「リューネ騎士団(セレン派)(s6OP案2)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
name = セレン help = リューネ騎士団の都督代
name = ルオンナル help = リューネ騎士団の司馬
scroll(t_dk1) wait() select(seldat, これまでの経緯を回想しますか?) if (seldat == 0) { return() } playBGM(senkyou) volume(-800) wait() hideSpotMark() scroll(s51) wait() showSpotMark(s48, 1) showSpotMark(s49, 1) showSpotMark(s50, 1) showSpotMark(s51, 1) msg(リジャースド率いる流賊軍の侵入によって、$リュッセル全土が制圧されていく中……) erase() showSpotMark(t_dk1) scroll(t_dk1) wait() msg(軍師ガルダームの機転で死地を脱した副軍師ルウェンダーと女性騎士の一団はパーサの森を目指して南下し、@セレン達本隊の元に辿り着いていた。) erase() hideSpotMark() showSpotMark(t_dk1) wait(30)
talk(op_pf2_t_dk1, 副軍師殿。よくぞ御無事で……@良かった……@本当に良かったです。) talk(t_beast1, 我々はガルダーム様の機転で脱出する事が出来ました……) talk(t_beast1, しかしリュッセルの全域はリジャースドの手に落ち、$ガルダーム様も運命を共にされました。@誠に申し訳ありません……) talk(op_pf2_t_dk1, ルウェンダー殿が詫びる事など何もありません。@貴方達が無事なだけでも良かった。今はゆっくりとお休みになってください。) talk(t_beast1, 有難うございます。セレン様。@ただ……) talk(op_pf2_t_dk1, ただ?) talk(t_beast1, 今の私に申し上げる資格など無い事は$深く承知しておりますが……@しかし、聞きとうございます。何故――) talk(t_beast1, 何故、$パーサの森に全軍が集結したままなのですか……?) talk(op_pf2_t_dk1, …………) talk(t_beast1, 何故、援軍をくだされなかったのですか……?$ガルダーム様がいらっしゃれば、それだけでリュッセルは安泰だとでも思っていらしたのですか……?!) talk(t_beast1, 我等の故郷はリュッセルです。$なのにエルフ達への援軍に主力を割き、その結果リュッセルは陥落し、リジャースドに蹂躙されています。) talk(t_beast1, リュッセル守備隊の皆は多勢を前に必死で戦いました。@来もせぬ援軍を信じて、@皆、死んでゆきました……) talk(t_beast1, ……私達は必死に戦いました。$リュッセルは、我々の根拠地だったからです。) talk(t_beast1, リュッセルが、私達の根拠地だった筈です。$故郷だから、それもあります。) talk(t_beast1, しかしそれよりも、根拠となる地を失ってこの先、騎士団はどう立ちゆけば良いのですか?!) talk(t_beast1, 都督代! 貴方は…………!) talk(op_pf2_t_dk2, 待ってください。@それは結果論です。あの時、セレン――@いえ都督代とて必死に考えていたのです。) talk(op_pf2_t_dk2, ダークエルフの来襲さえなければ、予定通りリュッセルに向かう事が出来た筈なのです!) talk(t_beast1, ではルオンナル殿は敵の部隊をひきつけきれなかった私達リュッセル守備隊の責任だと?) talk(op_pf2_t_dk2, いえ、そんな事は決して申しておりません。ただ、敵の動きの全てを読むのは不可能に近く……) talk(op_pf2_t_dk2, そう、都督代一人に非を求めるのは、$余りに酷ではないかと…………) talk(t_beast1, 何をぬるい事を……ッ! お前は死んでいった皆に対しても同じ言葉が言えるのか!) talk(op_pf2_t_dk2, それは…………) talk(t_dk3, ルウェンダー殿、$こちらに居た私が言えた言葉ではないが……) talk(t_dk3, ガルダーム殿や守備隊の皆はもうどんなに嘆いても帰ってこない。それを言っても栓が無い。) talk(t_beast1, なんですって……!) talk(t_dk3, それに温い事ではなく厳しい事を言うなら、リュッセルの守備はそちらの隊の任務ではなかったか?) talk(t_beast1, で、ですが……! あの戦力差では……ッ! 不利になるや郷士達も次々に寝返り、私達に敵対して……どうしようもなくなって……) talk(t_dk3, 賊共が貴女やガルダーム殿の予想を超えていたように、パーサで相手をしていた敵も同じく我々の予想を超えて粘り強かったのだ。) talk(t_dk3, 貴女も兵法に携わる者ならば解るはずだ。