登録日:2025/11/06 Thu 21:09:22
更新日:2025/11/07 Fri 01:13:28NEW!
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まだこの「涙目のルカ」はおまえから「敬い」の献上品を贈ってもらってないぜ……
CV:西村朋紘(
黄金の旋風)/ 濱野大輝(アニメ版)
【概要】
ギャング組織「
パッショーネ」の構成員の1人。
武器として「S.P.Q.R」の刻印が入った
スコップを常に持ち歩いており、全身にチューリップの模様が描かれた服を着ている。
普段は人に馴れ馴れしく接するものの、気に入らないことがあれば即頭に血が上り恫喝に走る典型的なチンピラヤクザで、過去にケンカで顔面に深々と
ナイフを突き刺されても戦うことをやめなかったほどの凶暴性を持つ。
その後遺症により右目が常に涙で滲むようになったため、「
涙目のルカ」という異名で呼ばれるようになった。本名は不明。作中では常にハンカチで涙を拭う様子が確認できる。
組織内でのシノギはネアポリス空港でのショバ代の回収の他、麻薬の売買。
特にチームに所属している様子もなく単独で活動しており、自分の縄張りで子供に麻薬を売買するなど傍若無人に振る舞っていることから、ブチャラティチームとの折り合いは悪い。
特に
ナランチャからはルカの死後も
「死んで当然」「自分もヤクのやり過ぎで頭打って死んだんだろう」と散々こき下ろされるほど嫌われており、
ブチャラティも組織人としてナランチャに自分の組織のメンバーを公然と侮辱した発言自体は嗜めつつも、ルカに対し
「恨みを持たれるタイプ(だからいずれロクでもない目に遭うのは当然)」と分析しており、内心良くは思っていなかったことが窺える。
3つの『U』
いい友情関係ってのには3つの『U』が必要なんだなあ………! 3つの『U』
ジョルノとの会話の中で語ったルカの信条。
お互いイタリア語で話してるはずのくせになんで日本語前提のセリフなんだ
他者との良い友情関係を築くための条件を説くもので、セリフ自体はリアルの人間関係を築く参考にもできる普通に良い格言ではあるのだが、それを宣う当人は
- 初対面のジョルノに自己紹介や挨拶もせず馴れ馴れしく喋りかけ恫喝するなど、明らかに相手を敬っていない。
- ジョルノからのショバ代の支払いがされなかったことに露骨に恨みを抱き、暴力行為に走る。
- 他の二つの条件が守れていない以上、「うそをつかない」も守れていないウソつきになる。
と、短い出番の中で「3つの『U』」を全く守れていない行動ばかりしている。
このことを踏まえて本音を要約すれば、自分より目下の人間に対して「俺に隠し事や口答えをせず黙って従え」という脅しを婉曲表現で喋っているに過ぎないのだろう。
【作中での活躍】
物語の冒頭、上述の「3つの『U』」の信条を説きながらジョルノにショバ代が払われなかったことの因縁を吹っかけ、ジョルノが「他人に払ったから金は持ってない」と何度も拒否するといきなりスコップで襲いかかり、その一撃はあっさり回避されるも一触即発の状態に。
そこへジョルノの元にカエル(に変化させた荷物)が戻って体に張りつき、ルカは話に目障りだと思ったのかジョルノに叩き落とすよう命令するがこれも拒否される。
ついに本気でブチギレたルカは、カエルごとジョルノを叩き潰そうとスコップで勢いよく殴りつけた。
結果、ジョルノの
ゴールド・エクスペリエンスで生まれたカエルを殴ってしまったことで、ダメージの反射をモロに喰らって頭部にスコップの形がくっきり刻印された異様な凹み傷を負い、その場に倒れ伏し再起不能となった。
その後、ルカに致命傷を負わせ組織に弓を引いた者を捜索するため、ジョルノに尋問を開始したブチャラティの発言の中で、ルカは意識不明の重体で発見されたのち「生きていてもしょうがない」という理由で組織に始末されたと語られ、登場人物の死亡率が高い5部の中でも最初の死亡者となった。
遺体は解体されたのちジョルノへの脅しの道具として使われるなど、元々悪人で自業自得とはいえなかなか悲惨な末路を遂げている。
なお、冒頭の件についてエピローグの眠れる奴隷で多少掘り下げられており、ルカ殺害の犯人探しについては
ポルポからの依頼と明言された他、
ミスタ達にブチャラティは
「空港で変死体で見つかった」と説明しており何故か死ぬタイミングが変わっている。
これについては
おとなはウソつきではなくまちがいをするだけ作中で説明が無いが、尋問相手のジョルノを脅すために不要な物は即切り捨てる組織のヤバさを誇張してみせたのか、それとも組織の苛烈さを思い知らせてしまうことで仲間達に無用な心配を抱かせまいと情報を伏せた…など、諸説理由は考えられる。
アニメオリジナル
歩く際に常にスコップの先を地面に引きずって不快な金属音を立てる癖が描写されている他、
ジョルノとは別に自分のシマの中でショバ代を払わないで商売をしていた男(この男からジョルノのことを聞いたことになっている)を痛めつけるシーンが追加されており、彼のクズっぷりが強調されている。
【余談】
作中の出番の限りではスタンド使いと思われる描写が一切無いため非能力者と考えられるが、彼がどうやってポルポの入団試験をスタンドに開花せずクリアしたのかは不明。
人格面の沸点の低さを見るに、律儀に「24時間ライターの火を消さずに守る」などの課題をクリアできるタイプには見えないが、試験内容はポルポの気分で変わるのでたまたま簡単な内容の時もあったのだろうか。
この「涙目のルカ」に「両方」とも「NO」っつぅーんだなッ!
- チンピラギャングだけど、言動を見るにポルポと通ずるものがあるな。前者は「友情」、後者は「信頼」に重きを置いてる -- 名無しさん (2025-11-06 21:52:36)
- 言うなれば前作のウダラ先輩ポジション。 -- 名無しさん (2025-11-06 21:58:27)
- 「友情」を口にしながら他人を利用する→ナランチャ、麻薬を売る→ブチャラティ、無能な癖にすぐキレる→フーゴと、それぞれの地雷を踏んでいる男 -- 名無しさん (2025-11-06 22:21:14)
- 好意的な解釈をすると、ポルポはルカを見て一応組織の役には立ちそうと見てわざと簡単な試験にしてくれたとか? -- 名無しさん (2025-11-06 23:08:31)
- ルカといいポルポといい、ブチャラティの周りは「他人は自分を侮辱してはいけないが自分は他人を利用しても許される」と思ってる奴が多いな…まあギャングなんだしそれが普通で、正義の心を持ってるブチャラティ達が例外なんだろうけど -- 名無しさん (2025-11-07 00:08:30)
- 入団については別のギャング組織から移籍してきた(パッショーネと提携していた組から人材交換で送り込まれた一人とか、パッショーネが別組織を併合したときの組員の一人だったとか)から試験を通過しなかったとか、実はポルポの親戚とか昔可愛がっていた子分だったとかで、死を前提とするような試験を免除されてきたのかも。 -- 名無しさん (2025-11-07 01:03:28)
最終更新:2025年11月07日 01:13