっか……期待か~……。」
クローリカ「私も……期待してい~ですか?」
クローリカ「レストくんとの思い出。」
レスト「うん、2人で楽しい思い出を残していこうよ。」
レスト「それでもまだ不安だって言うなら。」
レスト「僕に任せてよ!!」
レスト「クローリカが不安になっても、心配なことがおきても安心してよ。」
レスト「クローリカには僕がついてる!」
レスト「迷っても僕が決めてあげるから!」
レスト「僕がクローリカを守ってあげる!!」
レスト「クローリカ?」
クローリカ「…………。」
レスト「クローリカ。」
クローリカ「え、あっ………。」
レスト「話、聞いてた?」
クローリカ「あ、ああ、はい。もちろん聞いてましたよ~。」
クローリカ「レストくんが守ってくれるなら安心です。」
クローリカ「うん………安心です……。」
クローリカ「そろそろ行きましょうか。」
レスト「そうだね。」
クローリカ「あ、あのっ!」
クローリカ(レストくんに伝えないと……。)
クローリカ(でも………………。)
クローリカ「…………。」
レスト「なに?」
クローリカ「あ……や、やっぱりなんでもありません。」
レスト「?」
クローリカ「ほんとになんでもありませんよ~。私、先に降りてますから。」
レスト(どうしたのかな?)
セルフィア:飛行船通り
クローリカ「今日は楽しかったです。」
レスト「僕も楽しかったよ。」
クローリカ「また……デートしましょ~ね。」
レスト「うん。」
【再びクローリカに話しかける】
クローリカ(決めてくれる、かぁ………。)
クローリカ「あ、レストくん。またデートしましょ~ね。」
五日目
クローリカ「あ、レストくん。」
レスト「クローリカ。」
クローリカ「展望台でのレストくんとのデート、とっても楽しかったです。」
クローリカ「それでですね………。」
クローリカ「きょ、今日もっ!」
クローリカ「デートに…………行きましょ~!」
うん、いいよ ・ 今日も?
▼うんいいよ
レスト「行きたいところはある?」
クローリカ「えっとですね……。」
クローリカ「えーと……。」
クローリカ「うーんと……。」
▼今日も?
クローリカ「今日もです!行きたいんです……。」
レスト「行きたいところはある?」
クローリカ「えっとですね……。」
クローリカ「えーと……。」
クローリカ「うーんと……。」
………… ・ ゆっくり考えていいよ ・ ご飯食べようよ
▼…………
レスト(もうちょっと待ってみよう。)
クローリカ「えーと……。」
クローリカ「うーんと……。」
<<選択肢に戻る>>
▼ゆっくり考えていいよ
クローリカ「えーと……。」
クローリカ「うーんと……。」
<<選択肢に戻る>>
▼ご飯食べようよ
クローリカ「あっ…………。」
レスト「ん?」
クローリカ(私が……。)
クローリカ(…………。)
レスト「決めるのが難しそうだったから、ご飯はどうかなと思って。」
レスト「あっ、もしかしてお腹空いてなかった?」
クローリカ「……ううん。そんなことありません。」
クローリカ「行きましょうか……。」
レスト「……あれ、もしかして怒ってる?」
クローリカ「いいえ。怒ってません。」
レスト「………………。」
クローリカ「早く行きましょう。」
クローリカ「ご飯食べに行くんですよね?レストランに行きましょう。」
セルフィア:飛行船通り
レスト「どうしたの?」
クローリカ「…………。」
クローリカ「や、やっぱり湖に行きませんか?」
クローリカ「お腹もあんまり空いてませんし。」
クローリカ「湖にしましょう!」
レスト「え、でも………。」
クローリカ「わ、私、湖がいいです!」
クローリカ「ね、行きましょ~!!」
レスト「うーん、まあ、そういうなら……。」
クローリカ「湖に行きましょう……!」
セルフィア:竜の湖
レスト「到着っと。」
レスト「さて、何をしようか?」
クローリカ「え、えっと………。」
クローリカ「…………。」
レスト「あはは、いいよいいよ。」
レスト「じゃあ、話でもしようか?」
クローリカ「あっ……。」
レスト「こっちに座ろう。」
[雨が降り出す]
レスト「あらら、降ってきちゃった……。」
クローリカ「…………。」
レスト「どうしようかなあ。」
クローリカ「そ~ですね……。」
クローリカ「あっ、それじゃあ……。」
クローリカ「え、っと……。」
クローリカ「うぅ……。」
レスト「じゃあ――――」
クローリカ「待って下さい!」
クローリカ「わ、私に決めさせて下さい。」
レスト「え?何を?」
クローリカ「行き先です!私に決めさせて下さい。」
レスト「あ、ああ、うん。構わないよ。」
クローリカ(ほっ……。)
クローリカ「ありがと~ございます。」
クローリカ「えっと、それじゃあ………。」
クローリカ「どこか……。」
クローリカ「……………………。」
クローリカ「う~んと……。」
クローリカ「…………。」
クローリカ「…………。」
クローリカ(ど~しましょう……。)
僕の部屋に行こう ・ 帰ろう
クローリカ「なんで……?」
レスト「?」
クローリカ「なんで決めちゃうんですか?」
クローリカ「私が決めるって言ったじゃないですか!」
レスト「で、でも、天気がくずれてきちゃったし……。」
レスト「早く決めないと風邪ひくと思ったから。」
クローリカ「"でも"じゃないです!」
クローリカ「…………。」
クローリカ「『私が決める』って言いました!」
クローリカ「レストくんもそれでいいって言ったじゃないですか!」
レスト「ごめん……。そんなに怒るとは思わなかった……。」
クローリカ「…………。」
レスト「クローリカっ!」
クローリカ「レストくんが聞いてくれなかったら私は誰にこの気持ちを届けたらいいんですか?」
レスト「クローリカ……。」
クローリカ「…………。」
ビシュナル「クローリカさん、落ち込んでるみたいですけど、何かあったんですか?」
クローリカ「……今はいりません。」
六日目
ビシュナル「どうしましょう……。」
ヴォルカノン「どこへ行ったのやら……。」
★執事の部屋
ビシュナル「王子!!!!!大変です、大変です!!」
レスト「どうしたの?」
ビシュナル「クククク、クク、ク、クク……。」
レスト「ク?」
ビシュナル「クローリカさんがいないんです!」
レスト「ど、どういうこと!」
ビシュナル「きっと家出しちゃったんですよ!どうしましょう!!」
レスト「家出って!?」
ヴォルカノン「少し落ち着きなさい、ビシュナル。」
ヴォルカノン「何もわからぬうちに騒ぎ立てるものではないですぞ。」
ヴォルカノン「たまたま早起きして散歩しているだけかもしれませんしな。」