@兵の移動というのはそう簡単に行える物では無い。@特に前面に敵を控えているとなっては。) talk(t_beast1, それは……) talk(t_dk3, 悔しい気持ちは解る。痛いほど解る。だが、だから、大切だったからこそ考えてくれないか。) talk(t_dk3, ガルダーム殿達は一体何の為に命を賭け、何を守ろうとして死んだのだ?) talk(t_beast1, …………) talk(t_dk3, 死者は帰ってこない。@死者は帰ってこない……@どんなに嘆いても……帰ってこない。) talk(op_pf2_t_dk1, ……) talk(t_dk3, ガルダーム殿達は――突き詰めれば、アルティナ様が遺されたリューネ騎士団の為に命を賭けて戦い、そして死んだのだろう。) talk(t_dk3, 彼等が何の為に命を賭けて戦っていたのか。$そして死んでいったのか。$我々はまだ生きている。ではどうすれば良い。) talk(t_dk3, 考えれば、我々がやる事は決まっているのではないか。$これからすべき事はこれからの対策を立てる事であって、都督代を責める事ではない。) talk(t_beast1, ですが……!@ですが…………!@うっ、うっ、ううっ…………!) msg(ルウェンダーはそう叫んでわっと泣き崩れた。) talk(op_pf2_t_dk1, ……@軍の采配は結果が全て…………@私が、誤ったのです。) talk(t_beast1, セレン、様……) talk(op_pf2_t_dk1, 御免なさい……御免なさい……ルウェンダー……) talk(t_beast1, セレン様、皆、皆、死んでしまったのです……@皆……包囲されて…………@皆…………) talk(t_beast1, ガルダーム様も、私を助けて……@うっ、うっ、ううっ、ううっー……!) msg(…………) talk(t_dk3, 都督代、譜代の騎士として僭越ながら意見を申し上げる。) talk(op_pf2_t_dk1, ……聞きましょう。) talk(t_dk3, ――はっ。@ラクタイナはダークエルフ達に合流し、既に後一息で撃ち滅ぼせるなどという相手ではなくなっています。) talk(t_dk3, そして我々竜騎士は『何時までもパーサの森に拘っていたが為に取り返しの付かない状況になってしまった』と、そう考えています。) talk(t_dk3, 騎士達は故郷に帰りたがっています。$真に限界にさし掛かっています。$これを抑えるのはもう無理でしょう。) talk(t_dk3, この状態であのダークエルフとラクタイナ――パーサ・パクハイトを滅ぼそうとするのは、現実的ではありません。$パーサへの遠征を続けるのはもう無理です。) talk(t_dk3, 故に堅所に抑えを残し……他は北へと向かいリュッセルの奪還を図るが今後の為と考えます。) talk(t_dk3, ……@アルティナ様とてご健在なら、必ずそうしたと思います。) talk(t_dk4, 都督代、私もそう思います。$いいえ、竜騎士の全員がそう思っています!$我々は故郷の皆を助けにいきたい!) talk(op_pf2_t_dk1, …………@アルティナ様なら?) talk(op_pf2_t_dk1, いいえミシディシ殿。@アルティナ様ならリュッセルを奪還しパクハイトも討つ筈。@ここで軍を退いてはエルフの皆を見捨てる事になります。) talk(op_pf2_t_dk1, ジャンクシャン殿、解ってください。$私達が見捨てたらエルフの皆には未来がありません。) talk(op_pf2_t_dk1, キニー殿はたった一人の姉まで失ってしまいました……$他にも大勢のエルフ達が苦しんでいて、そして私達を頼っています。) talk(op_pf2_t_dk1, なのにこの上それを見捨てるなんて……出来ません。) talk(t_dk4, エルフ……解ります。彼等は私達の友人です。$キニー殿は憐れです、それも解ります。) talk(t_dk4, ですが都督代、認識してください。$今は我々自身に火がついてる状態なんですよ?!) talk(t_dk4, 我々もたくさんの戦友と家族を失っています!@いや、失いつつある……@こうしてる今もリジャースドの侵攻が続いているのです!!) talk(t_dk4, 我々の弓も矢も剣も服も糧食も、皆リュッセルよりいただいたものです。恩は何処にありますか。) talk(t_dk4, リュッセルが攻撃されているのです。$リュッセルの騎士ならばこれを守り助けにゆくべきです!$都督代!!) talk(t_dk3, ……) talk(t_dk3, 確かに、アルティナ様ならそうするかもしれません。) talk(t_dk4, ミシディシ殿?!) talk(t_dk3, あの方が生きておられた頃のリューネ騎士団は強かった……@それだけの力が、在った。) talk(t_dk3, 北の魔王を抑え、南のゲルドを破って十二体のアルティマイトを擁するラクタイナと対する――そんな事を可能にする力が在りました。) talk(t_dk3, またオーティ殿やガルダーム殿が健在だったら、それでもまだなんとかできたかもしれません。