第六話 豆腐と奇妙なクラスメイト達
このVIP_MMR学園はカオスでできています。部活動はSOS団とかホスト部とか他にも数百個ほど存在しているんです。なんでそんなにあるのか知りませんけど。
さて、そんなカオスの学校の中で私はこの1年へ組の一員として普段生活しているのですが、それはこのクラスにはDIO様をはじめとする変じn・・・もとい奇妙な人々も生活しているということになるのです。
「大豆から味噌ができるんだったら、大豆食べて出てきた○○○(なんででしょうか。ここだけ聞き取れませんでした。)も味噌じゃね!!!?」
「ば~~~~~っかじゃねえの!?」
彼はB・アカバヤシ君。あまりに可笑しなことを言うので、みんなからはバカバヤシ君と呼ばれています。相変わらずテンションが高くて時にうるさく感じます。
「実は今ここに○○○味のする味噌を持っているんだ。暇だったから作ってたんだ。」
「な、なんだってーっ!!」
科学部のエース蟷螂さんがやばいものを作り出したらしいです。でもそれってただの○○○じゃないですか?
「とーうふー。気になる男子でもいるのかい?」
背中にかかる柔らかいものにデジャブを感じて後ろを振り向いた。
「そういうあなたは登場するたびに私にこれ見よがしに大きい胸を押し付けてくる胸の大きい蝶野さんじゃないですか。」
「長い説明セリフを息継ぎせずに喋ってくれてありがとう。そしてパピヨンって呼んで欲しいな。もっと愛をこめてパピ☆ヨンと呼んでもいいよ。」
なぜこうもべたべた人の身体を触るのでしょうか。まあ、いつものことだし気にしちゃ負けですよね。
「やること無いから見ていただけです。あまり興味がないです。」
「ふ~~ん。萌えニラ先輩一筋ってわけか。」
「っ!!なぜそれをーーーー!!」
「神無月が言ってたからね。」
・・・・・・あやうく人格が変わりそうになりました。でもここは我慢ですよね。
「そそそそそんなはずないですよ!!神無月さんは思い込みが激しいですから!!大体萌えニラ先輩が好きって一回あっただけですよ!!そんな感情芽生えるはず無いです!!」
「あーやっぱりそうだったのか。神無月が言ってたってのは嘘。ちょっと小耳に聞いたもんでカマかけたんだ。」
「・・・・・・・・・・・・」
「まあそんなに怒るなって。かわいい顔が台無しだぞ。それに豆腐が恥ずかしがることは無い。俺は恋敵を知っただけだからちょっかいかけようとかそういう気は起こさないからね。」
笑いながら蝶野さんはいった。絶対何かする気だ。
「ふうーー氷漬けにされて危うく死に掛けたぜ。」
「お前に足りないものーー、それは!!情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さーーーそして何よりもーーーーー!! 速さが足りない!!」
「迂闊にもオハスタ見ちまったんだ・・・・・しょうがないだろう。」
「ば~~~っかじゃねえの!?」
横では男子達が他愛も無い話で盛り上がっています。私一人がこんなに悩んでいても全く世界は変わらないものなんですね。でも逆に考えると、私が何をしてもこんな日常は変わらないんだろうなと思いました。