MMR-マガヅンミステリールポルタージュ-

第二話

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第2話 伝説の傭兵


もえニラ先輩のおかげでなんとか遅刻はせずに校門をくぐる事ができて。
校門をくぐったところで降ろしてもらって。ありがとうございましたと私は頭を下げまくって。
先輩は気にすることないよと笑って。そして自転車置き場に向かう先輩の背中を私は数秒眺めて。

「とーうふーっ」
「ぐえっ」

いきなり首に回された2本の腕と、背中にずしりときた重量感に驚いて変な声を出してしまったところで今に至る。

「ちょ、蝶野さん…」
「パピヨンと呼べって言ったじゃないか。私と豆腐の仲だろう?」

蝶野さん───もといパピヨンさんが、さらに私の背中に体重を預けてくる。
お、重い…!というか背中に当たってる弾力のある大きなものは私へのあてつけなのかと小1時間ですね…っ

「い、いや、あの、えーと、どいて頂けると嬉しいんですよね」
「だが断る」
「え、ええー…でも早く行かないと遅刻しちゃいますし」

肩越しに蝶野さんの顔を見ながら言う。
蝶の形をした趣味の悪…げふんげふん、マスクをつけた蝶野さんは相変わらず何を考えてるか分からない。
遅刻はマズいと感じたのか、それもそうだなと残念そうに私から離れた。

「というか、そのタイはなんだ?渋木染めみたいになってるぞ」
「あ」

指をさされて、タイを見る。そこにはきれいにダシ汁で染まったタイ。…すっかり忘れてた。
そういえば何で私は高野豆腐なんて咥えて家を出てきてしまったんだろう。
きっとあの時はどうかしてたに違いない。うんうん。

「いや、まあ、色々とありまして…」
「かなり見っとも無いから外しておく事をお勧めするがな」

そのままでも豆腐にはお似合いだけどね、と皮肉を付け足され、ぐっと言葉に詰まる。
悔しいけど見っとも無いのは確かだし、それに何より醤油くさいから外すことにしよう。

外したタイをしまうために鞄を開ける。
鞄の中には、教科書と筆箱とノートと、お昼ご飯の潰れたサンドイッチ。

「もえニラ先輩、かあ…」

朝の出来事を思い出して、顔が赤くなるのを感じた。

「早く行かないと遅刻するぞ」
「あっ、はーい」

頭に上った熱を逃がすように頭を左右に軽く振って、下駄箱に向かう。

また会えるといいな───そんな事を思いながら。

――― 一方マライヤは

けだるそうに外を見てる
やることが無いのだろうか、いや違う
やるべきことは既にやってきているのだ。

彼女が必死こいて宿題をやっているところなんか見たことがない
帰ったらすぐにやっているのだろう
たま~~~~~~~~~~~~(中略)~~~~~~~~にノートを取り出して何かを書いている姿を見るだけだ

ん?なんかガン見してる・・・・スッゲーガン見してるって!
ここからだと何見てるか見えないけど・・・・
まぁ、観察を続ければ何を見ているのか視界ジャックでもしてみてるように分かるだろう。(○月×△日天気:晴れ)

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