過去0604一つ前との差分 - 本格的に（＾ω＾）ブーンＲＰＧをつくるお＠まとめWiki

過去0604 - (2006/06/06 (火) 09:15:49) の１つ前との変更点

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本格的に(　＾ω＾)ブーンＲＰＧ作るお <dl> <dt>1 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 20:59:54.67 ID:epiZlDi90</dt> <dd>新参も古参もなーかーよーくー まとめｗｉｋｉ <a href="http://ime.st/www11.atwiki.jp/vip_boom_rpg_vip/" target= "_blank">http://www11.atwiki.jp/vip_boom_rpg_vip/</a> スレが1000到達した際は、htmlで保存し、次スレへうｐしてくれると嬉しいお 過去ログとしてWikiへ保存しておくお 画像・音楽・テキストのうｐはここへ（250KB以下） <a href="http://ime.st/bbs1l.net4u.org/bbs/13926real.html" target= "_blank">http://bbs1l.net4u.org/bbs/13926real.html</a> 今北産業の人 →まとめｗｉｋｉへ行く →右ページのメニューから　試作品うｐ　を選択 →注意書きをよく読んで、最新版の試作品をプレイ →感想、バグや問題点の指摘、各種素材、 　　敵や魔法・アイテムなどのアイデア、 　　ストーリーやイベントのアイデアなどを、スレに投下 →既出って言われても泣かない。<a href= "http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target= "_blank">>>1</a>が採用しなくても泣かない。 雑談はこのスレに必要な燃料です。 エロな流れ・カオスな流れについていけない場合は華麗にﾇﾙｰ汁 ストーリーが何処まで進んだか解らないならスレ内で質問汁 そこの雑談に入っていけない名無しさん！！空気読まなくて平気だから！！ ﾌﾞｰﾝRPGについての話題なら雑談ぶったぎってもおｋだからガンガン発言して！！ </dd> <dt>2 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:01:36.19 ID:EvVqXFRC0</dt> <dd>保守 </dd> <dt>3 ：おなご ：2006/06/04(日) 21:01:46.74 ID:f7J+5TmxO</dt> <dd>お、乙！ </dd> <dt>4 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:02:11.07 ID:epiZlDi90</dt> <dd>たってないよね </dd> <dt>5 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:02:16.61 ID:1YmLj8wb0</dt> <dd>乙です＞＜ </dd> <dt>6 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:02:19.48 ID:EvVqXFRC0</dt> <dd>保守 </dd> <dt>7 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 21:03:59.16 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>重複した(´･ω･`) </dd> <dt>8 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 21:05:00.35 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>携帯まとめ・・・(´･ω･`) </dd> <dt>9 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:06:51.22 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd>さて、やっちまったぜＭｙブラザー（´・ω・｀） もうホント、ごめんよ……ｏｒｚ </dd> <dt>10 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 21:07:49.39 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>携帯用まとめ <a href="http://ime.st/pksp.jp/boom-rpg-vip/" target= "_blank">http://pksp.jp/boom-rpg-vip/</a> </dd> <dt>11 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:08:02.73 ID:epiZlDi90</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target= "_blank">>>1</a>はどうしたのかな(´・ω・｀) </dd> <dt>12 ：黒らーく ◆iXIc2bqX/.：2006/06/04(日) 21:08:38.65 ID:suFLYMU90</dt> <dd> 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、′　　　　　、　’、　　′　　　　　’　　　　　　；　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．　’　　　　　　’、　　　′　’　　　．　・ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　’、′・　　’、．・”；　　” 　’、 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　’　　　、′　　’、　　(;;ﾉ;;　(′‘ ・．　’、′”； 　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　’　　　、′・　 (　（´;^｀⌒)∴⌒｀．・　　”　；　　’、 　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　､　’、　’・　､´⌒,;y'⌒(（´;;;;;ﾉ､"'人　　　　ヽ 　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､(⌒ ;;;:;´'从 ;'　　 ;:;;) ;⌒ ;; :） )､　　　ヽ 　　　　＼　　　!　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　´;`ヾ,;⌒)´　从⌒ ;) ｀⌒ ）⌒:｀．・　ヽ　　,[] 　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　‘:　；゜+° ′、:::::．　::: ;;;;;　⌒・（,ゞ､⌒） ;;:::)::ﾉ　　　　ヽ／´ 　/＼　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　｀:::､　ﾉ　 ...;:;_)　　...::ノ　ソ　...::ノ /__＿＼　　　　l 　　　　　　　　/ 　　　　　　　.' </dd> <dt>13 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 21:09:06.39 ID:O2wBvATxO</dt> <dd> 俺が立てたスレ以外に携帯用まとめ貼られてない(´･ω･`) 飯喰ってくる </dd> <dt>14 ：おなご ：2006/06/04(日) 21:11:13.54 ID:f7J+5TmxO</dt> <dd>人類皆兄弟か・・・・ </dd> <dt>15 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:12:21.79 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/13" target= "_blank">>>13</a> うん、急いで立てたから 前スレの<a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target="_blank">>>1</a>をコピペしただけなんだ。 ごめんよ。 </dd> <dt>16 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:12:55.05 ID:epiZlDi90</dt> <dd>いちー！ </dd> <dt>17 ：<a href= "mailto:sage">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</a> ：2006/06/04(日) 21:13:58.82 ID:d94EQT8/0</dt> <dd>新参も古参もなーかーよーくー まとめｗｉｋｉ <a href="http://ime.st/www11.atwiki.jp/vip_boom_rpg_vip/" target= "_blank">http://www11.atwiki.jp/vip_boom_rpg_vip/</a> 携帯用まとめ <a href="http://ime.st/pksp.jp/boom-rpg-vip/" target= "_blank">http://pksp.jp/boom-rpg-vip/</a> 画像・音楽・テキストのうｐはここへ（250KB以下） <a href="http://ime.st/bbs1l.net4u.org/bbs/13926real.html" target= "_blank">http://bbs1l.net4u.org/bbs/13926real.html</a> スレが1000到達した際は、htmlで保存し、次スレへうｐしてくれると嬉しいお 過去ログとしてWikiへ保存しておくお 今北産業の人 →まとめｗｉｋｉへ行く →右ページのメニューから　試作品うｐ　を選択 →注意書きをよく読んで、最新版の試作品をプレイ →感想、バグや問題点の指摘、各種素材、 　　敵や魔法・アイテムなどのアイデア、 　　ストーリーやイベントのアイデアなどを、スレに投下 →既出って言われても泣かない。<a href= "http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target= "_blank">>>1</a>が採用しなくても泣かない。 雑談はこのスレに必要な燃料です。 エロな流れ・カオスな流れについていけない場合は華麗にﾇﾙｰ汁 ストーリーが何処まで進んだか解らないならスレ内で質問汁 そこの雑談に入っていけない名無しさん！！空気読まなくて平気だから！！ ﾌﾞｰﾝRPGについての話題なら雑談ぶったぎってもおｋだからガンガン発言して！！ テンプレに加えてみたよ </dd> <dt>18 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:14:39.67 ID:0ePom20Y0</dt> <dd> </dd> <dt>19 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:15:57.10 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/18" target= "_blank">>>18</a> まってたお。 …で、どうしよう、何話そう。 前スレの続き？ </dd> <dt>20 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:16:27.73 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>うむ </dd> <dt>21 ：<a href= "mailto:sage">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</a> ：2006/06/04(日) 21:18:18.06 ID:d94EQT8/0</dt> <dd>前スレで決めてた事を産業で頼む </dd> <dt>22 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:19:47.88 ID:0ePom20Y0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/21" target= "_blank">>>21</a> 脇役の 裏設定とか いろいろ </dd> <dt>23 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:20:06.31 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd> ついでに他のキャラの決まってない裏設定も決めちゃおうかｗ ・音楽、食べ物等一般的な事 ・登場キャラの中で好きな人、苦手な人 ・好きな異性のタイプ ・座右の銘 とか。 <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/21" target= "_blank">>>21</a> 脇役達の 裏設定 ……たぶん。 </dd> <dt>24 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:20:53.65 ID:epiZlDi90</dt> <dd>小説書いた </dd> <dt>25 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:21:09.80 ID:d94EQT8/0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/22-23" target="_blank">>>22-23</a> ㌧　把握 </dd> <dt>26 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:22:53.08 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd>あら…… 皆さんこの手の話はお好みでない……？（´・ω・｀） </dd> <dt>27 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:23:01.59 ID:0ePom20Y0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/23" target= "_blank">>>23</a> ♀キャラはスリーサイズとか・・・いらないか。 <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/24" target= "_blank">>>24</a> 投下！投下！ </dd> <dt>28 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:23:40.56 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ここに投下するとめちゃくちゃ長い気もするがどうしよう </dd> <dt>29 ：黒らーく ◆iXIc2bqX/.：2006/06/04(日) 21:24:20.07 ID:suFLYMU90</dt> <dd>|-`) ♀キャラはCカップならなんでもいいよ <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/24" target= "_blank">>>24</a> 投下！ </dd> <dt>30 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:25:07.62 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/29" target= "_blank">>>29</a> (　ﾟ∀ﾟ) ｢油断は禁物だぜ。 </dd> <dt>31 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:25:12.28 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 勢いで書き上げたので誤字修正や見直ししてません＞＜； なのでクオリティは低い。。 </dd> <dt>32 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:26:22.31 ID:H510RWkm0</dt> <dd>　 _ 　 ∩ (　ﾟ∀ﾟ)=3ﾊｧﾊｧ ⊂彡 </dd> <dt>33 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:26:31.74 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/31" target= "_blank">>>31</a> 気にすんな、だぜ </dd> <dt>34 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:26:33.70 ID:d94EQT8/0</dt> <dd>おっぱおの話と聞いて飛んできました </dd> <dt>35 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:26:34.54 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>わくてか </dd> <dt>36 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:27:00.43 ID:epiZlDi90</dt> <dd>じゃあ投下するお </dd> <dt>37 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:27:36.44 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/34" target= "_blank">>>34</a> 俺はＡカップ好きなんだが 別に卑屈でもおっぱいが恐いわけでもねぇしな…ｗ </dd> <dt>38 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:28:19.62 ID:wFN6twkB0</dt> <dd>おっぱおのはなしときいてちんふぇみました </dd> <dt>39 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:28:36.45 ID:epiZlDi90</dt> <dd>本当にいいのかな </dd> <dt>40 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:28:48.82 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/36" target= "_blank">>>36</a><a href= "http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/39" target= "_blank">>>39</a> wktk </dd> <dt>41 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:29:50.03 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>良いよ </dd> <dt>42 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:30:13.23 ID:epiZlDi90</dt> <dd>オープニング </dd> <dt>43 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:30:28.47 ID:d94EQT8/0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/37" target= "_blank">>>37</a> 俺はＡ～Ｃくらいかな デカすぎるとなんかやだ(´･ω･`) <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/39" target= "_blank">>>39</a> カモン！ </dd> <dt>44 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:30:59.53 ID:epiZlDi90</dt> <dd>漆黒の闇の中にいた。 そこには宵闇を醸し出す灯りさえなく、おどろおどろとした不気味さと静寂が空間を支配していた。 だが、その寡黙な空間は、ある足音によって突然破られる。 静寂を打ち壊し、段々と闇へ近づく足音。 その硬い岩石か何かを踏みしめるような無機質音は、闇に一歩、また一歩と近づき、やがて音と共に止まった。 刹那、闇が………消える。 いや、足音の主が闇を消し去ったと言った方が良い。 細緻な装飾の施された二対の松明に、男によって炎が灯らされた。 松明の炎は、先程の漆黒をも思い出させないかのように、鈍く煌いている。 傍にあった甲冑たちはその光に反射して身を鈍く鉛色に光らせていたし、男の物かは分からないが、香盒も炎の臭いを湛えて部屋中を異様な臭いで包んでいた。 もう一度辺りを見回せば、そこは何処か建物の最上部だった。 大理石の壁には所々に擁壁も見られたが、荘厳華麗な絨毯や暗幕などがその継ぎ接ぎを何も無いかのように思わせるかのごとく、炎色に美しく染まり輝いている。 部屋を照らしているのはやはり二対の松明だけであり、外の景色は漆黒のままであった。 男は、その漆黒に溶け込むような色合いのマントを羽織っていた。 紫紺色に染まるそれは、炎や絨毯の紅とも溶け込み、何か邪悪なものを思わせる程であった。 窓から吹き込む風にマントは揺れ、男の背中で静かにたなびく。 男はマントの裾をゆっくりと掴み、その動き止めさせ、風の吹き込む窓へと向かって足を踏み出した。 </dd> <dt>45 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:32:25.22 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 向かい風が、男の進行を食い止めるかの如く威力を増す。 香盒の臭いが縦横無尽に撒き散らされ、松明の炎が左右に激しく揺れる。 紫紺色のマントは更に揺れ、男の手から離れて自由に空を舞った。 だが、男はそれを気にも留めなかった。 むしろ、その風を何処か気持ちの良い………例えるならば、自分をまるで賛美するような何かに思っている様に見えた。 男の手には、いつの間にか葡萄酒が握られていた。 空の黒、部屋の赤、そして酒とマントの紫が混じり、空間は先程の邪悪さというよりも、神秘さを醸し出していた。 葡萄酒もまた風に揺れ、波を立て、淡い雫がいくつか宙を舞う。 男は静かにグラスを右手で持ち、左の肘を窓辺に凭れ掛からせた。 そして静かに右手を上げ、クイと口へ葡萄酒を流し込む。 （ ´∀｀）「………………」 葡萄酒の味を噛み締めるかのように、男はグラスを顎から動かさずに薄らとした視点で暗黒を眺めていた。 目に映るのは、まるで虚無の様。一筋の光さえ届かぬ闇の空に、何かを思うようにしていた。 男の目前に今映っているのは、男のいる場所よりも更に高い場所にある物であった。 見上げるそれは、何かの兵器のようにも思えた。 形状こそハッキリとは見えないものの、魔方陣のような物がその頂に見える。 魔法兵器……？　それが何かは、この闇の中ではとりあえず理解できなかった。 何時の間にか、風は止んでいた。 まるで、風が男を恐れたかのように。 </dd> <dt>46 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:33:34.40 ID:epiZlDi90</dt> <dd>（ ´∀｀）「田代砲…………」 男は、無意識に言葉を発していた。 田代砲。その言葉の持つ意味が何かは定かではない。 だが、この漆黒の空を見ている男の言葉には、悔恨や哀れみの様な言葉ではなく、期待のような感じがしたように思われた。 男は首に巻いていた紅いスカーフをおもむろに外すと、何を思ったか自分の腕に巻きつけた。 脈に青筋が出るほど、強烈な力で縛っている。 まるでそれは、酔狂し自負に溺れた人間が、やり場のない喜びに似たものを表現する事が出来ずにした様な行動であった。 （ ´∀｀）「田代砲………これが完成すれば、世界を変える事が出来るモナ」 男は再度その単語を口に出し、畏怖を感じさせるような笑みを浮かべる。 （ ´∀｀）「今の世界は間違ってるモナ。モナは新しい世界の中心となるモナ…！ 　　　　　　私利私欲の為に人が動く！？　そんなことが許されてたまるか！ 　　　　　　全てはモナ……違う、全ての正しい者の為……！ 　　　　　　正しきものが間違う世の中はありはしない！　モナこそ正しいモナ！」 憤る男の右手に思い切り力が入る。 途端、葡萄酒がまだ微かに残るグラスは、男の力に耐え切れずにその身を鈍い音と共に粉砕された。 ガラスのそれは男の右手を鋭利に切り裂き、中身の液体は風に舞って香盒の臭いに静かに混じった。 男の腕に巻きつくスカーフもまた、男の力に耐え切れずに裂けた。 </dd> <dt>47 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:33:57.70 ID:epiZlDi90</dt> <dd> スカーフだったものはひらりと宙に舞い、窓の外へ出たかと思うと、突然の突風。 それは何処かへ飛ばされ、男の右手に残っていたガラスも突風に乗って消えた。 （ ´∀｀）「ふふ……。ふははははは…………」 後に残ったのは、男の虚しい笑い声のみであった。 怒号を感じさせるでもなく、ただ虚ろに闇に消える笑い声…。 気がつけば、いつの間にか松明の灯りは消えていた。 </dd> <dt>48 ：マメオ：2006/06/04(日) 21:36:16.70 ID:epiZlDi90</dt> <dd>ギコナビの調子が悪い… </dd> <dt>49 ：マメオ：2006/06/04(日) 21:37:36.60 ID:epiZlDi90</dt> <dd>再起動してくるお… </dd> <dt>50 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:37:55.00 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>アッー！ ま、待ってるから・・・ </dd> <dt>51 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 21:37:58.61 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/49" target= "_blank">>>49</a> いってらｗ </dd> <dt>52 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:41:07.80 ID:epiZlDi90</dt> <dd>帰ったお </dd> <dt>53 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:41:43.87 ID:epiZlDi90</dt> <dd>そして次の瞬間、辺りの闇が一気に凝縮される。 田代砲が闇を吸い、力を蓄え始めたのだ。 先程までの暗雲は消え去り、空気が色を、形を変えて渦巻き始める。 （ ´∀｀）「ふははははははは！　これで全てが終わる！　モナの世界が生まれる！」 男の嫌な笑いが………耳に…………。 耳に……………。 そして……………？ そして…………そして、どうなった…………？ </dd> <dt>54 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:41:45.85 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>おかえり </dd> <dt>55 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:42:20.31 ID:epiZlDi90</dt> <dd>第一話　　夢と現実 </dd> <dt>56 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:42:54.30 ID:epiZlDi90</dt> <dd>季節は初夏を迎えていた。 梅雨も明け、気温もどんどんと漸増する中、変わらない太陽が今日も輝いている。 草原は何十という種類の花々に埋め尽くされ、青空を飛ぶ夏鳥達の声も聞こえるようになった。 その青空の下、教会の鐘楼に腰掛けてブーンは物思いに耽っていた。 その卑屈な姿を見れば、本来なら神父が走ってきて怒号ををぶちかますのだろうが、当の神父はというと日課である鐘鳴らし終え、教会など閉めて昼寝をしているに違いない。 ここ、アナゴ村は比較的に人口の少ない村である。 その為、村民は自給自足で生きていたし、神父の怠慢や鐘楼に腰掛ける少年を咎める者もいなかった。 人口が少ないと一概に言ってもその数は著しいもので、飴の入った箱から片手でそれを一掴み握ったほどの数しかいない。 それもその筈であり、ここは天嶮と言うほどではないが高い山々に囲まれ、それを覆う森林の中にあるからだ。 それ故に初夏ともなると気温の上昇も激しく、羽根扇で風でも起こしていなければ、あまりの暑さに倒れるほどであった。 海岸には毎日のように村民がたかり、暑さから逃げて疲れを癒していた。 </dd> <dt>57 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:43:51.20 ID:epiZlDi90</dt> <dd> そんな中でも、この鐘楼は以外にも大きな教会の金鐘が影となり、嫌に涼しい日陰地帯となっていた。 その為、ブーンは毎夏ここに腰を降ろし、適当に友人と時間を過ごしていた。そして今日も、そのつもりであった。 だが、異変が起きた。 面倒くさいと言う言葉が口癖で、この暑さでも家に引き篭もってばかりいる友人が、今朝方から行方をくらましたのだ。 彼の家の扉を前にして話しかけても返事はなかったし、扉に手をかけると鍵が開いていて、それで彼の姿が見えなかったのだから間違いはない。 別に部屋は荒らされた形跡などもなく、物取りか何かに誘拐されたと言うわけでもない。 それから村民にも色々聞き込みをしていたが、見かけたと言うものは一人もいなかった。 そして仕方なくブーンは、日を一杯に吸って暑さを帯びた梯子に手をかけ、鐘楼へと登って暇を潰していたのである。 何処か遠くを見つめる様のその目の中には、今朝方に彼が見た夢の光景が映し出されていた。 それは、一面の闇。 そして田代砲という謎の………殺戮を生むための兵器。 更に、引きつった顔をした、紫紺のマントを羽織っていた不気味な男。 </dd> <dt>58 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:44:20.95 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(；＾ω＾)「随分怖い夢だったお」 思うだけで、ブーンの口からは勝手に言葉が漏れた。 夢の中では冷静に淡々と客観的立場から見ているだけであったが、それがいざ現実になれば恐ろしい事は限りない。 わけの分からない人物の私欲の為に、世界中の人間が命を奪われるのだ。 彼はもう一度身震いすると、意を決したかのように立ち上がり、先程よりも日を吸って暖かくなった梯子を下り始めた。 鐘楼の手入れなどあまりされておらず、梯子は今にもブーンの体重を支えきれずに何処かから折れそうであった。 それを心配してか、ブーンは少しそれを下ったところで、地面に飛び降りた。 足に地面を踏みしめる感覚が嫌にして、やっとそこでブーンは自分の目が覚めたと思った。 己の両手で両頬を叩き、腕を広げて彼は走り出した。 </dd> <dt>59 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:44:53.58 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(　＾ω＾)「おいすー、ドボンさん」 (　´Щ｀)「お……なんだ、ブーンじゃないか。どうした？　ドクオは一緒じゃないのか」 (　＾ω＾)「聞きたいのはその事なんだお」 ブーンは、先程は遭遇しなかった村民に聞き込みを始めていた。 いなくなった彼の友人………ドクオの行方を。 (　＾ω＾)「ドクオを見なかったかお？」 (　´Щ｀)「ドクオか…？　う……ん。あいつが外に出ることのほうが珍しいよな…」 呆れたように頭をかいて笑うドボンの表情とは対に、ブーンは真剣であった。 それを見て、ドボンの表情も自ずと真剣となる。 (　´Щ｀)「………そういえば、ドクオの姿は見てないんだけれども」 (　＾ω＾)「何か気になることでも？」 (　´Щ｀)「ああ。朝方早くに、大声で叫びながら走って行った奴がいてね。ドクオの声だったような……」 (　＾ω＾)「その声は、どの辺りへ？」 ドボンは暫く考え込む風にしていたが、やがてブーンの目を見て言った。 (　´Щ｀)「多分、井戸の方だな。西へ向って走って行った」 (　＾ω＾)「わかったお。ありがとう、ドボンさん」 ブーンは小さくお辞儀をすると、村の井戸のほうへ走り出した。 </dd> <dt>60 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:45:26.04 ID:epiZlDi90</dt> <dd>井戸は村の西端にあり、村の水源でもあった。 