ビシュナル「でも……クローリカさん──」
ビシュナル「泣いてたんですよ!」
レスト「泣いてた?」
ビシュナル「はい……。」
ビシュナル「夜中にクローリカさんの部屋から泣いているような声が聞こえて……。」
レスト「ほんとに!?」
ビシュナル「はい……。」
ビシュナル「あれは……クローリカさんの泣き声だと思います……。」
ヴォルカノン「レスト殿、クローリカとケンカでも?」
レスト「……実は昨日……。」
ヴォルカノン「ふむ。」
レスト「と、とにかく探してみます!」
ヴォルカノン「そうですな。」
ヴォルカノン「早い時間からクローリカがいないのはめずらしいことですし、」
ヴォルカノン「もしかしたら何かあったのかもしれません。」
ヴォルカノン「まずは町の人達に聞いてみてくだされ。ビシュナルもですぞ。」
ヴォルカノン「我輩は入れ違いにならぬよう、ここで帰りをまっております。」
ビシュナル「は、はい!」
レスト「お願いします。」
ビシュナル「クローリカさん、ほんとにどこに行っちゃったのかな。」
ビシュナル「やっぱり家出なんじゃ……。」
レスト「…………。」
ビシュナル「あ、ごめんなさい。とにかく今は町の人に聞いてみましょう。」
レスト「この辺でクローリカを見ませんでした?」
アーサー「クローリカさんですか?」
アーサー「申し訳ない。見てないですね。」
キール「クローリカさん?見てないけど?」
レスト「そっか。ありがとう。」
ダグ「クローリカ?知らねーナ。」
ダグ「なんだ、ケンカでもしたのカ?」
レスト「…………。」
ダグ(まずッタ……。地雷を踏んダ……。)
レスト「
ディラス、どこかでクローリカを見なかった?」
ディラス「クローリカ?さあな……。」
ディラス「アイツの事だし、そこらで寝てるんじゃないのか?」
レスト「クローリカ見ませんでしたか?」
レオン「見てないな。」
レオン「クローリカの居場所なら俺よりおまえのほうが詳しいだろ。」
フォルテ「クローリカさんですか?」
レスト「ええ、見ませんでしたか?」
フォルテ「いえ、見てませんよ。」
レスト「そうですか、ありがとうございます。」
マーガレット「クローリカ?」
レスト「うん、見なかった?」
マーガレット「ううん、今日は見てないけど……。」
レスト「そっか……。」
マーガレット「大丈夫? 力を貸そうか?」
レスト「……ううん、まだ大丈夫。」
マーガレット「そう……。必要になったら言ってね」
シャオパイ「クローリカを探してるのか?」
レスト「そうなんです。」
シャオパイ「そうか。残念ながら知らないが。」
レスト「そうですか……。」
レスト「クローリカがどこにいるか知ってる?」
コハク「クローリカちゃん?知らないよ~?」
レスト「今日、クローリカを見なかった?」
ドルチェ「クローリカ?いいえ、見てないわ。」
ドルチェ「ピコは?」
ピコ「『私も見ておりませんわ』」
レスト「そっか……。」
ヴォルカノン「クローリカはまだ帰っておりません……。」
レスト「……。」
ヴォルカノン「我輩たちの取り越し苦労ならいいのですがな。」
ヴォルカノン「とにかくレスト殿、まずは町の人達に聞いてみるのです。」
レスト「クローリカ、どこかで見かけませんでした?」
ブロッサム「いんや、見てないよ。今日はうちの店にも来てないしね。」
ナンシー「クローリカちゃん?見てないわね~。」
レスト「……そうですか。」
ジョーンズ「クローリカさん?今日は見てませんね。」
レスト「そうですか……。」
レスト「クローリカ、見かけませんでした?」
エルミナータ「見てないわ。」
エルミナータ「探してるの?」
エルミナータ「それならカノジョの匂いでもたどっていけばいいじゃない。」
レスト「匂いって……。」
リンファ「クローリカを見ませんでした?」
レスト「今日?う~ん、見てないわねえ。」
レスト「あの、クローリカがどこにいるか知りませんか?」
ポコリーヌ「クローリカさんデスか?う~む……。」
ポコリーヌ「あいにくワタシにはわかりマセン。力になれず、申し訳ない。」
レスト「あの、クローリカを見ませんでした?」
バド「見てないなア。」
レスト「そうですか……。」
ビシュナル「王子!!」
レスト「どうしたの?」
ビシュナル「今、クローリカさんを見かけました!」
レスト「え、どこ!?」
ビシュナル「僕が案内します!」
ビシュナル「クローリカさんは町の外にいました!」
レスト「町の外…………!」
ビシュナル「急ぎましょう!」
ビシュナル「この辺りは
モンスターが少ないので比較的安全ですけど、」
ビシュナル「万が一のことがあります。」
レスト「うん!行こう!」
ビシュナル「クローリカさんは町の外です!早く追いかけましょう!」
ヴォルカノン「クローリカが町の外で?」
レスト「はい。」
ヴォルカノン「レスト殿、ここで油を売ってる場合ではありませんぞ!」
ヴォルカノン「早くクローリカを連れ戻すんですぞおお!」
レスト「は、はいっ!!」
レスト「クローリカ!!どこにいるの!?」
クローリカ「きゃああああああああ!!!!!」
レスト「あっちだ!」
ビシュナル「クローリカさんの悲鳴が……!」
ビシュナル「場所はわかりますよね?セルフィアを出て西です!」
ビシュナル「早く行きましょう!」
レスト「クローリカ!」
クローリカ「レストくん!」
レスト「クローリカには指一本触れさせないぞ!」
クローリカ「レストくん……。ど~してここに……。」
レスト「そんなことより、危ないから下がって!」
クローリカ「は、はい……。」
ビシュナル「早くモンスターを倒しましょう!」
レスト「大丈夫?ケガはない?」
クローリカ「うん……平気です……。」
レスト「危ないよ、1人で町から出たら。」
クローリカ「……ごめんなさい……。」
クローリカ「気分転換に散歩しようと思って……。」
レスト「町のどこを探してもいないから、心配したよ。」
クローリカ「…………。」
ビシュナル「まあまあまあまあ。とりあえず、町に戻りましょう。」
ビシュナル「またモンスターに襲われたら大変ですからね。」
レスト「……そうだね。」
レスト「でも、ケガとかなくてよかったよ。」
クローリカ「…………。」
レスト「帰ろうか。」
レスト「……はい。」
レスト「ほんとにケガはない?」
クローリカ「はい……。」
レスト「気分転換は大事だけど、外は危ないから気をつけないと。」
クローリカ「…………。」
レスト「呼んでくれれば一緒に行ったのに。」
クローリカ「…………。」
クローリカ「呼べませんよ……。」
クローリカ「……だって……。」