しかし、既にお二人とも現世にはおられません。) talk(t_dk3, アルティナ様は既に亡く、スヴェステェン殿も既に亡く、オーティ殿も既に亡い!@ガルダーム殿も先の戦いで逝かれた……!) talk(t_dk3, 我々には既にかつての力はありません――……その原因が私にあるは百も承知ッ! しかし申し上げます。身を伏して申し上げます!) talk(t_dk3, 我々はどちらかを選ばねばなりません。そして、ここは戻らねばならぬ場面です!! 戻らねば、破滅ですッ!!!!) talk(t_dk3, セレン都督代、北の地でリュッセルの民が、同胞が、助けを求めているのですッ……!!) talk(op_pf2_t_dk1, 目の前のパーサのエルフ達も助けを求めています……!) talk(t_dk3, 都督代ッ!!) talk(op_pf2_t_dk1, 目の前で惨殺されている友を見捨て自分達の身内だけを助けに行ってそれで大義が成りますか!) talk(op_pf2_t_dk1, 友を見捨て自分達だけ助かればそれでいいのですか!) talk(t_dk3, 大義は良いものです、理想も尊いものです。@しかし、大義とはなんでしょう?@理想とはなんでしょう?) talk(t_dk3, 逆に聞きます、自分の家族が同胞が恩人が、助けを求めているのにこれを見捨てて成せる大義がありますかッ?!理想があるというのですかッ?!) talk(t_dk3, 皆、ずっと騎士団を支え続けて来てくれた者達です。我々は彼等に借りがあり、これを救う義務がありますッ!!) talk(t_dk3, 大義というならば、まずはこれを救わんとするのが義ではありませんか?) talk(op_pf2_t_dk1, …………) talk(t_dk3, それとも、何ですか、リジャースドが執拗に虐殺しているのは騎士団直参派の人々です。過去に自分を冷遇した直参などよりもエルフ達の方が大切だと、そういう事ですか?) talk(op_pf2_t_dk1, それは違います。) talk(t_dk3, …………) talk(op_pf2_t_dk1, …………) talk(t_dk3, そうですね、貴女はそんな人ではありません……@しかし、皆がそれを信じると思いますか?) talk(t_dk3, 多くの直参は貴女の事を私が言ったように思う筈です。@私だから言います。郷士と直参の対立は、@根深い。) talk(t_dk3, これを無視し、ごり押せば騎士団は瓦解します。) talk(op_pf2_t_dk1, …………) talk(t_dk3, セレン、貴女なら……@貴女なら、なんとかしてくれると期待しました。) talk(t_dk3, アルティナ様の理想、直参と郷士の融和、その他諸々、貴女ならそれを継いで成し遂げてくれるだろうと思いました。この世界に理想を成してくれると。) talk(t_dk3, しかし、アルティナ様を亡くし、オーティ殿を失ってからの貴女はやる事がまるで地に足がついていない。力無き正義などで何が変えられましょう?) talk(t_dk3, ここに来てまでパーサに拘るようでは……$騎士団員達は皆、貴女を見放すでしょう。もはや抑えきれない段階まで来ているのです。) talk(t_dk3, 本当に限界なのです。何故、解ってくれないのです?$貴女を守っていた盾はもうありません。このままパーサに拘っては、貴女は騎士団を追放されかねない。) talk(op_pf2_t_dk1, それは……脅しですか?) talk(t_dk3, 事実です。既にオーティ殿、ガルダーム殿が健在だった頃とは状況が違います。) talk(op_pf2_t_dk1, ……そうですか。このままでは、最後の盾も、離れると?) talk(t_dk3, ……はい。私は、騎士団が大切です。アルティナ様が遺したかけがいのないものです。@私は騎士団を瓦解させたくはありません。) talk(t_dk3, …………北へ、行きませんか、都督代。@我々には貴女が必要なのです。) talk(op_pf2_t_dk1, …………@……私は、@行けません。) talk(t_dk3, ……何故、何故ですセレンッ!! 死ぬ気かッ?!$リューネ騎士団などもうどうでも良いと言うのかッ?!) talk(op_pf2_t_dk1, 死ぬつもりはありません。$どうでも良いなんて……@そんな事がある訳がないでしょうッ!!!!) talk(t_dk3, ……ッ!) talk(op_pf2_t_dk1, でも、アルティナ様なら、きっとそうすると思うのです!$あの方ならきっと、見捨てない。全てを守ります!) talk(op_pf2_t_dk1, その志を継ぐ者として、ダークエルフだろうがラクタイナだろうがリジャースドだろうが……勝ってみせます!$アルティナ様の遺志は消させない……!!) talk(t_dk3, …………) talk(op_pf2_t_dk1, ミシディシ、騎士団の皆が北へ行くというなら……@貴方がそれを率いて北へ行ってください。) talk(op_pf2_t_dk1, 私はここに残ります。