梅雨場は海が荒れ、水が井戸の中に深く溜まる。 だが、夏ともなると井戸の水は大部分が干上がり、後に残るのはぬかった泥や苔などだけである。 そうすると、水を長い間吸っていた井戸の壁が冷気を放ち、井戸の中は常時涼しさを保つ場所となっていた。 だが、その手入れのなさに初夏は虫が湧き、足場がぬかるみ、誰も近づこうとはしない場所でもある。 それは一人でいることを好むドクオには、打って付けの場所で間違いなかった。 </dd> <dt>61 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:46:54.78 ID:epiZlDi90</dt> <dd> やがて、花々の草原が湿地帯に姿を変える頃、ぽつんと小さな井戸が姿を見せた。 その周りを飛んでいるのは蚊で、井戸の奥底にはぼうふらが何百と湧いていることだろう。 ブーンは幾度か井戸の中に入ることを躊躇ったが、可能性を信じて井戸に近づいた。 途端に、蚊が煩い羽音と共に近づいてきた。 ブーンはそれを叩き落とし歩いていたが、その手が一瞬止まる。 (　＾ω＾)「うわっ」 見れば、くるぶしの辺りまでが泥にのめり込んでいた。 井戸の近くと言うだけで、水気を吸った土がぬかるんでいたのであろう。 靴の中にまで水が入ってしまったが、それを一々出している余力もない。 ブーンは力いっぱいに泥の中を進み、蚊を叩き落しながら、井戸に向って叫んだ。 (　＾ω＾)「ドクオー！　いるなら返事しろおー！」 声は、井戸の中へと垂直に落ち、やがて木霊した。 それから少しの時間、相変わらず集って来る蚊を叩き落しながらブーンはドクオの返答を待った。 しかし、出てくるのは自分の汗と、無数の蚊の姿。 蚊を叩き落とすと言う無機質な行動にもいらだち、幾つか血を吸われた箇所を掻き出す始末。 たまらなくなったブーンは、鐘楼のものとは違う冷たい井戸の梯子に手をかけ、その中へと入っていった。 </dd> <dt>62 ：<a href= "mailto:sage">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</a> ：2006/06/04(日) 21:47:28.61 ID:p56iEFnA0</dt> <dd>　 </dd> <dt>63 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:47:44.44 ID:epiZlDi90</dt> <dd>井戸の中は、暗かった。 日光が点々と登っているものの、その角度の問題であまり井戸には日が射さない。 ぼんやりと見える其処には沢山の蒲が無造作に放置してあり、飛び虫が草を掻い潜って跳ねているのがよく見えた。 壁の岩肌はざらざらしていたけれども、とても冷たくてブーンは快楽を覚えた。 先程の暑さとは打って変わった世界ではあったが、虫の煩さは変わらない。 相変わらずも蚊は井戸の中にまでついてきて、ブーンは片方の手で梯子を握り、もう片方の手では煩わしい蚊を追い払っていた。 (　＾ω＾)「ドクオー！！」 煩わしさに、もう一度大声を出す。 声は先程よりも速く木霊し、二重、三重にも重なって自分の声が聞こえた。 だが一瞬、ブーンはその中に自分の声ではない声が木霊しているのを聞き取った。 (　＾ω＾)「ドクオー！　いるなら返事しろおー！」 もう一度、先程よりも小さな声で叫ぶ。 「おーい、ブーンか！？」 今度は明確に。 自分の声の隙間に入り込んで、ドクオの声が聞こえた。 ブーンはその声を聞くと、虫を叩くのをやめて両手を使って梯子を下り、急いで井戸の底へ下りた。 井戸の底は、先程真上から見た蒲の草原であった。 蚊と飛び虫が嫌に自分に纏わりつくが、自分の背丈の二倍はある蒲の中では、当面構ってはいられなかった。 それにつけくわえ、地面は先程よりもぬかるんでいた。 靴の中には大量の泥が入り込み、くるぶしまでとはいかず、今度は膝の辺りまでが泥水に浸かっていた。 </dd> <dt>64 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:48:32.96 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 当然だが水は流れをもっておらず、ブーンは平静な水面を、自分の力で進んだ。 そのたびに泥が、虫が体中にまとわりつき、発狂しそうにさえなった。 だが、それを堪えて蒲の草原を抜けると、今度は平らな岩肌の地面が見えた。 そして、その地面の先。 干上がったものの、まだ少し残る水面の中にドクオがいた。 ぴしょん、ぴしょんと水が岩肌を穿つ音が静かに響いていた。 ブーンが足音を立てると、ドクオはハッとした様子でそちらを向いた。 (　＾ω＾)「探したお」 ('A`)「何か用か…？」 ドクオは、話すのが面倒くさいと言うよりは、恐怖に駆られたような感じで返答した。 ブーンとは目を合わせず、下を向き、僅かながら身震いさえしていた。 (　＾ω＾)「用って。ドクオがいなきゃ暇だお。僕と同年代なのは、ドクオしかいないんだから」 ('A`)「今それどころじゃないんだ……。よかったら帰ってくれ」 此処までに来る道のりで苛立っていたブーンは、思わずドクオの頬を殴った。 バシ、と乾いた音が井戸の中に木霊し、ブーンはハッとして自分の右手を見つめた。 (　＾ω＾)「僕たち友達だろう。話してくれお」 ('A`)「………………」 ドクオは、暫く頬を押さえて黙っていた。 が、すぐにブーンの目を見つめ、真剣な表情になった。 </dd> <dt>65 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:49:10.08 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ('A`)「お前は信じないと思うぞ？　そして俺を馬鹿にすると思うぞ？」 (　＾ω＾)「しないお。絶対」 ('A`)「そうか……」 ドクオはゆっくりと腰を上げ、ブーンと対峙した。 ('A`)「裏山に魔王が封印されてるのは知ってるよな？」 (　＾ω＾)「そんなの、誰でも知ってるお。 　　　　　　大昔、魔王が暴れていたので天界人が封印しようとしたってこと。 　　　　　　数多くの死者を出してしまったものの、その時研究が進んでいた『召喚』の技術を持ってどうにか封印に成功したこと。 　　　　　　その封印の場所が、アナゴ村の裏山ってことくらい……」 ('A`)「その魔王が復活したと言ったら………どうする？」 ブーンは一瞬、きょとんとした。 唖然として、言葉が出なかったのかもしれない。 それくらいに彼の言った言葉は不吉で、縁起でもなくて、今朝見た夢の後味を更に悪くするものであった。 (　＾ω＾)「何で……魔王が復活したと？」 ('A`)「朝、そこら辺を散歩していたら見ちまったんだ。 　　　裏山の祠が凄い光を放ってたんだ。もう、朝日に敵うんじゃないかってくらいな…」 (；＾ω＾)「光っていたからって、復活したとは限らないお……？」 ('A`)「まあ、それもごもっともだが………胸騒ぎが止まらないんだ。 　　　何か、ただならない事が起きそうな気がするんだ。俺が病んでいるだけかも知れない……でも…」 ドクオの言葉に、ブーンはますます不安になっていた。 もう、煩い虫の羽音も気にしていられなかった。 今朝、自分の見た夢が予知無か何かだとすれば……そう思うと、次第に彼の頬を冷や汗が流れた。 </dd> <dt>66 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:49:41.79 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(　＾ω＾)「確かめに行くお」 ('A`)「え？」 (　＾ω＾)「裏山に行くお。本当に魔王が復活したか、確かめるんだお」 ('A`)「…………もしかしたら、死ぬかもしれないぞ？　仮に封印が解かれていたとして、魔王…もしくは封印を解いたものが居ないとも限らない」 (　＾ω＾)「それでもだお」 ブーンの眼差しに、今度は言い出したドクオが怯んでいた。 ('A`)「本気………なんだな」 (　＾ω＾)「僕も今朝から胸騒ぎがしてたんだお。行って何もなければ、それで良い」 二人は静かに、頷きあった。 </dd> <dt>67 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:50:38.93 ID:epiZlDi90</dt> <dd>第二話　　運命の出会い </dd> <dt>68 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:51:15.48 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 洞窟は、薄く冷たい岩肌が地平線の彼方まで並んでいた。 強い日差しを浴びていた門岩は暖かかったが、中にはいるとそれは一変した。 湿気を吸い取った岩石は凍えるように冷たく、それが上へ、上へと続いていく。 岩棚がどんどん奥まで続き、天然のものであろう階段も見える。 (　＾ω＾)「いくお」 ('A`)「ああ」 ブーンとドクオは、休めていた腰を上げ、洞窟の奥へ歩き出した。 </dd> <dt>69 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:51:49.95 ID:epiZlDi90</dt> <dd>ブーンとドクオは、小さく武装していた。 家を探し、もしもと言う時の為に何か武器を探した。 包丁を探し当てた時は喜んだりもしたが、流石に物騒だと言う事でカッターナイフ程度のものを持っていく事にした。 対してブーンの家にはこれと言うものがなかった。 ブーンは孤児であり、現在は親を亡くしている為、ドボンをはじめとする村人が世話を見ていたのだ。 その為、包丁やカッターナイフと言った日常品はなく、あるものは樫の棍棒くらいなものであった。 それでも、威力を込めればドクオのカッターナイフよりは強力になるだろうし、包丁ほど物騒でもない。 そう思い、ブーンは棍棒を腰に吊るしていた。 最初の階段を登ると、後は道が続いているだけで、特に分岐路なども見当たらなかった。 だが、階段を登るにつれて暗黒が空間を次第に支配し始め、視界が暗くなる。 ブーンとドクオは指をまさぐり、壁を探す。手当たり次第にその辺りを探っていると、幸いにも壁はそこにあった。 だが、その壁も何処まで続くか分かったものではない。運良くドクオが発火具を持っているので、何か火をつける物を探す必要があった。 (　＾ω＾)「！」 壁伝いに歩いていると、パキと何かを踏みしめる感触がした。 それをまさぐると、恐らく草かそれに近い物が地面に生えていた。 </dd> <dt>70 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:52:22.94 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(　＾ω＾)「ドクオ」 ('A`)「ああ」 ドクオが懐からライターを取り出し、その草の一部に火をつける。 途端、僅かではあるが小さな光が闇を穿ち貫いた。 改めてみれば、周囲にはびっしりと草花が生えている。 何故、こんな寂れた洞窟に育っているのかは分からなかったが、その草花を燃やしていく事によってブーン達はどうにか視界をはっきりさせる事が出来た。 安心して、一休みでもしようとした…………刹那であった。 ふっ、とドクオは自分の横を何かが過ぎ去るのを感じた。 いや、気のせいではなかった。 そいつはドクオの方を睨み、恐ろしい形相で牙をむいて突進してきたのだ。 闇に光る白いむき出しの目。動物か何かか？　考えるまもなく、そいつがドクオに衝突しそうになる。 ドクオは間一髪で体をひねり、そいつの攻撃を避ける。 するとブーンも異変に気付き、そいつの方を見た。 </dd> <dt>71 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:53:14.67 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(　＾ω＾)「あれは……ウマーかお」 ('A`)「ウマー？　何だそれは？」 (　＾ω＾)「魔物。裏山には封印の影響で、弱いけど魔物がうろついていると聞いたことがあるお。 　　　　　　多分、この草原がウマー達の住処だった。住処を燃やされて黙っているはずはない。つまり………」 ('A`)「まさか…」 ドクオとブーンがハッとして辺りを見回すと、そこには無数に光る白い目があった。 その数、十、二十……それより多いやも知れない…。 そう、この草原こそがウマーの住処であったのだ。 (　＾ω＾)「くっ！」 後ずさりした背中は、先程まで沿って歩いていた壁にぶち当たった。 背後は壁、前方には魔物の大群……。絶体絶命だ。 見ればウマーだけでなく、ジサクジエンと言う肉食の魔物までが徒党を組んでいた。 ブーン達は、二人。それに対して、ウマーとジサクジエンの大群の総数は数十。 恐らく彼らの狙いは、腹を満たす人間の肉、喉を潤す生き血……。 考えるより先に、体が動いていた。 ブーンは棍棒に炎を引火させ、ウマー達に向けて振るった。 だが、ウマー達は怯まない。牙をむき、ブーンに向って飛びつく。 そこを、ドクオのカッターナイフが確実に切り裂いた。 小さな体を切られたウマーの血潮が辺りに飛び散り、死臭を撒き散らす。 </dd> <dt>72 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:53:46.61 ID:epiZlDi90</dt> <dd>( ﾟдﾟ )「グググググ………！」 それが、切欠となった。 ウマー達が間髪を居れずにブーン達に集団で突っかかってきたのだ！ (　＾ω＾)「くそ！」 ブーンは火のついた樫の棍棒を投げ捨てた。 その丈夫な樫の身は殆ど全てを炎に包まれており、柄の辺りまでが燃えてきていたのだ。 だが、ブーンの幸運はここからであった。 なんと、その棍棒が不幸なことに一匹のウマーに命中したのだ。 ウマーはたちまち体を焦がし、香ばしいキナの臭いを辺りに撒き散らした。 すると、こちらに向かってきていたウマー達の集団が、その焼けたウマーに向っていく！ 沢山で取り囲み、体についた火を消化してそのウマーを仲間が一かじりする。 うん、うまいじゃないか！　と言わんばかりに、それを始めとして次々にそのウマーに仲間たちがたかっていく。 と、次には何とウマーがジサクジエンの体に火をつけ始めた。 ジサクジエンも体を焦がし、香ばしい臭いを辺りに撒き散らす。 そしてそれに、ウマー……そしてジサクジエンまでもが群がっていったのだ！ 腹の空いていた彼らにとって、もはやブーンたちよりも目の前の食い物のほうが大事に思えて仕方がないのだろう。 </dd> <dt>73 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:54:31.50 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ブーンとドクオは後ろの壁伝いに足音を殺しながら歩き始め、そこら辺りの適当な枝に火をつけ、ウマーの大群にそれを投げこんだ。 いまや殆ど全てのウマーとジサクジエンが、共食いをしていた。その光景は、狂態と言うに他ない。 やがて壁が切れ、目の前に階段を見つけると、ブーンとドクオは思い切り走り出した。 心臓の鼓動が脈打ち、体がどっと疲れを出す。 思わず、井の中の物が逆流しそうにさえなった。 だが、辺りを落ち着いて見回せば、既に何者の気配もなくなっていた。 ブーンとドクオは門岩に腰を降ろし、息を荒くして落ち着いた。 だが、いつまでも悠長にしていられる余裕はなかった。 このままじっとしていれば、先程の大軍が獲物を更に求め、階段を上がって自分たちを食いに来るかもしれない……。 そう言えば、妙に視界が明るくなっていた。 もう一度辺りをよく見て見ると、松明がそこには並んでいた。 人為的に作られたものであろう。その間隔は一定で、綺麗なシンメトリーを描いていた。 松明の炎は先程の魔物を焦がせた炎とは違い、何処か透き通ってさえ見えた。 だが、驚いたのはそれだけではない。 岩床が目前で終了し、そこには真紅の絨毯が敷かれていたのだ。 金色で淵に刺繍が入れられているそれは、ブーンの悪い夢に出てきたものに酷似していた。 </dd> <dt>74 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:55:27.64 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ('A`)「雰囲気が明らかに違うな。もしかすると、この先か…？」 (　＾ω＾)「さあ…。行って見なければ分からないお」 双方に意見は合致し、ブーンとドクオは絨毯の奥へと歩く事にした。 その先にあった部屋は、狭い通路からぽっかりと開けた場所に出てきた、という感じ。 両側の壁にびっしりと松明の炎が煌き、天井も幾分か高くなっている。 もう既に岩床はあたりに見えず、あるのは金縁の紅い絨毯だけ。 そしてその上には、橙の刺繍で描かれた不気味な六星の魔方陣に、それを囲む蝋燭。 ブーンの不安が喉元まで出かかったが、彼はそれを苦して飲み込んだ。 そう。この光景、彼が見た夢と酷似しすぎているのだ。 この紅い絨毯といい、松明といい、謎の魔方陣といい……。 もはや先程のような闇はなく、その空間を支配しているのは光だけであった。 それが、更に不気味さを醸し出していた。