レスト「?」
クローリカ「私たちケンカ中じゃないですか……。」
レスト「あ…………。」
クローリカ「最近のレストくんはそっくりなんです。」
レスト「え?」
レスト「……な、何に?」
クローリカ「私の家族にそっくりなんです……。」
レスト「家族に?」
クローリカ「はい……。」
クローリカ「私の家族ってみんなせっかちなんです。」
レスト「そうなの……?あんまりそんな感じはしないけど……。」
クローリカ「よく言われます。」
クローリカ「その中で私だけトロいんです。」
クローリカ「家族でもよく不思議だね~って話してます。」
レスト「そうなんだ……。」
クローリカ「何か決めるのも……。」
クローリカ「考えるのも……。」
クローリカ「みんなよりいっぱい時間がかかってました。」
クローリカ「それでずっとそうしてると、誰かが勝手に決めちゃうんです……。」
クローリカ「……私がまだ考えてるのに……。」
クローリカ「好きなものとか知ってるので、選ばれたものに不満はないんですけど……。」
クローリカ「でもでも!」
クローリカ「そういうことじゃないです!」
クローリカ「私は―—」
クローリカ「私は自分の意思で決めたいんです!」
クローリカ「でも、頭が周りに追いつかなくて……。」
クロ―リカ「……すみません、この間のは、私の八つ当たりでした……。」
クローリカ「……私、本当にダメですよね……。」
レスト「クローリカ……。」
クローリカ「ごめんなさい……。」
レスト(『勝手に決められちゃう』か……。)
レスト(僕はそんなつもりは無かったけれど……。)
レスト(でも、それがクローリカを苦しめてたんだ……。)
レスト(なら、これからはクローリカに色々と決めてもらった方がいいかな。)
レスト(それが、クローリカのためになるなら……。)
レスト「ねえ、クローリカ。」
クローリカ「…………はい?」
レスト「こっちこそごめんね。」
クローリカ「え……?」
レスト「僕、クローリカの事を考えてなかったかもしれない。」
クローリカ「そっ、そんなっ!それは違います!」
クローリカ「レストくんは謝らないで下さい!」
クローリカ「私が勝手な事を言ってるだけなんです!こんなの……ワガママなだけですから!!」
クローリカ「……私が、ちゃんと伝えられなかったのがいけないんです。」
クローリカ「そして、私が勝手に怒ったんです……。」
クローリカ「ほんと~にごめんなさい……。」
クローリカ「この前デートに誘ったのも、」
クローリカ「「決めてもらわなくても大丈夫だよ」って……。」
クローリカ「私なりにアピールするつもりだったんですけど……。」
クローリカ「逆効果になってしまいました……。」
レスト「あはは……。」
レスト「それでね、クローリカ。」
クローリカ「はい?」
レスト「これからは何かあったとき、クローリカに任せようと思うんだけど、」
レスト「どうだろう?」
クローリカ「私に……任せる?」
クローリカ「それって……私が……決めていいってことですか?」
レスト「うん。約束するよ。」
レスト「僕はクローリカに任せたいから。」
クローリカ「えええええええ!」
クローリカ「えええっと、えっとえーっと……。」
クローリカ「ちょ、ちょっと待って下さい。」
クローリカ「う、うれしくてわけがわからなくなってます。」
レスト「はいはい。」
クローリカ「え~っと……。」
クローリカ「はいっ!決めました!」
クローリカ「私が……決めたいです!!」
レスト「うん……。わかったよ。」
レスト「これからよろしくね、クローリカ。」
クローリカ「わぁあああ。やったぁ~~♪」
クローリカ「えへへ。私が決めるかぁ~。」
クローリカ「へへへへ……。」
クローリカ「レストくん!ひらめきましたよ~♪」
レスト「ひらめいた?何を?」
クローリカ「仲直りのデート……しませんか?」
いいよ ・ 場所決めてくれる? ・ じゃあ、予定を立てるね
▼いいよ ▼場所決めてくれる?
クローリカ「は~い♪」
クローリカ「場所はバッチリ決めてきます!私に任せてください!」
▼じゃあ、予定を立てるね
クローリカ「むむ……。」
クローリカ「さっき私に任せるって言ったのに……。」
レスト「あ……………………。」
レスト「ご、ごめんごめん!」
クローリカ「………………。」
レスト「ね、場所はクローリカに任せるからさ。」
クローリカ「……任せてくれるんですか?」
レスト「うんうん!」
クローリカ「……へへ。場所は私に任せて下さい!」
レスト「待ち合わせは?」
クローリカ「レストくんの家の前にしましょう。」
レスト「うん、わかった。じゃあ、また明日。」
クローリカ「はい、また明日~。」
レスト(……これで。)
レスト(きっと、これで良いんだよね。)
ビシュナル「クローリカさん、見つかって良かったですね。」
クローリカ「明日のデート、楽しみにしててくださいね。」
ヴォルカノン「本当に無事でよかったですぞ!」
七日目
クローリカ「今日のデートの約束、忘れてませんか?」
クローリカ「レストくんの家の前で待ち合せですよ♪」
クローリカ「レストくん~♪待ってましたよ~。」
クローリカ「デートに行きましょ~♪」
レスト「ちゃんと予定は決められた?」
クローリカ「はい!もちろんですよ~♪」
レスト「そっか。」
レスト「それじゃあどこに行くの?」
クローリカ「あ、え~と、今日はエっちゃんさんのところに行きましょう。」
クローリカ「部屋に飾る花を見たいんです。」
レスト「うん、エルミナータさんのところだね。わかった。」
クローリカ「あら、1人じゃないんですか?」
クローリカ「…2人で行きたいから、用事が終わったらまた来て下さい。」
クローリカ「私……ここで待ってますから、ね?」
クローリカ「エッちゃんさんのところへ行きましょう♪」
エルミナータ「あら、いらっしゃい。」
エルミナータ「2人そろってどうしたの?」
エルミナータ「さては私にラブラブなところを見せつけに来たわね?」
クローリカ「ちっ、ちちち違いますよ~!」
エルミナータ「違うの?」
クローリカ「違いますって!」
クローリカ「部屋にかざる花を見に来ただけですよ~!」
クローリカ「もぉ~……見せつけるだなんて……。」
エルミナータ「なんだ違うのね。」
エルミナータ「ふっ、私の勘もにぶったものね。」
エルミナータ「まあ、いいわ。」
エルミナータ「ゆっくりしていってね。」
クローリカ「う~ん、なにがいいですかね~。」
レスト「部屋にかざるんだっけ?」
クローリカ「ええ、そ~ですよ。」
サクラ草は? ・ …………
▼サクラ草は?
