私の通う高校は演劇部が有名だ。
たまに公演の依頼が来ることもあるし、定期公演ではテレビ局関係の人が来ることもある。
そのくらい有名。
そんな訳で、私達は今日も定期公演の為に練習をする。
演目は、『ロミオとジュリエット』
たまに公演の依頼が来ることもあるし、定期公演ではテレビ局関係の人が来ることもある。
そのくらい有名。
そんな訳で、私達は今日も定期公演の為に練習をする。
演目は、『ロミオとジュリエット』
「おぉロミオ、貴方はなぜロミオなの」
「父がロミオと名付けたからです」
「そんなことは聞いてない。真面目にやんなロミオ」
「しかしその質問にはこうとしか答えようがありませんよ部長」
「ジュリエットと呼べ」
「だって素になるとジュリエットって柄じゃない」
「うるさい。…ま、いいや。続きからやるよ」
「はい」
私は役に集中し、恋する乙女の表情を作る。
「あぁ、もし貴方がモンタギューの名を捨て私の元に来てくれるのなら、私もキャピュレットの名を捨て、貴方の元へ飛んでいくのに」
「私とて同じ気持ちです。貴方さえ傍に居れば、モンタギューの名などいりません。――ここで飛べるもんなら飛んでみろとか聞いちゃいけないんですよね?」
「聞いたら張っ倒す」
「そんなジュリエットは嫌です」
「黙れロミオ。お前に拒否権はない」
「そんなジュリエットは嫌です」
「二度も言うな」
こんな練習。それでも実力はあるのだ。
「父がロミオと名付けたからです」
「そんなことは聞いてない。真面目にやんなロミオ」
「しかしその質問にはこうとしか答えようがありませんよ部長」
「ジュリエットと呼べ」
「だって素になるとジュリエットって柄じゃない」
「うるさい。…ま、いいや。続きからやるよ」
「はい」
私は役に集中し、恋する乙女の表情を作る。
「あぁ、もし貴方がモンタギューの名を捨て私の元に来てくれるのなら、私もキャピュレットの名を捨て、貴方の元へ飛んでいくのに」
「私とて同じ気持ちです。貴方さえ傍に居れば、モンタギューの名などいりません。――ここで飛べるもんなら飛んでみろとか聞いちゃいけないんですよね?」
「聞いたら張っ倒す」
「そんなジュリエットは嫌です」
「黙れロミオ。お前に拒否権はない」
「そんなジュリエットは嫌です」
「二度も言うな」
こんな練習。それでも実力はあるのだ。
もちろん、本番は成功。
こんな感じで、私達は今日も練習に励んでいます。
こんな感じで、私達は今日も練習に励んでいます。
* * *
知らない方の為にロミオとジュリエットの大まかな説明など。
あるところにモンタギュー家とキャピュレット家という二つの仲の悪ーい貴族がありました。
なんですけどモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットが恋に落ちるんですよ。で、なんだかんだあってロミオが死んでジュリエットもその後を追う。というお話です。
なんですけどモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットが恋に落ちるんですよ。で、なんだかんだあってロミオが死んでジュリエットもその後を追う。というお話です。
大まか過ぎる説明ですが、ご了承下さい。