暗闇に慣れていた目はそれを強烈に思い、眩んでしまっていた。 </dd> <dt>75 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:55:58.63 ID:epiZlDi90</dt> <dd> (　＾ω＾)「光って無いみたいだお」 ('A`)「そんな」 ドクオは、それを否定した。 ('A`)「確かに光っていたんだ。間違いない……」 (　＾ω＾)「でも、目の前にある光景に間違いはない。魔王なんてやっぱり嘘だお。さあ、帰ろう」 ブーンは不安で仕方が無かった。 だから、帰ろうという催促をして、一刻もその場を立ち去りたかったのだ。 しかし、次の瞬間、ブーンとドクオはその場から動けなくなった。 </dd> <dt>76 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:56:44.31 ID:epiZlDi90</dt> <dd>('A`)「ハァハァ……ウッ！」 ドクオの頬を冷や汗が垂れた。 体が硬直して、動かせない…。 ブーンも同じであった。 冷や汗を大量にかいたまま、その場から動けない。 原因は……背後からの圧倒的な威圧感。 それだけ。そう、それだけであった。 「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ…………」 恐怖心が。心を次第に支配する。 後ろに何かがいる。本能的に、二人はそれを感じ取り恐怖した。 先に後ろを向いたのはドクオの方であった。 途端、ドクオの腰が抜け、その場に倒れこむ。 (；'A`)「あ…あ………」 やがて、ブーンもゆっくりと後ろを向いた。 そこには、一人の男が立っていた。 </dd> <dt>77 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:57:25.41 ID:epiZlDi90</dt> <dd>夢で見た男と酷似したマントを羽織っていた。 色こそ違えど、男を思わせるほどに似ていた。 両手には、片方ずつに出刃包丁が握られていた。 手入れは欠かされていないのか、錆も見当たらず、松明の強烈な光を浴びてギラギラと夏の日差しを思わせんばかりに輝いていた。 だが、その美しさには見とれられない。逆に、その美しさこそが恐怖であった。 ……死への恐怖。 (；＾ω＾)「ド、ドクオもエキストラを用意するなんて……」 堪えられなくなって口を開いたのはブーンのほうであった。 だが、ドクオは一心に首を横に振り続ける。 (；'A`)「違う！　俺はそんなもの用意してない！　そいつは……」 (　ﾟ∀ﾟ)「アーヒャッヒャ！　黙れ！」 (；'A`)「！！」 その男はドクオの言葉を遮ったかと思うと、次の瞬間にはドクオの目前まで出、ドクオを蹴り飛ばしていた。 腹に蹴りを入れられたドクオは力の方向に吹っ飛び、後ろの壁ごと粉砕された。 全身の骨が折れている……ドクオは立ち上がることも出来ず、虚ろな瞳で男を見つめていた。 </dd> <dt>78 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:58:24.70 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(；＾ω＾)「やめろお！　ドクオに何するお！」 (　ﾟ∀ﾟ)「ヒャヒャ…！　そこの男が魔王の復活を見やがったからな…！ 　　　　この俺、四天王が一人のアヒャ様が直々に殺しに来てやったわけだ！　感謝しろよ…アヒャヒャ！」 アヒャは次に間髪いれずに、手をブーンに振りかざした。 刹那、何処からとも無く突風がブーンを襲う。 (；＾ω＾)「ぐぅぅ！！」 風圧がブーンを押し、壁に貼り付けさせる。 だが、それだけでは済まない。威力を上げた風はブーンの体を壁にどんどんと押し付けている。 次第に壁にブーンがのめり込み、骨の軋む音とブーンの絶叫が空間を支配しだした。 それを見るとアヒャはこれまでに無く大声で嘲笑し、ブーンの目前に迫った。 (　ﾟ∀ﾟ)「アヒャヒャ……余計な事をしなければお前は死なずにすんだものを…」 (　＾ω＾)「あが……ぐうぅぅ！！！」 ブーンはあまりの痛みにもがく事しか出来ず、反論さえ出来なかった。 既に体の末端である手足の骨は折れ、後頭部には凄まじい痛みが奔っていった。 岩屑が飛び散り、アヒャの頬に当たると、それを気に入らない風にしてアヒャは包丁をブーンに突きつけた。 </dd> <dt>79 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:58:45.56 ID:epiZlDi90</dt> <dd> (　ﾟ∀ﾟ)「死ね。お前を殺した後であの男も殺してやる」 アヒャの包丁が…目に終えぬ速さで空を切り、ブーンの心臓を貫こうとする……。 観念して、ブーンは静かに目を閉じた。 そして、アヒャがその腕をブーンに突き立てた………。 </dd> <dt>80 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:59:10.68 ID:epiZlDi90</dt> <dd>それから、どれほどの時間が経ったのだろうか？ 幾分……幾時間……幾日………？ 永遠と思われる時間が、経過したかのように思えた。 （生きている…？） 脈動が、熱を込めたのかのように激しくなる。 心臓の鼓動が、確かに聞こえ始める。それも、とても激しく。 生きている、生きている、生きている？ そうだ。怪我はどうした。 手足の骨が折れていた。頭蓋が割れていた。 痛くない？　…痛みが消えている？ 思わず、手足の関節を動かしてみる。 骨の軋む音が少ししたが、それに伴う痛みは無い。 ブーンは、静かに目を開けた。 </dd> <dt>81 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:59:36.39 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 目前に広がるのは、先程と変わりない無機質な岩肌。 嫌にまぶしい松明の光………そして、心配そうに自分を見つめるドクオ。 ('A`)「大丈夫か！？」 (　＾ω＾)「ドクオ……？　僕は……一体？」 ('A`)「目が覚めたら、傷が全快してたんだ。それに、アヒャって奴もいなくなってる」 再度辺りを見回しても、アヒャはいない。 その気配の残り香すらも感じさせぬくらいであった。 (　＾ω＾)「助かった……のかお？」 ('A`)「どうやら、そうらしい……」 肺から吐く息が、妙に熱く思えた。 緊張感が一気に抜け、ドクオもブーンもへなへなとその場に崩れ落ちた。 (　＾ω＾)「魔王が復活したのは…嘘じゃなかったのかお」 ('A`)「それに…四天王？　そんな事も聞いたことは無かったな」 (　＾ω＾)「何も知らないのは……何だか嫌だお」 ブーンが拳を握り締めた。 </dd> <dt>82 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:59:53.87 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ('A`)「それなら…ガイドラインの村にショボンさんという人がいる」 (　＾ω＾)「ショボンさん？」 ('A`)「ああ。考古学とか、そういうことを調べているらしい。もしかすると、今回の件に関して何か知っているかもしれない」 (　＾ω＾)「ガイドライン……ここから、遠くは無いお」 魔王の事。四天王の事。 朝見た夢の事、自分達が助かった事。 謎だらけで、思い出したくもないことばかり。 だが、あえてそれを追求しようとするブーン達の旅は、まだ始まったばかりであった。 </dd> <dt>83 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:00:36.89 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 後半は無茶苦茶に書いたので誤字が多いと思います。 見直しとかなにもしていないのでおかしいところがありますがスルーしてください。 以上です、、、 </dd> <dt>84 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:01:11.26 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>すばらしい！乙！ </dd> <dt>85 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:02:27.01 ID:epiZlDi90</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target= "_blank">>>1</a>乙 </dd> <dt>86 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 22:02:55.03 ID:H510RWkm0</dt> <dd>(　ﾟ∀ﾟ)=3ムッハー 乙！ </dd> <dt>87 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:03:20.19 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>飯ｵﾜﾀ＼(^o^)／ まめお氏乙！ </dd> <dt>88 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 22:03:27.78 ID:pA6g7KPiO</dt> <dd>とても凝った緻密な文章で凄くよいと思う が、今言いにくい一言を敢えて口にしてもいいだろうか？ </dd> <dt>89 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:03:58.63 ID:epiZlDi90</dt> <dd>全然ドウゾ </dd> <dt>90 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:08:15.05 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(；＾ω＾) </dd> <dt>91 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:09:19.51 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>（；＾＾ω） </dd> <dt>92 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:09:22.57 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>スレストかおｗｗｗｗｗｗｗｗｗ アナゴの村でのシーンと戦闘シーンが良かったと思うお！ </dd> <dt>93 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 22:09:27.89 ID:d5J/kkfx0</dt> <dd>マメオすてきんぐ(;ﾟДﾟ) </dd> <dt>94 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:11:08.30 ID:epiZlDi90</dt> <dd>アヒャの当たり適当でごめん(；＾ω＾) </dd> <dt>95 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:12:28.18 ID:0ePom20Y0</dt> <dd> あれ？アヒャの辺りが気に入ってる俺って一体・・・ </dd> <dt>96 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 22:12:42.37 ID:pA6g7KPiO</dt> <dd>では非難覚悟で… 短くて大して重要でないシーンは描写を細かくしすぎないほうがよいのでは…？ たった数秒の｢井戸を降りる｣シーンでやたら勿体付けすぎな気がする 全部この調子では限なく長くなってしまい非常に疲れる もう少し文章の剪定をして場面の重要度にあった適度な長さにしていかないと 書く方も、これからもずっと全ての場面において その長さを維持していくのは大変なのではないかと思うのは余計な心配だろうか？ アヒャとの遭遇は長さに合っていてとても盛り上がる適切で素晴らしい上がりだとおもう </dd> <dt>97 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:12:50.15 ID:O2wBvATxO</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/88" target= "_blank">>>88</a>はどこ行った </dd> <dt>98 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:13:20.85 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>おっと８秒上 </dd> <dt>99 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:13:28.56 ID:0ePom20Y0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/97" target= "_blank">>>97</a> 電球！上上！ </dd> <dt>100 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 22:13:35.31 ID:CRou5MzM0</dt> <dd>クオリティﾀｶｽ でもセリフが変わっててｻﾐｼｽ </dd> <dt>101 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:14:02.61 ID:epiZlDi90</dt> <dd>とても参考になりますお オイラはまだまだ未熟だから色々酷評して欲しいですお( ＾ω＾) ID:pA6g7KPiO　Ｔｈａｎｋｓ！ </dd> <dt>102 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:14:21.35 ID:epiZlDi90</dt> <dd>アヒャの辺りは台詞が完全に適当です ごめんなさい </dd> <dt>103 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:15:19.57 ID:0ePom20Y0</dt> <dd> セリフが変わってるのはそれはそれで新鮮で良かったと思うけど。 </dd> <dt>104 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ：2006/06/04(日) 22:16:20.87 ID:CRou5MzM0</dt> <dd>まあ<a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target="_blank">>>1</a>の言うことは絶対だからなあ とにもかくにも乙、続きも期待します </dd> <dt>105 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:16:42.81 ID:epiZlDi90</dt> <dd>続きはまた来週＞＜； </dd> <dt>106 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:17:25.89 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>で、次に決めることは？ </dd> <dt>107 ：<a href= "mailto:sage">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</a> ：2006/06/04(日) 22:18:30.11 ID:p56iEFnA0</dt> <dd>宝箱の配置が固まってるところと 全くないところがある件 </dd> <dt>108 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:18:45.40 ID:0ePom20Y0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/104" target= "_blank">>>104</a> いや、別にそんな事は・・・ 俺はツクってるだけだぜ？主役はアイデアを出したり素材作ってくれる人だよ。 <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/114942239