レスト「……っとと。」
レスト「クローリカに決めてもらうんだった。」
レスト「黙って見ていよう。」
▼…………
クローリカ「う~ん。
クローリカ「悩みますね~。」
クローリカ「なににしよ~かなぁ。」
レスト「花ならあっちにもあるみたいだよ。」
クローリカ「あ、見に行きましょ~。」
クローリカ「いっぱいありますね~。」
クローリカ「何にしようか迷っちゃいます。」
赤色は? ・ オレンジは? ・ …………
▼赤色は? オレンジは?
レスト「……っとと。」
レスト「ここはおとなしく、クローリカの決断を待とう。」
▼…………
クローリカ「う~ん……。」
クローリカ「なんだかピンとこないですね~。」
レスト「まあ、まだまだいっぱいあるからね。」
レスト「あっちにもあるみたいだよ?」
クローリカ「はい♪」
エルミナータ「なにやら決めかねてるみたいね。」
クローリカ「ええ、いっぱいあって悩んじゃうんです。」
エルミナータ「ふっふっふ。悩んでしまうのはしょうがないわ!」
エルミナータ「うちには選りすぐりの花しかないからね!」
エルミナータ「そこで私からアドバイスよ!」
クローリカ「?」
エルミナータ「いい!」
エルミナータ「ズバリ!!」
エルミナータ「そういうときは男が決めるべきよ!」
エルミナータ「どう!? どう!?ナイスアイデアでしょ!?」
クローリカ「え~と……それはダメなんですよ~。」
エルミナータ「え、なんで?ナイスアイデアじゃない?」
クローリカ「これからは私が決めるんです!」
レスト「最近、僕が物事を勝手に決めてたんです。」
レスト「それで、まあ、ちょっとケンカしちゃいまして……。」
エルミナータ「ああ、例のアレね。」
クローリカ「ア、アレって、知ってるんですか!?」
エルミナータ「もちろんよ!」
エルミナータ「この町のことで私の知らないことはないわ!」
クローリカ「ケンカしてたことが知られるなんてはずかしい……。」
レスト「あはは……。」
レスト「それで、そういう事があったので2人で話して決めたんです。」
レスト「何かあったときはクローリカに決めるのを任せようって。」
エルミナータ「うむ、なるほど。」
エルミナータ「う~ん…………。」
クローリカ「?」
エルミナータ「まあ、悪くはないと思うわ。」
エルミナータ「うん、悪くはない。」
エルミナータ「でも、そうじゃないわよ。」
レスト「そうじゃない?」
エルミナータ「ええ、そうじゃないわ。」
エルミナータ「それだったらあなたたちが恋人にならなくてもいいじゃない。」
エルミナータ「あなたたち本当に恋人同士?それとも都合がいいから一緒にいるの?」
クローリカ「ちがいますっ!」
エルミナータ「そう、違うのよね。」
エルミナータ「あなたたちはお互いをとっても好きなんだから。」
エルミナータ「だったら、もっとベリーでグッドな答えがあるじゃない!」
クローリカ「でも、2人の意見がぶつかってケンカになるくらいだったら、」
クローリカ「どっちが決めるって先に決めておいた方が、」
クローリカ「ケンカにならなくて済むじゃないですか。」
エルミナータ「まあまあ。」
エルミナータ「そう結論を急がずに、もっとよく考えてみなさいよ。」
エルミナータ「クローリカの気持ちはね、わからないでもないわよ?」
エルミナータ「そのルールならケンカにはならないでしょう。」
エルミナータ「ただまあ。」
エルミナータ「人の心ってのはね──」
エルミナータ「そんな簡単なものじゃないの。」
エルミナータ「ルールを敷いて、」
エルミナータ「ルールでしばって、」
エルミナータ「『はい、そうですね』って割り切れるものじゃないの。」
エルミナータ「人の心なんてのはね、誰にもしばれない。」
エルミナータ「誰にもしばることなんて、できないのよ。」
クローリカ「…………。」
エルミナータ「そうやってぎゅうぎゅうにしばり付けていたら、」
エルミナータ「いつか……壊れちゃう。」
エルミナータ「心が……壊れちゃうのよ。」
クローリカ「心が……。」
クローリカ「レストくんの……。」
クローリカ「う、ううん!」
クローリカ「でもでも、私もレストくんも納得してるんですよ!」
クローリカ「納得してるから平気です!」
クローリカ「壊れたりなんてしませんよ!」
エルミナータ「今はね。」
エルミナータ「だけど、明日は大丈夫かしら?」
エルミナータ「1週間後は?」
エルミナータ「1ヶ月後は?」
エルミナータ「2年、3年、10年先はどうかしら?」
クローリカ「…………。」
エルミナータ「先のことなんてわからないわ。」
クローリカ「先のことがわからないなら……。」
クローリカ「わ、私たちの決めたことが正しいかもしれないじゃないですか。」
エルミナータ「まあ、そうではあるんだけど。愛のカタチなんて人それぞれだもの。」
エルミナータ「でもね、私は違うと確信してるわ!!」
エルミナータ「あなたたちの可能性を信じてる!」
エルミナータ「あなたたち2人ならもっとすばらしい愛のカタチがあるはずよ!!」
エルミナータ「レストくん、あなたにも言ってるのよ?」
レスト「…………。」
エルミナータ「付き合うってのはどういうことなのかな?」
エルミナータ「そこんところ、2人で考えてみなさいよ。」
エルミナータ「あんたたちの周りにはたくさんお手本がいるんだから。」
マーガレット「こんにちはー。」
エルミナータ「いらっしゃい。」
マーガレット「あっ、2人はデート中?」
レスト「ま、まあ……。」
マーガレット「いいな~。うらやましいな~。」
クローリカ「…………。」
マーガレット「ん~、どのお花がいいかなあ。」
エルミナータ「おつかいでも頼まれたの?」
マーガレット「ううん。お店に新しく花を飾ろうと思ってね。」
マーガレット「キレイなお花があれば、みんな喜んでくれるんだ。」
マーガレット「ねえ、2人はさ、どっちの花がいい?」
クローリカ「…………。」
レスト「え、えっと僕は──」
サクラ草 ・ ピンクキャット
マーガレット「んーこっちかー。」
マーガレット「うん、じゃあ、これにしようかな。」
クローリカ「……勝手なことしていいんですか?」
レスト「クローリカ……!」
マーガレット「ん? 勝手な事って?」
マーガレット「ああ、お花をお店に飾る事だね。」
