グレイファントム
HMA-h2C/SAS・グレイファントムは、
宇宙軍が運用する宇宙用戦闘攻撃機動装甲。
愛称は“灰色の亡霊”を意味する「
GrayPhantom」
概要
重装甲大火力の宇宙空間戦闘用機動装甲。
複数のエネルギー・光学兵器を内蔵し、個艦防空および攻撃に威力を発揮。
兵装類は一部を除いて全て内蔵式であり、ガンポッドなどの外部兵装を換装することによって状況に対応するように設計されている。
近接格闘兵装は一切搭載しておらず、もっぱら徒手空拳のみであるが、対空砲火に耐えうる装甲と重火力によって“最大級の火力と装甲とを持った宇宙戦闘攻撃機”として運用されている。
同メーカー製である
ストライクウルフと外見上の共通点が見られるが、性能や特性の面で共通点は無い。
開発
サンヘドリンの初期宇宙用
HMAであり、開発は地上用と平行して行われた。宇宙軍は対艦・対空攻撃用に
SFA-03Dを保有していたが、それを補佐もしくは、個艦防空・近距離攻撃において主力として運用できる機体を必要とし、当時最新鋭機の
HMA-h2Cをベースに、宇宙用推進機動制御と主推進機関、主機強化、強化装甲、内蔵兵装を施した宇宙用
HMAの開発を開始。
ダイダロス・アビオニクス社の“h2YC/Da19”が“h2C/SAS・グレイファントム”として正式採用された。
特徴
ベース機体はC型で、高いフレーム強度を持つ。装甲には、地上機とは別系統の超大重量
メタニウム系表面硬質化加工素材(S+クラス)を装甲に使用。またその表面には厚さ30mmの耐熱蒸散塗布ポリマーと10mmの耐ビーム電磁コーティングを加工。さらに100mmの均質圧延
メタニウムを空隙装甲として外部に装着している。
脚部および複合兵装ユニットには大出力のメインスラスターを内蔵。脚部は月面等の低重力下や艦殻表面での戦闘を考慮し若干の歩行能力と着地・固定能力を有する。
兵装は非常に強力で、背面の大型複合兵装ユニット内に多くの火器を装備する。
兵装ユニットに内蔵された多連装汎用ミサイルチューブ兼発射管。直径400mm・全長300cmまでのサイズに対応。公称最大出力400ktの可変出力型
指向性熱核弾頭ミサイルを使用可能で、対空攻撃から対艦攻撃にまで幅広く対応する。
劇中では
レイズ=ザナルディが高速徹甲ミサイルを使用して月面施設の対空砲を攻撃した。
背部兵装ユニットに内蔵された出力35Mwの速射型ビームカノン。速射性能に優れ、固定式であるための高い射撃精度と長い射程距離を持つ。
兵装ユニットと機体肩部に内蔵された展開式パルスレーザーカノン。15Mwの高いピーク出力を持ったレーザーを断続的に照射し、近接防御や高速移動目標攻撃に用いる。射線を集中すれば大きな火力を期待できる。劇中では接近するミサイルを迎撃したり、対空砲に対して使用した。
知性化信管移動機雷を装填した機雷散布機。機雷と呼ばれているが実際は非移動もしくは低速移動目標攻撃に特化した誘導爆弾であり、知性化信管によってサステナの点火タイミングを自由に制御できる。弾頭は選択可能。
両前腕部に内蔵された口径72mmのレールガン。連装式で、左右交互に射撃する事により高い発射サイクルを持つ。弾頭には通常の徹甲弾の他、榴弾や臨界前質量爆縮タンパーを持った公称出力1ktの核破砕弾頭弾も使用可能だ。
汎用ウエポンマウント。多種のガンポッドや兵装を装備可能。
右腕に装備する大口径の可変出力ビームランチャー。速射性の高い通常出力ビーム(67Mw)を間欠的に発射する他、出力240Mwの強力なビームを発射可能。
ほか、遠距離防空用スマートビームガン(出力460Mw)や多種多様なガンポッドを選択装備できる。
また、これらのエネルギー兵器をドライブするために、兵装ユニット内に二基の小型コジェネレーターを装備している。
諸元
設計者:
ダイダロス・アビオニクス社
運用者:
サンヘドリン対ヴァリアンタス軍出向
中央宇宙軍
機体正式名:
HMA-h2C/SAS・グレイファントム
全高:16m
機体重量:56t
全装備重量:142t
固定兵装:複合兵装ユニット
両腕部二連レールカノン
背部速射ビームカノン×2(出力35Mw)
複合兵装ユニット内発射管
400kt級指向性熱核弾頭ミサイル×最大30((15セル)×2)他
パルスレーザーカノンタワー×4((本体肩上部左右各1)+(複合兵装ユニット)(出力15Mw)
スマートマインレイヤー×1(スマートマイン×10)
外部兵装:右腕可変出力ビームランチャー×1(出力60Mw~240Mw)
その他ガンポッド
その他特殊兵装:耐ビーム電磁コーティング
耐熱蒸散塗布ポリマー
最終更新:2013年08月14日 13:03