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涙目のルカ

登録日:2025/11/06 Thu 21:09:22
更新日:2026/07/19 Sun 20:47:39
所要時間:約5分で読めます





まだこの「涙目のルカ」はおまえから「敬い」の献上品を贈ってもらってないぜ……
それじゃあよォ~~~友情は続かないよなあ~~~

涙目のルカは、ジョジョの奇妙な冒険第5部『黄金の風』の登場人物。

CV:西村朋紘(黄金の旋風)/ 濱野大輝(アニメ版)

【概要】

ギャング組織「パッショーネ」の構成員の1人。
武器として「S.P.Q.R*1」の刻印が入ったスコップを常に持ち歩いており、髪型は6部のエートロに似た特徴的なスタイルで、全身にチューリップの模様が描かれた服を着ている。

白タクで稼いでいたジョルノに接触してきた(劇中での)最初のギャング。
顔を合わせてしばらくはにこやかに接していたが、途中でジョルノから要件を尋ねられただけで激昂するほど沸点が低く、
一度キレてからは態度を豹変させてジョルノにスコップを突き付け、カツアゲまがいの恫喝を行った。
気に入らないことがあればすぐに頭に血を上らせて暴力的になる辺りは典型的なチンピラと言えるだろう。

涙目のルカ」という異名は、過去にケンカで顔面に深々とナイフを突き刺されたことの後遺症で、右目が常にを溜めていることが由来。
作中ではその時の傷跡と、常にハンカチで右目からこぼれる涙を拭っている様子が確認できる。
また、その怪我を負ったケンカでは、ナイフを突き刺されてもなお戦うことをやめなかったといい、彼の凶暴性の高さがうかがえる。

組織内でのシノギはネアポリス空港でのショバ代の回収の他、麻薬の売買。
特に組織内でチームに所属している様子もなく単独で活動しているようだが、
自分の縄張りで子供に麻薬を売買するなど傍若無人に振る舞っていることから、ブチャラティチームとの折り合いは悪い。
特にナランチャからはルカの死後も「死んで当然」「自分もヤクのやり過ぎで頭打って死んだんだろう」と散々こき下ろされるほど嫌われており、
ナランチャの発言を聞いたブチャラティも、組織人としてナランチャに自分の組織のメンバーを公然と侮辱した発言自体は嗜めつつも、
ルカに対し「恨みを持たれるタイプ(だからいずれロクでもない目に遭うのは当然)」と分析しており、内心良くは思っていなかったことが窺える。


3つの『U』

いい友情関係ってのには3つの『U(ユー)』が必要なんだなあ………! 3つの『U(ユー)
1つ目はな……「()そをつかない」だ
2つ目は「()らまない」…
そして3つ目は相手を「(うやま)う」…
いいだろ? 友情の3つの『U(ユー)』だ

ジョルノとの会話の中で語ったルカの信条。お互いイタリア語で話してるはずなのになんで日本語前提のセリフなんだ*2
他者との良い友情関係を築くための条件を説くもので、セリフ自体はリアルの人間関係を築く参考にもできる普通に良い格言ではあるのだが、それを宣う当人は
  • 初対面のジョルノに自己紹介や挨拶もせず馴れ馴れしく喋りかけ恫喝するなど、明らかに相手を敬っていない。
  • ジョルノからのショバ代の支払いがされなかったことに露骨に恨みを抱き、暴力行為に走る。
  • 他の二つの条件が守れていない以上、「うそをつかない」も守れていないウソつきになる。
と、短い出番の中で「3つの『U』」を全く守れていない行動ばかりしている。
このことを踏まえて本音を要約すれば、自分より目下の人間に対して「俺に隠し事や口答えをせず黙って従え」という脅しを婉曲表現で喋っているに過ぎないのだろう。


【作中での活躍】

物語の冒頭、上述の「3つの『U』」の信条を説きながらジョルノにショバ代が払われなかったことの因縁を吹っかけ、
ジョルノから「辺りを巡回している警察官にショバ代を払ったために今は持ち金がない」と何度も説明されるもそれを信じず、
何度目かの拒否に腹を立てたルカはいきなりジョルノにスコップで襲い掛かるも回避され、一触即発の状態に。
そこに、ジョルノの下にカエル(に変化させた荷物)が戻ってきて彼の身体にくっつくと、
それを見咎めたルカはジョルノに叩き落すよう命令するが、これもジョルノにはやんわりと拒否されてしまう。


てめーはもう……てめーはもう~~~~

てめぇはもう おしまいだぁあーーーーーっ!!