マーガレット「大丈夫だよ。ポコさんもお花キライじゃないし。」
クローリカ「…………。」
マーガレット「それに勝手なこととは少し違うかなあ。」
マーガレット「ポコさんやお店、それにお客さん。みんなのことをちゃんと考えた結果だから。」
マーガレット「あ、でも勝手にやってるからやっぱり勝手なことなのかな?」
マーガレット「まあ、みんな喜んでくれるから、いいんじゃないかな。」
クローリカ「…………。」
クローリカ「例えばですよ。」
マーガレット「うん。」
クローリカ「メグのことなのに誰かが勝手に決めたりしたら……。」
クローリカ「自分とは違う答えを勝手に決められたらどう思いますか?」
マーガレット「うーん……。難しいこと聞くなあ。」
マーガレット「…………。」
マーガレット「……もしかしたら、怒っちゃうかも。」
クローリカ「怒るんですか……。」
マーガレット「うん。」
マーガレット「でも、怒るのはなんで勝手に決めたのかを聞いてから。」
マーガレット「その人が何を思って決めたのか。そこをハッキリさせたいな。」
クローリカ「決めた理由?」
マーガレット「うん。」
マーガレット「適当な理由だったら、そりゃあ怒るだろうけどさ。」
マーガレット「もし私のためを思って決めてくれてたんだったら……。」
マーガレット「……許しちゃおうかな。」
クローリカ「え……。」
マーガレット「私のことを思ってくれてるんだ~ってうれしくなっちゃうよ。」
マーガレット「きっとその人は私のことを考えに考えて考え抜いて決めてくれたんだろうから。」
マーガレット「そんな人にさ、怒れるわけないじゃん。」
クローリカ「……私のためを思って……。」
マーガレット「あはは、なんか今の答えってちょっと言うのが恥ずかしいね。」
クローリカ「…………。」
マーガレット「何か参考になったかな?」
クローリカ「……はい。ありがと~ございます……。」
マーガレット「どういたしまして。」
マーガレット「デートの邪魔してごめんね。それじゃあ、バイバイ。」
クローリカ「……私……。」
レスト「クローリカ……。」
エルミナータ「ほら、2人とも暗くならないの!」
エルミナータ「クローリカ、この後どこか行くの?」
クローリカ「え、えっと、ジョーンズさんのところに薬を買いに行こうと思ってましたけど……。」
エルミナータ「よしっ。」
エルミナータ「ではジョーンズ先生のところに行ってきなさい。」
エルミナータ「いつまでもここにいちゃ解決しないわよー。」
エルミナータ「ほらほら行った行ったー。」
レスト「……クローリカ、行く?」
クローリカ「……はい、行きましょう……。」
マーガレット「お花変えたこと気付いてもらえるかな。うちの人達ってニブいからなあ……。」
ディラス「食堂に新しい花が飾ってあったな。」
ディラス「誰がやったのか知らねえけど、悪くねえな、ああいうの……。」
ポコリーヌ「メグがおいしそーな花を買ってきました。」
ポコリーヌ「やはりメグの見る目は違いますね。」
レスト「おいしそうって……。食べてないですよね?」
ポコリーヌ「怒られたので食べまセン!」
エルミナータ「どう、悩んでる?」
>はい…… ・ まったく
▼はい……
エルミナータ「うん! うん!それでいいのよ!」
エルミナータ「若者よ、おおいに悩みなさい!ってね。」
▼まったく
エルミナータ「あら、そうなの?」
エルミナータ「ってうぉい!」
エルミナータ「あなたたちの問題なんだからしっかり考えなさいよ!!」
クローリカ「……ジョーンズさんのところに行きましょう。」
ナンシー「あら、いらっしゃい。」
ナンシー「どうしたの?」
クローリカ「足りなくなった薬を買いに……。」
ナンシー「あら、ご苦労さま。」
ナンシー「いつものでいいの?」
クローリカ「はい……。」
ナンシー「ジョーンズ!」
ジョーンズ「な、なんですか?」
ナンシー「トマトジュースを残したままよ。」
ジョーンズ「うっ……。」
ジョーンズ「飲もうとはしたんですが……。」
ナンシー「気持ちはわかるけど飲まないとダメよ。」
ジョーンズ「今日はもう飲みましたし!」
ナンシー「血を克服するのよね?なら、もう1杯くらい飲みなさい。」
ジョーンズ「で、ですが……!」
ナンシー「なに?」
ジョーンズ「……飲み過ぎて血を飲んでるような錯覚に陥ってしまったら……ふふ。」
ジョーンズ「迷惑がかかってしまいますし……。」
ナンシー「はあ……そんなこと気にしてるの?」
ナンシー「迷惑だと思ってるならはじめからトマトジュースなんて出さないわ。」
ナンシー「大丈夫だから飲んで。」
ジョーンズ「し、しかし……!」
ナンシー「はーやーくっ!」
ジョーンズ「わ、わかりました……。」
ジョーンズ「うぅぅっ………………!!」
ジョーンズ「ぐっ……だはぁっ……!」
ジョーンズ「はぁ……はぁ……はぁ…………。」
ジョーンズ「ぶ、無事……飲みきりました……。」
ナンシー「はい。おそまつさまです。」
ジョーンズ「ちょっと……風に当たってきます……。」
クローリカ「……ナンシーさんたちも言い合ったりするんですね。」
ナンシー「ええ、もちろんよ。」
クローリカ「イヤじゃないんですか?」
ナンシー「もちろん、イヤよ。」
クローリカ「えっ?」
クローリカ「なら……どうして?」
ナンシー「好き同士でもね、ぶつかり合わないとわからないことだってあるのよ。」
クローリカ「好き同士でも……。」
ナンシー「相手のことを理解するのはむずかしいわ。」
ナンシー「違う人間ですもの、当然よね……。」
ナンシー「普段は心の奥にしまってある本音。」
ナンシー「それは言えば相手を傷つけてしまうかもしれない。」
ナンシー「言いたくても怖くて言い出せないもの。」
ナンシー「その本音は相手を想うからこそ出てくるものなのよ。」
ナンシー「だから……。」
ナンシー「それを言わないで、気持ちがすれ違ったら悲しいじゃない。」
クローリカ「…………。」
ナンシー「本音をぶつけられる人、」
ナンシー「本音を受け止めてくれる人。」
ナンシー「それが私にとってジョーンズなの。」
クローリカ「…………。」
ナンシー「クローリカ。あなたにとって、それは誰なの?」
クローリカ「私にとって……。」
レスト「……ナンシーさんは、ジョーンズさんを信じてるんですね。」
ナンシー「ええ。」
ナンシー「はい、お薬。」