@一人でも戦います。) talk(t_dk3, セレン……) talk(op_pf2_t_dk1, リュッセルの地に再び、リューネの旗が翻るのを、祈っています。) talk(t_dk3, …………@決意は、@硬いのか。) talk(op_pf2_t_dk1, ……はい。) talk(t_dk3, アルティナ様の仇討か?) talk(op_pf2_t_dk1, その心がまったく無いとは言いません。) talk(op_pf2_t_dk1, でも、それよりも、$今、目の前で助けを求めている人達がいるのに、それを見捨てて行くなんて事、私には出来ない……!) talk(t_dk3, セレン……@貴女は、優しいな。) talk(t_dk3, しかし私達だけでは四方八方全ては助けられないと思う。全てを蹴散らせるような、強大な力があれば別だが……@貴女は自分にその力があると信じるのか?) talk(t_dk3, 不可能を、可能にするような。$奇跡を起こせるような力が……$……そんな力があると、信じているのか?) talk(op_pf2_t_dk1, …………私は、私と皆の力を信じています。@だから、@貴方もきっとリジャースドに勝てます。) talk(t_dk3, ……@解った。@ならば、私もそれを信じよう。) talk(t_dk3, セレン、貴女が信じる通りやると良い……@私は、北へゆく。@ここでお別れだ。) talk(op_pf2_t_dk1, はい……@今まで、有難うございました。) talk(op_pf2_t_dk1, 騎士団を……$アルティナ様が遺された物を、お願いします。) talk(t_dk3, 請け負った……@必ず、私の命の火が尽きるまで、これを守ろう。$白竜の翼にかけて。) talk(t_dk3, セレン……パーサの地の闇が、打ち払われる事を祈っている。) talk(op_pf2_t_dk1, ……はい。) talk(op_pf2_t_dk1, ミシディシ、@貴方もどうか、@ご無事で……) talk(t_dk3, ああ、貴女もな……@またいつか……@生きて会おう。)
wait(30) msg(竜騎士達はパーサの森から去っていった。)
talk(t_dk1, …………) talk(t_dk1, (騎士団の皆は、一人残らず行ってしまった……@いえ、解っていた事)) talk(t_dk1, (私は、もう騎士団の騎士ですらない……か)) talk(t_dk1, (アルティナ様…………@アルティナ様の背中が、見えません……)) talk(t_dk1, (ずっと追いかけていた筈なのに…………)) msg(…………) talk(t_dk2, ――レン!@セレン! 何をぼさっとしているの!) talk(t_dk1, ……ルオンナル?! どうしてここに?!) talk(t_dk2, そんなの、ここに残ったからに決まっているでしょう。@私が貴方を見捨ててゆくとでも思ったの?@友達甲斐の無い奴ね。) talk(t_dk1, でもルオンナル、あなた……!) talk(t_dk2, いいの。) talk(t_dk1, ……有難う、@嬉しい。) talk(t_dk2, ふふっ……@意地っぱりなんだから。) talk(t_elf1, セレン都督代、こちらにおられましたか。) talk(t_dk1, ホーリートーン……@御免なさい。@私はもう都督代ではないの。) talk(t_dk1, 騎士団は、北へ行ってしまった。$私はもう、ただの逸れ者の竜騎士よ。) talk(t_elf1, いえ、それでも――だからこそ、我々パーサのエルフは貴方に従います。@貴方は我々の為に残ってくれた。) talk(t_elf1, 私の剣は、貴方とこの森の為にこそ捧げます。) talk(t_dk1, ホーリートーン……) talk(t_elf3, セレン。パーサの森の一同は、皆同じ気持ちですよ。) talk(kini, セレン様、有難う。キニー、頑張るの~!) talk(t_elf5, このご恩は決して忘れません。@必ず、必ず、セレン様がしてくれたこの選択が良い結果となるように務めます。) talk(t_dk1, 皆……) talk(oruzin, セレン。厳しい、戦いになるだろう……@良かったのか、これで?) talk(t_dk1, ……後悔はありません。) talk(oruzin, そうか……@私としてもこの森の皆は見捨てられない。@ラクタイナを捨ておく事も出来ない。) talk(oruzin, 正直な所、貴方達が居てくれるのは心強い。) talk(oruzin, エルフの皆は元より、残ってくれた貴方達の為にも、そしてこの大陸の為にも、) talk(oruzin, この聖剣にかけて、私は必ず道を切り開いてみせよう。) talk(t_dk1, オルジン……有難う……@必ず、勝ってみせます。必ずパーサの闇を鎮めこの地に平和を取り戻してみせます!) talk(t_dk1, ――行きましょう、皆!!)
msg(かくて二人の竜騎士の少女と緑葉の聖騎士と光のエルフ達は、パーサの闇へと挑むのだった……)
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