本格的に(　＾ω＾)ブーンＲＰＧ作るお <dl> <dt>1 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 20:59:54.67 ID:epiZlDi90</dt> <dd>新参も古参もなーかーよーくー まとめｗｉｋｉ <a href="http://ime.st/www11.atwiki.jp/vip_boom_rpg_vip/" target= "_blank">http://ime.st/www11.atwiki.jp/vip_boom_rpg_vip/</a> スレが1000到達した際は、htmlで保存し、次スレへうｐしてくれると嬉しいお 過去ログとしてWikiへ保存しておくお 画像・音楽・テキストのうｐはここへ（250KB以下） <a href="http://ime.st/bbs1l.net4u.org/bbs/13926real.html" target= "_blank">http://ime.st/bbs1l.net4u.org/bbs/13926real.html</a> 今北産業の人 →まとめｗｉｋｉへ行く →右ページのメニューから　試作品うｐ　を選択 →注意書きをよく読んで、最新版の試作品をプレイ →感想、バグや問題点の指摘、各種素材、 　　敵や魔法・アイテムなどのアイデア、 　　ストーリーやイベントのアイデアなどを、スレに投下 →既出って言われても泣かない。<a href= "http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target= "_blank">>>1</a>が採用しなくても泣かない。 雑談はこのスレに必要な燃料です。 エロな流れ・カオスな流れについていけない場合は華麗にﾇﾙｰ汁 ストーリーが何処まで進んだか解らないならスレ内で質問汁 そこの雑談に入っていけない名無しさん！！空気読まなくて平気だから！！ ﾌﾞｰﾝRPGについての話題なら雑談ぶったぎってもおｋだからガンガン発言して！！ </dd> <dt>2 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:01:36.19 ID:EvVqXFRC0</dt> <dd>保守 </dd> <dt>3 ：おなご ：2006/06/04(日) 21:01:46.74 ID:f7J+5TmxO</dt> <dd>お、乙！ </dd> <dt>4 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:02:11.07 ID:epiZlDi90</dt> <dd>たってないよね </dd> <dt>5 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:02:16.61 ID:1YmLj8wb0</dt> <dd>乙です＞＜ </dd> <dt>6 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:02:19.48 ID:EvVqXFRC0</dt> <dd>保守 </dd> <dt>7 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 21:03:59.16 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>重複した(´･ω･`) </dd> <dt>8 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 21:05:00.35 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>携帯まとめ・・・(´･ω･`) </dd> <dt>9 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:06:51.22 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd>さて、やっちまったぜＭｙブラザー（´・ω・｀） もうホント、ごめんよ……ｏｒｚ </dd> <dt>10 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 21:07:49.39 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>携帯用まとめ <a href="http://ime.st/pksp.jp/boom-rpg-vip/" target= "_blank">http://ime.st/pksp.jp/boom-rpg-vip/</a> </dd> <dt>11 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:08:02.73 ID:epiZlDi90</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target= "_blank">>>1</a>はどうしたのかな(´・ω・｀) </dd> <dt>12 ：黒らーく ◆iXIc2bqX/.：2006/06/04(日) 21:08:38.65 ID:suFLYMU90</dt> <dd> 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、′　　　　　、　’、　　′　　　　　’　　　　　　；　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．　’　　　　　　’、　　　′　’　　　．　・ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　’、′・　　’、．・”；　　” 　’、 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　’　　　、′　　’、　　(;;ﾉ;;　(′‘ ・．　’、′”； 　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　’　　　、′・　 (　（´;^｀⌒)∴⌒｀．・　　”　；　　’、 　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　､　’、　’・　､´⌒,;y'⌒(（´;;;;;ﾉ､"'人　　　　ヽ 　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､(⌒ ;;;:;´'从 ;'　　 ;:;;) ;⌒ ;; :） )､　　　ヽ 　　　　＼　　　!　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　´;`ヾ,;⌒)´　从⌒ ;) ｀⌒ ）⌒:｀．・　ヽ　　,[] 　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　‘:　；゜+° ′、:::::．　::: ;;;;;　⌒・（,ゞ､⌒） ;;:::)::ﾉ　　　　ヽ／´ 　/＼　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　｀:::､　ﾉ　 ...;:;_)　　...::ノ　ソ　...::ノ /__＿＼　　　　l 　　　　　　　　/ 　　　　　　　.' </dd> <dt>13 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 21:09:06.39 ID:O2wBvATxO</dt> <dd> 俺が立てたスレ以外に携帯用まとめ貼られてない(´･ω･`) 飯喰ってくる </dd> <dt>14 ：おなご ：2006/06/04(日) 21:11:13.54 ID:f7J+5TmxO</dt> <dd>人類皆兄弟か・・・・ </dd> <dt>15 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:12:21.79 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/13" target= "_blank">>>13</a> うん、急いで立てたから 前スレの<a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target="_blank">>>1</a>をコピペしただけなんだ。 ごめんよ。 </dd> <dt>16 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:12:55.05 ID:epiZlDi90</dt> <dd>いちー！ </dd> <dt>17 ：<a href="mailto:sage">本格的に名無し</a> ：2006/06/04(日) 21:13:58.82 ID:d94EQT8/0</dt> <dd>新参も古参もなーかーよーくー まとめｗｉｋｉ <a href="http://ime.st/www11.atwiki.jp/vip_boom_rpg_vip/" target= "_blank">http://ime.st/www11.atwiki.jp/vip_boom_rpg_vip/</a> 携帯用まとめ <a href="http://ime.st/pksp.jp/boom-rpg-vip/" target= "_blank">http://ime.st/pksp.jp/boom-rpg-vip/</a> 画像・音楽・テキストのうｐはここへ（250KB以下） <a href="http://ime.st/bbs1l.net4u.org/bbs/13926real.html" target= "_blank">http://ime.st/bbs1l.net4u.org/bbs/13926real.html</a> スレが1000到達した際は、htmlで保存し、次スレへうｐしてくれると嬉しいお 過去ログとしてWikiへ保存しておくお 今北産業の人 →まとめｗｉｋｉへ行く →右ページのメニューから　試作品うｐ　を選択 →注意書きをよく読んで、最新版の試作品をプレイ →感想、バグや問題点の指摘、各種素材、 　　敵や魔法・アイテムなどのアイデア、 　　ストーリーやイベントのアイデアなどを、スレに投下 →既出って言われても泣かない。<a href= "http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target= "_blank">>>1</a>が採用しなくても泣かない。 雑談はこのスレに必要な燃料です。 エロな流れ・カオスな流れについていけない場合は華麗にﾇﾙｰ汁 ストーリーが何処まで進んだか解らないならスレ内で質問汁 そこの雑談に入っていけない名無しさん！！空気読まなくて平気だから！！ ﾌﾞｰﾝRPGについての話題なら雑談ぶったぎってもおｋだからガンガン発言して！！ テンプレに加えてみたよ </dd> <dt>18 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:14:39.67 ID:0ePom20Y0</dt> <dd> </dd> <dt>19 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:15:57.10 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/18" target= "_blank">>>18</a> まってたお。 …で、どうしよう、何話そう。 前スレの続き？ </dd> <dt>20 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:16:27.73 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>うむ </dd> <dt>21 ：<a href="mailto:sage">本格的に名無し</a> ：2006/06/04(日) 21:18:18.06 ID:d94EQT8/0</dt> <dd>前スレで決めてた事を産業で頼む </dd> <dt>22 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:19:47.88 ID:0ePom20Y0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/21" target= "_blank">>>21</a> 脇役の 裏設定とか いろいろ </dd> <dt>23 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:20:06.31 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd> ついでに他のキャラの決まってない裏設定も決めちゃおうかｗ ・音楽、食べ物等一般的な事 ・登場キャラの中で好きな人、苦手な人 ・好きな異性のタイプ ・座右の銘 とか。 <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/21" target= "_blank">>>21</a> 脇役達の 裏設定 ……たぶん。 </dd> <dt>24 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:20:53.65 ID:epiZlDi90</dt> <dd>小説書いた </dd> <dt>25 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:21:09.80 ID:d94EQT8/0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/22-23" target="_blank">>>22-23</a> ㌧　把握 </dd> <dt>26 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:22:53.08 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd>あら…… 皆さんこの手の話はお好みでない……？（´・ω・｀） </dd> <dt>27 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:23:01.59 ID:0ePom20Y0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/23" target= "_blank">>>23</a> ♀キャラはスリーサイズとか・・・いらないか。 <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/24" target= "_blank">>>24</a> 投下！投下！ </dd> <dt>28 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:23:40.56 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ここに投下するとめちゃくちゃ長い気もするがどうしよう </dd> <dt>29 ：黒らーく ◆iXIc2bqX/.：2006/06/04(日) 21:24:20.07 ID:suFLYMU90</dt> <dd>|-`) ♀キャラはCカップならなんでもいいよ <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/24" target= "_blank">>>24</a> 投下！ </dd> <dt>30 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:25:07.62 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/29" target= "_blank">>>29</a> (　ﾟ∀ﾟ) ｢油断は禁物だぜ。 </dd> <dt>31 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:25:12.28 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 勢いで書き上げたので誤字修正や見直ししてません＞＜； なのでクオリティは低い。。 </dd> <dt>32 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:26:22.31 ID:H510RWkm0</dt> <dd>　 _ 　 ∩ (　ﾟ∀ﾟ)=3ﾊｧﾊｧ ⊂彡 </dd> <dt>33 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:26:31.74 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/31" target= "_blank">>>31</a> 気にすんな、だぜ </dd> <dt>34 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:26:33.70 ID:d94EQT8/0</dt> <dd>おっぱおの話と聞いて飛んできました </dd> <dt>35 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:26:34.54 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>わくてか </dd> <dt>36 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:27:00.43 ID:epiZlDi90</dt> <dd>じゃあ投下するお </dd> <dt>37 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:27:36.44 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/34" target= "_blank">>>34</a> 俺はＡカップ好きなんだが 別に卑屈でもおっぱいが恐いわけでもねぇしな…ｗ </dd> <dt>38 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:28:19.62 ID:wFN6twkB0</dt> <dd>おっぱおのはなしときいてちんふぇみました </dd> <dt>39 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:28:36.45 ID:epiZlDi90</dt> <dd>本当にいいのかな </dd> <dt>40 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:28:48.82 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/36" target= "_blank">>>36</a><a href= "http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/39" target= "_blank">>>39</a> wktk </dd> <dt>41 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:29:50.03 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>良いよ </dd> <dt>42 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:30:13.23 ID:epiZlDi90</dt> <dd>オープニング </dd> <dt>43 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:30:28.47 ID:d94EQT8/0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/37" target= "_blank">>>37</a> 俺はＡ～Ｃくらいかな デカすぎるとなんかやだ(´･ω･`) <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/39" target= "_blank">>>39</a> カモン！ </dd> <dt>44 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:30:59.53 ID:epiZlDi90</dt> <dd>漆黒の闇の中にいた。 そこには宵闇を醸し出す灯りさえなく、おどろおどろとした不気味さと静寂が空間を支配していた。 だが、その寡黙な空間は、ある足音によって突然破られる。 静寂を打ち壊し、段々と闇へ近づく足音。 その硬い岩石か何かを踏みしめるような無機質音は、闇に一歩、また一歩と近づき、やがて音と共に止まった。 刹那、闇が………消える。 いや、足音の主が闇を消し去ったと言った方が良い。 細緻な装飾の施された二対の松明に、男によって炎が灯らされた。 松明の炎は、先程の漆黒をも思い出させないかのように、鈍く煌いている。 傍にあった甲冑たちはその光に反射して身を鈍く鉛色に光らせていたし、男の物かは分からないが、香盒も炎の臭いを湛えて部屋中を異様な臭いで包んでいた。 もう一度辺りを見回せば、そこは何処か建物の最上部だった。 大理石の壁には所々に擁壁も見られたが、荘厳華麗な絨毯や暗幕などがその継ぎ接ぎを何も無いかのように思わせるかのごとく、炎色に美しく染まり輝いている。 部屋を照らしているのはやはり二対の松明だけであり、外の景色は漆黒のままであった。 男は、その漆黒に溶け込むような色合いのマントを羽織っていた。 紫紺色に染まるそれは、炎や絨毯の紅とも溶け込み、何か邪悪なものを思わせる程であった。 窓から吹き込む風にマントは揺れ、男の背中で静かにたなびく。 男はマントの裾をゆっくりと掴み、その動き止めさせ、風の吹き込む窓へと向かって足を踏み出した。 </dd> <dt>45 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:32:25.22 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 向かい風が、男の進行を食い止めるかの如く威力を増す。 香盒の臭いが縦横無尽に撒き散らされ、松明の炎が左右に激しく揺れる。 紫紺色のマントは更に揺れ、男の手から離れて自由に空を舞った。 だが、男はそれを気にも留めなかった。 むしろ、その風を何処か気持ちの良い………例えるならば、自分をまるで賛美するような何かに思っている様に見えた。 男の手には、いつの間にか葡萄酒が握られていた。 空の黒、部屋の赤、そして酒とマントの紫が混じり、空間は先程の邪悪さというよりも、神秘さを醸し出していた。 葡萄酒もまた風に揺れ、波を立て、淡い雫がいくつか宙を舞う。 男は静かにグラスを右手で持ち、左の肘を窓辺に凭れ掛からせた。 そして静かに右手を上げ、クイと口へ葡萄酒を流し込む。 （ ´∀｀）「………………」 葡萄酒の味を噛み締めるかのように、男はグラスを顎から動かさずに薄らとした視点で暗黒を眺めていた。 目に映るのは、まるで虚無の様。一筋の光さえ届かぬ闇の空に、何かを思うようにしていた。 男の目前に今映っているのは、男のいる場所よりも更に高い場所にある物であった。 見上げるそれは、何かの兵器のようにも思えた。 形状こそハッキリとは見えないものの、魔方陣のような物がその頂に見える。 魔法兵器……？　それが何かは、この闇の中ではとりあえず理解できなかった。 何時の間にか、風は止んでいた。 まるで、風が男を恐れたかのように。 </dd> <dt>46 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:33:34.40 ID:epiZlDi90</dt> <dd>（ ´∀｀）「田代砲…………」 男は、無意識に言葉を発していた。 田代砲。その言葉の持つ意味が何かは定かではない。 だが、この漆黒の空を見ている男の言葉には、悔恨や哀れみの様な言葉ではなく、期待のような感じがしたように思われた。 男は首に巻いていた紅いスカーフをおもむろに外すと、何を思ったか自分の腕に巻きつけた。 脈に青筋が出るほど、強烈な力で縛っている。 まるでそれは、酔狂し自負に溺れた人間が、やり場のない喜びに似たものを表現する事が出来ずにした様な行動であった。 （ ´∀｀）「田代砲………これが完成すれば、世界を変える事が出来るモナ」 男は再度その単語を口に出し、畏怖を感じさせるような笑みを浮かべる。 （ ´∀｀）「今の世界は間違ってるモナ。モナは新しい世界の中心となるモナ…！ 　　　　　　私利私欲の為に人が動く！？　そんなことが許されてたまるか！ 　　　　　　全てはモナ……違う、全ての正しい者の為……！ 　　　　　　正しきものが間違う世の中はありはしない！　モナこそ正しいモナ！」 憤る男の右手に思い切り力が入る。 途端、葡萄酒がまだ微かに残るグラスは、男の力に耐え切れずにその身を鈍い音と共に粉砕された。 ガラスのそれは男の右手を鋭利に切り裂き、中身の液体は風に舞って香盒の臭いに静かに混じった。 男の腕に巻きつくスカーフもまた、男の力に耐え切れずに裂けた。 </dd> <dt>47 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:33:57.70 ID:epiZlDi90</dt> <dd> スカーフだったものはひらりと宙に舞い、窓の外へ出たかと思うと、突然の突風。 それは何処かへ飛ばされ、男の右手に残っていたガラスも突風に乗って消えた。 （ ´∀｀）「ふふ……。ふははははは…………」 後に残ったのは、男の虚しい笑い声のみであった。 怒号を感じさせるでもなく、ただ虚ろに闇に消える笑い声…。 気がつけば、いつの間にか松明の灯りは消えていた。 </dd> <dt>48 ：マメオ：2006/06/04(日) 21:36:16.70 ID:epiZlDi90</dt> <dd>ギコナビの調子が悪い… </dd> <dt>49 ：マメオ：2006/06/04(日) 21:37:36.60 ID:epiZlDi90</dt> <dd>再起動してくるお… </dd> <dt>50 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:37:55.00 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>アッー！ ま、待ってるから・・・ </dd> <dt>51 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 21:37:58.61 ID:9yP2zh/h0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/49" target= "_blank">>>49</a> いってらｗ </dd> <dt>52 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:41:07.80 ID:epiZlDi90</dt> <dd>帰ったお </dd> <dt>53 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:41:43.87 ID:epiZlDi90</dt> <dd>そして次の瞬間、辺りの闇が一気に凝縮される。 田代砲が闇を吸い、力を蓄え始めたのだ。 先程までの暗雲は消え去り、空気が色を、形を変えて渦巻き始める。 （ ´∀｀）「ふははははははは！　これで全てが終わる！　モナの世界が生まれる！」 男の嫌な笑いが………耳に…………。 耳に……………。 そして……………？ そして…………そして、どうなった…………？ </dd> <dt>54 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 21:41:45.85 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>おかえり </dd> <dt>55 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:42:20.31 ID:epiZlDi90</dt> <dd>第一話　　夢と現実 </dd> <dt>56 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:42:54.30 ID:epiZlDi90</dt> <dd>季節は初夏を迎えていた。 梅雨も明け、気温もどんどんと漸増する中、変わらない太陽が今日も輝いている。 草原は何十という種類の花々に埋め尽くされ、青空を飛ぶ夏鳥達の声も聞こえるようになった。 その青空の下、教会の鐘楼に腰掛けてブーンは物思いに耽っていた。 その卑屈な姿を見れば、本来なら神父が走ってきて怒号ををぶちかますのだろうが、当の神父はというと日課である鐘鳴らし終え、教会など閉めて昼寝をしているに違いない。 ここ、アナゴ村は比較的に人口の少ない村である。 その為、村民は自給自足で生きていたし、神父の怠慢や鐘楼に腰掛ける少年を咎める者もいなかった。 人口が少ないと一概に言ってもその数は著しいもので、飴の入った箱から片手でそれを一掴み握ったほどの数しかいない。 それもその筈であり、ここは天嶮と言うほどではないが高い山々に囲まれ、それを覆う森林の中にあるからだ。 それ故に初夏ともなると気温の上昇も激しく、羽根扇で風でも起こしていなければ、あまりの暑さに倒れるほどであった。 海岸には毎日のように村民がたかり、暑さから逃げて疲れを癒していた。 </dd> <dt>57 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:43:51.20 ID:epiZlDi90</dt> <dd> そんな中でも、この鐘楼は以外にも大きな教会の金鐘が影となり、嫌に涼しい日陰地帯となっていた。 その為、ブーンは毎夏ここに腰を降ろし、適当に友人と時間を過ごしていた。そして今日も、そのつもりであった。 だが、異変が起きた。 面倒くさいと言う言葉が口癖で、この暑さでも家に引き篭もってばかりいる友人が、今朝方から行方をくらましたのだ。 彼の家の扉を前にして話しかけても返事はなかったし、扉に手をかけると鍵が開いていて、それで彼の姿が見えなかったのだから間違いはない。 別に部屋は荒らされた形跡などもなく、物取りか何かに誘拐されたと言うわけでもない。 それから村民にも色々聞き込みをしていたが、見かけたと言うものは一人もいなかった。 そして仕方なくブーンは、日を一杯に吸って暑さを帯びた梯子に手をかけ、鐘楼へと登って暇を潰していたのである。 何処か遠くを見つめる様のその目の中には、今朝方に彼が見た夢の光景が映し出されていた。 それは、一面の闇。 そして田代砲という謎の………殺戮を生むための兵器。 更に、引きつった顔をした、紫紺のマントを羽織っていた不気味な男。 </dd> <dt>58 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:44:20.95 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(；＾ω＾)「随分怖い夢だったお」 思うだけで、ブーンの口からは勝手に言葉が漏れた。 夢の中では冷静に淡々と客観的立場から見ているだけであったが、それがいざ現実になれば恐ろしい事は限りない。 わけの分からない人物の私欲の為に、世界中の人間が命を奪われるのだ。 彼はもう一度身震いすると、意を決したかのように立ち上がり、先程よりも日を吸って暖かくなった梯子を下り始めた。 鐘楼の手入れなどあまりされておらず、梯子は今にもブーンの体重を支えきれずに何処かから折れそうであった。 それを心配してか、ブーンは少しそれを下ったところで、地面に飛び降りた。 足に地面を踏みしめる感覚が嫌にして、やっとそこでブーンは自分の目が覚めたと思った。 己の両手で両頬を叩き、腕を広げて彼は走り出した。 </dd> <dt>59 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:44:53.58 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(　＾ω＾)「おいすー、ドボンさん」 (　´Щ｀)「お……なんだ、ブーンじゃないか。どうした？　ドクオは一緒じゃないのか」 (　＾ω＾)「聞きたいのはその事なんだお」 ブーンは、先程は遭遇しなかった村民に聞き込みを始めていた。 いなくなった彼の友人………ドクオの行方を。 (　＾ω＾)「ドクオを見なかったかお？」 (　´Щ｀)「ドクオか…？　う……ん。あいつが外に出ることのほうが珍しいよな…」 呆れたように頭をかいて笑うドボンの表情とは対に、ブーンは真剣であった。 それを見て、ドボンの表情も自ずと真剣となる。 (　´Щ｀)「………そういえば、ドクオの姿は見てないんだけれども」 (　＾ω＾)「何か気になることでも？」 (　´Щ｀)「ああ。朝方早くに、大声で叫びながら走って行った奴がいてね。ドクオの声だったような……」 (　＾ω＾)「その声は、どの辺りへ？」 ドボンは暫く考え込む風にしていたが、やがてブーンの目を見て言った。 (　´Щ｀)「多分、井戸の方だな。西へ向って走って行った」 (　＾ω＾)「わかったお。ありがとう、ドボンさん」 ブーンは小さくお辞儀をすると、村の井戸のほうへ走り出した。 </dd> <dt>60 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:45:26.04 ID:epiZlDi90</dt> <dd>井戸は村の西端にあり、村の水源でもあった。 梅雨場は海が荒れ、水が井戸の中に深く溜まる。 だが、夏ともなると井戸の水は大部分が干上がり、後に残るのはぬかった泥や苔などだけである。 そうすると、水を長い間吸っていた井戸の壁が冷気を放ち、井戸の中は常時涼しさを保つ場所となっていた。 だが、その手入れのなさに初夏は虫が湧き、足場がぬかるみ、誰も近づこうとはしない場所でもある。 それは一人でいることを好むドクオには、打って付けの場所で間違いなかった。 </dd> <dt>61 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:46:54.78 ID:epiZlDi90</dt> <dd> やがて、花々の草原が湿地帯に姿を変える頃、ぽつんと小さな井戸が姿を見せた。 その周りを飛んでいるのは蚊で、井戸の奥底にはぼうふらが何百と湧いていることだろう。 ブーンは幾度か井戸の中に入ることを躊躇ったが、可能性を信じて井戸に近づいた。 途端に、蚊が煩い羽音と共に近づいてきた。 ブーンはそれを叩き落とし歩いていたが、その手が一瞬止まる。 (　＾ω＾)「うわっ」 見れば、くるぶしの辺りまでが泥にのめり込んでいた。 井戸の近くと言うだけで、水気を吸った土がぬかるんでいたのであろう。 靴の中にまで水が入ってしまったが、それを一々出している余力もない。 ブーンは力いっぱいに泥の中を進み、蚊を叩き落しながら、井戸に向って叫んだ。 (　＾ω＾)「ドクオー！　いるなら返事しろおー！」 声は、井戸の中へと垂直に落ち、やがて木霊した。 それから少しの時間、相変わらず集って来る蚊を叩き落しながらブーンはドクオの返答を待った。 しかし、出てくるのは自分の汗と、無数の蚊の姿。 蚊を叩き落とすと言う無機質な行動にもいらだち、幾つか血を吸われた箇所を掻き出す始末。 たまらなくなったブーンは、鐘楼のものとは違う冷たい井戸の梯子に手をかけ、その中へと入っていった。 </dd> <dt>62 ：<a href="mailto:sage">本格的に名無し</a> ：2006/06/04(日) 21:47:28.61 ID:p56iEFnA0</dt> <dd>　 </dd> <dt>63 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:47:44.44 ID:epiZlDi90</dt> <dd>井戸の中は、暗かった。 日光が点々と登っているものの、その角度の問題であまり井戸には日が射さない。 ぼんやりと見える其処には沢山の蒲が無造作に放置してあり、飛び虫が草を掻い潜って跳ねているのがよく見えた。 壁の岩肌はざらざらしていたけれども、とても冷たくてブーンは快楽を覚えた。 先程の暑さとは打って変わった世界ではあったが、虫の煩さは変わらない。 相変わらずも蚊は井戸の中にまでついてきて、ブーンは片方の手で梯子を握り、もう片方の手では煩わしい蚊を追い払っていた。 (　＾ω＾)「ドクオー！！」 煩わしさに、もう一度大声を出す。 声は先程よりも速く木霊し、二重、三重にも重なって自分の声が聞こえた。 だが一瞬、ブーンはその中に自分の声ではない声が木霊しているのを聞き取った。 (　＾ω＾)「ドクオー！　いるなら返事しろおー！」 もう一度、先程よりも小さな声で叫ぶ。 「おーい、ブーンか！？」 今度は明確に。 自分の声の隙間に入り込んで、ドクオの声が聞こえた。 ブーンはその声を聞くと、虫を叩くのをやめて両手を使って梯子を下り、急いで井戸の底へ下りた。 井戸の底は、先程真上から見た蒲の草原であった。 蚊と飛び虫が嫌に自分に纏わりつくが、自分の背丈の二倍はある蒲の中では、当面構ってはいられなかった。 それにつけくわえ、地面は先程よりもぬかるんでいた。 靴の中には大量の泥が入り込み、くるぶしまでとはいかず、今度は膝の辺りまでが泥水に浸かっていた。 </dd> <dt>64 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:48:32.96 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 当然だが水は流れをもっておらず、ブーンは平静な水面を、自分の力で進んだ。 そのたびに泥が、虫が体中にまとわりつき、発狂しそうにさえなった。 だが、それを堪えて蒲の草原を抜けると、今度は平らな岩肌の地面が見えた。 そして、その地面の先。 干上がったものの、まだ少し残る水面の中にドクオがいた。 ぴしょん、ぴしょんと水が岩肌を穿つ音が静かに響いていた。 ブーンが足音を立てると、ドクオはハッとした様子でそちらを向いた。 (　＾ω＾)「探したお」 ('A`)「何か用か…？」 ドクオは、話すのが面倒くさいと言うよりは、恐怖に駆られたような感じで返答した。 ブーンとは目を合わせず、下を向き、僅かながら身震いさえしていた。 (　＾ω＾)「用って。ドクオがいなきゃ暇だお。僕と同年代なのは、ドクオしかいないんだから」 ('A`)「今それどころじゃないんだ……。よかったら帰ってくれ」 此処までに来る道のりで苛立っていたブーンは、思わずドクオの頬を殴った。 バシ、と乾いた音が井戸の中に木霊し、ブーンはハッとして自分の右手を見つめた。 (　＾ω＾)「僕たち友達だろう。話してくれお」 ('A`)「………………」 ドクオは、暫く頬を押さえて黙っていた。 が、すぐにブーンの目を見つめ、真剣な表情になった。 </dd> <dt>65 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:49:10.08 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ('A`)「お前は信じないと思うぞ？　そして俺を馬鹿にすると思うぞ？」 (　＾ω＾)「しないお。絶対」 ('A`)「そうか……」 ドクオはゆっくりと腰を上げ、ブーンと対峙した。 ('A`)「裏山に魔王が封印されてるのは知ってるよな？」 (　＾ω＾)「そんなの、誰でも知ってるお。 　　　　　　大昔、魔王が暴れていたので天界人が封印しようとしたってこと。 　　　　　　数多くの死者を出してしまったものの、その時研究が進んでいた『召喚』の技術を持ってどうにか封印に成功したこと。 　　　　　　その封印の場所が、アナゴ村の裏山ってことくらい……」 ('A`)「その魔王が復活したと言ったら………どうする？」 ブーンは一瞬、きょとんとした。 唖然として、言葉が出なかったのかもしれない。 それくらいに彼の言った言葉は不吉で、縁起でもなくて、今朝見た夢の後味を更に悪くするものであった。 (　＾ω＾)「何で……魔王が復活したと？」 ('A`)「朝、そこら辺を散歩していたら見ちまったんだ。 　　　裏山の祠が凄い光を放ってたんだ。もう、朝日に敵うんじゃないかってくらいな…」 (；＾ω＾)「光っていたからって、復活したとは限らないお……？」 ('A`)「まあ、それもごもっともだが………胸騒ぎが止まらないんだ。 　　　何か、ただならない事が起きそうな気がするんだ。俺が病んでいるだけかも知れない……でも…」 ドクオの言葉に、ブーンはますます不安になっていた。 もう、煩い虫の羽音も気にしていられなかった。 今朝、自分の見た夢が予知無か何かだとすれば……そう思うと、次第に彼の頬を冷や汗が流れた。 </dd> <dt>66 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:49:41.79 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(　＾ω＾)「確かめに行くお」 ('A`)「え？」 (　＾ω＾)「裏山に行くお。本当に魔王が復活したか、確かめるんだお」 ('A`)「…………もしかしたら、死ぬかもしれないぞ？　仮に封印が解かれていたとして、魔王…もしくは封印を解いたものが居ないとも限らない」 (　＾ω＾)「それでもだお」 ブーンの眼差しに、今度は言い出したドクオが怯んでいた。 ('A`)「本気………なんだな」 (　＾ω＾)「僕も今朝から胸騒ぎがしてたんだお。行って何もなければ、それで良い」 二人は静かに、頷きあった。 </dd> <dt>67 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:50:38.93 ID:epiZlDi90</dt> <dd>第二話　　運命の出会い </dd> <dt>68 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:51:15.48 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 洞窟は、薄く冷たい岩肌が地平線の彼方まで並んでいた。 強い日差しを浴びていた門岩は暖かかったが、中にはいるとそれは一変した。 湿気を吸い取った岩石は凍えるように冷たく、それが上へ、上へと続いていく。 岩棚がどんどん奥まで続き、天然のものであろう階段も見える。 (　＾ω＾)「いくお」 ('A`)「ああ」 ブーンとドクオは、休めていた腰を上げ、洞窟の奥へ歩き出した。 </dd> <dt>69 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:51:49.95 ID:epiZlDi90</dt> <dd>ブーンとドクオは、小さく武装していた。 家を探し、もしもと言う時の為に何か武器を探した。 包丁を探し当てた時は喜んだりもしたが、流石に物騒だと言う事でカッターナイフ程度のものを持っていく事にした。 対してブーンの家にはこれと言うものがなかった。 ブーンは孤児であり、現在は親を亡くしている為、ドボンをはじめとする村人が世話を見ていたのだ。 その為、包丁やカッターナイフと言った日常品はなく、あるものは樫の棍棒くらいなものであった。 それでも、威力を込めればドクオのカッターナイフよりは強力になるだろうし、包丁ほど物騒でもない。 そう思い、ブーンは棍棒を腰に吊るしていた。 最初の階段を登ると、後は道が続いているだけで、特に分岐路なども見当たらなかった。 だが、階段を登るにつれて暗黒が空間を次第に支配し始め、視界が暗くなる。 ブーンとドクオは指をまさぐり、壁を探す。手当たり次第にその辺りを探っていると、幸いにも壁はそこにあった。 だが、その壁も何処まで続くか分かったものではない。運良くドクオが発火具を持っているので、何か火をつける物を探す必要があった。 (　＾ω＾)「！」 壁伝いに歩いていると、パキと何かを踏みしめる感触がした。 それをまさぐると、恐らく草かそれに近い物が地面に生えていた。 </dd> <dt>70 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:52:22.94 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(　＾ω＾)「ドクオ」 ('A`)「ああ」 ドクオが懐からライターを取り出し、その草の一部に火をつける。 途端、僅かではあるが小さな光が闇を穿ち貫いた。 改めてみれば、周囲にはびっしりと草花が生えている。 何故、こんな寂れた洞窟に育っているのかは分からなかったが、その草花を燃やしていく事によってブーン達はどうにか視界をはっきりさせる事が出来た。 安心して、一休みでもしようとした…………刹那であった。 ふっ、とドクオは自分の横を何かが過ぎ去るのを感じた。 いや、気のせいではなかった。 そいつはドクオの方を睨み、恐ろしい形相で牙をむいて突進してきたのだ。 闇に光る白いむき出しの目。動物か何かか？　考えるまもなく、そいつがドクオに衝突しそうになる。 ドクオは間一髪で体をひねり、そいつの攻撃を避ける。 するとブーンも異変に気付き、そいつの方を見た。 </dd> <dt>71 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:53:14.67 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(　＾ω＾)「あれは……ウマーかお」 ('A`)「ウマー？　何だそれは？」 (　＾ω＾)「魔物。裏山には封印の影響で、弱いけど魔物がうろついていると聞いたことがあるお。 　　　　　　多分、この草原がウマー達の住処だった。住処を燃やされて黙っているはずはない。つまり………」 ('A`)「まさか…」 ドクオとブーンがハッとして辺りを見回すと、そこには無数に光る白い目があった。 その数、十、二十……それより多いやも知れない…。 そう、この草原こそがウマーの住処であったのだ。 (　＾ω＾)「くっ！」 後ずさりした背中は、先程まで沿って歩いていた壁にぶち当たった。 背後は壁、前方には魔物の大群……。絶体絶命だ。 見ればウマーだけでなく、ジサクジエンと言う肉食の魔物までが徒党を組んでいた。 ブーン達は、二人。それに対して、ウマーとジサクジエンの大群の総数は数十。 恐らく彼らの狙いは、腹を満たす人間の肉、喉を潤す生き血……。 考えるより先に、体が動いていた。 ブーンは棍棒に炎を引火させ、ウマー達に向けて振るった。 だが、ウマー達は怯まない。牙をむき、ブーンに向って飛びつく。 そこを、ドクオのカッターナイフが確実に切り裂いた。 小さな体を切られたウマーの血潮が辺りに飛び散り、死臭を撒き散らす。 </dd> <dt>72 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:53:46.61 ID:epiZlDi90</dt> <dd>( ﾟдﾟ )「グググググ………！」 それが、切欠となった。 ウマー達が間髪を居れずにブーン達に集団で突っかかってきたのだ！ (　＾ω＾)「くそ！」 ブーンは火のついた樫の棍棒を投げ捨てた。 その丈夫な樫の身は殆ど全てを炎に包まれており、柄の辺りまでが燃えてきていたのだ。 だが、ブーンの幸運はここからであった。 なんと、その棍棒が不幸なことに一匹のウマーに命中したのだ。 ウマーはたちまち体を焦がし、香ばしいキナの臭いを辺りに撒き散らした。 すると、こちらに向かってきていたウマー達の集団が、その焼けたウマーに向っていく！ 沢山で取り囲み、体についた火を消化してそのウマーを仲間が一かじりする。 うん、うまいじゃないか！　と言わんばかりに、それを始めとして次々にそのウマーに仲間たちがたかっていく。 と、次には何とウマーがジサクジエンの体に火をつけ始めた。 ジサクジエンも体を焦がし、香ばしい臭いを辺りに撒き散らす。 そしてそれに、ウマー……そしてジサクジエンまでもが群がっていったのだ！ 腹の空いていた彼らにとって、もはやブーンたちよりも目の前の食い物のほうが大事に思えて仕方がないのだろう。 </dd> <dt>73 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:54:31.50 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ブーンとドクオは後ろの壁伝いに足音を殺しながら歩き始め、そこら辺りの適当な枝に火をつけ、ウマーの大群にそれを投げこんだ。 いまや殆ど全てのウマーとジサクジエンが、共食いをしていた。その光景は、狂態と言うに他ない。 やがて壁が切れ、目の前に階段を見つけると、ブーンとドクオは思い切り走り出した。 心臓の鼓動が脈打ち、体がどっと疲れを出す。 思わず、井の中の物が逆流しそうにさえなった。 だが、辺りを落ち着いて見回せば、既に何者の気配もなくなっていた。 ブーンとドクオは門岩に腰を降ろし、息を荒くして落ち着いた。 だが、いつまでも悠長にしていられる余裕はなかった。 このままじっとしていれば、先程の大軍が獲物を更に求め、階段を上がって自分たちを食いに来るかもしれない……。 そう言えば、妙に視界が明るくなっていた。 もう一度辺りをよく見て見ると、松明がそこには並んでいた。 人為的に作られたものであろう。その間隔は一定で、綺麗なシンメトリーを描いていた。 松明の炎は先程の魔物を焦がせた炎とは違い、何処か透き通ってさえ見えた。 だが、驚いたのはそれだけではない。 岩床が目前で終了し、そこには真紅の絨毯が敷かれていたのだ。 金色で淵に刺繍が入れられているそれは、ブーンの悪い夢に出てきたものに酷似していた。 </dd> <dt>74 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:55:27.64 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ('A`)「雰囲気が明らかに違うな。もしかすると、この先か…？」 (　＾ω＾)「さあ…。行って見なければ分からないお」 双方に意見は合致し、ブーンとドクオは絨毯の奥へと歩く事にした。 その先にあった部屋は、狭い通路からぽっかりと開けた場所に出てきた、という感じ。 両側の壁にびっしりと松明の炎が煌き、天井も幾分か高くなっている。 もう既に岩床はあたりに見えず、あるのは金縁の紅い絨毯だけ。 そしてその上には、橙の刺繍で描かれた不気味な六星の魔方陣に、それを囲む蝋燭。 ブーンの不安が喉元まで出かかったが、彼はそれを苦して飲み込んだ。 そう。この光景、彼が見た夢と酷似しすぎているのだ。 この紅い絨毯といい、松明といい、謎の魔方陣といい……。 もはや先程のような闇はなく、その空間を支配しているのは光だけであった。 それが、更に不気味さを醸し出していた。暗闇に慣れていた目はそれを強烈に思い、眩んでしまっていた。 </dd> <dt>75 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:55:58.63 ID:epiZlDi90</dt> <dd> (　＾ω＾)「光って無いみたいだお」 ('A`)「そんな」 ドクオは、それを否定した。 ('A`)「確かに光っていたんだ。間違いない……」 (　＾ω＾)「でも、目の前にある光景に間違いはない。魔王なんてやっぱり嘘だお。さあ、帰ろう」 ブーンは不安で仕方が無かった。 だから、帰ろうという催促をして、一刻もその場を立ち去りたかったのだ。 しかし、次の瞬間、ブーンとドクオはその場から動けなくなった。 </dd> <dt>76 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:56:44.31 ID:epiZlDi90</dt> <dd>('A`)「ハァハァ……ウッ！」 ドクオの頬を冷や汗が垂れた。 体が硬直して、動かせない…。 ブーンも同じであった。 冷や汗を大量にかいたまま、その場から動けない。 原因は……背後からの圧倒的な威圧感。 それだけ。そう、それだけであった。 「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ…………」 恐怖心が。心を次第に支配する。 後ろに何かがいる。本能的に、二人はそれを感じ取り恐怖した。 先に後ろを向いたのはドクオの方であった。 途端、ドクオの腰が抜け、その場に倒れこむ。 (；'A`)「あ…あ………」 やがて、ブーンもゆっくりと後ろを向いた。 そこには、一人の男が立っていた。 </dd> <dt>77 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:57:25.41 ID:epiZlDi90</dt> <dd>夢で見た男と酷似したマントを羽織っていた。 色こそ違えど、男を思わせるほどに似ていた。 両手には、片方ずつに出刃包丁が握られていた。 手入れは欠かされていないのか、錆も見当たらず、松明の強烈な光を浴びてギラギラと夏の日差しを思わせんばかりに輝いていた。 だが、その美しさには見とれられない。逆に、その美しさこそが恐怖であった。 ……死への恐怖。 (；＾ω＾)「ド、ドクオもエキストラを用意するなんて……」 堪えられなくなって口を開いたのはブーンのほうであった。 だが、ドクオは一心に首を横に振り続ける。 (；'A`)「違う！　俺はそんなもの用意してない！　そいつは……」 (　ﾟ∀ﾟ)「アーヒャッヒャ！　黙れ！」 (；'A`)「！！」 その男はドクオの言葉を遮ったかと思うと、次の瞬間にはドクオの目前まで出、ドクオを蹴り飛ばしていた。 腹に蹴りを入れられたドクオは力の方向に吹っ飛び、後ろの壁ごと粉砕された。 全身の骨が折れている……ドクオは立ち上がることも出来ず、虚ろな瞳で男を見つめていた。 </dd> <dt>78 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:58:24.70 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(；＾ω＾)「やめろお！　ドクオに何するお！」 (　ﾟ∀ﾟ)「ヒャヒャ…！　そこの男が魔王の復活を見やがったからな…！ 　　　　この俺、四天王が一人のアヒャ様が直々に殺しに来てやったわけだ！　感謝しろよ…アヒャヒャ！」 アヒャは次に間髪いれずに、手をブーンに振りかざした。 刹那、何処からとも無く突風がブーンを襲う。 (；＾ω＾)「ぐぅぅ！！」 風圧がブーンを押し、壁に貼り付けさせる。 だが、それだけでは済まない。威力を上げた風はブーンの体を壁にどんどんと押し付けている。 次第に壁にブーンがのめり込み、骨の軋む音とブーンの絶叫が空間を支配しだした。 それを見るとアヒャはこれまでに無く大声で嘲笑し、ブーンの目前に迫った。 (　ﾟ∀ﾟ)「アヒャヒャ……余計な事をしなければお前は死なずにすんだものを…」 (　＾ω＾)「あが……ぐうぅぅ！！！」 ブーンはあまりの痛みにもがく事しか出来ず、反論さえ出来なかった。 既に体の末端である手足の骨は折れ、後頭部には凄まじい痛みが奔っていった。 岩屑が飛び散り、アヒャの頬に当たると、それを気に入らない風にしてアヒャは包丁をブーンに突きつけた。 </dd> <dt>79 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:58:45.56 ID:epiZlDi90</dt> <dd> (　ﾟ∀ﾟ)「死ね。お前を殺した後であの男も殺してやる」 アヒャの包丁が…目に終えぬ速さで空を切り、ブーンの心臓を貫こうとする……。 観念して、ブーンは静かに目を閉じた。 そして、アヒャがその腕をブーンに突き立てた………。 </dd> <dt>80 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:59:10.68 ID:epiZlDi90</dt> <dd>それから、どれほどの時間が経ったのだろうか？ 幾分……幾時間……幾日………？ 永遠と思われる時間が、経過したかのように思えた。 （生きている…？） 脈動が、熱を込めたのかのように激しくなる。 心臓の鼓動が、確かに聞こえ始める。それも、とても激しく。 生きている、生きている、生きている？ そうだ。怪我はどうした。 手足の骨が折れていた。頭蓋が割れていた。 痛くない？　…痛みが消えている？ 思わず、手足の関節を動かしてみる。 骨の軋む音が少ししたが、それに伴う痛みは無い。 ブーンは、静かに目を開けた。 </dd> <dt>81 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:59:36.39 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 目前に広がるのは、先程と変わりない無機質な岩肌。 嫌にまぶしい松明の光………そして、心配そうに自分を見つめるドクオ。 ('A`)「大丈夫か！？」 (　＾ω＾)「ドクオ……？　僕は……一体？」 ('A`)「目が覚めたら、傷が全快してたんだ。それに、アヒャって奴もいなくなってる」 再度辺りを見回しても、アヒャはいない。 その気配の残り香すらも感じさせぬくらいであった。 (　＾ω＾)「助かった……のかお？」 ('A`)「どうやら、そうらしい……」 肺から吐く息が、妙に熱く思えた。 緊張感が一気に抜け、ドクオもブーンもへなへなとその場に崩れ落ちた。 (　＾ω＾)「魔王が復活したのは…嘘じゃなかったのかお」 ('A`)「それに…四天王？　そんな事も聞いたことは無かったな」 (　＾ω＾)「何も知らないのは……何だか嫌だお」 ブーンが拳を握り締めた。 </dd> <dt>82 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 21:59:53.87 ID:epiZlDi90</dt> <dd> ('A`)「それなら…ガイドラインの村にショボンさんという人がいる」 (　＾ω＾)「ショボンさん？」 ('A`)「ああ。考古学とか、そういうことを調べているらしい。もしかすると、今回の件に関して何か知っているかもしれない」 (　＾ω＾)「ガイドライン……ここから、遠くは無いお」 魔王の事。四天王の事。 朝見た夢の事、自分達が助かった事。 謎だらけで、思い出したくもないことばかり。 だが、あえてそれを追求しようとするブーン達の旅は、まだ始まったばかりであった。 </dd> <dt>83 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:00:36.89 ID:epiZlDi90</dt> <dd> 後半は無茶苦茶に書いたので誤字が多いと思います。 見直しとかなにもしていないのでおかしいところがありますがスルーしてください。 以上です、、、 </dd> <dt>84 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:01:11.26 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>すばらしい！乙！ </dd> <dt>85 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:02:27.01 ID:epiZlDi90</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target= "_blank">>>1</a>乙 </dd> <dt>86 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 22:02:55.03 ID:H510RWkm0</dt> <dd>(　ﾟ∀ﾟ)=3ムッハー 乙！ </dd> <dt>87 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:03:20.19 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>飯ｵﾜﾀ＼(^o^)／ まめお氏乙！ </dd> <dt>88 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 22:03:27.78 ID:pA6g7KPiO</dt> <dd>とても凝った緻密な文章で凄くよいと思う が、今言いにくい一言を敢えて口にしてもいいだろうか？ </dd> <dt>89 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:03:58.63 ID:epiZlDi90</dt> <dd>全然ドウゾ </dd> <dt>90 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:08:15.05 ID:epiZlDi90</dt> <dd>(；＾ω＾) </dd> <dt>91 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:09:19.51 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>（；＾＾ω） </dd> <dt>92 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:09:22.57 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>スレストかおｗｗｗｗｗｗｗｗｗ アナゴの村でのシーンと戦闘シーンが良かったと思うお！ </dd> <dt>93 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 22:09:27.89 ID:d5J/kkfx0</dt> <dd>マメオすてきんぐ(;ﾟДﾟ) </dd> <dt>94 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:11:08.30 ID:epiZlDi90</dt> <dd>アヒャの当たり適当でごめん(；＾ω＾) </dd> <dt>95 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:12:28.18 ID:0ePom20Y0</dt> <dd> あれ？アヒャの辺りが気に入ってる俺って一体・・・ </dd> <dt>96 ：本格的に名無し：2006/06/04(日) 22:12:42.37 ID:pA6g7KPiO</dt> <dd>では非難覚悟で… 短くて大して重要でないシーンは描写を細かくしすぎないほうがよいのでは…？ たった数秒の｢井戸を降りる｣シーンでやたら勿体付けすぎな気がする 全部この調子では限なく長くなってしまい非常に疲れる もう少し文章の剪定をして場面の重要度にあった適度な長さにしていかないと 書く方も、これからもずっと全ての場面において その長さを維持していくのは大変なのではないかと思うのは余計な心配だろうか？ アヒャとの遭遇は長さに合っていてとても盛り上がる適切で素晴らしい上がりだとおもう </dd> <dt>97 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:12:50.15 ID:O2wBvATxO</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/88" target= "_blank">>>88</a>はどこ行った </dd> <dt>98 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:13:20.85 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>おっと８秒上 </dd> <dt>99 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:13:28.56 ID:0ePom20Y0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/97" target= "_blank">>>97</a> 電球！上上！ </dd> <dt>100 ：本格的に名無し ：2006/06/04(日) 22:13:35.31 ID:CRou5MzM0</dt> <dd>クオリティﾀｶｽ でもセリフが変わっててｻﾐｼｽ </dd> <dt>101 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:14:02.61 ID:epiZlDi90</dt> <dd>とても参考になりますお オイラはまだまだ未熟だから色々酷評して欲しいですお( ＾ω＾) ID:pA6g7KPiO　Ｔｈａｎｋｓ！ </dd> <dt>102 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:14:21.35 ID:epiZlDi90</dt> <dd>アヒャの辺りは台詞が完全に適当です ごめんなさい </dd> <dt>103 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:15:19.57 ID:0ePom20Y0</dt> <dd> セリフが変わってるのはそれはそれで新鮮で良かったと思うけど。 </dd> <dt>104 ：本格的に名無し ：2006/06/04(日) 22:16:20.87 ID:CRou5MzM0</dt> <dd>まあ<a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/1" target="_blank">>>1</a>の言うことは絶対だからなあ とにもかくにも乙、続きも期待します </dd> <dt>105 ： ◆X5HsMAMEOw：2006/06/04(日) 22:16:42.81 ID:epiZlDi90</dt> <dd>続きはまた来週＞＜； </dd> <dt>106 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:17:25.89 ID:O2wBvATxO</dt> <dd>で、次に決めることは？ </dd> <dt>107 ：<a href="mailto:sage">本格的に名無し</a> ：2006/06/04(日) 22:18:30.11 ID:p56iEFnA0</dt> <dd>宝箱の配置が固まってるところと 全くないところがある件 </dd> <dt>108 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:18:45.40 ID:0ePom20Y0</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/104" target= "_blank">>>104</a> いや、別にそんな事は・・・ 俺はツクってるだけだぜ？主役はアイデアを出したり素材作ってくれる人だよ。 <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/106" target= "_blank">>>106</a> キャラの設定？ </dd> <dt>109 ：1 ◆DVBfNszPjM：2006/06/04(日) 22:20:24.11 ID:0ePom20Y0</dt> <dd>×キャラの設定？ ○キャラの設定は？ <a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/107" target= "_blank">>>107</a> ｋｗｓｋ </dd> <dt>110 ：本格的に名無し ：2006/06/04(日) 22:22:13.21 ID:pA6g7KPiO</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/101" target= "_blank">>>101</a> 受け止めていただいて恐縮だ これからもクオリティの高い小説を書き続けて欲しい 応援するよ .q〆⌒ヽρ ／*,ω`*＼ﾉｼ </dd> <dt>111 ：電球 ◆f7qY/bDenQ：2006/06/04(日) 22:22:15.04 ID:O2wBvATxO</dt> <dd><a href="http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149422394/108" target= "_blank">>>108</a> あ、ねえ。今になってさっきうｐしてもらった歩行グラ確認したんだけど、 あっちじゃなくてもう片方のパターンを・

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