クローリカ「……ありがと~ございます。」
ナンシー「あなたは1人じゃないんだから。無理しないでね。」
クローリカ「…………。」
クローリカ「……はい。」
クローリカ「レストくん、行きましょう……。」
レスト「あ、うん……。」
クローリカ「レストくん。」
レスト「……何?」
クローリカ「私、エっちゃんさんに言われたこと、しばらく考えてみます。
レスト「……クローリカ…………。」
クローリカ「今日は付き合ってくださって、ありがと~ございました……。」
クローリカ「私はレストくんと……。」
ジョーンズ「う…………。思い出しただけで……ヒヒ……。」
ジョーンズ「ふぅ……。」
ナンシー「レストくん、あなたもしっかりしなさい。」
ナンシー「大変かもしれないけど、クローリカを支えてあげなきゃ。」
ナンシー「あなたの大好きな人でしょ?」
八日目
クローリカ「レストくん……。」
レスト「ど、どうしたの?悲しそうな顔して……。」
クローリカ「……エっちゃんさんに言われたこと。」
クローリカ「それがどういうことなのか、ずっと考えてました。」
クローリカ「レストくん。」
クローリカ「エっちゃんさんに言われたこと、わかりました……?」
わかった ・ わからない
▼わかった
クローリカ「レストくんもわかりましたか……。」
レスト「……うん。」
▼わからない
クローリカ「わかりませんか?」
クローリカ「そうですか……。」
クローリカ「メグはちゃんと考えてました。」
クローリカ「その人が何を思って決めたのか。何のために決めたのか。」
クローリカ「…………。」
クローリカ「私は……決められたことばかりに頭がいってました……。」
クローリカ「何を思ってくれたのかなんて、気にしたこともなかった……。」
クローリカ「レストくんたちがどうして決めたのかなんて──」
クローリカ「考えたこともなかった……です……。」
クローリカ「ナンシーさんとジョーンズさんは本音をぶつけあってました。」
クローリカ「相手を傷つけてしまうかもしれないのに……。」
クローリカ「ナンシーさんたちはきっとわかってるんですね。」
クローリカ「お互いが本音をちゃんと受け止めてくれるってことを。」
クローリカ「信じあってるんですね……。」
クローリカ「…………。」
クローリカ「私とは違いました……。」
レスト「クローリカ……。」
クローリカ「私は……。」
クローリカ「私はレストくんを信じることができなかった。」
そんなこと…… ・ …………
▼そんなこと……
クローリカ「いいえ……。」
クローリカ「自分のことは自分がよくわかってるんです。」
▼…………
クローリカ「レストくんのこともっと考えていれば、」
クローリカ「メグみたいになんで決めたのか聞けたはずです。」
レスト「クローリカ……。」
クローリカ「ナンシーさんたちみたいに、」
クローリカ「レストくんに気持ちを伝える勇気があったら……。」
クローリカ「ケンカだってせずに済みました。」
クローリカ「『私が物事を決める』という約束。」
クローリカ「私は、その約束をする事で目の前の問題から逃げてしまった……。」
レスト「その提案をしたのは僕だよ。」
レスト「クローリカのせいじゃないよ。」
クローリカ「ううん……。」
クローリカ「私があそこで怒ったから。」
クローリカ「自分が決めたいってダダをこねたからですよ……。」
クローリカ「私の……せいです……。」
レスト「クローリカのせいだなんて──」
クローリカ「私は付き合うってお互いが好きならそれでいいと思ってました。」
クローリカ「お互いが好きならきっと一緒に居れば幸せになれるって……。」
クローリカ「それが間違いだとは思いません。」
レスト「…………。」
クローリカ「でも、それだけじゃダメなんですね。」
クローリカ「わがままを言っていいわけないです。」
クローリカ「何を言ってもいいわけないです。」
クローリカ「約束で相手をしばっても意味が……ないですね……。」
クローリカ「好きからもう1歩──」
クローリカ「私ががんばれたら、もう1歩──」
クローリカ「レストくんに近づけたはずなのに……。」
クローリカ「私のせいで……。」
クローリカ「レストくんのこと大好きです。」
レスト「…………。」
クローリカ「大好きなレストくんを信じられない自分が──」
クローリカ「大嫌いです……。」
レスト「……今からでも遅くはないよ。」
レスト「僕たちは間違ったのかもしれない。」
レスト「けど、エルミナータさんのおかげで、僕たちは足りないものに気づけた。」
レスト「そしたら──」
クローリカ「私はレストくんを信じられませんでした。」
クローリカ「……レストくんの隣にいる資格はありません。」
レスト「えっ……クローリカ……。」
クローリカ「ごめんなさい……。」
レスト「クローリカ!」
クローリカ「…………………………。」
クローリカ「しばらく……1人にして下さい。」
レスト「クローリカ、話を聞いてほしいんだ。」
クローリカ「ごめんなさい……。しばらく……1人にして下さい。」
クローリカ「エッちゃんさんの言ってた事、もっとよく考えます……。」
-プレゼント
クローリカ「ごめんなさい……。今は何もいりません……。」
エルミナータ「あら、浮かない顔してどうしたの?」
レスト「ええ、ちょっと……。」
エルミナータ「原因は私が2人に話したことね?」
レスト「わかるんですか?」
エルミナータ「もちろんよ。」
エルミナータ「何せ私は名探偵エルミナーーーーータ!!」
エルミナータ「だからね。」
レスト「あはは……。」
エルミナータ「まあ、言いだしたのは私だしね。」
エルミナータ「これくらい名探偵の私じゃなくてもわかるわよ。」
レスト「そうですか……。」
エルミナータ「……で、レストくん。あなたの答えは出たの?」
レスト「え……?」
エルミナータ「あなたがクローリカとどういう関係になりたいのか。」
エルミナータ「これから、どうクローリカと生きていきたいのか。」
エルミナータ「それに対する答えよ。」
レスト「どう……生きていくか……。」
エルミナータ「どうなの?」
レスト「……僕は。」
信じてもらいたい ・ わかりません
▼わかりません
エルミナータ「……そんなんじゃダメよ。」
エルミナータ「いつまでたってもクローリカと仲直りなんてできないわ。」