ついに本気でブチギレたルカは、カエルを巻き込む軌道でジョルノにスコップを叩き付け、彼の身体にスコップがめり込んだ…が、それがいけなかった。
ルカは、ジョルノのゴールド・エクスペリエンスで生まれたカエルを思い切りスコップで殴ってしまったことで、
ダメージの反射をモロに喰らって頭部にスコップの形がくっきり刻印された異様な凹み傷を負い、その場に倒れ伏し再起不能となった。

その後、ルカに致命傷を負わせ組織に弓を引いた者を捜索するため、ジョルノに尋問を開始したブチャラティの発言の中で、
ルカは意識不明の重体で発見されたのち「生きていてもしょうがない」という理由で組織に始末されたと語られた。
登場人物の死亡率が高い第5部だが、「涙目のルカ」が劇中で最初に、明確に死亡したことが語られた登場人物となった。
遺体は解体されたのちジョルノへの脅しの道具として使われるなど、元々悪人で自業自得とはいえなかなか悲惨な末路を遂げている。

なお、冒頭の件についてエピローグの眠れる奴隷で多少掘り下げられており、ルカ殺害の犯人探しについてはポルポからの依頼と明言された他、
ミスタ達にブチャラティは「空港で変死体で見つかった」と説明しており、何故か死ぬタイミングが変わっている。
これについてはおとなはウソつきではなくまちがいをするだけ作中で説明が無いが、
尋問相手のジョルノを脅すために不要な物は即切り捨てる組織のヤバさを誇張してみせた、
組織の苛烈さを思い知らせてしまうことで仲間達に無用な心配を抱かせまいと情報を伏せた、単にブチャラティか彼に連絡した者が説明を端折った…など、諸説理由は考えられる。


アニメオリジナル

家族より俺との友情を大事にしてくれよ!なァ!!

歩く際に常にスコップの先を地面に引きずって、周りを威嚇するように不快な金属音を立てる癖が描写されている他、
ジョルノとは別に自分のシマの中でショバ代を払わないで商売をしていた男*3を痛めつけるシーンが追加されており、彼のクズっぷりが強調されている。


黄金の旋風

康一の出番などがカットされたため、オープニングと冒頭ナレーションが明けて本編最初のセリフがコイツの「てめーはもう(ryという無駄にインパクトある登場をする。
そして次のコマでぶっ倒れている原作以上の出オチ。無言で返り討ちにして去るジョルノがちょっとシュール。
こんなんでもデモシーンの都合でちゃんと3Dモデルとボイス、最低限のモーションは用意されている。


【余談】

作中の出番の限りではスタンド使いと思われる描写が一切無いため非能力者と考えられるが、
彼がどうやってポルポの入団試験をスタンドに開花せずクリアしたのかは不明。
人格面の沸点の低さを見るに、律儀に「24時間ライターの火を消さずに守る」などの課題をクリアできるタイプには見えないが、
試験内容はポルポの気分で変わるのでたまたま簡単な内容の時もあったのだろうか。または麻薬の売買をするので最初から使い捨てる前提の要員として入団させたのだと思われる。

ポジションとしてはただのパッショーネの下っ端構成員、メタ的に見ても「主人公の人格と能力を読者に見せるためのかませ犬」でしかないのだが、
彼がジョルノに因縁を吹っかけた結果、ジョルノとブチャラティが運命の出会いを果たすきっかけとなり、
ブチャラティの停滞していた精神の復活から始まり、麻薬を扱う組織としてのパッショーネの撲滅に繋がったことになるため、ルカは第5部の物語の火蓋を切った存在でもあり、ボスからすれば自身の絶頂を崩壊させた戦犯とも言える。



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最終更新:2026年07月19日 20:47

*1 Senātus PopulusQue Rōmānus「ローマの元老院と人民」を意味する略語

*2 海外版では媒体によるが3つの「you」になっており、「you」から続く文は原文と同じ意味。…イタリア人なのになぜ英語という点には目をつむっておこう

*3 この男からジョルノのことを聞いたことになっている