エルミナータ「もう1度考え直してきなさい。」
▼信じてもらいたい
下部の再選択肢と同じ
エルミナータ「どう?答えは出た?」
信じてもらいたい ・ わかりません
▼わかりません
エルミナータ「……そんなんじゃダメよ。」
エルミナータ「いつまでたってもクローリカと仲直りなんてできないわ。」
エルミナータ「もう1度考え直してきなさい。」
▼信じてもらいたい
レスト「クローリカは僕のことを信じられなかったと言ってました。」
レスト「……僕は信じてもらいたい。」
レスト「本音をぶつけてもらいたい。」
レスト「迷惑かけてもらいたい。」
レスト「甘えてもらいたい。」
エルミナータ「…………。」
レスト「同じようにクローリカを信じたい。」
レスト「本音をぶつけたい。」
レスト「迷惑をかけたい。」
レスト「甘えたい。」
レスト「もっと……対等になりたい。」
レスト「どちらか一方が寄り添うんじゃなくて。」
レスト「どちらにとっても大事な人になる関係になりたいんです。」
レスト「これが正しいのか、正直わかりませんけど……。」
エルミナータ「付き合うってことに正解なんてないわ。」
エルミナータ「あなたたちのした約束だって間違いではないもの。」
エルミナータ「えらそうなこと言ったけど、私にだって正解はわからないわ。」
エルミナータ「私は余計なお節介を焼いただけ。」
エルミナータ「あなたたちの約束が正解だったかどうかは……。」
エルミナータ「レストくん、もうあなたの中で答えは出てるんでしょ?」
レスト「はい……。」
エルミナータ「それなら私が言うことはないわ。」
エルミナータ「それでどうするの?」
レスト「何がですか?」
エルミナータ「「何がですか?」」
エルミナータ「じゃないわよ!!」
エルミナータ「クローリカはどうするの?このままってワケにはいかないでしょ?」
レスト「……話をしようとしたんですが、聞いてもらえなくて……。」
エルミナータ「あなたねえ……。」
エルミナータ「甘いわ!砂糖以上にあまあまよ!」
エルミナータ「話をしようとした?」
エルミナータ「聞いてもらえなかった?」
エルミナータ「それがどうした!」
エルミナータ「クローリカへの愛はそんなものなの!?」
エルミナータ「言葉だけがねえ……愛を伝える手段じゃないのよ!」
エルミナータ「いい?」
エルミナータ「男はね……行動で示すのよ!」
レスト「行動で……?」
エルミナータ「ええ、そうよ。言葉でダメなら行動で示しなさい。」
エルミナータ「クローリカの心を揺さぶりなさい!」
レスト「…………。」
エルミナータ「これからクローリカとどうしていきたいの?」
エルミナータ「ずっと恋人のまま?」
エルミナータ「それとも結婚したいの?」
エルミナータ「さあ答えろ!!」
レスト「ええっ!?」
エルミナータ「さあ!!!」
レスト「え、えっと……。」
レスト「僕はクローリカと──」
結婚したい! ・ 仲直りしたい!
▼結婚したい!
レスト「これからもずっとクローリカと一緒にいたい……!」
エルミナータ「ならやることは1つよ!」
レスト「結婚と言えば──」
エルミナータ「婚約指輪よ!!婚約指輪を渡せばいいのよ!」
レスト「婚約指輪を渡して、僕はクローリカと……。」
エルミナータ「レストくん、これを持って行きなさい。」
レスト「これって……。」
エルミナータ「応援してるわ、レストくん。」
エルミナータ「とびっきりの
プロポーズをしてらっしゃい!」
レスト「……はい!!」
▼仲直りしたい!
エルミナータ「……仲直りしたいの?」
レスト「はい!」
エルミナータ「……そうなの……?」
レスト「はい!」
エルミナータ「あ、そうなの……。」
エルミナータ(変ね……私の推理では結婚したがってると思ったんだけど……。)
レスト「エルミナータさん?」
エルミナータ「まあ、よくないけど、まあ、いいわ。」
レスト「?」
エルミナータ「そうね。」
エルミナータ「仲直りしたいならクローリカの大好きなものをプレゼントしたら?」
エルミナータ「気持ちのこもったプレゼントならクローリカも心を開いてくれるんじゃないかしら。」
レスト「クローリカの大好きなもの……。」
エルミナータ「はあ。なんだか最近説教くさいわ……。」
エルミナータ「あー、やだやだ。若いってやだわー!」
エルミナータ「って、うおぃ!!」
エルミナータ「これじゃ、私がまるで若く無いみたいじゃない!」
エルミナータ「ダメよ、そんな!」
エルミナータ「今の発言は迷宮入りだわ!」
エルミナータ「わ、わかったわね!」
レスト「は、はあ……。」
レスト(行動か……。)
レスト(僕はクローリカと……。)
エルミナータ「好きなものを渡すの?指輪を渡すの?」
エルミナータ「どっちを渡すかは自分で考えなさい。渡す直前まで悩みに悩めばいいのよ!」
クローリカ「これって……。」
レスト「クローリカと仲直りして2人で食べようって思って。」
クローリカ「……私の好きなもの。」
レスト「食べながらでもいいから、僕の話を聞いてくれるかな?」
クローリカ「…………。」
クローリカ「食べ物で釣るなんてずるいですよ~……。」
レスト「ごめん。」
レスト「でも、こうでもしないと話を聞いてくれなさそうだったから。」
クローリカ「…………。」
クローリカ「いいんです。」
クローリカ「私も……言わなきゃいけないことがありますから……。」
クローリカ「だから、聞きます。」
クローリカ「レストくんの話、聞きます。」
クローリカ「あの……それで、その言葉にしたい気持ちって……。」
レスト「うん。」
レスト「僕は──」
クローリカが好きです ・ クローリカを愛してます
クローリカ「!!!」
レスト「クローリカが僕のことを信じられなくてもその気持ちは変わらない。」
クローリカ「……。」
レスト「でも──」
レスト「……僕は、君に信じてほしい。」
レスト「本音をぶつけてほしい。」
レスト「迷惑かけてほしい。」
レスト「甘えてほしい。」
レスト「同じようにクローリカを信じたい。」
レスト「本音をぶつけたい。」
レスト「迷惑をかけたい。」
レスト「甘えたい。」
レスト「もっと……対等になりたい。」
レスト「どちらか一方が寄り添うんじゃなくて。」
レスト「どちらにとっても大事な人になる関係になりたい。」
クローリカ「レストくん……。」
レスト「僕を信じられないって言われたとき、ちょっとショックだった。」
レスト「けど、そんなんじゃ僕はクローリカを嫌いになれないよ。」
レスト「もう1度言うよ。僕は──」
クローリカが好きなんだ ・ クローリカを愛してるんだ
クローリカ「私もいっぱい考えました。」
クローリカ「これからのこととか、レストくんのこととか。」
クローリカ「レストくんに謝らなきゃいけないです。」
クローリカ「レストくんのこと信じられなくてごめんなさい。」
レスト「ううん。」
レスト「僕にも悪いところはあったからお互い様だよ。」
クローリカ「……ありがと~ございます。」
クローリカ「あとあと。」
クローリカ「レストくんの隣にいる資格がないって思ったから、」
クローリカ「どうしたらレストくんとずっと一緒にいられるか考えました。」
クローリカ「けど……どうしても答えは見つからなくて……。」
クローリカ「ずっとレストくんの隣にいたいのに、私にはその資格なんて……。」
レスト「クローリカが僕の隣にいる資格がないって言うなら、」
レスト「その資格を僕が用意するよ。」
レスト「いつか必ず、迎えに行く。」
クローリカ「そ、それって………………。」
レスト「うん。」
レスト「先に言葉だけだけど──」
レスト「クローリカが好き。」
レスト「ううん、それ以上。」
大好き ・ 愛してる
クローリカ「レストくん……。」
レスト「これからもずっと僕の隣にいて欲しい。」
クローリカ「…………。」
レスト「どう……かな?」
クローリカ「…………。」
クローリカ「……ごめんなさい。」
レスト「え……。」
クローリカ「今は返事をできません。」
レスト「今は……?」
クローリカ「レストくんからの言葉、受け取りました。」
クローリカ「あとは……。」
レスト「?」
クローリカ「わかりませんか?」
クローリカ「レストくん、「先に」って言いましたよね?」
クローリカ「あとでしてくれることがあるんですよね?」
レスト「あ……。」
クローリカ「だから、返事はそのときにします。」
クローリカ「それでいいですか?」
レスト「……うん。」
クローリカ「迎えに来てくれるのを待ってますから。」
クローリカ「今度こそレストくんを信じて待ってますから……。」
レスト「……わかった。」
クローリカ「はい、待ってます。」
クローリカ「約束ですよ?」
クローリカ「絶対、絶ぇぇー対!迎えに来てくださいね~♪」
エルミナータ「仲直りできてよかったじゃない。」
レスト「エルミナータさんのおかげです。ありがとうございます。」
エルミナータ「礼にはおよばないわ。事件の解決は名探偵の仕事ですから。」
クローリカ「こここ、これって……!」
レスト「僕の気持ちをカタチにした物だよ。」
クローリカ「わ、わわた、わ、私……。」
レスト「これからその気持ちを言葉にしたい。聞いてくれるかな?」
クローリカ「あの……それで、その言葉にしたい気持ちって……。」
レスト「うん。」
レスト「僕は──」
クローリカが好きです ・ クローリカを愛してます
クローリカ「!!!」
レスト「クローリカが僕のことを信じられなくてもその気持ちは変わらない。」
クローリカ「……。」
レスト「でも──」
レスト「……僕は、君に信じてほしい。」
レスト「本音をぶつけてほしい。」
レスト「迷惑かけてほしい。」
レスト「甘えてほしい。」
レスト「同じようにクローリカを信じたい。」
レスト「本音をぶつけたい。」
レスト「迷惑をかけたい。」
レスト「甘えたい。」
レスト「もっと……対等になりたい。」
レスト「どちらか一方が寄り添うんじゃなくて。」
レスト「どちらにとっても大事な人になる関係になりたい。」
クローリカ「レストくん……。」
レスト「僕を信じられないって言われたとき、ちょっとショックだった。」
レスト「けど、そんなんじゃ僕はクローリカを嫌いになれないよ。」
レスト「もう1度言うよ。僕は──」
クローリカが好きなんだ ・ クローリカを愛してるんだ
レスト「これでもまだ隣にいる資格が無いって言うなら──」
レスト「資格は僕があげる。」
クローリカ「レストくん……。」
レスト「クローリカ──」
レスト「愛してます!」
僕と結婚してください! ・ 僕と結婚しよう? ・ あなたと結婚したいな……
クローリカ「…………。」
クローリカ「ずるいですよ~…………。」
クローリカ「指輪を持ってくるなんてずるいですよ~……。」
クローリカ「これ渡されたらレストくんから逃げられなくなっちゃうじゃないですか。」
レスト「あはは。」
クローリカ「もうっ……。」
クローリカ「いっぱい考えました。」
クローリカ「これからのこととか、レストくんのこととか。」
クローリカ「レストくんに謝らなきゃいけないです。」
クローリカ「レストくんのこと信じられなくてごめんなさい。」
レスト「ううん。」
レスト「僕にも悪いところはあったからお互い様だよ。」
クローリカ「……ありがと~ございます。」
クローリカ「あとあと。」
クローリカ「レストくんの隣にいる資格がないって思ったから、」
クローリカ「どうしたらレストくんとずっと一緒にいられるか考えました。」
クローリカ「だから、今……。」
クローリカ「レストくんが私に資格をくれたことが、」
クローリカ「とっても、とーってもうれしいです。」
レスト「…………。」
クローリカ「展望台でデートしたときのこと覚えてますか?」
クローリカ「あのとき将来のこと話しましたよね。」
クローリカ「あの日、夢にレストくんが出てきました。」
クローリカ「え……?」
クローリカ「一足先にプロポーズされたんです……。」
レスト「なんて答えたの?」
クローリカ「…………。」
クローリカ「今日は夢じゃないんですよね……?」
クローリカ「うれしい……。」
クローリカ「私からもお願いします。」
クローリカ「あなたの側にいさせてください。」
クローリカ「あなたを愛してるから……!」
クローリカ「どうか私に一生さめない夢を見させてください……。」
レスト「クローリカ……!」
僕も愛してるよ ・ 幸せにするよ ・ こっちにおいで
クローリカ「レストくん。」
クローリカ「ぎゅーって……抱きしめて欲しい……かも。」
結婚式
最終更新:2024年02月08日 18:40